41 / 183
銀世界
しおりを挟む
先程の興奮が冷めやらぬまま、俺たちはそのままのテンションで96層を進むことにした。
いやぁこの子たちのテンションが高くてかわいくて......俺は幸せでございます。
めっちゃ周りに氷や炎を浮かべてキラッキラさせながら進んでいるのを見て、俺はだらしない顔になっている自信がある。
この階層からはオーソドックスな洞窟タイプ。
迷路みたいにはなっていない。分かれ道があっても宝箱がその先にある程度。RPGで洞窟攻略してる気分になっている。
比較的楽だけど、出てくるモンスターが無駄にデカい。
まぁそんなモンスターでも即撃ち殺すウチの子なんですが。
きっとこの即殺されてるモンスターでも、人里に現れてしまったら阿鼻叫喚の地獄絵図になるくらいの強さなんだろう。きっと多分。
そしてこの階層の宝箱からは、全く使えない装備品類ではなくポーション類が出てくるようになった。まぁ俺には効かないんだろうけど、最高級品がポコポコ沸いてくる。
でもやっぱこの世界にはエリクサーっぽいのはあるみたいなんだよね。
「人の手で作れるポーションでは最上級」って鑑定さんに書いてあったし。
そんな発見をしつつ、危なげなく先へと進んでいく。
楽しそうなウチの子たちの歩みを止めるものはいないのです。いてはならないのです。
そんなこんなで階段前に着いたけど、このエリアからは階段守りボスがいるんだね。
ガオーてしてるグリフォンらしき動物が氷の塊を浴びて終了。一切の躊躇もなく、あんこが圧殺した。
哀れなグリフォンらしきヤツはドロップ品のしっぽを残して消えてった。
この階層からはめいっぱいエリアを使わせるので時間がかかった......
そろそろいい時間なので今日はこれで終わりにする。
ダンジョンの壁を壊して直進しようとしてみたところ、エリアが作りかわってしまい無駄な時間を過ごしてしまった......ほんと底意地が悪い。
そして夕飯時になった......
俺は今、どうしても自分の欲求が抑えられない......
ここまで頑張ってきたから今日くらい......いいよね?俺ここまでずっと頑張ってきたし、こっち来てから一回も食べてないもん。
一度この症状が出てきてしまったらもう諦めるしかない......ある意味で禁断症状に似ている。
アレは嫌いな人以外は、この欲求には抗えないと思うの。
そう、俺はにんにくがガッツリ効いたジャンクな物を食べたいんです!!
今の気分は、ガッツリにんにくを効かせたこってり味噌ラーメンが食べたいのだ。
豚骨醤油でもいいんだけど、今は味噌ラーメンが食べたい。
あの子たちに臭いって嫌われたくないから、今まで我慢してきたんだけど......もうだめ。食いたい......
ブレスケアの有名なアレと、お口クチュクチュの液体を召喚して戦に挑む準備ができた。
ここまでやって避けられたのなら、今日は諦めて一人寂しい夜を過ごす覚悟である。
カップラーメンタイプのお花の名前の味噌ラーメンにお湯を注ぎ、表示時間一分前に液体スープを入れ、表示時間まで待つ。麺がスープを吸っておいしくなるんだよね。カップラーメンでしかやらないけど。
これは五分のタイプなので四分経ったら投入する。
そしてチューブより生じゃコノヤロウ!という事で、生にんにくをすりおろして待機。ネギチャーシューも召喚しスタンバっておく。
手がにんにくスメルに包まれているが名誉の負傷だ。
そしてお供には白飯。これで完璧......
ウチの子たちのご飯は既に与えてある。後は孤独に......そして自由になる。
時は満ちた......いざ参らん!
濃厚な味噌ラーメンに、ネギチャーシューの辛味とコクが追加され、そこへにんにくの旨味とスメルが合わさる。
完璧だよね......涙が出ちゃう......
ㅤこれは涙?泣いているのは私?
懐かしい、美味しい......
麺を食べ終えたら、最後は背徳のラーメンライス。
炭水化物とノーガードの殴り合いじゃ!
食べ終えたら最後に一服。
これだよこれ。こういうのでいいんだよ。
ついにやっちまったぜ......という若干の後悔と溢れる出る満足感。
たまににんにくDAYをやろう。明日からまた頑張ろうと思えるほどに活力が湧いてくる。
とりあえずブレスケアをして......あんことピノちゃんに近づいてみる......そーっと。
ピノちゃんは気にならないみたい......よかった。
ㅤ手のにんにくスメルはわざと消してない。口臭いって言われるより、手が臭いって言われた方がまだギリギリ致命傷で済むから。
さぁ次は、本丸のあんこでございます......
