俺にこんな優しくて美少女なヒロイン達がいていいのだろうか?

まるお。

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新しいヒロインとその過去

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 「私の名前は南井楓。あ、これ『みない』って呼ぶんだよ!ってあれ?今私誰に話してたんだろ? まぁ、いいか!」
 「おーい、楓。聞こえてる?」
 「あ、ごめんごめん。でどうしたの?」
 「いや、だから!明日私と楓とえみちゃんとでショッピング行くっては· な· し!!ちゃんと聞いてた?」
 「あ、ごめんごめん!えーっと、いつ行くんだっけ?」
 「だから!明日って言ったんじゃん!もぉ、最近楓おかしくない?」
 「え?どこがおかしいの?」
 「いや、どこもかしこもだよ!」
 え?まさかこの子自分がおかしいって自覚ないの? 嘘でしょ…
 「例えばどこがおかしいのよ。教えて?」
 「まぁ、さっきもあったけど人の話をちゃんと聞いていない事でしょ、あと先生に頼まれたことを忘れるでしょ、男子からの告白をとてつもない毒舌で振るでしょ、まぁこんなものかな。」
正直全然自覚はなかった。別に今まで普通に過ごしてきたと思ったけど全然普通じゃなかったんだ…
 「てかさ、最近楓よく1年の教室の方に行くよね。アレなんで?」
 実は最近楓はよく1年の教室に行くことがある。理由は分からない。 でも、何かと言っては1年の教室に行っていた。
 「まさか、1年に好きな人がいるとか?」          
 「まぁ、それだけはないか!笑」
 「あ、え、いや、いや」
めっちゃ分かりやすく動揺してる!!
 「え?ほんとに1年に好きな人がいるの?」
 「う、うん」
 「えーーー!!」
冗談で言ったつもりだったけど、まさかほんとだったとは。。。

→←→←→←→←→←→←→←→←→

さっきも言ったけど私の名前は南井楓。2年4組。
自分で言うのはあれだけど私は結構美少女だ。  よく男子に告白されることもある。
そんな私には今大好きな人がいる。
その人の名は、、、佐藤陽太。
そう、私は陽太くんが大好きなの
だ💕
そして、私が陽太くんを好きになったのはあることがきっかけだった。

→←→←→←→←→←→←→←→←→

それはある晴れた日のことだった。
👌←ミス

 「ねぇ、楓。アンタ私の彼氏を誘惑して私の部屋で〇〇〇したんでしょ? 」
 「え、してないよ」
 「嘘つくな! 彼氏か言ってたんだよ。『あの綺麗な人が俺に色仕掛けしてきてそれに我慢出来なくなってつい』って言ってたんだよ!」
 それはホントに知らないことだった。 でも、相手の女の子の勢いが凄くとても怒っていたので私は反論できず、ついに誘惑してしまったと言ってしまった。
これが私の地獄の始まりだった。

朝、学校に行くと私の机には大きな字で「淫乱女」や「寝取り女」とも書かれていた。
しかし、私はその文字を消すことも無く、そして先生に相談することもなく学校に行かなくなった。
 「楓ー、今日学校行かないの?」
 と、母の声
 「うんー、ちょっとしんどいから学校休むー」
私はそう嘘をついて学校を休んだ。
毎日毎日同じ理由で学校を休み、お母さんを心配させた。母に「学校で嫌なことでもあったの?」と聞かれても、「ううん。何にもないよ。ごめんね、心配させちゃって」
母は、「そう。でも、何かあったら母さんと父さんに言うんだよ。分かった?」
 「うん。分かった。」
いいや、私は何にも分かっていなかった。
  そして、年月は過ぎ、学年が1つ上がり私は中学三年になった。
私は中三から学校へ行こう!そう意気込んでいた。
 でも、現実は甘くなかった。
 そう、あの時私をいじめていた女子3人組と同じクラスになってしまった… ホント最悪だった。
しかし、私は何とか自分に喝を入れ教室に入った。
入った瞬間クラスみんなの顔がこちらへ向いた。ん、なんだろう?
私何か変なことでもしたかな?
あぁ、そうゆうことか。多分みんな私の顔が覚えてないんだ、だからみんな険しい顔してるんだ。と思った。
しかし、その予想は大幅に違った。私は席に着くなり驚いた。
私の机には、あの時と同じ文字で、「淫乱女」、「寝取り女」と書かれていた。
私はあの時のトラウマが脳裏に浮かんだ
 「おーい、淫乱女俺とヤろうぜ!‪w‪w」 「おい、そこの女お前寝取り女って呼ばれてるんだろ? それじゃあ俺も寝取ってくれよ‪w」などの言葉をまた言われるんじゃないかと思い、咄嗟に私は教室から逃げ出した。 でも、あの女子3人組に捕まり、誰もいない場所へ連れてこられた。
 「おい、てめぇ何ノコノコと学校へ来てんだよ! お前みたいなクズ女はこの学校に来る必要なんてないんだよ!」
女の右手が私の左頬を殴り、そして何回も何回も殴られた。
「これから学校には来てもいい。けど、来るなら私らいや、クラスみんながアンタのこといじめるけどそれでもいいんなら学校へ来い!」
 「はい。わかりました。」
 「はっはっはっ‪w‪w、コイツ学校来んのかよ‪w お前ドMかよ‪w‪w」
 「はい。私はドMです。あの時、アナタの彼氏にもよく罵倒やおしりなどを叩いてもらいました。それはもう気持ちよかったです。」
 本当はこんなこと言いたくなかった。でも、腹が立ち言ってしまった。
 「てめぇ、ふざけんな!マジ!死ねよ!このクズ淫乱女が!」
私はこの学校に居場所なんてないんだと、思った。
 でも、そんな私に救世主が現れた。
 「ちょ、ちょっと先輩方何この人をいじめてるんですか!酷いじゃないですか!」
 「ち、違うんだよー。これはちょっとしたノリってやつで━━」
 「私この人達に、いやクラスの人みんなにいじめられています。助けてください。お願いします。」
 「て、てめぇ何言ってんだよ!」
 「はぁ、やっぱりか。とうとう本性を出しましたね。先輩方。」
 「僕は誰かを傷つけたりするような人や、人の悪口などを言う人が大嫌いです。 あなた達もそうゆう人でしたか。非常に残念です。」
 「こ、このガキが!」
 「い、痛てぇ!!!! ちょ、助けて! ギブギブ!」
 「ギブギブじゃなくて、ごめんなさいでしょうが!」
 「ごめんなさいごめんなさい! 」
 「僕にごめんじゃなく、この先輩にごめんを言ってください。」
 「わ、悪かった。もうこんなことしないし、クラスの人達にもアレは嘘だったって言うから、だから許してください!!」
 「わかりました。許します。」
そして、 そのあと、誤解は全てとけいじめはなくなった。
 「あ、あのありがとう」
 「あ、いいですよ。というか、怪我してますね。 ちょっと待っててください」
 「は、はい。」
はぁ、優しい後輩だなぁ。
 「これ絆創膏です。どうぞ。」
彼は無邪気に笑った。その笑い顔を見て私は確信した。
私はあの後輩くんに恋をしたんだって。

→←→←→←→←→←→←→←→←→

そして、年月は経ち、今も私はあの時私を助けてくれた王子様である陽太くんに恋をしているのだ。



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