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七十四、 荒唐無稽な脚本
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翌日、久しぶりにサロンが開かれた。
「脚本ができましたの」
女将が俄を放り出す気はなかったのだと知ってお照は安堵した。
帰国の件はまだ秘密にしておくように、と言い含められていたお照は皆と一緒になって無邪気に喜ぶ真似をした。
「どんなお話なんです」
「首飾り事件よ」
高月がついと首を伸ばした。その細い首にはもう傷痕は見当たらない。
女将はフランスでみずからが巻き込まれた事件を語った。
目の玉が飛び出るような高価な首飾りをめぐって、女衒と貴婦人のなりすましが邪な聖職者をたぶらかす。
先日も女将は少しこぼしていたが、大まかなあらすじでは蚊帳の外にいたはずのやんごとなき貴婦人が憎まれることになる。
「あらためて聞いても高月花魁の事件とほとんど変わりませんね」
女将の場合はなぜか無実のはずの女将の悪評が広まってしまったそうだが。
「おい、やめとけ。武家が関わった事件を嘲弄するな。寝た子を起こすな」
半兵衛が反対した。仙助の件は主家にまかせて解決したことになっているのだから半兵衛は気が気でないのだろう。
「では少し翻案しましょうね」
女将は幾枚かの絵を広げた。墨による主線のみで描かれた歌麿風美人画。女将が描いたものらしい。
みるみる腕を上げていく女将に、秋馬が目を瞠った。
余白にはたどたどしい字で台詞のようなものが書き付けてある。これはシャルルが書いたようだ。
「説明いたしますわね」
黒塗りの背景に、ひとり佇む女の絵を女将は指さした。
無実であるにもかかかわらず、やんごとなき貴婦人は詐欺の主犯とみなされて獄につながれてしまう。どんなに弁明しても聞いてもらえなかった。明日は処刑という夜、一人静かに神に祈っているやんごとなき貴婦人のもとに英雄が助けに現れる。
高月はうっとりとした表情になり、白牛は「そうこなくっちゃ」と拳を握る。
「神に祈るのはいいが、天照大神とかにしてくれよ。耶蘇教はまずい」
半兵衛が茶々を入れると、女将はにっこりと笑った。
「現れるのは弥勒菩薩よ」
「斬新だな……」
弥勒菩薩はやんごとなき貴婦人の体に入った。
それからは次々と奇跡が起こった。
あわや火あぶりというとき、慈雨が降ってきて火を消してしまう。絞首となれば綱が勝手に千切れてしまう。では首を切り落とせ、と役人はがなる。だがやんごとなき貴婦人の首に触れたとたん、どんな名刀も真っ二つ。
やんごとなき貴婦人は不死身の体となったのだ。
高月と白牛だけでなく、半兵衛と秋馬も身を乗り出して聞き入った。
「ふんふん、それで」
やんごとなき貴婦人は真の下手人を追う。というのも、その下手人は国家転覆を謀る悪の組織だったからである。しかもやんごとなき貴婦人の父を殺した憎い仇でもあった。
「このあらすじはぼくが考えたんだ」
シャルルは真琴に自慢げに胸をはる。そして刀を振り回す真似をした。曾我兄弟の仇討ちの名場面を入れたかったらしい。
女将が掲げた絵には刀を振り回す貴婦人らしき人物が描かれている。
苦労の末、とうとう憎い仇を追い詰めた。御命頂戴。やんごとなき貴婦人が刀を振るったところ、仇の首が刃を跳ね返した。
よもや仇にもなにかがのりうつっているのでは。
ああ、あの輝きは。肌脱ぎになった仇の首には首飾りが貼りついている。まるで仇を守る鎧のように。それどころか、首飾りはさらにまばゆい光を放って、やんごとなき貴婦人の視力を奪う。
憑依していた弥勒菩薩は風に吹かれた蒲公英の種ごとく吹き飛ばされてしまった。その場に残るのはか弱い女ひとり。
「ちょ……どんだけ続くんだ。やけに長いじゃないか」
半兵衛は眉を寄せるが、女将は楽しそうに語り続けた。
実はその首飾り、それ自体が呪物だった。父を殺し、国家転覆を謀った仇は首飾りに操られていたのだ。
そこにたまたま通りかかった征夷大将軍はやんごとなき貴婦人に一目で魅了された。征夷大将軍は天に祈り、孫悟空をその身に憑依させて……。
「待て待て。なんだ、その荒唐無稽な話は」さすがに半兵衛が頭を振った。「なんでもぶちこめばいいってもんじゃないだろう。しかも征夷大将軍ってのはいかん。女将と家斉公が親密な関係だって噂が立ったらまずいだろう」
「ショーグン役は半兵衛さんにやってもらおうと思っておりましたのに。気に入らないなら仕方ありませんわね」
