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俺と作戦会議とプール作戦
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「よし、では作戦会議と行こうか。」
「ゲンドウポーズ決まってないからね?」
「うっさい!そんなことどうでもいいんだよ!」
ちょっとやってみたかっただけなのに、何故かヒデにダメ出しされてしまった。
ちなみに注文はし終わっていて、もう注文の品も来た。というか、来てから作戦会議を始めた。
俺はいつものイチゴのショートケーキに店長お手製カフェラテのセット、ヒデはヒデでいつも通り悪魔の飲み物だな。あんな苦い物を飲む気が知れない。好き好んで飲んでる奴ら絶対味覚障害だろ。
「んで、前回の作戦は明日香の受け取り方が悪かったせいで失敗しちまった訳だが……。」
「そこまで行くと僕たちには、どうしようもないんじゃないかな?」
「諦めるの早すぎるだろ!?」
なんか遠い目してるけど、あの作戦がああいう失敗の仕方したのは、ヒデが明日香と喋れないからだろ!というか喋れないことを俺に言わないからだろ!?ほぼヒデのミスじゃん!?
「とにかく!違う作戦を考えるぞ、いいな!」
「勉強会作戦も映画デート作戦もショッピングデート作戦も手作り弁当作戦も、他の細々とした作戦もだけど、全部失敗してるんだよ?本当に僕たちに、あの二人をくっつけることができるの?」
「ザ・ネガティブ!?あれらは作戦自体はよかったけど、他の事が駄目駄目だっただけだろ!」
そう、勉強会作戦とかまさにそうだ。雄人と明日香を二人っきりにするために、まずは俺とヒデが勉強が分からなすぎて赤点必至だと言うことを伝える。そしたらあの二人の性格から言って、勉強会を開こうってことになる。そして勉強会の会場をアレコレ理由を付けて二人のどちらかの家にさせる。そうして、当日に二人とも風邪を引いてしまって参加できないということにしてしまえば、二人だけで勉強会をするだろう。
という考えで動いたんだが、そんなことなかった。俺とヒデが陰からアイツらの動向を見ていると、アイツら普通に解散しやがった。確かに二人は頭がいいからあんまり二人だけでしても意味はないだろうけど、やれよ!せめて一回家に上がるくらいしろよ!なんで普通に玄関前で解散してんだ!
後日それとなく聞いてみると、二人に教えるための勉強会なのに主役がいないならやる意味はないという、最もなことが返ってきた。つまり、理由付けを間違えたのだ。これが、俺らの勉強不足ではなく単純に勉強会をしたいと言っていれば、勉強会を開くかどうかの確実性は減るが、アイツら二人だけでもやる理由になっただろう。というわけで、失敗。
俺は顔を俯けて、哀しみをアピールしながら一欠片のケーキを小さな口に運ぶ。
「うまい……。」
「あーあー!ごめん、思い出させてごめんって!そんな顔しないでよ!今の皐月はただでさえ可愛いんだからさ!」
「お世辞はいらんぞ。というか元男の俺にとっては、お世辞どころか屈辱なんだが?」
「作戦を考えればいいんでしょ!ちょっと待ってて、今考えるから!」
そう言って顎に手を当てて考えるヒデを横目に、俺もなにか作戦を考えることにした。
でもヒデの言う通りこれまでの作戦はどれも失敗してるし、粗方やり尽くした感じだよな?あとはなにかあるか……?うーん、あ、今日もカフェラテうまいな。今日は暑いからいつものホットじゃなくてアイスにしたんだけど、意外とアイスでもうまいんだな。飲まず嫌いだったのかも。去年も意地を張らずにアイスで飲めば良かった……。
それにしても本気で暑いな……。海行きてえ、涼みてえ。というか店長、クーラーつけてください、マジで。……って、それだ!?
「みんなで海に行けばいいんじゃないか……?」
「明日香が絶対に日焼けがどうのこうのって言って却下するよ?」
「じゃあ折衷案でプールはどうだ?」
「皐月は折衷案の意味分かってるの?海だから駄目なんじゃなくて露出が多いから駄目なんだよ?」
「よし!この案で行こう!」
「あ、話聞いてないね。」
ヒデがグチグチと言ってくるが、それなら他の案を出せるのかと声を大にして言いたい。
それにヒデはまだ気付いていないようだな、この案の恐ろしさを。
「考えてみろ、ヒデ。プールに行くことになるとするだろ?」
「うん。」
「そしたらみんなで水着買いに行こうってなるだろ?」
「うん?」
「それで明日香を言い包めて、雄人の好みの水着を買わせるんだよ。しかも試着させるから、雄人にもいい話だ。これなら行けるんじゃないか!?」
俺がこの完璧な案を説明すると、ヒデは手を突き出してストップのジェスチャーをしていた。いや、もう片方の手でコーヒー飲んでやがる、コイツ。どうしてそうなった。
「待って、待って?まず水着買いに行こうってなるところがおかしくない?去年の水着とかあるでしょ?」
「え?お前俺に男物の水着着てこいって言ってんのか?」
「へ?」
「いや、俺今女だろ?だからアイツらを誘う口実にはもってこいだろ。」
「待って、まさか僕らも一緒に行くって言うんじゃないだろうね?」
「だからそう言ってるだろ。」
なにを当たり前のことを言っているんだ、コイツは。
ん?なんか顔を俯けてプルプルしだしたぞ?あれ、耳が少し赤いような……?どうしたんだ、ヒデのやつ。
「大丈夫か?」
「君は!少し!羞恥心という物を!身につけろ!」
「え、はい?」
なんか勢いよく顔を上げたと思ったら、俺を指差していつものヒデなら有り得ないくらいの大声を出して、俺に変なことを言ってきた。
羞恥心?今必要か?それ。
「それ、今必要か?」
「ヤバい、これ本気で言ってるよ……。」
「とにかくそれで行くとしよう、うん。」
「皐月は本当に自分のことに無頓着だね!?」
「いやぁ、それほどでも?」
「褒めてないよ!?」
うるさいやつだなぁ、まったく。
「ゲンドウポーズ決まってないからね?」
「うっさい!そんなことどうでもいいんだよ!」
ちょっとやってみたかっただけなのに、何故かヒデにダメ出しされてしまった。
ちなみに注文はし終わっていて、もう注文の品も来た。というか、来てから作戦会議を始めた。
俺はいつものイチゴのショートケーキに店長お手製カフェラテのセット、ヒデはヒデでいつも通り悪魔の飲み物だな。あんな苦い物を飲む気が知れない。好き好んで飲んでる奴ら絶対味覚障害だろ。
「んで、前回の作戦は明日香の受け取り方が悪かったせいで失敗しちまった訳だが……。」
「そこまで行くと僕たちには、どうしようもないんじゃないかな?」
「諦めるの早すぎるだろ!?」
なんか遠い目してるけど、あの作戦がああいう失敗の仕方したのは、ヒデが明日香と喋れないからだろ!というか喋れないことを俺に言わないからだろ!?ほぼヒデのミスじゃん!?
「とにかく!違う作戦を考えるぞ、いいな!」
「勉強会作戦も映画デート作戦もショッピングデート作戦も手作り弁当作戦も、他の細々とした作戦もだけど、全部失敗してるんだよ?本当に僕たちに、あの二人をくっつけることができるの?」
「ザ・ネガティブ!?あれらは作戦自体はよかったけど、他の事が駄目駄目だっただけだろ!」
そう、勉強会作戦とかまさにそうだ。雄人と明日香を二人っきりにするために、まずは俺とヒデが勉強が分からなすぎて赤点必至だと言うことを伝える。そしたらあの二人の性格から言って、勉強会を開こうってことになる。そして勉強会の会場をアレコレ理由を付けて二人のどちらかの家にさせる。そうして、当日に二人とも風邪を引いてしまって参加できないということにしてしまえば、二人だけで勉強会をするだろう。
という考えで動いたんだが、そんなことなかった。俺とヒデが陰からアイツらの動向を見ていると、アイツら普通に解散しやがった。確かに二人は頭がいいからあんまり二人だけでしても意味はないだろうけど、やれよ!せめて一回家に上がるくらいしろよ!なんで普通に玄関前で解散してんだ!
後日それとなく聞いてみると、二人に教えるための勉強会なのに主役がいないならやる意味はないという、最もなことが返ってきた。つまり、理由付けを間違えたのだ。これが、俺らの勉強不足ではなく単純に勉強会をしたいと言っていれば、勉強会を開くかどうかの確実性は減るが、アイツら二人だけでもやる理由になっただろう。というわけで、失敗。
俺は顔を俯けて、哀しみをアピールしながら一欠片のケーキを小さな口に運ぶ。
「うまい……。」
「あーあー!ごめん、思い出させてごめんって!そんな顔しないでよ!今の皐月はただでさえ可愛いんだからさ!」
「お世辞はいらんぞ。というか元男の俺にとっては、お世辞どころか屈辱なんだが?」
「作戦を考えればいいんでしょ!ちょっと待ってて、今考えるから!」
そう言って顎に手を当てて考えるヒデを横目に、俺もなにか作戦を考えることにした。
でもヒデの言う通りこれまでの作戦はどれも失敗してるし、粗方やり尽くした感じだよな?あとはなにかあるか……?うーん、あ、今日もカフェラテうまいな。今日は暑いからいつものホットじゃなくてアイスにしたんだけど、意外とアイスでもうまいんだな。飲まず嫌いだったのかも。去年も意地を張らずにアイスで飲めば良かった……。
それにしても本気で暑いな……。海行きてえ、涼みてえ。というか店長、クーラーつけてください、マジで。……って、それだ!?
「みんなで海に行けばいいんじゃないか……?」
「明日香が絶対に日焼けがどうのこうのって言って却下するよ?」
「じゃあ折衷案でプールはどうだ?」
「皐月は折衷案の意味分かってるの?海だから駄目なんじゃなくて露出が多いから駄目なんだよ?」
「よし!この案で行こう!」
「あ、話聞いてないね。」
ヒデがグチグチと言ってくるが、それなら他の案を出せるのかと声を大にして言いたい。
それにヒデはまだ気付いていないようだな、この案の恐ろしさを。
「考えてみろ、ヒデ。プールに行くことになるとするだろ?」
「うん。」
「そしたらみんなで水着買いに行こうってなるだろ?」
「うん?」
「それで明日香を言い包めて、雄人の好みの水着を買わせるんだよ。しかも試着させるから、雄人にもいい話だ。これなら行けるんじゃないか!?」
俺がこの完璧な案を説明すると、ヒデは手を突き出してストップのジェスチャーをしていた。いや、もう片方の手でコーヒー飲んでやがる、コイツ。どうしてそうなった。
「待って、待って?まず水着買いに行こうってなるところがおかしくない?去年の水着とかあるでしょ?」
「え?お前俺に男物の水着着てこいって言ってんのか?」
「へ?」
「いや、俺今女だろ?だからアイツらを誘う口実にはもってこいだろ。」
「待って、まさか僕らも一緒に行くって言うんじゃないだろうね?」
「だからそう言ってるだろ。」
なにを当たり前のことを言っているんだ、コイツは。
ん?なんか顔を俯けてプルプルしだしたぞ?あれ、耳が少し赤いような……?どうしたんだ、ヒデのやつ。
「大丈夫か?」
「君は!少し!羞恥心という物を!身につけろ!」
「え、はい?」
なんか勢いよく顔を上げたと思ったら、俺を指差していつものヒデなら有り得ないくらいの大声を出して、俺に変なことを言ってきた。
羞恥心?今必要か?それ。
「それ、今必要か?」
「ヤバい、これ本気で言ってるよ……。」
「とにかくそれで行くとしよう、うん。」
「皐月は本当に自分のことに無頓着だね!?」
「いやぁ、それほどでも?」
「褒めてないよ!?」
うるさいやつだなぁ、まったく。
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