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精錬
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金砕棒を通じて手にダイレクトに伝わってくる肉を潰す感触が心地好くて頬が緩んでいくのが判る。
短槍でモンスター......いや、自分に敵意を向けてくる相手の肉体を貫く感覚もクセになりそうな程心地好い。
蹴りや拳での徒手格闘も好きだ。余計な物を挟まない分より一層ダイレクトに相手を壊しているのが判るからだ。
絶対に殺すという意思の籠った瞳から光と共に生きる力や反抗心が消えていくのをもっとたくさん見たい。最後の一体の時はゆっくり、じっくり観察しようと思う。
力を失って崩れ落ちる時の水音混じりのあの音は何回聴いても飽きない。
身体に突き刺さる敵からの攻撃は、それらを味わう為の必要経費。攻撃を避けきれない自分の未熟さや油断の所為でもあるから甘んじて受け入れる。
それでも喰らわないに越したことはない。
「アハハハ......」
そう思って気を引き締めても、全てを避け切るのは難しい。
空間把握のスキルで来るとわかっていても避けられない攻撃はある。身体操作の甘さ故の事なのか、大振りな攻撃主体にならざるを得ない武器の所為か、はたまたその両方......若しくは上で挙げたコレ以外にも何か致命的な欠陥があるのか。
元々そんなに器用な方でもセンスがある方でもないもんな。
「乱戦や混戦の中で痛みを伴いながら身体に覚えさせて行くしかないか......これまでと一緒だな」
迫り来る攻撃の嵐の中一際大声を出して笑い自分を鼓舞し、集中を高めて戦いに没頭していく。
現代日本人の一高校生でしかなかった男は、心構えだけならば既に一端の武人となっていた。
強くなっていく敵と増えていく敵の数が、武人を鍛えていく。
敏捷性を上げた影響で上がった反射神経に体が追いついてくるようにと、戦いの中でブラッシュアップされていく。
無駄な動きを切り詰めていけば、スムーズな身体操作を得られると信じて......混戦の中、一つ一つの動きや流れを大事に意識しながら身体を動かしていった。
そして大量に居たモンスターも残り僅かになった頃、頭の中でイメージした動きと身体の動きが不意に重なった。
歯車が噛み合うとかパズルのピースが嵌るとか、そのようなイメージと本か何かで見たが本当にそのような感覚に陥った......
「......終わってしまった」
気が付くと残り数体だったモンスターを瞬殺してしまっていた。
「感覚は掴めた......すっごく、すっごく気持ちよかった......だけどまだ足りない、よね。早くこの死体を処理して次へ向かおう。この感覚を忘れない内に身体に染み込ませないと勿体ない」
RPGのレベル上げに通づる感覚。自分の成長を肌で感じる楽しさを今、文字通り全身で味わっているのだ。
興奮しない理由が無いだろう。
レベルアップのアナウンスを興奮で聞き流したがそんなモノ後でどうにでもなる。それよりも早く次だと命令してくる脳に従い、大急ぎで血とアイテムを回収し、次へと向かって走っていった。
四十一階層を攻略し終えるまでに七回乱戦を繰り返した。
奥に行くに連れて魔法攻撃を使う敵が増えていき、それに伴い被弾する事も増えたが苛烈な攻撃を捌いて行くにつれてどんどん動きも洗練されていく。
彼が密かに目標にしていたノーダメージクリアは達成される事は無かったが、奥に行くにつれて被弾する回数も減っていく。七回目の乱戦では被弾回数は一桁での戦闘終了になったので、ひとまず及第点と己を納得させて次の階層へと向かう。
レベルは6上がり、スキルの方は鈍器・拳闘・空間把握の三つのレベルが1上がって新たに回避というスキルが生えていた。
目に見える形でキチンと報酬があるとモチベーションが上がるのは、生き物ならば仕方ない事だろう。こうして彼はもう一段階深くダンジョン攻略に嵌っていく。
効率良く敵を殺す方法を第一に考え、邪悪な笑みを顔に貼り付けながらモンスターを次から次へと殴り壊していった。
◆◆◆
それから五日程かけて49階層まで攻略していった。その道中は危なげなく進む事が出来ていた......が、50レベルを超えてからはレベルアップに必要な経験値が増えたのか乱戦を終えてもレベルアップしない事もしばしばあった。
50階層のボス戦を前に控えた彼のステータスは、乱戦に次ぐ乱戦を経験してこうなっていた。
──────────────────────────────
吉持ㅤ匠
闘人
Lv:44→65
HP:100%
MP:100%
物攻:110→130
物防:1
魔攻:60→70
魔防:1
敏捷:110→130
幸運:10
残SP:10→52→2
魔法適性:炎
スキル:
ステータスチェック
血液貯蓄ㅤ残226.4L
不死血鳥
状態異常耐性Lv8
拳闘Lv7
鈍器Lv9
小剣術Lv4
簡易鑑定
空間把握Lv8
投擲Lv7
歩法Lv5
呪耐性Lv3
病気耐性Lv4
解体・解剖
回避Lv4
■■■■■■
──────────────────────────────
「アハハッ、楽しいなぁ。生きてるって感じがするし、自分が認められていっているような不思議な感覚がする」
これまでにない充足感を得て、酷く歪んだ笑みを浮かべる青年。
果たして彼と普通の人間の探索者がダンジョン内という極限状態で出会ってしまったら、果たして普通の人間は彼をどう評するのだろうか。
新種の人型モンスターと捉えて戦闘に即発展してしまうのが最有力か。
「アハハハハハハッ!!」
高笑いをしながら血で変色した愛武器を握りしめ、とても楽しそうに階段を降っていった。
──────────────────────────────
吉持ㅤ匠
闘人
Lv:65
HP:100%
MP:100%
物攻:130
物防:1
魔攻:70
魔防:1
敏捷:130
幸運:10
残SP:2
魔法適性:炎
スキル:
ステータスチェック
血液貯蓄ㅤ残226.4L
不死血鳥
状態異常耐性Lv8
拳闘Lv7
鈍器Lv9
小剣術Lv4
簡易鑑定
空間把握Lv8
投擲Lv7
歩法Lv5
呪耐性Lv3
病気耐性Lv4
解体・解剖
回避Lv4
■■■■■■
装備:
魔鉄の金砕棒
肉食ナイフ
魔虎皮のシャツ
悪魔大土蜘蛛のバンテージ
合成皮革のズボン
再生獣革のブーツ
魔鉱のブレスレット
剛腕鬼の金棒
圧縮鋼の短槍
丈夫なリュック
厚手の肩掛け鞄
黒革のナイフホルダー
ババァの店の会員証ㅤ残高1290
魔石多数
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短槍でモンスター......いや、自分に敵意を向けてくる相手の肉体を貫く感覚もクセになりそうな程心地好い。
蹴りや拳での徒手格闘も好きだ。余計な物を挟まない分より一層ダイレクトに相手を壊しているのが判るからだ。
絶対に殺すという意思の籠った瞳から光と共に生きる力や反抗心が消えていくのをもっとたくさん見たい。最後の一体の時はゆっくり、じっくり観察しようと思う。
力を失って崩れ落ちる時の水音混じりのあの音は何回聴いても飽きない。
身体に突き刺さる敵からの攻撃は、それらを味わう為の必要経費。攻撃を避けきれない自分の未熟さや油断の所為でもあるから甘んじて受け入れる。
それでも喰らわないに越したことはない。
「アハハハ......」
そう思って気を引き締めても、全てを避け切るのは難しい。
空間把握のスキルで来るとわかっていても避けられない攻撃はある。身体操作の甘さ故の事なのか、大振りな攻撃主体にならざるを得ない武器の所為か、はたまたその両方......若しくは上で挙げたコレ以外にも何か致命的な欠陥があるのか。
元々そんなに器用な方でもセンスがある方でもないもんな。
「乱戦や混戦の中で痛みを伴いながら身体に覚えさせて行くしかないか......これまでと一緒だな」
迫り来る攻撃の嵐の中一際大声を出して笑い自分を鼓舞し、集中を高めて戦いに没頭していく。
現代日本人の一高校生でしかなかった男は、心構えだけならば既に一端の武人となっていた。
強くなっていく敵と増えていく敵の数が、武人を鍛えていく。
敏捷性を上げた影響で上がった反射神経に体が追いついてくるようにと、戦いの中でブラッシュアップされていく。
無駄な動きを切り詰めていけば、スムーズな身体操作を得られると信じて......混戦の中、一つ一つの動きや流れを大事に意識しながら身体を動かしていった。
そして大量に居たモンスターも残り僅かになった頃、頭の中でイメージした動きと身体の動きが不意に重なった。
歯車が噛み合うとかパズルのピースが嵌るとか、そのようなイメージと本か何かで見たが本当にそのような感覚に陥った......
「......終わってしまった」
気が付くと残り数体だったモンスターを瞬殺してしまっていた。
「感覚は掴めた......すっごく、すっごく気持ちよかった......だけどまだ足りない、よね。早くこの死体を処理して次へ向かおう。この感覚を忘れない内に身体に染み込ませないと勿体ない」
RPGのレベル上げに通づる感覚。自分の成長を肌で感じる楽しさを今、文字通り全身で味わっているのだ。
興奮しない理由が無いだろう。
レベルアップのアナウンスを興奮で聞き流したがそんなモノ後でどうにでもなる。それよりも早く次だと命令してくる脳に従い、大急ぎで血とアイテムを回収し、次へと向かって走っていった。
四十一階層を攻略し終えるまでに七回乱戦を繰り返した。
奥に行くに連れて魔法攻撃を使う敵が増えていき、それに伴い被弾する事も増えたが苛烈な攻撃を捌いて行くにつれてどんどん動きも洗練されていく。
彼が密かに目標にしていたノーダメージクリアは達成される事は無かったが、奥に行くにつれて被弾する回数も減っていく。七回目の乱戦では被弾回数は一桁での戦闘終了になったので、ひとまず及第点と己を納得させて次の階層へと向かう。
レベルは6上がり、スキルの方は鈍器・拳闘・空間把握の三つのレベルが1上がって新たに回避というスキルが生えていた。
目に見える形でキチンと報酬があるとモチベーションが上がるのは、生き物ならば仕方ない事だろう。こうして彼はもう一段階深くダンジョン攻略に嵌っていく。
効率良く敵を殺す方法を第一に考え、邪悪な笑みを顔に貼り付けながらモンスターを次から次へと殴り壊していった。
◆◆◆
それから五日程かけて49階層まで攻略していった。その道中は危なげなく進む事が出来ていた......が、50レベルを超えてからはレベルアップに必要な経験値が増えたのか乱戦を終えてもレベルアップしない事もしばしばあった。
50階層のボス戦を前に控えた彼のステータスは、乱戦に次ぐ乱戦を経験してこうなっていた。
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吉持ㅤ匠
闘人
Lv:44→65
HP:100%
MP:100%
物攻:110→130
物防:1
魔攻:60→70
魔防:1
敏捷:110→130
幸運:10
残SP:10→52→2
魔法適性:炎
スキル:
ステータスチェック
血液貯蓄ㅤ残226.4L
不死血鳥
状態異常耐性Lv8
拳闘Lv7
鈍器Lv9
小剣術Lv4
簡易鑑定
空間把握Lv8
投擲Lv7
歩法Lv5
呪耐性Lv3
病気耐性Lv4
解体・解剖
回避Lv4
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「アハハッ、楽しいなぁ。生きてるって感じがするし、自分が認められていっているような不思議な感覚がする」
これまでにない充足感を得て、酷く歪んだ笑みを浮かべる青年。
果たして彼と普通の人間の探索者がダンジョン内という極限状態で出会ってしまったら、果たして普通の人間は彼をどう評するのだろうか。
新種の人型モンスターと捉えて戦闘に即発展してしまうのが最有力か。
「アハハハハハハッ!!」
高笑いをしながら血で変色した愛武器を握りしめ、とても楽しそうに階段を降っていった。
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吉持ㅤ匠
闘人
Lv:65
HP:100%
MP:100%
物攻:130
物防:1
魔攻:70
魔防:1
敏捷:130
幸運:10
残SP:2
魔法適性:炎
スキル:
ステータスチェック
血液貯蓄ㅤ残226.4L
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状態異常耐性Lv8
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■■■■■■
装備:
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圧縮鋼の短槍
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