異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた

甘党羊

文字の大きさ
51 / 183

オフ2

しおりを挟む
 それでは今から、お魚を確保していこうと思います。


 漁業権の問題や、密漁だー、資源がーと煩く言われることもここでは無いと思うので、ガッツリ漁をしてやろうと思っております。
 密漁者と管理者のイタチごっこにとやかく言うつもりはないけど、禁止区域をもう少しわかりやすくしてほしい。

 足に刺さったウニを外していただけなのに、巡回のおっさんに密漁と間違われた事あったなぁ......

 一応小魚や小ぶりな魚、石などはすり抜けられる程度の目の大きさの網を作成。
 それを川幅、水深にピッタリハマるサイズに調整して準備が終わる。

 あとは底引き網漁みたいにソレを引っ張りながら上流に向かって歩いていけば、魚がごっそり捕獲できると思う。日本でも禁止されてる所があるくらい、根こそぎ搔っ攫う漁だし。

 異世界で漁師デビューだ。



 そのまま網を引っ張って移動させながら、上流方向へ500メートル程の距離を進んでみた。

 魔法を使ってるからなのか、重さとか水の抵抗を全然......これっぽっちも感じない。もうちょっと漁をしていますよ感が出ると思ってたのに......悲しい。思ってたんと違う!


 まぁそこは諦めよう。魔法の不思議ってことで。
 それにしても軽すぎるから、ほんとに魚入ってんのかと心配になってしまった。

 川の水の中を覗いてみたけど網の中にはちゃんと魚が捕まっていた。

 しかし思ってた以上に網に掛かっていたので、予定していた距離を大幅にカット。三キロくらいやるつもりだったんだけどね。

 この川の中に、こんなに魚っているのかとかなり驚いた。

 そこからまた500メートル程の距離を進んで漁を終わらせる。結果、食いきれるかわからないくらいの量の魚を手に入れた。

 もう川で魚を集めることはないだろうってくらいの量。手付かずの自然の神秘を見たぜ......


 鮮度が落ちないうちに鑑定をする。

 食べられる魚の中でも美味しい部類のヤツを、闇糸を使って素早く締めてから内臓やエラを取って洗い、どんどん収納していく。あまり美味しくないらしいヤツはそのままリリースした。生態系崩してごめんなさい。

 魚の内臓などは川に流す。きっと小魚や甲殻類のエサになってくれる。

『ワタを捨てるなんてとんでもない!』

 という人もいると思う。だが俺には食えないんだ。
 ガキの頃に親が魚を捌いている様子をボケーッと眺めていた時の事......

 下処理中の魚のワタが破れるという事件があった。
 その時にワタの中からこんにちわした、消化中の虫らしき多足生物を見た時から生理的に無理になりました。
 今思うと、あの時の虫っぽいモノはゴカイだったんだと思う。

 内臓料理は好きなんだけどね。ちゃんと下処理してあるモノならば。

 だけど内容物も食べるのは無理なんです。そのせいで塩辛を食えなくなったのは痛恨の極みだ。

 嫌な事を思い出してしまったな......アハハ......鳥肌がたってきた。もう忘れよう。

 手を生臭くせずに魚を調理できることがわかったのが今日一番の収穫。


 あ、それと美味しそうな魚はこんなのがあった。なんとなく既視感があるフォルムや名前をしている。だが異世界なので全くの別物だね。

 ▼スウィーティフィッシュ
 独特な香気を放つ淡水魚
 淡白な味わいで川により味が変化する
 塩焼き、天ぷらがオススメ▼

 ▼マウンテンフィッシュ
 淡白な味わいだが上品な甘みがある
 塩焼き、甘露煮がオススメ▼

 ▼レインボーフィッシュ
 多種の魚と交配していき現在の種族になった節操のない魚
 身は淡白で味も良いが、やや水っぽいのでじっくりよく焼こう▼

 ......甘露煮とか天ぷらとかが異世界にあるのか?それとも鑑定は俺の知識を運用しているのか?

 なんか謎が深まっていく......

 まぁいい。アユモドキ、ヤマメモドキ、ニジマスモドキ、そしてイワナに似たあの川魚を大量確保できた。

 かなり気になるけど、真相究明出来る訳ではないしこの事は考えないでいいや。似ているだけだ。
 ファンタジーな事は、考えるだけ無駄な気がする。
 もっとバケモンみたいな魚とかいると思っていたけど、全くいなかったなぁ。川は平和でしたよ。


 あっちに居た頃に、渓流釣りとかしてみたかったんだけど、結局出来なかったしやってみたいな。
 やりたいことや欲しいものが増えていくのはモチベーションになるからいい事だと思う。

 あとはその絵に描いた餅を、しっかりとリアルの餅にするだけだ。頑張ろう!


 思わぬところで気合いも入れ直せたし、食料も大量確保し下処理も終わらせた。

 早くあの子たちの元へ戻ろう。



 上機嫌で来た道を戻っていった。




 パラソルを設置した場所まで戻ってくる......そこには!!



 だらけきった姿で日向ぼっこしているあんことピノちゃんがいた。あかん......むっちゃ可愛い!!

 もちろんバッチリ写真に納めましたよ!

 俺が戻って来たのに気付き、立ち上がってお迎えしてくれるあんこちゃん。

 そのあんこの頭の上に乗ってお出迎えのピノちゃん。



 これは伝説のアレなのか?出迎えてくれるちびっ子イベント。
 あっちでは家庭持つことは無かったからハッキリとはわからないんだけど、仕事から帰宅したお父さんはこんな気持ちになっていたんだろうなぁ。

 うちの娘たちの為なら、俺いくらでも頑張れちゃうよ!って思ってしまってるもん。
 まさか俺がチョロイン枠とはな......


