デイジーの受難

ルルオカ

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デイジーの黙示録

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挿入されて潮吹きしたのを想像して「三村くん!」と俺は達した。

もう手馴れたもので、こぼさず掌に受けとめつつ、「お前、頭の中で俺になにをした?」と三村くんが顔をしかめ、怪訝そうに見てくる。
対して、目を瞑り、息を切らしながら「三村くんが悪い!」と当たった。

楽屋のソファで俺が寝ていて、それを知らず、雹瑛さんと三村くんが二人きりでいたのは本当。

で、目を覚ましたのは、「男の潮吹き」どうたらとの、話しの流れから「インポが治るかもよ」と雹瑛が誘ってきて、不穏な空気になりかけたとき。

居たたまれなさマックスだったながら、「掘られる!」とじっとしていられず、デイジーの破滅も覚悟で、ソファから顔をだそうとした。

が、妄想のような展開にはならず、「雹瑛さん」と至って、三村くんが落ち着き払って切りだしたのに、思いとどまり、盗み聞きをつづけた。

「ディレクターに当てつけたいのは、分かりますけど、そこまで、やったら、おしまいですよ」

「・・・・なんのこと?」

「デイジーのファンだからとか、俺が推しだからとか、嘘ではないかもしれないけど、所詮は表向きの口実でしょ。

本当は、あの若手のディレクターに仕事をやりたくて、音楽番組の企画を持ってきた。違いますか?」

「ふうん。ディレクターをねえ。
そう思う根拠は?」

「ディレクターのこと、見すぎです。
俺にセクハラするたびに、ちらちら視線をやって」

「ちょっと抜けているように見せかけて、抜け目がないのね。
たしかに、俺も油断したけど、他の人は、全然気づいていなかったわよ。

ふふ、でも、三村くん、自分のことは、分かっていないわ。
オージ君が、はらはらして俺らのこと、見てたのに」

「・・・・・」

「あ、悪い顔で笑っているな。
なに、分かっていて、俺のセクハラ受けていたっていうの。悪いなあ」

「いけないとは思うんですけどね。
つい、可愛くて」

先のやり取りを思い起こして、「三村くんの悪女!」と抱きつく。

くつろげていたズボンを直していた三村くんは「あ、こら!」と文句を垂れつつ、片手を上にやって、俺の頭を撫でてくれた。

「さっきは嫌なこと、聞かせたな。
まあ、大丈夫。

雹瑛さん、ディレクターときちんと、話し合うっていっていたから。
ただ、結果によっては、番組は打ち切られるかも」

「そんときは、ごめん」とくしゃりと髪をかき混ぜ、手を止めたのに「ほんと、もう、三村くん!」と抱きしめる力を強める。

「このデイジーの聖母め!」と犬が舐めるように、幾度も頬に口付けすれば、「なんだそれ?」と笑って、しばらく、させるようにさせてくれていた。




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