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春
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この春、僕は晴れて高校生だ。
やっと高校生なんだと胸を踊らせながら大きく開いた門をくぐり、教室へと向かった。
教室に入ると、やはり知らない人ばかりで少し悲しい気持ちになった。そんな時だった。
「おーい、陽太ー!」後ろから名前を呼ばれた気がした。しかし、幻聴だろと思い、聞き流した。 あぁ春の風は気持ちいい。
「おーーい!! 陽太ー!聞こえてんのか?? 返事しろよーー!!」
「あぁ、うるさいなぁ!」
ドカンッ! この効果音もう古いな。と作者の心の声を言ったところで、、
ついに殴ってしまった。 いや、これは悪くない。これは絶対悪くない。 だって、耳元でずっと名前を大声で叫ばれた。だから殴った。
これは仕方がなかったのだ。
否。
やっぱり俺が悪い。と思っていた時、またあの大きな声でで名前を呼ばれた。
「陽太!ひどいぞー。親友である俺を殴るとは、ほんとに。」
え?親友?俺に親友なんて。。。
「て、お前高野!!!!!」
俺の顔は誰がどう見ても青ざめたと分かるような顔をしていた。
「高野すまん!、俺知らずに、」
「いいよ別に。俺も名前名乗らずはダメだったよ。俺こそすまんな。」
そんなことを言いながら俺達は笑いあった。
そして、教室に入り、クラスメイトの顔を見る。 みんな面白そうな人ばかりだと直感でそう感じた。
そして、その中にとてつもなく美少女な人がこちらを見て微笑みながら席に座った。
そして、僕も自分の席に座った。その時、また後ろから高野の声で後ろをふりむいた。
「なぁ、陽太あの綺麗な人知ってるか?」
「え?綺麗? あ、アイツか。」
「え、なにお前知ってんの?」
「まぁ、アイツは俺の幼なじみだからな。」
その時、一瞬時が止まったかのように教室は静まった。
そして、その謎の沈黙をやぶり、高野が俺にこう言った。
「陽太お前幼なじみなんていたのか?」
高野は俺の肩に手を置きながらそう言った。高野の手は汗だらけになっていた。
というか、何故みんなあの一瞬の間があった後俺を見るのだろう?
不思議でしかなかった。
「まぁ、いるけど、、」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「なんでそんな大事なことこの俺に言わなかったんだよォ!!!」
高野の目は充血していた。
「なんでそんな怒りながら言うんだよ。 別に言う必要なんてないだろ」
「いや、だとしてもだ!」
「おい、陽太よーく聞けよ。」
「おう」
「もし、その幼なじみが超ブサイクだったら別に言わなくてもいい。ブサイクだったら盛り上がらねーし。 だがな、その幼なじみがあの朝井さんみたいな超絶美少女だったらお前はどうする?」
何なんだこの質問は。と、そんなことを思いつつ俺は質問に答えた。
「別にどうもしない、かな?」
まぁ、これでコイツの怒りも収まるだろう。そう思っていた俺がバカだったのだ。
やっと高校生なんだと胸を踊らせながら大きく開いた門をくぐり、教室へと向かった。
教室に入ると、やはり知らない人ばかりで少し悲しい気持ちになった。そんな時だった。
「おーい、陽太ー!」後ろから名前を呼ばれた気がした。しかし、幻聴だろと思い、聞き流した。 あぁ春の風は気持ちいい。
「おーーい!! 陽太ー!聞こえてんのか?? 返事しろよーー!!」
「あぁ、うるさいなぁ!」
ドカンッ! この効果音もう古いな。と作者の心の声を言ったところで、、
ついに殴ってしまった。 いや、これは悪くない。これは絶対悪くない。 だって、耳元でずっと名前を大声で叫ばれた。だから殴った。
これは仕方がなかったのだ。
否。
やっぱり俺が悪い。と思っていた時、またあの大きな声でで名前を呼ばれた。
「陽太!ひどいぞー。親友である俺を殴るとは、ほんとに。」
え?親友?俺に親友なんて。。。
「て、お前高野!!!!!」
俺の顔は誰がどう見ても青ざめたと分かるような顔をしていた。
「高野すまん!、俺知らずに、」
「いいよ別に。俺も名前名乗らずはダメだったよ。俺こそすまんな。」
そんなことを言いながら俺達は笑いあった。
そして、教室に入り、クラスメイトの顔を見る。 みんな面白そうな人ばかりだと直感でそう感じた。
そして、その中にとてつもなく美少女な人がこちらを見て微笑みながら席に座った。
そして、僕も自分の席に座った。その時、また後ろから高野の声で後ろをふりむいた。
「なぁ、陽太あの綺麗な人知ってるか?」
「え?綺麗? あ、アイツか。」
「え、なにお前知ってんの?」
「まぁ、アイツは俺の幼なじみだからな。」
その時、一瞬時が止まったかのように教室は静まった。
そして、その謎の沈黙をやぶり、高野が俺にこう言った。
「陽太お前幼なじみなんていたのか?」
高野は俺の肩に手を置きながらそう言った。高野の手は汗だらけになっていた。
というか、何故みんなあの一瞬の間があった後俺を見るのだろう?
不思議でしかなかった。
「まぁ、いるけど、、」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「なんでそんな大事なことこの俺に言わなかったんだよォ!!!」
高野の目は充血していた。
「なんでそんな怒りながら言うんだよ。 別に言う必要なんてないだろ」
「いや、だとしてもだ!」
「おい、陽太よーく聞けよ。」
「おう」
「もし、その幼なじみが超ブサイクだったら別に言わなくてもいい。ブサイクだったら盛り上がらねーし。 だがな、その幼なじみがあの朝井さんみたいな超絶美少女だったらお前はどうする?」
何なんだこの質問は。と、そんなことを思いつつ俺は質問に答えた。
「別にどうもしない、かな?」
まぁ、これでコイツの怒りも収まるだろう。そう思っていた俺がバカだったのだ。
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