2 / 4
悩みと幼なじみ
しおりを挟む
あの時、俺が「千夏は俺の幼なじみだ」と言わなかった方がよかった。
あの時から、クラスの目線はいつも俺だ。
俺は正直みんなの注目を浴びるのがすごく苦手だ。そもそも、中学の時から目立ったたり、注目を浴びたりすると、恥ずかしさで失神してしまう。
と、いうのは嘘で。
失神こそしないがとても顔が赤くなり、よくみんなに「トマトみたいだなww」と馬鹿にされることが多かった。それが嫌で注目を浴びたり、目立ったりすることは今までさけてきのだ。
だがしかし、今は違う。今はクラスみんなの視線をいつも感じなければいけない。なんて嫌なことだろう。
そんなことを悩んでいると、千夏が俺のところに来てこう言った。
「陽くんどうしたの?最近何かずっと悩んでる感じだけど?」
「まぁ、色々あってな。でも、千夏には関係ないことだから心配とかはするな。」
やはり幼なじみにはあまり心配かけたくない。というか、今俺が悩んでいるのは千夏を幼なじみと言ったことだ。それを聞いて、クラスのみんなは死ぬほど驚き、唖然としていた。
一体何が悪かったのだろう?俺は全然分からない。
と、心の中でそう言っていた時、校庭側に座っている千夏の周りが騒がしくなった。
その騒がしくなった千夏の方を見ていると、さっきよりも騒がしくなり、千夏の周りにいる女子達が何やら話している。
一体何を話しているのだろう?
何故俺がこんなことを気にしてるんだろ。自分でも分からなくなった。
「ねぇ、チーちゃんなんでさっき佐藤くんの所に行ったの??」
「いや、何か最近悩んでる感じだったから心配になっただけだよ。」
「えーー、ホントにーー?笑笑 佐藤くんが好きだからじゃないのー?」
「ち、違うしー!陽くんのことなんて別に好きなんかじゃないもん!」
「へー、そうなんだぁ。じゃあ私が佐藤くんにアプローチかけてもいいってことだよね??」
「チーちゃんが佐藤くんのこと好きじゃないんだったら別にアプローチしてもいいよね?むしろ告白しちゃおっかな??」
「だ、だめぇぇぇぇぇぇ!!!」
教室が静まった。
「な、なんでもないよ!ご、ごめんね。うるさくしちゃって。」
「玲奈!ちょっとこっちに来て!」
「ちょ、チーちゃんどうしたのよー?」
「いいから早くこっちに来て!」
一体千夏達はどうしたのだろう?
なんか急に千夏が「だめぇぇぇぇぇぇ!!!」と、叫んだ。女の子って怖い。
「ちょ、チーちゃんどうしたの?急にこんな所まで連れてきて。」
「玲奈、さっきアナタは陽くんにアプローチするって言ったよね?」
「ま、まぁね」
「実際、玲奈は陽くんのこと好きなの?」
「え?」
私は一瞬戸惑った。
「なんで?」
「な、なんでってソレはさっき玲奈が『陽くんにアプローチしてもいいよね?』とか、『告白しちゃおっかな??』とか言ってたじゃん!そ、それでホントに陽くんに告白とかしちゃうのかな?って思っただけよ!」
あー、そうゆうことか。
「するわけないじゃん!笑」
「ほ、ほんとに?」
「確かに佐藤くんはめちゃくちゃ優しいけど好きじゃないから安心して💕」
「にゃ!あ、安心ってどうゆうことよ!」
「えー、それ私に言わせんの?」
「何よ!」
「わかったわかった。じゃあ言うね。」
「チーちゃんは佐藤くんのことが好き──」
「だ、だめぇ!それは言わないで!」
「え、なんで?」
「分かった。正直に全部話すから!何も言わないで!」
「わかった。じゃあ黙ってチーちゃんの話しーっかり聞くね!」
「う、うん」
「私は陽くんが好き。いや、大好き。これが真実よ。」
え、、
「え、今千夏俺の事好きって言わなかったか? え、どうゆうことだ。」
「でも、確かにさっき『私は陽くんが好き』って言ったよな? いや、俺の聞き間違いかもしれないしな」
「信じるのはやめよう。」
「俺の事を好きって言う人なんてきっとこの世界には誰一人としていないんだ。だから信じるだけ無駄だな。」
俺は逃げた。
確かにさっきの言葉をホントに千夏が言ったとしても、言ってなくても俺は怖くて逃げた。
やはり、幼なじみである千夏。 ずっと昔からの大切な友達である千夏。
ずっとアイツは俺の幼なじみだった。でも、あんなことを聞いてしまったらもう幼なじみとして見れなくなる。
1人の純粋でいつも一生懸命で優しい女の子として見てしまうことになる。
俺は分からなくなった。
恋って何なんだろう。
「陽太くんっていつ見てもカッコイイなぁ。 あぁ、やっぱり私は陽太くんが好きなんだなぁ。」
「キャッ!陽太くんがこっちに来る!早く逃げないと!」
こうして、俺の波乱に充ちた1日は終わりを告げたのだ。
あの時から、クラスの目線はいつも俺だ。
俺は正直みんなの注目を浴びるのがすごく苦手だ。そもそも、中学の時から目立ったたり、注目を浴びたりすると、恥ずかしさで失神してしまう。
と、いうのは嘘で。
失神こそしないがとても顔が赤くなり、よくみんなに「トマトみたいだなww」と馬鹿にされることが多かった。それが嫌で注目を浴びたり、目立ったりすることは今までさけてきのだ。
だがしかし、今は違う。今はクラスみんなの視線をいつも感じなければいけない。なんて嫌なことだろう。
そんなことを悩んでいると、千夏が俺のところに来てこう言った。
「陽くんどうしたの?最近何かずっと悩んでる感じだけど?」
「まぁ、色々あってな。でも、千夏には関係ないことだから心配とかはするな。」
やはり幼なじみにはあまり心配かけたくない。というか、今俺が悩んでいるのは千夏を幼なじみと言ったことだ。それを聞いて、クラスのみんなは死ぬほど驚き、唖然としていた。
一体何が悪かったのだろう?俺は全然分からない。
と、心の中でそう言っていた時、校庭側に座っている千夏の周りが騒がしくなった。
その騒がしくなった千夏の方を見ていると、さっきよりも騒がしくなり、千夏の周りにいる女子達が何やら話している。
一体何を話しているのだろう?