 幸せな帰宅?をして、本日の稼ぎを報告する。
 新鮮な魚を見てテンションが上がったあんこ。前の焼き魚を思い出したのかな?美味しそうに食べてたもんね。

 ピノちゃんは湿原で食べた魚が臭かったらしく、嫌そうな顔をしている。
 魚は臭いの食べたら苦手になるもんね......美味しいの食べさせてあげるからね。

 擦り寄ってきてくれたあんことピノに、好きにしてていいよと撫でながら伝える。そうしたらまた同じ位置に戻ってグダりだしたので微笑ましかった。


 今日はピノちゃんにお魚を与えてみよう。
 無理なら食べないだろうし。気になれば食べようとはしてくれるだろう。


 そういえば、鑑定に天ぷらが美味しいと書いてあったな......うん。天ぷらをやっちゃおう。
 本職のようには出来ないけど、普通には作れると思うからきっと大丈夫。

 あぁ楽しみだなぁ天ぷら。お供はもちろんビールとポン酒で。


 完全に口が天ぷらを食いたい口になってしまった。早く食わせろと言っている。
 使うのは天ぷら粉でいいか。もし失敗したら目も当てられないし。

 油と天ぷら粉、抹茶塩を喚ぶ。あ、天つゆも忘れてはならない。

 具材はアユモドキは確定なので、あとは何にしようかね。


 ナスとごぼう天は絶対欲しい、キスも欲しいがアユモドキがあるので今回は諦める。
 暇な時に天ぷら揚げまくって天丼とかにして食べよう。


 今日のメニューは......ナスとごぼう、とうもろこしと大葉にしようかな。増やしすぎてもめんどくさいから。

 油と、ごま油を少量、鍋に入れて火にかける。

 天ぷら粉を炭酸水で溶き、並行して具材の下処理をする。糸の使い方がかなり上達したので簡単楽ちんだ。


 あとは揚げていくだけ。揚げ方のこだわりやコツなんか知らないので適当で。

 さっきの余りの炭酸水を使ってハイボールを作り、飲みながら揚げていく。
 夏場の日暮れ間近な生ぬるい空気と、火と油で火照った体に染み渡る。


 なんで揚げ物する時って酒を飲んでしまうんだろうね。

 結局揚げ終わるまでに三杯飲んだ。酔った気分になりたいが、毒物判定されて酔えないこの体が少し恨めしい。

 味や香り、アルコールの感じはしっかり味わえるので不満は少しだけ。



 あの子たちがどれに興味を持つかがわからないので、いつもは個々に皿に乗せてあげるが、今日はテーブルに全て並べる。

 あんこは多分一匹食べるだろう。

 「ご飯だよーこっちおいでー!」と声を掛ける。
 そしたらすぐにやってきた。あんこは焼き魚の味を思い出したのか、天ぷらに鼻を近づけてクンクンしている。

 ピノちゃんは興味が無いっぽくて少し悲しい......


 ジャーキーとアユモドキの天ぷらをお皿に乗せる。
 ピノちゃんにはお餅と、一口分の天ぷらを。天ぷらは嫌なら食べなくていいからねと伝えた。


 では、いただきます。

 アユモドキの天ぷらに抹茶塩をチョンと付けて頭からガブリ。

 ホクホクとした身とサクサクの衣、骨も食える位ちゃんと揚がっていたので一安心。


 ここでスー〇ードライを一気に煽り、喉の洗浄。くあぁぁぁ洗浄されていくぅぅぅぅ!!
 口が幸福感に震えておられるので、追撃のとうもろこし天に塩をちょっとつけて頬張る。

 サクサクプチプチと食感が楽しい。揚げたので香ばしさと甘みが際立っている。

 ビールがもう無くなってしまったので、すかさずもう一本を開ける。

 次はごぼう天だ。薄切りにして揚げたのでサクサクカリカリ。塩がごぼうの味を引き立てる。

 ビールと相性抜群すぎて止まらない。二本目が空になってしまったので、こっからは日本酒を。

 誰でも知ってるであろう久保田さんだ。絶対に一本はストックしてたなぁ。

 久保田さんを飲みながらトロットロのナス天を摘む。ナス天は天つゆにつけて食べるのが正義。揚げておいて今度は揚げ浸しを作っておこう。

 あんこは魚を気に入ってるみたいで、二匹目をおねだりしてきたので、膝の上に乗せて食べさせてあげる。

 撫でられながらはぐはぐと嬉しそうに食べるあんこが可愛い。


 ピノちゃんを見てみると全部食べきっていた。
 美味しかった?と聞いてみると、臭くなくて美味しかったと。


 うんうん。それならよかったよ。

 ピノちゃんはもう満足したのか、俺に近寄ってきてポケットに入っていった。

 大葉の天ぷらをかじり、爽やかな香りを感じながら酒を飲む。


 こうやって大好きな子たちと寄り添いながら美味い飯を食べて、酒を飲める贅沢な時間。

 それを邪魔する者などいない、完璧な休日サイコーっ!!


 こんな日がこれからも続きますように......と願ってちょっとお高い日本酒を追加して晩酌を楽しんだ。


しおりを挟む
感想 60

あなたにおすすめの小説

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~

御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。 異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。 前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。 神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。 朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。 そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。 究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

処理中です...