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ちゃぼ茶のショートショート 「世界信用銀行」
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2XXX年、戦争は地球から存在しなくなっていた
しかし、戦争があった時代と、大きく変化があったわけではない
あの頃想像していたような、
空飛ぶ車が当たり前の世界や
AIに支配された世界でもない
あの頃とは変わらないありふれた景観だった
ただし、ひとつ変わったとしたら
世界各国に設立されたものがある
それが
“信用銀行”
この信用銀行のおかげで世界から戦争は存在しなくなった
この銀行、お金の貸し借りをするところでは無い
貸し借りされるのは
信用
であった
人々は日頃から、人に信用されるような行動をとる
例えば、嘘をつかないことや時間を厳守する、人の悪口を言わない
などだ
すると、体内に埋め込まれたチップに、信用が数値として蓄えられる
その信用は当然減ることもある
嘘をついてしまったり、集合時間に遅れる、悪口を言ってしまった時
信用の数値が減ってしまうのだ
つまり、信用度が目に見えて分かるために、恋人や取引相手など大切な決断で間違えることがないのだ
この信用銀行が世界中にできてから世の中はある意味、大きく変わった
犯罪やいじめなどが少なくなっていった
信用がなくなる行動を誰しもが辞めていったからだ
逆に、信用を得られる行動をする人が増え
さらには、多く信用を得た人は
日常にて使わない程度の信用を信用銀行に預けて、必要な際に利子が付いた信用を引き出していた
お金と、いや…お金以上の価値として信用が取引されていた
信用を取引するようになってから戦争はなくなり
人々はお互いを尊重し傷つけることがなくなった
信用銀行が設立されてから既にXXX年
突然現れた
世界恐慌
1929年でも世界恐慌は世界のバランスを大きく壊したが
今回は信用銀行が次々に潰れた
多くの人が自分の預けている信用銀行が潰れる前に信用を引き下ろそうとした
その結果
信用の価値は大きく下がり、信用は当時のお金と同様
ただの紙切れとなった
信用は紙切れとしてすら存在しないのだが…
人類は再び戦争を始めた
信用とお金、より重要なのは…?
しかし、戦争があった時代と、大きく変化があったわけではない
あの頃想像していたような、
空飛ぶ車が当たり前の世界や
AIに支配された世界でもない
あの頃とは変わらないありふれた景観だった
ただし、ひとつ変わったとしたら
世界各国に設立されたものがある
それが
“信用銀行”
この信用銀行のおかげで世界から戦争は存在しなくなった
この銀行、お金の貸し借りをするところでは無い
貸し借りされるのは
信用
であった
人々は日頃から、人に信用されるような行動をとる
例えば、嘘をつかないことや時間を厳守する、人の悪口を言わない
などだ
すると、体内に埋め込まれたチップに、信用が数値として蓄えられる
その信用は当然減ることもある
嘘をついてしまったり、集合時間に遅れる、悪口を言ってしまった時
信用の数値が減ってしまうのだ
つまり、信用度が目に見えて分かるために、恋人や取引相手など大切な決断で間違えることがないのだ
この信用銀行が世界中にできてから世の中はある意味、大きく変わった
犯罪やいじめなどが少なくなっていった
信用がなくなる行動を誰しもが辞めていったからだ
逆に、信用を得られる行動をする人が増え
さらには、多く信用を得た人は
日常にて使わない程度の信用を信用銀行に預けて、必要な際に利子が付いた信用を引き出していた
お金と、いや…お金以上の価値として信用が取引されていた
信用を取引するようになってから戦争はなくなり
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