亜人族の超絶美形と傷心旅行中の僕の恋愛模様【R18BL/濃厚エッチ/一章完結】

藤屯

文字の大きさ
9 / 57

【9】

しおりを挟む
 物理的に食べられるんじゃないんだとわかってほっとしたけど、それはそれ。この状態はどっちにしても安心できない。危険を回避できていない。

「あぁっ! ってー!!」右胸に感じた激痛に、たまらず僕は悲鳴を上げた。
「噛むなッ、噛むなよっ」

 三つ目爺が右胸をごと噛んできたのだ。瞬間、思考を飛ばすように、ヴィフレアに右胸をいじられた時のことを思い出す。ヴィフレアの触り方は優しかった。ほんとうに優しく触れてくれていたんだ。
 途端とたんに気付く。
 そうだ、そうだよ。『お礼』で抱くんだったら、本来どんな抱き方でもよかったはずだ。それをヴィフレアはまるでガラス細工を扱うかのように繊細なタッチで……ときどき押し潰されはしたけど……それでも指先まで神経を研ぎ澄ませて丁寧に扱ってくれた。気持ちいいはずだ。だって、ヴィフレアは気持ち良くなるように触れてくれていたのだから。それに比べて……今僕の胸を吸っているこいつの行為は全然ダメだ。全然気持ち良くない。証拠に僕の股間を見せてやりたいくらいだ、全然っていないところを。

 再び僕の胸を舐め回し始めた三つ目爺が舐めながら自身の体重をのしかけて僕にしゃがむよう合図する。されるがまま僕は片膝ずつ地面に付き、膝立ちになった。更に体重をかけられ徐々に仰向けに寝かされ後頭部が地面とぶつかった。

「……いてぇ……よ」

 頭が? 胸が? ……や……心が。

 ヴィフレアを思うと心がせつなくなる。悲しくなってくる。三つ目爺からの無機質な愛撫を受けながら、彼の温かい愛撫を思い出す。すると、性器がひくんと反応したのがわかった。それはどうやら僕に覆い被さっている三つ目爺にも伝わったようで。

「感じるのかのう?」

 と、やっと胸から離れた口に問われた。

「……感じねえよ」

 お前じゃあなっ!

「嘘をくでない人間。ほら……股間が膨らんでいるじゃろう?」
「……ぐっ」ぎゅっと捻り潰すほどの勢いで股間を握られ低くうめく。

 こんな奴なんかに! こんな奴なんかに!
 いやだ! いやだ!

 両足をばたつかせて、体を荒々しく動かす。

「こら、暴れるでない。まあ、暴れられたところで怯むような儂ではないがのう。ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ」

 長い爪がズボンのボタンをぶつっと切る。転がったそれが目の端に映った時、悔しさに怒りが加わる。

 クソ! クソッ! こんな奴にられたくない!

 ズボンが破られ下着に手をかけられると、ヴィフレアの愛撫を思い出してたかぶった怒張どちょうがひょこんとあらわれる。そこに息が吹きかけられ、

「……ぁ」小さく声が漏れた。ヴィフレアとの事を思い出したとはいえちょっと感じてしまった自分が情けない。三つ目爺が爪をひっこめた手で茎の下の双珠を握るようにむ。苦痛に顔が歪む。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿) 金持ち‪社長・溺愛&執着 α‬ × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω 幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。 ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。 発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう 離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。 すれ違っていく2人は結ばれることができるのか…… 思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいα‬の溺愛、身分差ストーリー ★ハッピーエンド作品です ※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏 ※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m ※フィクション作品です ※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

処理中です...