121 / 183
戦後処理
しおりを挟む
これで人間社会との完全な決別が済んだと、清々しい気持ちになる。逃げ果せたヤツはいないだろうし、俺の事を目撃したヤツもいないから、戻ろうと思えば人間社会に戻れはするだろうけどどうでもいい。
逆にアラクネの方......って言うか、魔族サイドに行くのを躊躇ってしまうような結果になった気がしています。色んな意味でやりすぎたわ。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
今考えると別にアラクネに変装する必要無かったような気がするけど......まぁこれは今更か。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ひっそり静かに生きていこうとしても、人畜無害だと思われれば搾取されるし、余計な悪意にも晒される。
どこかで力や、徹底的にやるって事を示さないと一方的に不利益を被るから、仕方の無い行動と俺は思っている。他の人がどう思ったり考えるかは知らない。
全ての人や魔族がそうではないとは言えるけど、どこの世界にもそんな輩は一定数存在している。そう俺は思っている。それでも平伏して欲しいとは思っていないから、バランス調整が難しくて盛大に失敗した。
うん、今回は完全に失敗。気軽に接して欲しいんだけど......まぁ無理そうだよね。ほとぼりが冷めるまではしばらく山奥に引きこもらなきゃな。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
......よし。もう脳内言い訳は終わり!
そんな事に意識を割いているのは実にもったいない。今は俺が求めて止まなかった触れ合いのお時間だ。ゆーっくり王女さんらの元へ戻ればいい。
それにしても悪魔的だなァ!
手触りも肌触りも完璧。可愛すぎるし、いくらでも触り続けられるッ!
ダイフクもちょっとは俺の事を見直してくれたみたいで、モチモチ触感をたっぷり味あわせてくれている。
ウチの子たちは人をダメにする肌触りだ。気持ちよさがオーバーフロウしている。ピノちゃんは労うように俺の頭を撫でてくれていて幸せ。
両ほっぺが気持ちいい。肩と頭と腕にかかる軽すぎる重さが幸せ。
めっちゃ好き。愛してるよ。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
◇◇◇ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
時は経ち、王族が待機している場所に戻ってきた。
やっぱりちょっとアレだね。怯えが見られる。
「シアン殿......貴方のおかげでこの国は救われた。ありがとう......」
王族の威厳もへったくれもない感謝をされた。ド直球すぎて少し面食らってしまったけど、余計な言葉がない分素直に受け取れる。
言葉を選んでごちゃごちゃ言う文化なんてなくていいと思う。
「家臣とかが見てるけど、そんなにド直球に頭とか下げていいの?俺にはとても好意的に映ったからそっちの方がいいんだけど」
「構わない。その程度で反抗してくる奴ならどうとでもできるし、不穏分子が炙りだせれば尚良いからな」
そんなもんか。やっぱり国ともなると一枚岩とはいかないんだろうね......王から苦労が滲み出てるよ。
国を纏めるって面倒そうだよなぁ......ならアレを貸しとこうかな。トゥルーオアライ、デッドオアアライブな強制裁判装置。
「国の内部を洗浄しようとしてるのかな?
ならコレを貸してあげる。使い方は......魔力を込めてから、羽根の置いていない方に相手の体毛を乗せて質問していけばいいよ。曖昧な答えや無回答は許されないし、嘘をつけば乗ってる毛が相手の心臓に変換されるから」
「............」
ポカーンとしてる王様。アホ面晒してんじゃないわよ!
