こんなわたしでもいいですか?

五月七日 外

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彼女の失われた青春

彼女の失われた青春④

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 季節は過ぎ去り……私たちは二年生に進級した。
 あれからわたしと昴は毎日のように遊びに行き、時々ケンカもしたけどまるで姉妹みたい!とクラスから言われるくらいには仲良しだった。
 わたしも昴も一年生の頃とは違いクラスに打ち解けることができて、充実した毎日を過ごしていた。

 そうして訪れた中学校生活二度目の夏休みは毎日友達と遊んだり家族とプチ旅行に出掛けたりとかなり青春していた。そんな楽しい夏休み最終日には、地元では有名な大きい夏祭りがあり……その日は昴と一緒に回ることになっていた。


 ーーー夏休み最終日ーーー
「おっそ~い!」

 わたしは集合に遅れてきた親友に不満を垂れていた。

「由依が来るの早すぎるんだよ……まだ集合5分前だよ!」

 わたしの親友である暁 昴あかつきすばるはそんなことを言う。

「30分前行動は当たり前のことだよ!だから5分前はおそいよ~」
「そ、そんなことより早く回ろうよ!」
「まあ……そうだね!」

 上手く話を反らされた気もするが、わたしも早く回りたかったので屋台に向かうことにした。


「ひとが……ひとがたくさん……うっ、気持ち悪くなってきたかも」

 昴が金魚すくいの列に並んでいるとそんなことを言ってきた。

「昴が気持ち悪くなってるのって、単純に食べ過ぎじゃない?」
「いやいや、まだ屋台コンプリートしてないからそんなに食べてない……うっ」
「屋台コンプは無理でしょ!てかそんな野望を持ってたなんて……」

 わたし達がなんとも女子らしくない会話をしていると順番が回ってきた。

「金魚すくいなんて楽勝ね!」

 わたしは5匹目の金魚をすくいながらそう言った

「む、わたしだって楽勝だし!……おじさん、もう一回……」

 隣では昴が本日6個目のブイをもらっていた……ちなみにまだ一匹もすくえていない(……本当に運動神経がないよね……)
 

 金魚すくいが終わってからわたし達は、花火会場に向かって歩いていた。
 ちなみに昴はあの後も金魚をすくえず……お情けでもらった金魚を大事そうに抱えていた。

「ねえねえ昴!まだ、わたがし食べてないからちょっと並ばな……い?」

 さっきまでわたしの隣にいた昴がいなくなっていた……

「って、この年で迷子~!!!」

 昴は迷子になっていた。
 

 わたしは仕方なく昴を探していたのだが、中々見つからないでいた。
すると、後ろから声をかけられた

「ねえ~きみ~もしかして一人?よかったら俺たちと遊ばない~?」

 高校生くらいだろうか……いかにもチャラチャラしてる男子三人組に絡まれてしまった。

「いえ、友達と来てるんで結構です!」

 わたしはそう言って昴を探しに行こうとしたのだが……

「じゃあさ~その友達も一緒に遊ぼうよ~」

 真ん中に立っていたリーダー格の男子がわたしの腕をつかんでそう言ってきた。

「ちょっ!はなしてよ!」
「そんなこと言わないでさ~」

 わたしは逃げられずにどうしようかと考えていると……

「お!こんなところにいたのかよ!早く行こうぜ!」

 わたしと同い年くらいの男子がそんなことを言って入ってきた

「お前誰だよ?」

 三人組の一人が言う 

「あっ?こいつの連れだよ……文句あんのか?」

 突然入ってきた男子がそう言う(……優しそうな顔なのに口悪いなぁ)

「ちっ、彼氏持ちかよ!行こうぜ~」

 そう言って三人組はどこかにいってしまった。

「まったく……一人で祭りに来るなんて危ないぞ?」

 わたしを助けてくれた男子はそんなことを言う

「一人じゃないし!友達が迷子になってるから探してるの!」

 何故かわからないけど、わたしは少し強い口調でそう言ってしまった。

「なんだ、迷子か!それなら俺も一緒に探すよ!……ちょうど俺も迷子だしな!」

 (……何だか頼りないなぁ)


 よくわからないけど、わたしはその男子と一緒に昴を探すことになった

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