......心臓が痛い。ここが分水嶺だ。
ここでダメだったら、多分明日も触れ合う事はない。
十万負けの最中、お父さんが降臨。
そしてお父さん図柄が揃ってからのレバオン時のドキドキ感に似ている。
名前を呼んで両手を広げて待機......ダメならあの子に急ブレーキがかかる。
そのまま飛び込んで来てくれた......
ぼくはにんにくを食べてもいいんだ!
にんにくの臭いは気にならないそうだ。
ただ、腐った臭いは嫌らしいので、きっと納豆はNGだろう。
外国人に日本人は気が狂ってるとまで言わしめるもんなアレ。
月イチでにんにくガッツリ食べよう。
その日はそこで終了。あぁ、俺はとても幸せだ。
◇◇◇
次の日には臭いが残っていなかったので安心した。自分では気付いていないだけかもしれないけど。
とりあえず臭い消しにと牛乳を飲み、その後歯磨きとブレスケアをしっかりしたので、もう平気だと思い込む。
冒険してる感が全くなかったダンジョン攻略も、多分あと残るは4階層。
だと思う......違ったら心折れるかもしれないけど、終わりが見えてきたと今は思っておく。
本日は2階層くらい進みたいので急ごうか。今日はお嬢様とピノちゃんは俺に装備されてのスタート。
このエリアも最初は楽しかったけど、だいぶ面倒くさいなと感じる......とにかく時間がかかる。
変わらぬ景色に同じ事の繰り返し......そしてわらわらと沸いてくるモンスター共。
肉体的にも精神的にも追い込むねぇ......コレ作ったヤツ性格狂っているぞ。
余計な事をせずに、サクサク正解ルートのみを選んで進む。
このエリアの宝箱は全部ポーションなのか?ポーションしか出ない......
サクサク進んで行けたので、三時間程経った所でそろそろ階段に着く。
まだ試していなかったノーマルな身体能力で戦ってみたいと思い、この階層の階段ボスで試してみようと決意。
危なくなったら魔法に頼るけど。
手を出さないでねとお願いし、階段を守る鬼らしきヤツと向き合う。
素の力でやりあうなら人型の方がやりやすいからこれは僥倖。
無意識に発動していたと思う強化も切り、ヤツと対峙する。顔は怖いが他に恐怖は感じない。
攻めてこないから、とりあえずこっちから仕掛けて殴ってみる。
弾けた。
ごめんなさい。
素の身体能力でも全く問題なかったですね。
......うん。これがわかっただけでもよかったよ。
さぁ次の階層に行こうね。見守ってくれてありがとう。ステータスとかでパワーとか確認出来たらよく確認するんだけどね......
ちゃんと数値で能力値を示して欲しい。
97層はこれでおしまい。今日中に98層を終えれそうなので、予定に支障は無さそうで一安心。
残った鬼の角を回収し、次の階層へ。
進んだ。えぇ、進みましたよ。
でもね......なんだこれ.........
ゴォォォォォォ......ビュォォォォォ......
という状況です......はい。一面の銀世界が広がっております。
なんでここで異常気象なのでしょうか......猛吹雪ですよ。
ピノちゃんはローブの内ポケットに避難。凄い速さで入っていった。
あんこは楽しそうに雪の上を走っている。
コタツでみかんとせんべい、緑茶とドテラを完備で拝みたい光景。
このままボケっとしてても仕方ないので、雪原に一歩踏み出してみたら沈んだ。
このブーツは滑ることはないけど、ふかふかの雪の上は歩けない模様......
よし。一旦避難して考えよう!と後ろを振り向いたら階段がない。
このエリアからは一方通行なんですね。ほんと性格悪いなここの主は!!
どうしようもないのでちっこいカマクラを作成し、お嬢様にカマクラの大きめなサイズを作ってくださいと頼んだ。
人が5人くらい寛げる、想定よりも大きいカマクラが完成したので、速攻で中へと避難し、七輪と炭を喚んで暖を取る事に。
ローブ内は快適だけど、はみ出てる部分がやばい。
こうなってしまったら、もうアラクネさんを呼んで装備を整えなきゃあかん。
その前に体を暖めておかなきゃ.....
とりあえず風呂に入ろう。末端が痛いくてヤバい......
いやぁこの子たちのテンションが高くてかわいくて......俺は幸せでございます。
めっちゃ周りに氷や炎を浮かべてキラッキラさせながら進んでいるのを見て、俺はだらしない顔になっている自信がある。
この階層からはオーソドックスな洞窟タイプ。
迷路みたいにはなっていない。分かれ道があっても宝箱がその先にある程度。RPGで洞窟攻略してる気分になっている。
比較的楽だけど、出てくるモンスターが無駄にデカい。
まぁそんなモンスターでも即撃ち殺すウチの子なんですが。
きっとこの即殺されてるモンスターでも、人里に現れてしまったら阿鼻叫喚の地獄絵図になるくらいの強さなんだろう。きっと多分。
そしてこの階層の宝箱からは、全く使えない装備品類ではなくポーション類が出てくるようになった。まぁ俺には効かないんだろうけど、最高級品がポコポコ沸いてくる。
でもやっぱこの世界にはエリクサーっぽいのはあるみたいなんだよね。
「人の手で作れるポーションでは最上級」って鑑定さんに書いてあったし。
そんな発見をしつつ、危なげなく先へと進んでいく。
楽しそうなウチの子たちの歩みを止めるものはいないのです。いてはならないのです。
そんなこんなで階段前に着いたけど、このエリアからは階段守りボスがいるんだね。
ガオーてしてるグリフォンらしき動物が氷の塊を浴びて終了。一切の躊躇もなく、あんこが圧殺した。
哀れなグリフォンらしきヤツはドロップ品のしっぽを残して消えてった。
この階層からはめいっぱいエリアを使わせるので時間がかかった......
そろそろいい時間なので今日はこれで終わりにする。
ダンジョンの壁を壊して直進しようとしてみたところ、エリアが作りかわってしまい無駄な時間を過ごしてしまった......ほんと底意地が悪い。
そして夕飯時になった......
俺は今、どうしても自分の欲求が抑えられない......
ここまで頑張ってきたから今日くらい......いいよね?俺ここまでずっと頑張ってきたし、こっち来てから一回も食べてないもん。
一度この症状が出てきてしまったらもう諦めるしかない......ある意味で禁断症状に似ている。
アレは嫌いな人以外は、この欲求には抗えないと思うの。
そう、俺はにんにくがガッツリ効いたジャンクな物を食べたいんです!!
今の気分は、ガッツリにんにくを効かせたこってり味噌ラーメンが食べたいのだ。
豚骨醤油でもいいんだけど、今は味噌ラーメンが食べたい。
あの子たちに臭いって嫌われたくないから、今まで我慢してきたんだけど......もうだめ。食いたい......
ブレスケアの有名なアレと、お口クチュクチュの液体を召喚して戦に挑む準備ができた。
ここまでやって避けられたのなら、今日は諦めて一人寂しい夜を過ごす覚悟である。
カップラーメンタイプのお花の名前の味噌ラーメンにお湯を注ぎ、表示時間一分前に液体スープを入れ、表示時間まで待つ。麺がスープを吸っておいしくなるんだよね。カップラーメンでしかやらないけど。
これは五分のタイプなので四分経ったら投入する。
そしてチューブより生じゃコノヤロウ!という事で、生にんにくをすりおろして待機。ネギチャーシューも召喚しスタンバっておく。
手がにんにくスメルに包まれているが名誉の負傷だ。
そしてお供には白飯。これで完璧......
ウチの子たちのご飯は既に与えてある。後は孤独に......そして自由になる。
時は満ちた......いざ参らん!
濃厚な味噌ラーメンに、ネギチャーシューの辛味とコクが追加され、そこへにんにくの旨味とスメルが合わさる。
完璧だよね......涙が出ちゃう......
ㅤこれは涙?泣いているのは私?
懐かしい、美味しい......
麺を食べ終えたら、最後は背徳のラーメンライス。
炭水化物とノーガードの殴り合いじゃ!
食べ終えたら最後に一服。
これだよこれ。こういうのでいいんだよ。
ついにやっちまったぜ......という若干の後悔と溢れる出る満足感。
たまににんにくDAYをやろう。明日からまた頑張ろうと思えるほどに活力が湧いてくる。
とりあえずブレスケアをして......あんことピノちゃんに近づいてみる......そーっと。
ピノちゃんは気にならないみたい......よかった。
ㅤ手のにんにくスメルはわざと消してない。口臭いって言われるより、手が臭いって言われた方がまだギリギリ致命傷で済むから。
さぁ次は、本丸のあんこでございます......
......心臓が痛い。ここが分水嶺だ。
ここでダメだったら、多分明日も触れ合う事はない。
十万負けの最中、お父さんが降臨。
そしてお父さん図柄が揃ってからのレバオン時のドキドキ感に似ている。
名前を呼んで両手を広げて待機......ダメならあの子に急ブレーキがかかる。
そのまま飛び込んで来てくれた......
ぼくはにんにくを食べてもいいんだ!
