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水の国《ライプツィヒ》編 狂楽の祀り
2-1 消えたゼフィール
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レンツブルクから乗り合い馬車に乗り、道中宿場町で宿を取りながら南下すること五日。三人は《ライプツィヒ》の誇る景勝地の一つ、ミーミルの町に辿りついた。
大陸南西部に位置する水の国は、国土を縦横に走る水辺に早期から人が集まり、文化を成熟させてきたという歴史を持つ。
今では貴族文化が花開き、貴族達の悦楽を満たすために数々の景勝地が開発されたり、催しが執り行われている。
そうやって作られた景勝地の一つが、ここ、ミーミルの町である。
そんな町に三人が着いたのは夜遅くなってからだった。こんな時間では観光も何もないということで、その日は宿を取り、翌日泉の観光をしようということになった。
のだが。
翌朝、まだ陽が昇るか昇らないかという時間にゼフィールは目が覚めてしまった。しばらく寝台の中でゴロゴロしてみたが、眠気は戻ってこない。
それならば。と、竪琴だけを手に寝台を抜け出る。まだ寝ている双子を起さぬようそっと扉を閉めると、宿を出てミーミルの泉へと向かった。
夜明け前の町は動く者も無くとても静かだった。
唯一明かりがついていたのは、パンの焼ける香ばしい匂いを漂わせていた店くらいだろうか。
観光客目当ての商店街を抜けると泉へ続く遊歩道へ入る。
木で舗装された道の周囲は、生命力あふれる木々が緑のアーチを作っている。土や樹木から発散される湿度と、朝のひんやりした空気が気持ちいい。
森の空気を楽しみながら進むと泉に出た。
奥の崖の割れ目から水が流れ出し、泉に新鮮な水を供給している。澄んだエメラルドグリーンの泉には生物の姿は見られず、周辺の木々の緑を見事に映し込んでいた。
泉の縁へ行き水をすくう。清らかな水は冷たく、そのまま咽に流すと、その冷たさが美味しい。
知恵を授かるなどというジンクスには全く期待していないが、美味しい水を飲めたことに満足した。
(この時間に来て正解だったな)
座るのにちょうど良い倒木を見つけると、ゼフィールはそこに腰かけた。
陽が昇れば双子と共に訪れる予定だが、その時はさぞかし他の観光客も多いだろう。雑踏に煩わされることなく景観を満喫できたのだから、早起きはするものだ。
背筋を伸ばし、おもむろに竪琴を構えると弦を爪弾いた。
人家から離れたこの場所なら竪琴の練習をするにはもってこいだ。今なら、誰もいないお陰で、余計な雑音が音を濁す心配もない。
元々ミーミル地方は王家の保養地であったという。今では一般にも開放されているが、騒がしい観光地にはなっておらず、しっとりとした落ち着きを保っている。
その落ち着きがゼフィールには心地よい。休養のため、ここに来た甲斐もあったというものだ。
しばらく曲を奏でていると、少し離れた所で鳥が飛び立つ音がした。手を止め、音がした方に視線を向けると、一人の女性が泉の淵に立っている。
意識していなかったが、随分と時間が経ったようで、周囲が薄ら明るくなっていた。人々が目覚め、動き出す時間だ。そろそろ宿に帰るべきかもしれない。
景色から女性に視線を戻すと、こちらを見ていた彼女と目があった。女性は優しく微笑むと、泉を回り込みゼフィールの方へ歩いて来る。
「邪魔をしてしまったかしら。お早いのね」
「いえ。大したことではないのでお気になさらず。貴女もお早いですね」
散歩です。と、女性は上品に口元を手で隠しながら笑った。
早朝にも関わらず、彼女の顔はきちんと化粧が施されている。瞳の色は緑。淡く茶色い髪を束ね、後頭部にバレッタでまとめている。柔らかそうな均整のとれた身体を包むのは、シンプルながらも高価そうな外出用のドレス。
化粧と不思議な雰囲気のせいで年齢はよくわからないが、三○代前半くらいだろうか。言葉も丁寧だし、きっと、周辺に住む貴族の婦人なのだろう。
「迷惑でなければ何か弾いていただけません? 散歩しながら聴こえてきた曲がとても素晴らしかったので、できればもう少し聴いていたいの」
「構いませんが、どのような曲をご所望ですか?」
「そうね……。朝らしい曲をお願いしていいかしら」
「承知しました」
ゼフィールは姿勢を正すと、ゆっくりと弦を弾いた。
朝の清々しさと、これからの一日に希望を込めた曲を。
さっきまで騒いでいた鳥達もさえずるのを止めた。まるで曲を聴いているかのように静かにしている。
澄んだ竪琴の音だけが流れた。
パチパチパチパチ
曲が終わると婦人が優雅に拍手した。
「素晴らしいわ。どちらの家のお抱えの楽師様かしら?」
「私は少し楽器が弾けるだけのただの旅人です。お貴族様お抱えの楽師様には敵いません」
「まぁ、そうなの? それならば旅なぞ止めてうちで働かないかしら? 満足のいく条件を提示できると思うわよ」
「ありがたいお話ですが私も目的がありまして。ここにもあまり長くはいないのです」
婦人の誘いをゼフィールはやんわりと辞退した。安定した生活を求めるなら咽から手が出るほどありがたい話ではあるが、この地に留まるつもりはない。
芽生えた望郷の念は、ふとした瞬間に国へ帰りたいと囁く。今はまだ決心がつかないが、いずれは《シレジア》へ戻るのだろう。そんな漠然とした予感だけがある。
「そう、残念ね。では、今の演奏のお礼にこれだけでも受け取って頂戴」
そう言うと、婦人はドレスの胸元からブローチを外した。細かな細工で薔薇をかたどったそれは、とても高そうな品だ。
「そのような物は受け取れません。私の拙い演奏を聴いて頂けただけで満足です」
「いいえ。それではわたくしの気が収まらないわ。そうだ、今度お会いした時も何か弾いて頂戴。その時の分まで先払いだと思えばよろしいでしょう?」
受け取るまで女性が諦めてくれる気配がない。
「わかりました。それでは、またお会いした際は何か弾きましょう」
軽く肩を竦めると、ゼフィールは彼女の差し出すブローチに手を伸ばした。それに満足したのか、婦人が今までにない笑顔を見せる。
ブローチを受け取った時、手の平にチクリとした痛みが走ったような気がした。
◆
「ちょっとリアン、ゼフィールどこ行ったのよ?」
「んんぁ? そんなこと僕が知ってるわけないじゃん。トイレじゃないの?」
ミーミルの町の宿屋にて。
ユリアの質問に適当に答えて、リアンは毛布に包まりなおした。そんなリアンをユリアが毛布ごと寝台から引っぺがす。ドサッっという音を立てて、リアンは床に投げ出された。
「何するのさ! 痛いじゃないか!」
「あんたは半刻以上もトイレに行くの!?」
「どんだけお腹壊しまくってるんだよ! ん? あ? え?」
「いないのよ、ゼフィール。朝走りに出掛けた時もいなかったんだけど、まだいないの」
リアンはボリボリと頭を掻きながらゼフィールが寝ていた寝台を見てみたが、確かにいない。敷布を触ってみても冷たいところをみると、だいぶ前からいないようだ。
「いないね」
「あんた何か聞いてないの?」
「僕も彼のお母さんじゃないからなぁ」
何か手掛かりはないかと部屋を調べてみると、竪琴が無くなっていた。
「これってさ、彼、竪琴の練習にでも行ったんじゃない? よくあるじゃん? お腹が空けば帰ってくるって」
「そう言えばそうね。てか、私もうお腹空いたんだけど、食べてていいと思う?」
「そう言われると僕もお腹空いたなー。彼も好きにしてるんだから、僕達も好きにしていいんじゃないかな?」
食欲に負けた二人は、ゼフィールのことなどすっかり忘れて朝食を食べに出かけた。
しかし、夜になっても彼が戻る事はなかったのである。
◆
気分は最悪だった。悪寒が背筋を這いあがり、頭は重い。身体を動かそうとしたが、鉛を付けたかのように重く、動かない。
ぼんやりとした感覚から、何か柔らかい物の上に寝かされているようだと推測する。寝台で寝ぼけているのだろうか。それすら記憶が混濁してわからない。
――起きろ。
自らに命じる。薄らと瞼が開き、ぼんやりとした光景が視界に入ってきた。
薄茶色の髪をバレッタでまとめた婦人が見える。
自分は彼女を知っている。彼女は――
「……う……」
ほんの小さく声が漏れた。それに気付いた婦人がこちらに近付いて来る。
「あら、目が覚めてしまったのね。もう少しお眠りなさい」
そう言うと、婦人は彼の顔の前に香炉を置いた。
不思議な匂いが漂ってくる。懐かしいような、落ち着くような……これは何の匂いだろうか。
答えに辿りつく前に、ゼフィールの意識は再び深い眠りへと落ちていった。
大陸南西部に位置する水の国は、国土を縦横に走る水辺に早期から人が集まり、文化を成熟させてきたという歴史を持つ。
今では貴族文化が花開き、貴族達の悦楽を満たすために数々の景勝地が開発されたり、催しが執り行われている。
そうやって作られた景勝地の一つが、ここ、ミーミルの町である。
そんな町に三人が着いたのは夜遅くなってからだった。こんな時間では観光も何もないということで、その日は宿を取り、翌日泉の観光をしようということになった。
のだが。
翌朝、まだ陽が昇るか昇らないかという時間にゼフィールは目が覚めてしまった。しばらく寝台の中でゴロゴロしてみたが、眠気は戻ってこない。
それならば。と、竪琴だけを手に寝台を抜け出る。まだ寝ている双子を起さぬようそっと扉を閉めると、宿を出てミーミルの泉へと向かった。
夜明け前の町は動く者も無くとても静かだった。
唯一明かりがついていたのは、パンの焼ける香ばしい匂いを漂わせていた店くらいだろうか。
観光客目当ての商店街を抜けると泉へ続く遊歩道へ入る。
木で舗装された道の周囲は、生命力あふれる木々が緑のアーチを作っている。土や樹木から発散される湿度と、朝のひんやりした空気が気持ちいい。
森の空気を楽しみながら進むと泉に出た。
奥の崖の割れ目から水が流れ出し、泉に新鮮な水を供給している。澄んだエメラルドグリーンの泉には生物の姿は見られず、周辺の木々の緑を見事に映し込んでいた。
泉の縁へ行き水をすくう。清らかな水は冷たく、そのまま咽に流すと、その冷たさが美味しい。
知恵を授かるなどというジンクスには全く期待していないが、美味しい水を飲めたことに満足した。
(この時間に来て正解だったな)
座るのにちょうど良い倒木を見つけると、ゼフィールはそこに腰かけた。
陽が昇れば双子と共に訪れる予定だが、その時はさぞかし他の観光客も多いだろう。雑踏に煩わされることなく景観を満喫できたのだから、早起きはするものだ。
背筋を伸ばし、おもむろに竪琴を構えると弦を爪弾いた。
人家から離れたこの場所なら竪琴の練習をするにはもってこいだ。今なら、誰もいないお陰で、余計な雑音が音を濁す心配もない。
元々ミーミル地方は王家の保養地であったという。今では一般にも開放されているが、騒がしい観光地にはなっておらず、しっとりとした落ち着きを保っている。
その落ち着きがゼフィールには心地よい。休養のため、ここに来た甲斐もあったというものだ。
しばらく曲を奏でていると、少し離れた所で鳥が飛び立つ音がした。手を止め、音がした方に視線を向けると、一人の女性が泉の淵に立っている。
意識していなかったが、随分と時間が経ったようで、周囲が薄ら明るくなっていた。人々が目覚め、動き出す時間だ。そろそろ宿に帰るべきかもしれない。
景色から女性に視線を戻すと、こちらを見ていた彼女と目があった。女性は優しく微笑むと、泉を回り込みゼフィールの方へ歩いて来る。
「邪魔をしてしまったかしら。お早いのね」
「いえ。大したことではないのでお気になさらず。貴女もお早いですね」
散歩です。と、女性は上品に口元を手で隠しながら笑った。
早朝にも関わらず、彼女の顔はきちんと化粧が施されている。瞳の色は緑。淡く茶色い髪を束ね、後頭部にバレッタでまとめている。柔らかそうな均整のとれた身体を包むのは、シンプルながらも高価そうな外出用のドレス。
化粧と不思議な雰囲気のせいで年齢はよくわからないが、三○代前半くらいだろうか。言葉も丁寧だし、きっと、周辺に住む貴族の婦人なのだろう。
「迷惑でなければ何か弾いていただけません? 散歩しながら聴こえてきた曲がとても素晴らしかったので、できればもう少し聴いていたいの」
「構いませんが、どのような曲をご所望ですか?」
「そうね……。朝らしい曲をお願いしていいかしら」
「承知しました」
ゼフィールは姿勢を正すと、ゆっくりと弦を弾いた。
朝の清々しさと、これからの一日に希望を込めた曲を。
さっきまで騒いでいた鳥達もさえずるのを止めた。まるで曲を聴いているかのように静かにしている。
澄んだ竪琴の音だけが流れた。
パチパチパチパチ
曲が終わると婦人が優雅に拍手した。
「素晴らしいわ。どちらの家のお抱えの楽師様かしら?」
「私は少し楽器が弾けるだけのただの旅人です。お貴族様お抱えの楽師様には敵いません」
「まぁ、そうなの? それならば旅なぞ止めてうちで働かないかしら? 満足のいく条件を提示できると思うわよ」
「ありがたいお話ですが私も目的がありまして。ここにもあまり長くはいないのです」
婦人の誘いをゼフィールはやんわりと辞退した。安定した生活を求めるなら咽から手が出るほどありがたい話ではあるが、この地に留まるつもりはない。
芽生えた望郷の念は、ふとした瞬間に国へ帰りたいと囁く。今はまだ決心がつかないが、いずれは《シレジア》へ戻るのだろう。そんな漠然とした予感だけがある。
「そう、残念ね。では、今の演奏のお礼にこれだけでも受け取って頂戴」
そう言うと、婦人はドレスの胸元からブローチを外した。細かな細工で薔薇をかたどったそれは、とても高そうな品だ。
「そのような物は受け取れません。私の拙い演奏を聴いて頂けただけで満足です」
「いいえ。それではわたくしの気が収まらないわ。そうだ、今度お会いした時も何か弾いて頂戴。その時の分まで先払いだと思えばよろしいでしょう?」
受け取るまで女性が諦めてくれる気配がない。
「わかりました。それでは、またお会いした際は何か弾きましょう」
軽く肩を竦めると、ゼフィールは彼女の差し出すブローチに手を伸ばした。それに満足したのか、婦人が今までにない笑顔を見せる。
ブローチを受け取った時、手の平にチクリとした痛みが走ったような気がした。
◆
「ちょっとリアン、ゼフィールどこ行ったのよ?」
「んんぁ? そんなこと僕が知ってるわけないじゃん。トイレじゃないの?」
ミーミルの町の宿屋にて。
ユリアの質問に適当に答えて、リアンは毛布に包まりなおした。そんなリアンをユリアが毛布ごと寝台から引っぺがす。ドサッっという音を立てて、リアンは床に投げ出された。
「何するのさ! 痛いじゃないか!」
「あんたは半刻以上もトイレに行くの!?」
「どんだけお腹壊しまくってるんだよ! ん? あ? え?」
「いないのよ、ゼフィール。朝走りに出掛けた時もいなかったんだけど、まだいないの」
リアンはボリボリと頭を掻きながらゼフィールが寝ていた寝台を見てみたが、確かにいない。敷布を触ってみても冷たいところをみると、だいぶ前からいないようだ。
「いないね」
「あんた何か聞いてないの?」
「僕も彼のお母さんじゃないからなぁ」
何か手掛かりはないかと部屋を調べてみると、竪琴が無くなっていた。
「これってさ、彼、竪琴の練習にでも行ったんじゃない? よくあるじゃん? お腹が空けば帰ってくるって」
「そう言えばそうね。てか、私もうお腹空いたんだけど、食べてていいと思う?」
「そう言われると僕もお腹空いたなー。彼も好きにしてるんだから、僕達も好きにしていいんじゃないかな?」
食欲に負けた二人は、ゼフィールのことなどすっかり忘れて朝食を食べに出かけた。
しかし、夜になっても彼が戻る事はなかったのである。
◆
気分は最悪だった。悪寒が背筋を這いあがり、頭は重い。身体を動かそうとしたが、鉛を付けたかのように重く、動かない。
ぼんやりとした感覚から、何か柔らかい物の上に寝かされているようだと推測する。寝台で寝ぼけているのだろうか。それすら記憶が混濁してわからない。
――起きろ。
自らに命じる。薄らと瞼が開き、ぼんやりとした光景が視界に入ってきた。
薄茶色の髪をバレッタでまとめた婦人が見える。
自分は彼女を知っている。彼女は――
「……う……」
ほんの小さく声が漏れた。それに気付いた婦人がこちらに近付いて来る。
「あら、目が覚めてしまったのね。もう少しお眠りなさい」
そう言うと、婦人は彼の顔の前に香炉を置いた。
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