先生、教えて。

オトバタケ

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 快楽の余韻が残る体を互いに洗いあう。

「こら、ちゃんと洗いな。風呂の中では、もうしないからな」

 艶かしい手付きで俺の胸の粒を洗ってくる直人の手を叩くと、しゅんと項垂れてしまった。
 先程までの妖艶な雄の面影が消えて、庇護欲を擽ってくる愛らしい姿に頬が弛む。

「ベッドでなら、もう一回やってもいいから」
「一回だけ?」

 上目遣いで俺の様子を窺う直人の瞳が欲情に染まっていく。
 それを見てゴクリと喉が鳴るが、昼間に先生として無垢な直人の世話をするためには無理は出来ない、と劣情に流されそうになるのを先生という理性が止める。

「あぁ、一回だけだ。いっぱいやり過ぎると先生が動けなくなっちまうからな。今日は特別に二回挿れさせてやるけど、これからは一日一回にしよう」

 むうっと口をへの字に曲げて不満そうに俺を見る直人。
 何度も繋がりたいほど俺との交わりが気持ちよく、俺が欲しいという印に胸がキュルンと甘く締め付けられる。

「先生がうごけなくなっちゃうのはやだから、一回でがまんする。でも、毎日していい?」
「よし、いい子だ。先生もナオくんとしたいから毎日しような」
「やったぁ!」

 ニコニコ笑顔になった直人の体を洗っていき、シャワーを掛け合って泡を流していく。

「ナオくんは、先に湯船に浸かっていてくれ」

 直人が浸かる湯船に腹の中のモノを溢すのが躊躇われたので、掻き出してから入ろうと思い声を掛ける。

「先生といっしょに入りたい」
「先生もすぐに入るから、ちょっと待っててくれな」

 寂しそうに擦り寄ってくる直人の洗い立ての髪を撫で、優しく諭す。
 渋々湯船に浸かった直人に背を向け、後ろに指を入れて掻き出していく。
 トロリと指に絡まる、直人が俺を愛して満足してくれた証に、ずっと体内で大切に包んでおきたかったと寂しさを覚える。
 だが、腹痛になって大切な直人の世話を出来なくなったら元も子もないので、留めておきたい気持ちを抑えて全て掻き出していく。

 掻き出し終えて、ずっと背中に感じていた熱い視線に振り返ると、やはり欲情に濡れた瞳で俺を凝視している直人がいた。
 シャワーで太股に付いた愛された証を洗い流して湯船に入ると、待ちくたびれたと言わんばかりに直人が抱き締めてきた。

「先生、さっきのなに?」

 俺の後処理を見たせいでか硬くなってしまっているモノを、脇腹に押し当てて尋ねてくる。

「ナオくんの出したモノを出してたんだ。ずっと入れたままにしておくと腹が痛くなっちまうから出したらやらなきゃいけないんだ」
「先生が痛い痛いするのやだ」

 直人の大きな掌が、労るように俺の腹を撫でてくる。

「ちゃんと出したから痛くないよ。心配してくれて、ありがとうな」

 腹を撫でてくれている掌に手を重ねて笑い掛けると、直人は安心したように息を吐いた。

 湯船でゆっくり体を温めてから、ベッドに向かった。
 ほんの数歩の距離なのに酷く遠くに感じられたベッドまで辿り着くと、俺を抱き締めた直人が大切な宝物を扱うように優しくベッド寝かせてくた。
 見上げるその顔はとても幸せそうに微笑んでいて、俺も温かくて幸せな気分で包まれていく。
 落とされるキスも、肌を這う唇も、触れる掌も、全てが優しく温もりに満ちていて、愛しさで涙が溢れそうになる。

「先生、いい?」
「あぁ、おいで」

 直人がゆっくりと中に挿ってきて、こういうのを愛の営みと言うんだな、と心が温まる交わりに酔いしれていく。

「あぁっ……ナオ……ナオ……」
「先生! 先生!」

 二人で追う快楽は二倍にも三倍にも膨らんで、こんなにも気持ちいいものになるのかと実感しながら、熱を弾けさせていく。

「先生、大好き」

 力の抜けた体でベッドに埋まって快楽の余韻に浸っている俺の額に、直人が優しいキスを落としてくる。
 体も心も満たされて、心地好い疲労感でうつらうつらしていると、さっきまで己の分身が挿っていた場所に指を挿し込んできた直人。

「もう、駄目だぞ」
「先生が、おなか痛くならないようにするの」

 催促かと思った指の動きは俺を気遣ってのものだと分かり、力を抜いて直人に身を任せる。
 トロリと液体が流れ落ちるのを感じながら、心地好い眠りに包まれていった。
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