にんにくの臭いは気にならないそうだ。
ただ、腐った臭いは嫌らしいので、きっと納豆はNGだろう。
外国人に日本人は気が狂ってるとまで言わしめるもんなアレ。
月イチでにんにくガッツリ食べよう。
その日はそこで終了。あぁ、俺はとても幸せだ。
◇◇◇
次の日には臭いが残っていなかったので安心した。自分では気付いていないだけかもしれないけど。
とりあえず臭い消しにと牛乳を飲み、その後歯磨きとブレスケアをしっかりしたので、もう平気だと思い込む。
冒険してる感が全くなかったダンジョン攻略も、多分あと残るは4階層。
だと思う......違ったら心折れるかもしれないけど、終わりが見えてきたと今は思っておく。
本日は2階層くらい進みたいので急ごうか。今日はお嬢様とピノちゃんは俺に装備されてのスタート。
このエリアも最初は楽しかったけど、だいぶ面倒くさいなと感じる......とにかく時間がかかる。
変わらぬ景色に同じ事の繰り返し......そしてわらわらと沸いてくるモンスター共。
肉体的にも精神的にも追い込むねぇ......コレ作ったヤツ性格狂っているぞ。
余計な事をせずに、サクサク正解ルートのみを選んで進む。
このエリアの宝箱は全部ポーションなのか?ポーションしか出ない......
サクサク進んで行けたので、三時間程経った所でそろそろ階段に着く。
まだ試していなかったノーマルな身体能力で戦ってみたいと思い、この階層の階段ボスで試してみようと決意。
危なくなったら魔法に頼るけど。
手を出さないでねとお願いし、階段を守る鬼らしきヤツと向き合う。
素の力でやりあうなら人型の方がやりやすいからこれは僥倖。
無意識に発動していたと思う強化も切り、ヤツと対峙する。顔は怖いが他に恐怖は感じない。
攻めてこないから、とりあえずこっちから仕掛けて殴ってみる。
弾けた。
ごめんなさい。
素の身体能力でも全く問題なかったですね。
......うん。これがわかっただけでもよかったよ。
さぁ次の階層に行こうね。見守ってくれてありがとう。ステータスとかでパワーとか確認出来たらよく確認するんだけどね......
ちゃんと数値で能力値を示して欲しい。
97層はこれでおしまい。今日中に98層を終えれそうなので、予定に支障は無さそうで一安心。
残った鬼の角を回収し、次の階層へ。
進んだ。えぇ、進みましたよ。
でもね......なんだこれ.........
ゴォォォォォォ......ビュォォォォォ......
という状況です......はい。一面の銀世界が広がっております。
なんでここで異常気象なのでしょうか......猛吹雪ですよ。
ピノちゃんはローブの内ポケットに避難。凄い速さで入っていった。
あんこは楽しそうに雪の上を走っている。
コタツでみかんとせんべい、緑茶とドテラを完備で拝みたい光景。
このままボケっとしてても仕方ないので、雪原に一歩踏み出してみたら沈んだ。
このブーツは滑ることはないけど、ふかふかの雪の上は歩けない模様......
よし。一旦避難して考えよう!と後ろを振り向いたら階段がない。
このエリアからは一方通行なんですね。ほんと性格悪いなここの主は!!
どうしようもないのでちっこいカマクラを作成し、お嬢様にカマクラの大きめなサイズを作ってくださいと頼んだ。
人が5人くらい寛げる、想定よりも大きいカマクラが完成したので、速攻で中へと避難し、七輪と炭を喚んで暖を取る事に。
ローブ内は快適だけど、はみ出てる部分がやばい。
こうなってしまったら、もうアラクネさんを呼んで装備を整えなきゃあかん。
その前に体を暖めておかなきゃ.....
とりあえず風呂に入ろう。末端が痛いくてヤバい......
25
あなたにおすすめの小説
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
若返った老騎士の食道楽~英雄は銀狼と共に自由気ままな旅をする~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
あるところに、数百年周期で現れる魔王がいた。
人族から生まれ、闇に魅入られし者、妖魔を統べる魔王と呼ばれる存在。
度々現れては、人々を恐怖のどん底に貶めてきた。
此度、その魔王との戦いに終止符を打った男がいた。
名をシグルド卿といい、六十歳を迎えた老人の男だ。
元平民にも関わらず、爵位を得て史上初の将軍にまで上り詰めた英雄である。
しかし、魔王と一騎討ちの末に相打ちになった……と世間では言われていた。
当の本人は実は生きており、しかも若返っていた。
そして自分が生きていることが知られると、色々と面倒なことになると悟った。
それにどうせなら、自由の身になって世界を旅したいと。
これは役目を終えた英雄が旅をし、様々な人と出会い、美味い物を食べていく物語。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる