俺とTSと無口系男子〜幼馴染二人を早くくっつけたい〜

自信だけはある白豚

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俺と我が家の食材と降臨する姉

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「それより、明後日からの学校はどうするのさ。」

真剣な表情でそんなことを言うヒデに、俺は意味が分からず首を傾げた。
明後日からの学校はどうするか?って意味が分からないんだが?なんか学校行事でもあったか?

「いや、今の皐月は女の子なんでしょ?それなら色々問題が起きるんじゃない?制服とか体育のときの更衣とか。」
「あー、制服は姉がなんとかするって電話してきただけだからなんとも言えねえなぁ。」
「あ、家族にはもう言ってあるんだ。そりゃそうだよね、家で準備してたら嫌でも鉢合わせるもんね。」
「あ、あぁ!そうだな!色々としてたからな!うん!」

危ねえ、俺の家庭状況がバレるところだった……。
親が単身赴任で一人暮らしとか、コイツら絶対心配するだろうし言えねえよな。
少し挙動不審だったけど、ヒデは少し不思議そうにするだけだしバレてはないだろうな。

「ところでさ。いつ聞こうか迷ってたんだけど、聞いてもいいかな?」
「なにを?」
「女の子になった原因に心当たりは?」
「……朝起きてたらいつの間にかなってたから。」

いや、多分あの腐った弁当だと思うけど。よく考えたらご近所さんから貰った食材に、なんかよく分からないキノコ入ってたし。俺にとっては食えればいいって感じだったし、ご近所さんも「一応食べれるから大丈夫だよ。腐らせないようにね!」とか言ってたし、大丈夫だとは思ったんだが……。

「いや、間があったってことは心当たりあるでしょ。」
「…………とう。」
「ん?ごめん、もう少し大きい声で言ってくれる?」
「だー!昨日の弁当だよ!家帰って見たら案の定腐ってたけど、食ったんだよ!悪いか!」
「なんで逆ギレされるの!?というか腐ってたなら食べちゃだめでしょ!?家に帰ってきてるんだからなにか作りなよ!」
「だから朝も言ったろうが!食材がないんだよ!」
「それ聞いたの昼だよ!あとやっぱり、家に食材ないのはおかしいよ!?」

いいんだよ、帰りに買いに行くんだから。ヒデのおかげで金が浮いて、今月もなんとか持ち直せようだぜ。心の中で感謝しておこう。本人には言えないけどな。
俺は最後に残していたイチゴを口に運びながら、「とりあえずモヤシを買い貯めないとだな」と思った。砂糖とか塩とかの調味料はまだ残ってるから、買わなくていいだろ。
カフェラテを最後の一滴まで飲み干すと、俺は席を立った。

「それじゃ、奢ってくれてありがとな?今日はやることがあるから、俺もう帰るわ。」
「え、うん。それじゃあまた学校でね?」
「おう、じゃあな!」

俺はそう言ってカフェを出ると、行きつけのスーパーまで行くことにした。あそこは安売王の名に反さず、他のスーパーより安いからな。若干だけど。
えーっと残金は……8000円か。割りと大金持ってたな。いつものあのセットが200円だから、あれを40セットも食べれるのか。なんだ、天国じゃないか。
でもモヤシの方が絶対量が多いよな……。我慢するしかないのか……。
いや、よく考えたら作戦のために水着を買うお金が必要じゃないか!?しかもプール代も必要だと!?これじゃあ折角のお金が足りないぞ!?
くっ、こんな落とし穴があるとは……。
結局俺は1000円分のモヤシを買って、家に帰った。それでもビニール袋1枚にギチギチに入っているんだがな。

――――――――――――――――――――――――――

家に帰ると、なぜか玄関の鍵が開いていた。

「あれ?俺閉めてきたはずなんだが?」

急いでたし、閉め忘れたとかか?それとも空き巣に入られてしまった……とか?いや、空き巣が入っても問題ないな。盗られて困るような物はこの家に1つもないからな、貧乏すぎて。
家の中に入ると、俺のじゃない靴が置いてあった。あー、察した。侵入してきたな。
そこまで考えてから、リビングから弾丸のような速度で侵入者が俺に向かって飛びついてきた。

「サツキー!」
「帰って来てたのか、姉。」
「おっ、やっぱサツキだったのか!可愛くなったなー、このっこのっ!」
「とりあえずそのウザ絡みを止めて離れろ。」
「仕方ないなー。」

このウザいやつが俺の姉、遠野睦月とおのむつきだ。
男っぽい口調とは裏腹に、きめ細やかな肌にサラサラしているのが見て分かる黒髪の腰まで伸びたロング、茶色の瞳は大きく、軽くだが化粧もしている、すれ違った人が思わず振り返ってしまうような美女だ。しかもナイスバディで運動ができ、勉強も最後まで1位をキープしていた。
神は二物を与えたらしい。その代わり俺には一つもくれなかったがな……。やめよう、悲しくなる。
要約すると、遠野睦月はすれ違った人がその美貌に振り返り、その口調でもう一度振り返ってしまう、ナイスバディな姉だ。うん。
ガシッ!

「……あの、姉?」
「それで、説明してもらおうか?なんでこんなことになったのかを、もう一度な。」
「いや、それはいいんだけどアイアンクローは必要な……痛いいだい痛いいだい!?ヤメロォォォォ!?」
「知るか!心配させた罰だ!甘んじて受けろ!」
「いや、潰れるから!?頭が潰れるから!頭の形がおかしくなるってばー!?」
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