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第1章 0歳【前編】
第2話 剣と魔法
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これから1人報告会を始める。
まずはサラリーマンさんから報告お願いします。
はい!!
私サラリーマンから現状で分かった事をお話しします。
お話する事は3つです。
1つ目はこの世界は前世の世界と同じく日本語が使われているという事。
2つ目はぼんやりしていた視界が最近になってしっかりと見え始めまし事。
3つ目はこの世界にアラステアが産まれて6日が経過するという事。
以上です!!
サラリーマンさん、ご苦労様です。
続きましておっさん、報告お願いします。
はい。
私からも3つほどお知らせる事があります。
1つ目はアラステアの世話をしてくれている看護師さんが可愛いという事。
好みです。
2つ目はこの施設、多くの産まれたての子供がいる病院という事が分かりました。
3つ目はここが安全な街の中の病院という事です。
詳しくは分からないけど、何処かの国に属している街らしいっぽいです。
以上です。
おっさん、ご苦労様です。
最後にアラステアさん、お願いします。
はい!!
俺、アラステアからは2つ報告があります。
1つ目はこの病院に訪れる多くの男性が腰に剣を身に着けており、稀に女性の服装が二次元に出てくる魔導士みたいなローブを着ていました!
何でそんな格好をしているの?
2つ目はアラステアの家系が少し裕福という事が判明しました!!
これについては俺を世話していた可愛い看護師さんが羨ましそうに言っているのを目の前で聞いてあげました!!
アラステアさん、ご苦労様です。
これが以上の報告です。
皆様、今日もご苦労さまでした。
という感じでこの世界に産まれてから毎日、新しく知り得た事を多重人格のように心の中で人格を複製して話している。
俺はまだ0歳であり、普通に人と話したり、動けるようになるまで早くて3年から4年はかかる。
その間、毎日こんな感じで1人会議をしないといけないのが辛い。
まぁ、社畜のように毎日動いて動いて仕事仕事ってわけじゃないからまだマシだけど、大人つまり20歳になるまでは酒も飲めないし、下半身が発達するまで自慰行為もお見送りだ。
若くなればそれだけ新しい不満も増えるというのを初めて実感したよ。
これが6日目の夜の出来事。
次の日、1週間ぶりに俺の名前を教えてくれた若い女性に会った。
きっと肌色と黒色の視界を遮っていたお母さんなのだろう。
「おはよう、久しぶりね!アラステア」
うんっと……これお姉ちゃんの間違いかな。
なんかすっごい若いぞ。
もしかして俺は本当の親に売られた…いやそれはないか。
ってか本当に若いな。
年齢は20代前半でポニーテールの茶髪。
胸はE……いやF?くらいはあるな。
これはこの女を〇させた男が気になると同時にお父さんという事になるな。
「バブ!!」
そういえば、俺は赤ちゃんなのだ。
一応、それらしく振舞っておかないと疫病神だと言われて孤児に送られてしまうからな。
「バブ!!」
「可愛いわねぇ!!」
「バーブ!!」
「うーん!!ほんっとに可愛いわ!!」
うひょーー!!
俺の頬がお母様の肉厚で押しつぶされていくぅーー!
これはこれで窒息死しても悔いはない。
って待て待て、それより俺のお母さんは普通の何処にでもある服装だな。
時々、魔導士みたいなローブを着ている女性は何だったのだろうか?
今時っていうのもおかしいが過去に生まれ変わるってのは少しおかしい気もするから、何か別の国の宗教みたいなものなのか?
そうこう考えていると白いドアがゆっくりと開き、俺のお母さんと一緒の髪色をしているごっつガタイのいい男が現れた。
こ、これがお、おれの、お、おとうさんなのか……
見ただけで運動神経がいいのは分かるし、前世でも見たことのないくらいのボディービルダーだ。
いや、ボディービルダーではないか。
腰に剣も着けてるし。
でも本当に何で腰に剣なんて……
またまた考えているとお父さんは俺の可愛すぎる姿に見惚れたのか、牛やイノシシが突進してくるかのように俺めがけて抱きついてきた。
ちょちょ……
い、いたいんですけどぉぉぉ!!!
先程の肉厚とはまた違う肉板に窒息死させられるところだった。
同じ肉でも綺麗に並んだエイトパックの肉板には殺されたくないな。
「バブ!!」
一応、何の効果もないけどお父さんに対して牽制はしといた。
「おぉー!!アラステア、お前は声まで可愛いのか!!」
やっぱり効果はなかった。
いや、より酷くなった。
「ところでターラ!」
「どうしたんですか?」
ほう。
この看護師はターラというのか。
可愛いから覚えておこう。
お母さんナイス。
「今日、この子をうちに連れて帰ってもいいのよね!?」
「はい。もちろんですよ!」
「ですよね!!」
うんうん。
やっと家という場所に身を置ける。
「もちろんだよな!!!1週間も待ったんだぜ!!早くベビーベッドで寝かせてあげないとな!!」
あぁ、これは完全なる過保護だな。
でも過保護に悪い事はない。
前世では学費も俺が払ってたくらいだからな。
そもそも看護師のターラ?によれば、俺の家は裕福らしい。
一通り勉強しなくても生きていけるし、とりあえず手がしっかり動かせるようになればスマホやゲーム機を買ってもらって……
えへへ……えへ……
くだらない妄想を繰り広げ、新しい人生に心からの祝福を捧げていると俺のお母さんとお父さんの口から何処かでお馴染みの言葉が聞こえる。
「アラステアには剣術と魔術、それとも両方教えるのか?」
「うーん。私は詳しく知らないからそこは頼もしい貴方に任せるわ!!」
「おう!!任せとけ!!楽に強くなれるよう命を賭けて俺がアラステアを強くさせるぞ!!」
「頼んだわよ!」
お、おいおい。
何度目のおいを放てば、気が済むんだ。ぉおーい。
剣術って何だよ、魔術って何だよ、勉強はしなくていいのかよ。
いやいや、もしかしてこの世界って……
いやいや、そんなわけ……
完全に嘘だと思った。
でもこんなところで嘘をついても意味がない。
じゃ一体何故お母さんとお父さんは剣術や魔術だなんていう中二病全開のセリフを口にしたんだ?
ま、まさか俺の親は……世界屈指の中二病なのか?
で、でも裕福な家庭に限ってそんな珍しすぎる組み合わせないよな……
疑心暗鬼、嘘だと思っている俺にその2人の言葉が確信に変わる事が起きてしまう。
「それじゃフレッド。子供に魔法を」
「もうやっていいのか?」
「大丈夫ですよ」
うん?うん?
魔法?え、何々?やっぱり中二病だった?
何をしようとしても何もできない体と中二病なのか分からなさ過ぎて言葉も発せれない。
そんな中、お父さんであるフレッドは俺の頭の上に手を置き、呪文のようなものを唱える。
「我とその愛しき者によって産まれし、健康で有望な逞しい息子よ。未来永劫、我とその愛しき者の息子となるようここにその宣言と契約を植え付ける。息子の名はアラステア。この時をもって愛される者として認める!!」
何を言っているのか全く意味が分からない。
というか意味も知りたくない。
家は裕福だが、親は中二病。
この人生も終わりを告げていると思った。
だが次の瞬間、お父さんが俺の頭の上に乗せた手から赤色の光、雪のようなものが降り注いだ。
何だよこれ……
剣術、魔術、こんなものは全部二次元。
俺が生きているのは三次元。
それなのに目の前には魔法を使っているお父さんがいて、それを眺めるお母さんと看護師さん。
ここは本当に二次元、剣と魔法、夢にでも上手く現れなかったものが使える異世界なのか?
疑問が確信へと変わるがそれでも疑いが付きまとう。
「バブ……」
まだ言葉もろくに話せないし、そもそも産まれてきてまだ1週間だ。
それでも前世の記憶に、異常な程早い意識の認知。
この2つがあり、更にここが異世界の剣と魔法が使えるとするなら、俺は楽しい人生、何か上を目指す事ができるかもしれない。
「これでお前は俺たちの息子だ!」
「そうねぇ。これから大切に大切に育てなきゃ」
「お二人とも頑張ってください」
「もちろんよ!!」
まずはサラリーマンさんから報告お願いします。
はい!!
私サラリーマンから現状で分かった事をお話しします。
お話する事は3つです。
1つ目はこの世界は前世の世界と同じく日本語が使われているという事。
2つ目はぼんやりしていた視界が最近になってしっかりと見え始めまし事。
3つ目はこの世界にアラステアが産まれて6日が経過するという事。
以上です!!
サラリーマンさん、ご苦労様です。
続きましておっさん、報告お願いします。
はい。
私からも3つほどお知らせる事があります。
1つ目はアラステアの世話をしてくれている看護師さんが可愛いという事。
好みです。
2つ目はこの施設、多くの産まれたての子供がいる病院という事が分かりました。
3つ目はここが安全な街の中の病院という事です。
詳しくは分からないけど、何処かの国に属している街らしいっぽいです。
以上です。
おっさん、ご苦労様です。
最後にアラステアさん、お願いします。
はい!!
俺、アラステアからは2つ報告があります。
1つ目はこの病院に訪れる多くの男性が腰に剣を身に着けており、稀に女性の服装が二次元に出てくる魔導士みたいなローブを着ていました!
何でそんな格好をしているの?
2つ目はアラステアの家系が少し裕福という事が判明しました!!
これについては俺を世話していた可愛い看護師さんが羨ましそうに言っているのを目の前で聞いてあげました!!
アラステアさん、ご苦労様です。
これが以上の報告です。
皆様、今日もご苦労さまでした。
という感じでこの世界に産まれてから毎日、新しく知り得た事を多重人格のように心の中で人格を複製して話している。
俺はまだ0歳であり、普通に人と話したり、動けるようになるまで早くて3年から4年はかかる。
その間、毎日こんな感じで1人会議をしないといけないのが辛い。
まぁ、社畜のように毎日動いて動いて仕事仕事ってわけじゃないからまだマシだけど、大人つまり20歳になるまでは酒も飲めないし、下半身が発達するまで自慰行為もお見送りだ。
若くなればそれだけ新しい不満も増えるというのを初めて実感したよ。
これが6日目の夜の出来事。
次の日、1週間ぶりに俺の名前を教えてくれた若い女性に会った。
きっと肌色と黒色の視界を遮っていたお母さんなのだろう。
「おはよう、久しぶりね!アラステア」
うんっと……これお姉ちゃんの間違いかな。
なんかすっごい若いぞ。
もしかして俺は本当の親に売られた…いやそれはないか。
ってか本当に若いな。
年齢は20代前半でポニーテールの茶髪。
胸はE……いやF?くらいはあるな。
これはこの女を〇させた男が気になると同時にお父さんという事になるな。
「バブ!!」
そういえば、俺は赤ちゃんなのだ。
一応、それらしく振舞っておかないと疫病神だと言われて孤児に送られてしまうからな。
「バブ!!」
「可愛いわねぇ!!」
「バーブ!!」
「うーん!!ほんっとに可愛いわ!!」
うひょーー!!
俺の頬がお母様の肉厚で押しつぶされていくぅーー!
これはこれで窒息死しても悔いはない。
って待て待て、それより俺のお母さんは普通の何処にでもある服装だな。
時々、魔導士みたいなローブを着ている女性は何だったのだろうか?
今時っていうのもおかしいが過去に生まれ変わるってのは少しおかしい気もするから、何か別の国の宗教みたいなものなのか?
そうこう考えていると白いドアがゆっくりと開き、俺のお母さんと一緒の髪色をしているごっつガタイのいい男が現れた。
こ、これがお、おれの、お、おとうさんなのか……
見ただけで運動神経がいいのは分かるし、前世でも見たことのないくらいのボディービルダーだ。
いや、ボディービルダーではないか。
腰に剣も着けてるし。
でも本当に何で腰に剣なんて……
またまた考えているとお父さんは俺の可愛すぎる姿に見惚れたのか、牛やイノシシが突進してくるかのように俺めがけて抱きついてきた。
ちょちょ……
い、いたいんですけどぉぉぉ!!!
先程の肉厚とはまた違う肉板に窒息死させられるところだった。
同じ肉でも綺麗に並んだエイトパックの肉板には殺されたくないな。
「バブ!!」
一応、何の効果もないけどお父さんに対して牽制はしといた。
「おぉー!!アラステア、お前は声まで可愛いのか!!」
やっぱり効果はなかった。
いや、より酷くなった。
「ところでターラ!」
「どうしたんですか?」
ほう。
この看護師はターラというのか。
可愛いから覚えておこう。
お母さんナイス。
「今日、この子をうちに連れて帰ってもいいのよね!?」
「はい。もちろんですよ!」
「ですよね!!」
うんうん。
やっと家という場所に身を置ける。
「もちろんだよな!!!1週間も待ったんだぜ!!早くベビーベッドで寝かせてあげないとな!!」
あぁ、これは完全なる過保護だな。
でも過保護に悪い事はない。
前世では学費も俺が払ってたくらいだからな。
そもそも看護師のターラ?によれば、俺の家は裕福らしい。
一通り勉強しなくても生きていけるし、とりあえず手がしっかり動かせるようになればスマホやゲーム機を買ってもらって……
えへへ……えへ……
くだらない妄想を繰り広げ、新しい人生に心からの祝福を捧げていると俺のお母さんとお父さんの口から何処かでお馴染みの言葉が聞こえる。
「アラステアには剣術と魔術、それとも両方教えるのか?」
「うーん。私は詳しく知らないからそこは頼もしい貴方に任せるわ!!」
「おう!!任せとけ!!楽に強くなれるよう命を賭けて俺がアラステアを強くさせるぞ!!」
「頼んだわよ!」
お、おいおい。
何度目のおいを放てば、気が済むんだ。ぉおーい。
剣術って何だよ、魔術って何だよ、勉強はしなくていいのかよ。
いやいや、もしかしてこの世界って……
いやいや、そんなわけ……
完全に嘘だと思った。
でもこんなところで嘘をついても意味がない。
じゃ一体何故お母さんとお父さんは剣術や魔術だなんていう中二病全開のセリフを口にしたんだ?
ま、まさか俺の親は……世界屈指の中二病なのか?
で、でも裕福な家庭に限ってそんな珍しすぎる組み合わせないよな……
疑心暗鬼、嘘だと思っている俺にその2人の言葉が確信に変わる事が起きてしまう。
「それじゃフレッド。子供に魔法を」
「もうやっていいのか?」
「大丈夫ですよ」
うん?うん?
魔法?え、何々?やっぱり中二病だった?
何をしようとしても何もできない体と中二病なのか分からなさ過ぎて言葉も発せれない。
そんな中、お父さんであるフレッドは俺の頭の上に手を置き、呪文のようなものを唱える。
「我とその愛しき者によって産まれし、健康で有望な逞しい息子よ。未来永劫、我とその愛しき者の息子となるようここにその宣言と契約を植え付ける。息子の名はアラステア。この時をもって愛される者として認める!!」
何を言っているのか全く意味が分からない。
というか意味も知りたくない。
家は裕福だが、親は中二病。
この人生も終わりを告げていると思った。
だが次の瞬間、お父さんが俺の頭の上に乗せた手から赤色の光、雪のようなものが降り注いだ。
何だよこれ……
剣術、魔術、こんなものは全部二次元。
俺が生きているのは三次元。
それなのに目の前には魔法を使っているお父さんがいて、それを眺めるお母さんと看護師さん。
ここは本当に二次元、剣と魔法、夢にでも上手く現れなかったものが使える異世界なのか?
疑問が確信へと変わるがそれでも疑いが付きまとう。
「バブ……」
まだ言葉もろくに話せないし、そもそも産まれてきてまだ1週間だ。
それでも前世の記憶に、異常な程早い意識の認知。
この2つがあり、更にここが異世界の剣と魔法が使えるとするなら、俺は楽しい人生、何か上を目指す事ができるかもしれない。
「これでお前は俺たちの息子だ!」
「そうねぇ。これから大切に大切に育てなきゃ」
「お二人とも頑張ってください」
「もちろんよ!!」
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