「……気に入らないとは言っておらん。やんごとなき貴婦人は当然、女将が演るのであろうな」
「高月花魁にお願いしようと思っているわ」
「ええ!?」
お照と高月が同時に頓狂な声を出した。
「女将さんが主役を演らないんですか」
「吉原ありんす国のやんごとなき貴婦人といえば、花魁を置いてほかにはいませんことよ」
「ですが、女将さんを観にくる客もいるんじゃないですかい」
秋馬が不安そうな声でたずねた。異国人親子の風変わりな舞台姿を錦絵にしたら、けっこうな評判を呼ぶはずだ。あの目端の利く蔦屋のことだ、板の上での女将の錦絵も秋馬に描かせる気でいるに違いない。女将が出なくては錦絵が売れない。
「ご安心なさって。ハヤクで立たせていただくわ。ミロクボサツとか、どうかしら。わたくし、ミセモノになるカクゴはできておりましてよ」
「お母さま、ぼくの出番はないの?」
「ソンゴクウはいかが。白牛さん、あなたはなりすましの貴婦人をやってね」
「ええ、わっちも出れるのかい」
白牛は鼻息を荒くして目を輝かせた。
華奢な高月花魁のなりすまし役に太り肉の白牛とは、めちゃくちゃ愉快でとりとめのない芝居になりそうだ。
「なるべくたくさんの役を作って、大勢に舞台に立ってもらいましょう。秋馬さんはマヌケな聖職者、鬼頭どのは仇役がいいわね。お照さんには最後に出てくるタコの役がぴったりね」
最後に出てくるタコとはなんだろうか。
その日のサロンは予定よりだいぶ遅れてお開きとなった。あらすじについてはいい案があればどんどん採用すると女将は請け負った。
荒唐無稽で先の読めないあらすじにして、三日間客を通わせるつもりなのだ。
場面ごとに囃子方もほしいという女将には、お松さんや隣家の千代などに頼んではどうかとお照は提案した。
主役を演らないと女将が決意したのは出航の日取りが未定だからだろう。
俄芝居よりも早い出発も視野に入れているのだ。いくらでも代えの利く役となると、端役しかない。
武家を嘲笑しないこと、心中を扱わないこと、倹約令に反しないこと、風俗を乱さないこと、そして革命思想を含合しないことを条件に許可がおりた。
会所にもあらすじを話しにいったところ、芝居をやっていないあいだの舞台を有効活用したいと持ちかけられた。突き出しの新造を舞わせて、売り出したいようだった。
阿芙蓉の甘い夢を失った、とくに境遇のよくない河岸見世の女郎たちも、舞台に出たいとこぞって手を上げた。
「脚本ができましたの」
女将が俄を放り出す気はなかったのだと知ってお照は安堵した。
帰国の件はまだ秘密にしておくように、と言い含められていたお照は皆と一緒になって無邪気に喜ぶ真似をした。
「どんなお話なんです」
「首飾り事件よ」
高月がついと首を伸ばした。その細い首にはもう傷痕は見当たらない。
女将はフランスでみずからが巻き込まれた事件を語った。
目の玉が飛び出るような高価な首飾りをめぐって、女衒と貴婦人のなりすましが邪な聖職者をたぶらかす。
先日も女将は少しこぼしていたが、大まかなあらすじでは蚊帳の外にいたはずのやんごとなき貴婦人が憎まれることになる。
「あらためて聞いても高月花魁の事件とほとんど変わりませんね」
女将の場合はなぜか無実のはずの女将の悪評が広まってしまったそうだが。
「おい、やめとけ。武家が関わった事件を嘲弄するな。寝た子を起こすな」
半兵衛が反対した。仙助の件は主家にまかせて解決したことになっているのだから半兵衛は気が気でないのだろう。
「では少し翻案しましょうね」
女将は幾枚かの絵を広げた。墨による主線のみで描かれた歌麿風美人画。女将が描いたものらしい。
みるみる腕を上げていく女将に、秋馬が目を瞠った。
余白にはたどたどしい字で台詞のようなものが書き付けてある。これはシャルルが書いたようだ。
「説明いたしますわね」
黒塗りの背景に、ひとり佇む女の絵を女将は指さした。
無実であるにもかかかわらず、やんごとなき貴婦人は詐欺の主犯とみなされて獄につながれてしまう。どんなに弁明しても聞いてもらえなかった。明日は処刑という夜、一人静かに神に祈っているやんごとなき貴婦人のもとに英雄が助けに現れる。
高月はうっとりとした表情になり、白牛は「そうこなくっちゃ」と拳を握る。
「神に祈るのはいいが、天照大神とかにしてくれよ。耶蘇教はまずい」
半兵衛が茶々を入れると、女将はにっこりと笑った。
「現れるのは弥勒菩薩よ」
「斬新だな……」
弥勒菩薩はやんごとなき貴婦人の体に入った。
それからは次々と奇跡が起こった。