「やり方としては、質問をして答えさせてから、ソレを使用して再度同じ質問をさせればいいんじゃないかな。めっちゃ慌てふためくと思うよ」
「古代の遺物とか、太古の失われた遺産と呼ばれるような代物ではないか......何故持っているかは......聞くだけ無駄だろうな。
借りられるのなら有難く。しっかりと国を綺麗にしてみせようぞ」
......そんな仰々しい呼ばれ方してんのかコイツ。いやでも、エジプトの神話とかにあったしあながち間違ってないのかな。
「まぁ返却はいつでもいいけど悪用はされないようにね。そっちも悪用しないと信用してるから」
「恩に着る。それと、今日は城に泊まっていってくれないだろうか。話したい事もあるのでな」
帰りたいㅤ嗚呼帰りたいㅤ帰りたいㅤしあん
「......い、一週間後とかではダメ?ちょっとゆっくりしたいんだけど。ほら、事後処理とか色々あるでしょ?ね?」
「家を立てる為の土地の選定とかイメージの話を詰めたいし、恩人をそのまま帰してしまうと下が煩いのでな......悪いが付き合ってくれると助かる」
放っておいたらアホみたいな豪邸建てられてそうだな......俺は庶民的な感覚の持ち主だから、デカい家とかは慣れられる気がしない。
「はぁ、わかりましたよ。じゃあ一晩世話になります」
そう俺が答えたら「助かる!ではまた後でな」と言い残して家臣と共に去っていった。
慌ただしいおっさんって思ったけど、これからやる事いっぱいなんだろう。頑張って。
残された王女さんや王妃さんたちとお茶をしながら、他愛もない話をして時間を過ごした。あんこがずっと俺にべったりで、メイドさんたちが悔しそうにしていた。
そんな顔してもダメだぞ。しつこいと空間を隔離しちゃうからな。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
◇◇◇ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
アラクネのおもてなしを受けて楽しい時間を過ごした。甘味文化が乏しいだけで飯のクオリティは普通に高かった。
羊羹等でインスパイアされた甘味欲が、甘味文化の向上へと昇華される事を祈っています。
そして食後、しばらくしてから、つい先程まで家予定の候補地、間取りや土地の質問、要望等を聞かれていました。
無駄に広い土地、アホほど広い家にしようってこっちが引くほど推してきたんだけど、持て余すっちゅーねん!残って正解だったわ。ありがとう賢王!
話し合いの結果、場所は城からある程度離れていて静かな場所、二階建ての一軒家、広めの風呂とトイレ付き、家の五倍くらいのサイズの庭で落ち着いた。
建設様式はアラクネの国に合わせてもらう事に決まる。国の中で浮いた外観の家屋があり、それがあの大暴れしてた人間の家でしたとかでネタになったりって考えると......うん、俺のメンタルが耐えれそうにない。
被害妄想かもしれないが、現実になるかもしれないもの。
俺が居ない時には敏感メイドちゃんといつものメイド二人が管理、たまに王女さんが息抜きに訪れる......なんて事が話し合いで勝手に決まっていた。
そこにツッコミを入れると、気分転換は必要なんです!!って力説されてしまったのだけど、それでいいのかい?王様や王妃様よ......
王も既に開き直っていて、「好きにやっちゃっていいよ。でも護衛は付けろよ」と王女を援護していたので、諦めて承認。
この王様だいぶ砕けてきている。いい傾向だわ。
どれくらいで建設が終わるのかはわからないけど、マイハウスが出来上がったらたまにワープポータルを使って遊びに行こうと思う。備え付けてくれる家具類は、多分めっちゃ気合い入れてくれると思うし。
やっと解放されて現在は宛てがわれた寝室にきています。嫌味のない程度の装飾に、人間界では国宝にされそうな家具類。
かなり気合いの入っている部屋で、国賓待遇の人を招く部屋なんだろう。
風呂に入ってから全身を綺麗に洗ってから、メイドインアラクネの中でも最高品質だと言う大きなサイズのベッドにダイブ。
これは人をダメにするタイプの寝具。これはヤバい。ずっと死蔵していた伝説の寝具セットの解放を早めようかと思うくらいに高級寝具は気持ちよかった。
大きくなったあんこを抱き締めたり、ピノちゃんを撫で回し、鳥ちゃんズに顔を埋めたりを、眠気が来るまで楽しんだ。
......途中で王族が乱入してきて、愚痴を言われたりして邪魔されてしまった事などがあったけれど、ウチの子たちがめっちゃ癒してくれたので満足です。
そして夜寝る時は珍しく全員ベッドに入ってきてくれた。メイドインアラクネの品質の良さが為せる技なのか知らないけど、家族団欒の雑魚寝がとても嬉しかった。
逆にアラクネの方......って言うか、魔族サイドに行くのを躊躇ってしまうような結果になった気がしています。色んな意味でやりすぎたわ。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
今考えると別にアラクネに変装する必要無かったような気がするけど......まぁこれは今更か。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ひっそり静かに生きていこうとしても、人畜無害だと思われれば搾取されるし、余計な悪意にも晒される。
どこかで力や、徹底的にやるって事を示さないと一方的に不利益を被るから、仕方の無い行動と俺は思っている。他の人がどう思ったり考えるかは知らない。
全ての人や魔族がそうではないとは言えるけど、どこの世界にもそんな輩は一定数存在している。そう俺は思っている。それでも平伏して欲しいとは思っていないから、バランス調整が難しくて盛大に失敗した。
うん、今回は完全に失敗。気軽に接して欲しいんだけど......まぁ無理そうだよね。ほとぼりが冷めるまではしばらく山奥に引きこもらなきゃな。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
......よし。もう脳内言い訳は終わり!
そんな事に意識を割いているのは実にもったいない。今は俺が求めて止まなかった触れ合いのお時間だ。ゆーっくり王女さんらの元へ戻ればいい。
それにしても悪魔的だなァ!
手触りも肌触りも完璧。可愛すぎるし、いくらでも触り続けられるッ!
ダイフクもちょっとは俺の事を見直してくれたみたいで、モチモチ触感をたっぷり味あわせてくれている。
ウチの子たちは人をダメにする肌触りだ。気持ちよさがオーバーフロウしている。ピノちゃんは労うように俺の頭を撫でてくれていて幸せ。
両ほっぺが気持ちいい。肩と頭と腕にかかる軽すぎる重さが幸せ。
めっちゃ好き。愛してるよ。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
◇◇◇ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
時は経ち、王族が待機している場所に戻ってきた。
やっぱりちょっとアレだね。怯えが見られる。
「シアン殿......貴方のおかげでこの国は救われた。ありがとう......」
王族の威厳もへったくれもない感謝をされた。ド直球すぎて少し面食らってしまったけど、余計な言葉がない分素直に受け取れる。
言葉を選んでごちゃごちゃ言う文化なんてなくていいと思う。
「家臣とかが見てるけど、そんなにド直球に頭とか下げていいの?俺にはとても好意的に映ったからそっちの方がいいんだけど」
「構わない。その程度で反抗してくる奴ならどうとでもできるし、不穏分子が炙りだせれば尚良いからな」
そんなもんか。やっぱり国ともなると一枚岩とはいかないんだろうね......王から苦労が滲み出てるよ。
国を纏めるって面倒そうだよなぁ......ならアレを貸しとこうかな。トゥルーオアライ、デッドオアアライブな強制裁判装置。
「国の内部を洗浄しようとしてるのかな?
ならコレを貸してあげる。使い方は......魔力を込めてから、羽根の置いていない方に相手の体毛を乗せて質問していけばいいよ。曖昧な答えや無回答は許されないし、嘘をつけば乗ってる毛が相手の心臓に変換されるから」
「............」
ポカーンとしてる王様。アホ面晒してんじゃないわよ!
「やり方としては、質問をして答えさせてから、ソレを使用して再度同じ質問をさせればいいんじゃないかな。めっちゃ慌てふためくと思うよ」
「古代の遺物とか、太古の失われた遺産と呼ばれるような代物ではないか......何故持っているかは......聞くだけ無駄だろうな。
借りられるのなら有難く。しっかりと国を綺麗にしてみせようぞ」
......そんな仰々しい呼ばれ方してんのかコイツ。いやでも、エジプトの神話とかにあったしあながち間違ってないのかな。
「まぁ返却はいつでもいいけど悪用はされないようにね。そっちも悪用しないと信用してるから」
「恩に着る。それと、今日は城に泊まっていってくれないだろうか。話したい事もあるのでな」
帰りたいㅤ嗚呼帰りたいㅤ帰りたいㅤしあん
「......い、一週間後とかではダメ?ちょっとゆっくりしたいんだけど。ほら、事後処理とか色々あるでしょ?ね?」
「家を立てる為の土地の選定とかイメージの話を詰めたいし、恩人をそのまま帰してしまうと下が煩いのでな......悪いが付き合ってくれると助かる」
放っておいたらアホみたいな豪邸建てられてそうだな......俺は庶民的な感覚の持ち主だから、デカい家とかは慣れられる気がしない。
「はぁ、わかりましたよ。じゃあ一晩世話になります」
そう俺が答えたら「助かる!ではまた後でな」と言い残して家臣と共に去っていった。
慌ただしいおっさんって思ったけど、これからやる事いっぱいなんだろう。頑張って。
残された王女さんや王妃さんたちとお茶をしながら、他愛もない話をして時間を過ごした。あんこがずっと俺にべったりで、メイドさんたちが悔しそうにしていた。
そんな顔してもダメだぞ。しつこいと空間を隔離しちゃうからな。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
◇◇◇ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
アラクネのおもてなしを受けて楽しい時間を過ごした。甘味文化が乏しいだけで飯のクオリティは普通に高かった。
羊羹等でインスパイアされた甘味欲が、甘味文化の向上へと昇華される事を祈っています。
そして食後、しばらくしてから、つい先程まで家予定の候補地、間取りや土地の質問、要望等を聞かれていました。
無駄に広い土地、アホほど広い家にしようってこっちが引くほど推してきたんだけど、持て余すっちゅーねん!残って正解だったわ。ありがとう賢王!
話し合いの結果、場所は城からある程度離れていて静かな場所、二階建ての一軒家、広めの風呂とトイレ付き、家の五倍くらいのサイズの庭で落ち着いた。
建設様式はアラクネの国に合わせてもらう事に決まる。国の中で浮いた外観の家屋があり、それがあの大暴れしてた人間の家でしたとかでネタになったりって考えると......うん、俺のメンタルが耐えれそうにない。
被害妄想かもしれないが、現実になるかもしれないもの。
俺が居ない時には敏感メイドちゃんといつものメイド二人が管理、たまに王女さんが息抜きに訪れる......なんて事が話し合いで勝手に決まっていた。
そこにツッコミを入れると、気分転換は必要なんです!!って力説されてしまったのだけど、それでいいのかい?王様や王妃様よ......
王も既に開き直っていて、「好きにやっちゃっていいよ。でも護衛は付けろよ」と王女を援護していたので、諦めて承認。
この王様だいぶ砕けてきている。いい傾向だわ。
どれくらいで建設が終わるのかはわからないけど、マイハウスが出来上がったらたまにワープポータルを使って遊びに行こうと思う。備え付けてくれる家具類は、多分めっちゃ気合い入れてくれると思うし。
やっと解放されて現在は宛てがわれた寝室にきています。嫌味のない程度の装飾に、人間界では国宝にされそうな家具類。
かなり気合いの入っている部屋で、国賓待遇の人を招く部屋なんだろう。
風呂に入ってから全身を綺麗に洗ってから、メイドインアラクネの中でも最高品質だと言う大きなサイズのベッドにダイブ。
これは人をダメにするタイプの寝具。これはヤバい。ずっと死蔵していた伝説の寝具セットの解放を早めようかと思うくらいに高級寝具は気持ちよかった。
大きくなったあんこを抱き締めたり、ピノちゃんを撫で回し、鳥ちゃんズに顔を埋めたりを、眠気が来るまで楽しんだ。
......途中で王族が乱入してきて、愚痴を言われたりして邪魔されてしまった事などがあったけれど、ウチの子たちがめっちゃ癒してくれたので満足です。
そして夜寝る時は珍しく全員ベッドに入ってきてくれた。メイドインアラクネの品質の良さが為せる技なのか知らないけど、家族団欒の雑魚寝がとても嬉しかった。
21
あなたにおすすめの小説
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる