10000累計ポイント突破!ちゃぼ茶のショートショート まとめ 【週に一本目指してます】

ちゃぼ茶

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ちゃぼ茶のショートショート 「昔話 裏島太郎編」

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昔々あるところに浦島太郎という男がいた

浦島太郎が海辺を歩いていると

「うぉりゃぁぁぁーーー」

「やっちまえぇぇ!!」

「ちぇぇぇすとぉぉ!」

3人の少年が何かを蹴ったり、叩いたりしていました

浦島太郎が近づくと

「や、やめてください…」

か弱い声で頭を抱えていたのは

亀でした

浦島太郎はすぐに止めさせ

少年たちは

「ちぇ、面白かったところなのに…」

「カッコつけちゃってさ…」

「お金入ったら焼肉食べに行こうよ」

捨て台詞を吐きながら帰って行きました

亀はお礼をしたいという事で浦島太郎を背中に乗せ竜宮城へ

竜宮城に着くと

可憐な乙姫…ではなく還暦に近い女性に出迎えられ

綺麗な女性がたくさんではなく…本当に活魚?と言わんばかりの魚達との食事会が始まりました

豪華な料理や美味しいお酒…ではなく乾いた干物と瓶ビール一本

魚たちの踊りではなく、タコの裸踊り

浦島太郎は竜宮城の外観は綺麗だったためなんだか拍子抜けしました

1時間ほど居たでしょうか

浦島太郎は帰ると言います

すると還暦乙姫はもう少し居てくださいと言いますが

浦島太郎はつまらなくなっていたため帰ることにします

すると、還暦乙姫は何やら玉手箱のようなものを渡します

受け取った浦島太郎は何故か亀が帰る時は送ってくれなかったため

窒息死するギリギリで何とか地上に辿り着けました

呼吸をするのもやっとな状況で、浦島太郎は気付きます

玉手箱の存在を

そこで、玉手箱を開けると

モァモァモァモァモァモァ

中から煙が!

浦島太郎は煙を手で払うと

玉手箱の中にある紙切れを見つけます

その紙切れには…



「えぇ…何これ」

拍子抜けしながら、明細書を手に取ると

そこには

瓶ビール…………金一両(現在の10万円)

おつまみ…………金一分(現在の5万円)

サービス料………金二両(現在の20万円)

お支払いは亀が後日受け取りに参ります。
お支払いがされないと竜宮城にてお働きいただくことになりますのでご注意ください。
それでは、またのご来店をお待ちしております。

店長 乙姫より



「なぁぁぁにーーー」

浦島太郎はその場に膝から崩れ落ちてしまいました…

その後、亀に連れて行かれた浦島太郎が再び陸に上がってきた時

それはそれは年老いていたとさ…

めでたしめでたし…?


~浦島太郎が再び竜宮城へ連れて行かれる


「すみません、少し強くやり過ぎましたかね?」

少年が笑いながら頭を下げると

「大丈夫です!皆さん、いい演技でしたよ♪」

「あ!あとこれが今回の演技料です」

虐められた亀はそう言ってお金を払った

「なぁー焼肉行こうぜー」

「良ければ亀さんもぜひ!」

少年達が誘うと

亀は

「これから連れて行かなければいけない方がいるので(笑)」

とニヤニヤしながら歩いて行った
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