あわや火あぶりというとき、慈雨が降ってきて火を消してしまう。絞首となれば綱が勝手に千切れてしまう。では首を切り落とせ、と役人はがなる。だがやんごとなき貴婦人の首に触れたとたん、どんな名刀も真っ二つ。
やんごとなき貴婦人は不死身の体となったのだ。
高月と白牛だけでなく、半兵衛と秋馬も身を乗り出して聞き入った。
「ふんふん、それで」
やんごとなき貴婦人は真の下手人を追う。というのも、その下手人は国家転覆を謀る悪の組織だったからである。しかもやんごとなき貴婦人の父を殺した憎い仇でもあった。
「このあらすじはぼくが考えたんだ」
シャルルは真琴に自慢げに胸をはる。そして刀を振り回す真似をした。曾我兄弟の仇討ちの名場面を入れたかったらしい。
女将が掲げた絵には刀を振り回す貴婦人らしき人物が描かれている。
苦労の末、とうとう憎い仇を追い詰めた。御命頂戴。やんごとなき貴婦人が刀を振るったところ、仇の首が刃を跳ね返した。
よもや仇にもなにかがのりうつっているのでは。
ああ、あの輝きは。肌脱ぎになった仇の首には首飾りが貼りついている。まるで仇を守る鎧のように。それどころか、首飾りはさらにまばゆい光を放って、やんごとなき貴婦人の視力を奪う。
憑依していた弥勒菩薩は風に吹かれた蒲公英の種ごとく吹き飛ばされてしまった。その場に残るのはか弱い女ひとり。
「ちょ……どんだけ続くんだ。やけに長いじゃないか」
半兵衛は眉を寄せるが、女将は楽しそうに語り続けた。
実はその首飾り、それ自体が呪物だった。父を殺し、国家転覆を謀った仇は首飾りに操られていたのだ。
そこにたまたま通りかかった征夷大将軍はやんごとなき貴婦人に一目で魅了された。征夷大将軍は天に祈り、孫悟空をその身に憑依させて……。
「待て待て。なんだ、その荒唐無稽な話は」さすがに半兵衛が頭を振った。「なんでもぶちこめばいいってもんじゃないだろう。しかも征夷大将軍ってのはいかん。女将と家斉公が親密な関係だって噂が立ったらまずいだろう」
「ショーグン役は半兵衛さんにやってもらおうと思っておりましたのに。気に入らないなら仕方ありませんわね」
「……気に入らないとは言っておらん。やんごとなき貴婦人は当然、女将が演るのであろうな」
「高月花魁にお願いしようと思っているわ」
「ええ!?」
お照と高月が同時に頓狂な声を出した。
「女将さんが主役を演らないんですか」
「吉原ありんす国のやんごとなき貴婦人といえば、花魁を置いてほかにはいませんことよ」
「ですが、女将さんを観にくる客もいるんじゃないですかい」
秋馬が不安そうな声でたずねた。異国人親子の風変わりな舞台姿を錦絵にしたら、けっこうな評判を呼ぶはずだ。あの目端の利く蔦屋のことだ、板の上での女将の錦絵も秋馬に描かせる気でいるに違いない。女将が出なくては錦絵が売れない。
「ご安心なさって。ハヤクで立たせていただくわ。ミロクボサツとか、どうかしら。わたくし、ミセモノになるカクゴはできておりましてよ」
「お母さま、ぼくの出番はないの?」
「ソンゴクウはいかが。白牛さん、あなたはなりすましの貴婦人をやってね」
「ええ、わっちも出れるのかい」
白牛は鼻息を荒くして目を輝かせた。
華奢な高月花魁のなりすまし役に太り肉の白牛とは、めちゃくちゃ愉快でとりとめのない芝居になりそうだ。
「なるべくたくさんの役を作って、大勢に舞台に立ってもらいましょう。秋馬さんはマヌケな聖職者、鬼頭どのは仇役がいいわね。お照さんには最後に出てくるタコの役がぴったりね」
最後に出てくるタコとはなんだろうか。
その日のサロンは予定よりだいぶ遅れてお開きとなった。あらすじについてはいい案があればどんどん採用すると女将は請け負った。
荒唐無稽で先の読めないあらすじにして、三日間客を通わせるつもりなのだ。
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主役を演らないと女将が決意したのは出航の日取りが未定だからだろう。
俄芝居よりも早い出発も視野に入れているのだ。いくらでも代えの利く役となると、端役しかない。
武家を嘲笑しないこと、心中を扱わないこと、倹約令に反しないこと、風俗を乱さないこと、そして革命思想を含合しないことを条件に許可がおりた。
会所にもあらすじを話しにいったところ、芝居をやっていないあいだの舞台を有効活用したいと持ちかけられた。突き出しの新造を舞わせて、売り出したいようだった。
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