何故俺がこんなことを気にしてるんだろ。自分でも分からなくなった。
「ねぇ、チーちゃんなんでさっき佐藤くんの所に行ったの??」
「いや、何か最近悩んでる感じだったから心配になっただけだよ。」
「えーー、ホントにーー?笑笑 佐藤くんが好きだからじゃないのー?」
「ち、違うしー!陽くんのことなんて別に好きなんかじゃないもん!」
「へー、そうなんだぁ。じゃあ私が佐藤くんにアプローチかけてもいいってことだよね??」
「チーちゃんが佐藤くんのこと好きじゃないんだったら別にアプローチしてもいいよね?むしろ告白しちゃおっかな??」
「だ、だめぇぇぇぇぇぇ!!!」
教室が静まった。
「な、なんでもないよ!ご、ごめんね。うるさくしちゃって。」
「玲奈!ちょっとこっちに来て!」
「ちょ、チーちゃんどうしたのよー?」
「いいから早くこっちに来て!」
一体千夏達はどうしたのだろう?
なんか急に千夏が「だめぇぇぇぇぇぇ!!!」と、叫んだ。女の子って怖い。
「ちょ、チーちゃんどうしたの?急にこんな所まで連れてきて。」
「玲奈、さっきアナタは陽くんにアプローチするって言ったよね?」
「ま、まぁね」
「実際、玲奈は陽くんのこと好きなの?」
「え?」
私は一瞬戸惑った。
「なんで?」
「な、なんでってソレはさっき玲奈が『陽くんにアプローチしてもいいよね?』とか、『告白しちゃおっかな??』とか言ってたじゃん!そ、それでホントに陽くんに告白とかしちゃうのかな?って思っただけよ!」
あー、そうゆうことか。
「するわけないじゃん!笑」
「ほ、ほんとに?」
「確かに佐藤くんはめちゃくちゃ優しいけど好きじゃないから安心して💕」
「にゃ!あ、安心ってどうゆうことよ!」
「えー、それ私に言わせんの?」
「何よ!」
「わかったわかった。じゃあ言うね。」
「チーちゃんは佐藤くんのことが好き──」
「だ、だめぇ!それは言わないで!」
「え、なんで?」
「分かった。正直に全部話すから!何も言わないで!」
「わかった。じゃあ黙ってチーちゃんの話しーっかり聞くね!」
「う、うん」
「私は陽くんが好き。いや、大好き。これが真実よ。」
え、、
「え、今千夏俺の事好きって言わなかったか? え、どうゆうことだ。」
「でも、確かにさっき『私は陽くんが好き』って言ったよな? いや、俺の聞き間違いかもしれないしな」
「信じるのはやめよう。」
「俺の事を好きって言う人なんてきっとこの世界には誰一人としていないんだ。だから信じるだけ無駄だな。」
俺は逃げた。
確かにさっきの言葉をホントに千夏が言ったとしても、言ってなくても俺は怖くて逃げた。
やはり、幼なじみである千夏。 ずっと昔からの大切な友達である千夏。
ずっとアイツは俺の幼なじみだった。でも、あんなことを聞いてしまったらもう幼なじみとして見れなくなる。
1人の純粋でいつも一生懸命で優しい女の子として見てしまうことになる。
俺は分からなくなった。
恋って何なんだろう。
「陽太くんっていつ見てもカッコイイなぁ。 あぁ、やっぱり私は陽太くんが好きなんだなぁ。」
「キャッ!陽太くんがこっちに来る!早く逃げないと!」
こうして、俺の波乱に充ちた1日は終わりを告げたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる