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椎名憂希

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神のいない山

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 千代瀬さんと別れ、行きはよいよいどころか行きも帰りもこわい中、寿命を縮める思いで帰還すれば、宿泊室の時政さんはすっかりグータラの転がるトド状態で寛ぎきっていた。
 ……うん。もう慣れたけどね。事務所での時政さんそのものだからね。──慣れたけどね!


「時政さん、起きてます? ただいまです。ちゃんと色々聞いてきましたよ」

「お、さすが働き者のバイトくん。よしよし、エライなー」


 わしゃわしゃと犬でも撫でるように頭をかき混ぜられる。ぎゅっと首を竦めて、うっかり彼の懐へと擦り寄ってしまう。仕方ない。だって時政さんの手は気持ちいいのだ。まさしくゴッドハンドだ。だから、しかたない。今回も心広く誤魔化されてやるとしよう。


「じゃ、早速成果を確認するとしようか」

「へっ?」


 満足した時政さんが当然顔で頭から僕の目の前へと手の平を差し出すので、思わず何の事だと惚けてしまった。そして思い至る。────あ、僕、レコーダー回せてないぞ。


「…………」

「…………」


 ──言い訳を、させてほしい。あんまりにも急すぎたのだ、千代瀬さんの登場は。ただでさえ不法侵入の不審者なのに、いくら子供に見えるといえどそれ以上彼女の前で不審な行動を取る度胸など僕にはどだい存在しなかったのだ。ああ、ですからどうか情状酌量の余地を!
 結果、僕らの間に訪れた沈黙の意味を正確に読み取った時政さんは、差し出した手の平をゆうるり拳に変えると次に人差し指を立てた。口元は不気味なくらいニッコリしていた。


「──覚えてる、限りのことを、正確に、この場で、報告しろ。今、すぐ! 忘れる前に!」

「は、はいいっ!!」


 時政さんの、笑ってるのにめちゃくちゃ怒っている器用な圧力に伸されて口を開く。ええと、ええと。


「わ、若女将に会いました! 名前は千代瀬さん、二十代だと思います! 千代瀬さんには異性の幼馴染みがいて、た……たぶん、好きな人で……おそらくその人も『七年前』に関わっています。それから、えーと……寝不足だとも言っていました。実際、顔色がかなり悪かったです」


 時政さんの忘れないうちにの命に従って懸命に記憶を絞り出す。ああ、何か報告漏れをしている気がする。焦る。どうしよう。
 結局、僕の情報収集能力の拙さに時政さんは難しい顔をして考え込んでしまった。


「『七年前』に若女将も何か噛んでんのか。──こりゃ、どっちにしろかがりからの連絡を待つしかねぇな」


 ふと、時政さんが当たり前のようにその名を呟くので、身の程知らずにも微かな怒りが湧いた。
 だって、そうじゃないか。今、時政さんと行動を共にしているのは僕で、探偵の助手は僕なのだ。だというのに、時政さんはこの場にいない『かがり』とやらを頼ろうとしている。無条件にその人を信頼している。
 無論、探偵である時政さんの知り合いなのだから、素人アルバイト程度の僕よりもずっとずっと優秀な人に違いないのだろうけれど、それでも。──悔しい気持ちを抑えきれなかった。 


「……あ? なんだその顔は。そもそもテメェが記録して来んのを忘れるから悪んじゃねぇか」


 不貞腐れる僕に時政さんは容赦なかった。それはつまり──とどのつまり、音声での記録という裏付けがなければ僕の発言など取るに足らないものだという事で。もっと勘繰れば僕よりも『かがり』の方が信用に足ると、そう、明確に述べられたも同然で。


「──ッだったら、最初から自分で聞きにいけば良かったじゃないですか!」

「俺は別件で忙しかったんだよ。何度もそう言ってるだろ。学生だろうと雇われたからにはそれ相応の働きをしろ。甘えんな」


 ぎゅっと心臓が嫌な緊縮をする。至極真っ当な──冷たくて常識的な大人の説教だった。此方の苦労を全く労る気のない言葉の数々に、ついに僕の堪忍袋の緒は切れた。
 たぶん、図星でもあったから──要はただの癇癪だった。


「ッずっとぐうたら寝てるだけのくせに! 僕の言葉が信用できないなら、最初からこんなとこまで連れてくんな、バァーカッ!!」


 気持ち足早に、襖で仕切られた部屋の向こうへと逃げ込み力任せに襖を閉める。時政さんがどんな顔をしているか、見たくなかった。そこに失望の色を見出したくはなかった。
 ──あんな言い方、しなくてもいいじゃないか。

 ずるずると座り込んで、膝を抱えて情けない嗚咽を堪える。既に後悔でいっぱいの頭を振って細く呼吸する。


「時政さんのばか……」


 ひどい大人だ。正論で理詰めする、人の心がわからない人だ。

 ──そして僕は、もっと救いようのない大バカだ。



 ***



「──たくっ、ガキか。アイツは」


 拗ねて引き隠ってしまった大きな子供に男はガシガシと己の頭を掻いた。──大人げなかった、その自覚はある。実のところ時政もまたムキになっていたのだ。
 己の発言のどこに少年の機嫌を損ねる要素があったのか──それがまさかジェラシーと一般的に部類されるものだと、時政には到底理解も発想できなかった。元来、時政は人間を信じていないのだから。尤も、職業柄としても人の言葉を証拠もなく鵜呑みにする訳にはいかなかった。

 ──ああ、いや、違うな。探偵だから、じゃなくて────


「……っはああ」


 すっかりおとなしくなった襖の向こうの気配に脱力する。高々心理学を齧ったところで、教育学をなぞったって、生身の人間というのはわからない。こと、思春期においては思考回路不明の宇宙人みたいなものだ。──たぶん、自分もそうだった。もっと残酷だった。
 油断すればやれ好機とばかりに喉元まで競り上がってくる苦味を呑み込む。意図はどうあれ、あの子供は傷付いたのだ。ならば、ケアしてやるのが大人の責任というものだ。

 あんまりにもおとなしい襖にそっと隙間を作る。覗き込んでみれば、件の子供は背を丸めて目一杯拒絶を表しながら寝落ちていた。さっきの今でこれは寝付きが良すぎる。この子は、時政が思う以上に心身共に疲れていたのかもしれない。ここにきて、彼のあどけない様に漸く時政は素直に悪いことをしたと思えた。
 幼い寝顔に掛かる前髪を指で払ってやる。むにゅむにゅと愛嬌ある鼻と唇が間抜けに動いて、やがて健やかな寝息を取り戻す。


「ごめんな」


 心持ち小声でルームサービス用の内線を飛ばす。布団の用意を頼んでおく。一式のみだ。時政はこの後にこそ『仕事』が待っているのだから。
 窓の向こう、夜を待つ山を睨み上げる。梅雨を忘れた空は快晴だ。空気は乾燥し、時政の喉を渇かせる。──嗚呼、嫌な空気だ。
 金属の冷たさを持ったドアノブを回す。ふと、立ち止まって振り返る。少年の優しい呼吸音。


「……すぐ、戻るよ」


 自然と、時政は笑んでいた。ほんの少し、触れた体温を名残惜しく思った。









「────兄ちゃん?」


 どこか懐かしい温もりに包まれながら目を覚ました。あれは──そうだ、まだ十歳にも満たない頃、酷い熱を出した僕のことを傍で看病し続けてくれた兄の夢だ。彼の手は時政さん同様に涼しくて、熱に苛まれる身に心底心地よかった。幼い僕は彼に撫でられるのが一等好きだった。
 そんな夢を見たからだろうか。微睡む意識の先に、彼の人の姿を見た気がした。


「──時政さん?」


 ──月が、清かだった。広縁を蒼く照らし、誰もいない室内の輪郭をぼうっと浮かび上がらせる薄明かり。遮る障害がないから、光の筋はどこまでも実直に僕の目を射抜く。

 だって、だれも、いないから。


「────ぁ」


 滅茶苦茶に布団を蹴り捨てて地面を這った。はくはくと己の嘘臭い呼吸が耳に届いた。
 光が嫌だった。闇も嫌だった。ひとりはいやだ。ひとりぼっちのぼくは──たべられてしまう。


「時政さん──時政さん……っ!」


 どうにか立ち上がって、縺れる足を懸命に動かし扉へと向かう。震える手でドアノブに縋る。
 戸を、開かなくては。開いて、進まなくちゃ。そう、約束したから。


「待って──────兄ちゃん!!」


 よく知る温もりが、扉の先で僕を受け止めた。


「コラ、なに寝惚けてんだ。俺はお前のにーちゃんじゃありません、雇い主兼上司です」

「…………」


 時政さんだ。相変わらずワカメみたいな髪をカーテンにして、さらに眼鏡で鉄壁の壁を作るくせに、どうしてだかその目は意地悪に笑っているとわかる──そんなコミカルな表情で男は僕を見下ろしていた。
 おまえ、学校で先生のこと母ちゃんって呼んだことがあるクチだろ。なんてニヤニヤする雇い主兼上司に全身の力が抜けていく。ああ、もう──バカバカしい。


「こんな時間にどこ行ってたんですか、時政さん」

「んー……ま、テキトーにぶらっとな。それよかお前、腹減ってねぇのか?」


 時政さんに促されるままに室内へと戻り直す。照明を点ければ、月光は人工灯に容赦なく塗り潰された。無意識に安堵の息をつく。そして照明により明確に視界を取り戻した先、彼の指が差した方向には、昨夜同様ラインナップの替わった御膳の一人前が机上に並んでいた。僕の分の夕食のようだ。ああ、ちっとも気付かなかった。


「悪いが、今日は先に飯も風呂も済ませたんだ」

「あ、はい。おかまいなく……。……あの、すみませんでした、ご迷惑お掛けして。……色々と」

「ん、俺も悪かったよ。ちと、頭ごなし過ぎた」

「…………」

「なんだよ、その顔は」

「イーエ、ナンデモアリマセン」


 あの傲岸不遜の俺様時政さんが素直に謝るだなんて、珍しい事もあるものだ、だとか思ったことは秘密にしておく。うっかり口を滑らそうものなら、今度は時政さんが拗ねかねない。そういうところあるからな、この大人は。 


「それで、進展はあったんですか?」


 気まずさを箸を持つことによって振り払い、なんでもない事のように尋ねてみる。あくまでも今、僕を夢中にさせているのはこのご馳走なのだとそんな顔をする。冷めても美味しいって、やっぱり調理法が良いんだろうな。うん、勉強になる。


「それなりに。かがり……調べ物を頼んでた先から連絡があったんだ。キーワードの『七年前』についてある程度は掘り起こせた」


 持ち歩き用らしきノートパソコンを開いて時政さんが答える。噂のかがりさんはしっかり仕事をこなしてくれたようだ。くるりと僕へ向けて回されたパソコンの画面には、過去の記事らしき一覧が表示されていた。


「『少年の転落事故』──?」

「ああ。被害者の名前は海野うみの圭司けいし。清海野旅館の一人息子──要は跡取りだな──であり、お前が言っていた若女将の幼馴染みだ。そして圭司少年はこの事故が原因で亡くなっている」

「…………」

「この時、千代瀬さんは十三歳、圭司少年は十四歳だった。美岬館と清海野旅館は元々、女将のさらに先代の頃から交流を持っていたようでな、二人は兄妹同然に育てられたらしい」


 彼女の部屋で見た、三つ葉のクローバーが添えられた写真を思い出す。
 少年少女の平和の象徴のような晴れやかなツーショット。きっと二人は家族だった。想い合っていた。それを、両家も理解していた。そして。


「──けれど、事故があった」

「そうだ。千代瀬が圭司を誘い、神奉山へいざなった。そして──圭司のみが転落した」


 ──それは、無邪気な祈りが招いた悲劇の話。


「ここに当時の千代瀬さんの証言がある。崖で足を踏み外したのは千代瀬であり、圭司はそれを庇った形になる。一人助かった千代瀬は懸命に自宅まで人を呼びに戻ったが──千代瀬の母親は千代瀬を部屋に謹慎させると、結果的に圭司を見殺しにした」

「──ッ!?」

「……ま、正しい判断だったと思うぜ。神の住まう山に無断で侵入した挙げ句に血を流したんだ。無事に帰ってこられたこと自体が奇跡。次また同じように踏み込めば生きて戻れる保証はない。特に千代瀬さんは〝女性〟だからな。──圭司少年はとっくに手遅れだったんだ」


 淡々と事実として語られる内容に頭が着いていかない。どうして──どうすれば、娘を庇った幼馴染みを見殺しになんて出来るのだ。兄妹同然であったなら、きっと女将さんにとっても息子のような存在だっただろうに。


「そんなの、ひどい」

「一応は捜索隊だとかも組まれはしたみたいだがな。遭難救助は時間が勝負だ。結果は──わかり切ってたろうさ。千代瀬さんは勿論、女将さんも相当に苦しんだ筈だ。我が子同然に見守ってきた子を見殺しにするんだから。──でも、結局は自分の子供が一番可愛いんだ。大切な一人娘を守る為にはこうするしかなかった。そう、言い聞かせて必死に罪悪感に押し潰されそうな自分を支えてきたんだろうよ。むしろ酷いのは清海野のほうだ。圭司は、まあ、かなり〝感じやすい〟子供だったようで、最後まで山へ入ることを渋っていた。それを押し切ったのが千代瀬さんだ。息子を勝手に道連れにしておいて挙げ句見殺しにしたんだ。それはもう凄まじい憎しみを抱いたに違いない」


 そう、事実に裏付けされた憶測から言い切る時政さんだが、僕には偶然出逢えた清海野の女将さんがそんな恐ろしい心を抱えているようには見えなかった。むしろ、憎んでいるのは────


「以来、皮肉なことに美岬館はどんどんと急成長を遂げた。おそらくは──圭司の死が贄として成立したんだな」

「え?」

「いや、こっちの話だ。──そして、比例して清海野は落ちぶれていった。そりゃあ、たった一人の跡取り息子を殺されちゃ活力も出やしないだろうさ」


 清海野旅館でお世話になった仲居さんの哀しげな笑みを思い出す。
 そうか……だから女将さんはあんなにも真摯に怒ったんだ。大切な息子を亡くした場所だから。


「じゃあ、不審な人物の正体は……」

「清海野の人間、と考えるのが妥当だな。良からぬ噂を立てて客足を途絶えさせようとしたんだろう」 

「…………」


 道理は通っている。納得も出来る。──けれど、違う。そうじゃないと僕の中の何かが否定する。僕の〝勘〟が目を開く。


「──俺の推理が不満か?」

「あ……」


 きっと相当戸惑った顔をしていたのだろう。時政さんは僕の顔を覗き込むと悠々と尋ねた。


「……はい。すみません」

「どこが気になった?」


 ──楽しげだ。己の考えを僕のような凡人に否定されたというのに、僕へ問う時政さんはゆったり構えて落ち着いていた。それに後押しされて、彼とは違い説得力なんかまるでない子供のような否定を繰り返す。


「わかりません。でも、なにか違う気がするんです」


 そして時政さんは────笑った。


「合格だ」

「へ?」

「正解だよ。おまえのそれは一種の才能だな。今回の件に〝普通の〟人間は関わってない。────これは、人知を超えた事件だよ」


 ………………はい?
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