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問題編
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秋山春男(45)が殺されたのは、2月13日の午後8時のことであった。当夜自宅近くにある銭湯「花の湯」に訪れた彼は浴槽内で倒れ、湯船を赤く染めた。彼の死因は頸動脈損傷による失血死であり、現場に居合わせた人たちによる証言の結果、当初は自殺と推測された。しかし、彼が髭もそれないほどの刃物恐怖症であったこと、また浴槽内から発見された凶器の剃刀からは彼の指紋が検出されたが、それが血の上から付いていたことから自殺を装った殺人だと断定された。次に書かれる推理は、事件から1ケ月後に行われたものである。
・本編に出てくる上沢先輩、および僕は物語の探偵役であり、もちろん犯人ではなく、いかなる共犯関係も結んでいなく、事件とは一切無関係である。
僕は、大学の先輩であり人生の先輩でもある上沢先輩の家に来ている。先輩は先月彼女に振られたばかりであり、女に対する愚痴を唱え続けているのだが、そんな折に僕が気分転換として事件の話題を持って参上したのだ。僕は新聞の切り抜きを手にしつつ、
「ほら、先輩。お風呂での密室ですよ。しかも事件現場は花の湯、目と鼻の先ですよ」
そう。事件現場は僕らの通う大学の近くでもあり、先輩の行きつけの浴場であることは知っている。上沢先輩は目に光を宿してスクラップを読む。
「なになに。被害者は県内に住む秋山さん(45)……おいおい、この日時、私も現場にいたぞ!嘘じゃない、確かにそうだ。私はいつも風呂に入る前に時間を確認する。確かに、2月13日の午後8時には浴場内にいた。人が確かに倒れたよ。血も出てたし結構重症みたいだったけども……そうか。あの人亡くなったのか」何という事だ。世間は狭い。新聞に載っていた住所と照らし合わせたので考え違いと言うことは無いだろう。
「しかもですね、その現場、密室状態だったんですよ。被害者は一人で浴槽にいて、叫び声をあげて倒れた瞬間には誰も浴槽内にも、その周辺にもいなかった。現場には被害者も含めて十人いたらしいんですが、みんなそう証言しているんです。いわゆる、衆人環視の密室と言うやつです。先輩は、事情聴取されなかったんですか? 」
「いや、騒ぎが起こったのは分かってた。何といっても、私も目撃者の一人だからな。その……なんて言ったっけ、秋山さん? ああ、その人が倒れたときは、たまたま出るところだったんだ。そして、ドアを開ける前にふと風呂の中を見ると、秋山さんが正に倒れるところだった。うん。だれも周りにはいなかったよ。それは確かだ。そしてその後、誰かが救急車を呼んで、皆さんその場に残ってください、って言われたんだ。でも面倒事は嫌だから、こっそりとすきを見て裏口から逃げた。でもあれが殺人だったら、残ってればよかったな。本物の事情聴取を受けれたんだから」息巻いて上沢さんはしゃべる。
「でも、先輩の証言が正しいとしたら誰にも被害者を殺すことはできないですよ。頸動脈は深く、二回ほど切りつけられていたらしくて、例えば達人が剃刀を投げて首を遠くから掻き切った、という事もないみたいです。記事にありました。風呂場の中の窓はすべて内側から鍵がかかっていて、外部の者の犯行と言うわけではないようです」と僕は告げる。
「本当に、被害者が倒れた時には誰も周りにいなかった。だから私は最初は秋山さんが立ちくらみでも起こしたのかと思ったよ。でも湯船が赤くなっていたから、とっさに周りを見渡したんだ。でも、例えば糸とか、余計なもの、トリックに使えそうなものは一つもなかった。」上沢先輩は意外に粗忽ものだから勘違いをしている可能性はあるが、目撃者はみなまんべんなく死角がないような、様々な角度から見ていたのだから怪しい動きをしたものがいたら誰でもわかるだろう。
「なんにしろ、先輩の存在のおかげで、全員共犯の可能性は消えましたね。」僕は少し安堵する。全員共犯。それは、衆人環視の密室においてある意味ではもっともポピュラーなものである。そして奥の手的なトリックで、たいていの不可能状況もこれを出せば解決してしまう。しかし上沢先輩が犯人のわけはないので、この説は潰れるというわけだ。
「うーん。しかしなあ。この場合、全員共犯以外実現できるトリックがなさそうなのが辛いな。勿論私が犯人じゃないのは自分が解っているから、よりどん詰まりだな」
「例えば、ですが時間差トリックなんてどうでしょう。死体発見よりもまえにあらかじめ殺しておくんです。そして、浴槽に立っているように、糸か何かでつるす。そして頃合いを見計らって糸を切ると湯船に倒れ、みんなはまるでその時殺されたかのように見えたというわけです。先輩がみた姿は、実は死体だったんですね」
「それさ、服を着ていたならいざ知らず、さすがに裸なんだから死体に痕が残りそうだよね。つるしてた。それに、確かに私が見たとき被害者は生きていたよ少し歩いていたんだから」むむ、駄目か。
そのほかにも、被害者が立ちくらみを起こしてたまたま倒れたときに助けるふりをして首を切るといういわゆる早業殺人の案も出たが現場の血痕の飛び散り具合をみてもその線はないらしい。これもよく見ると記事に書いてあった。僕は、殺した後に素早く風呂の中に潜って隠れたというアイデアを考えたのだが、さすがにバレルと一蹴された。
その日は煮詰まったままお開きになったのだが、一週間後、秋山殺しが解決したとのニュースをネットで見つけて愕然とした。その真相は、我々の想像をはるかに超えていたのだ……。
以上で、問題編は終わりである。しかし、この作品はクイズとは銘打ってあるものの題材の性質上、手掛かりが十分にあるとはいえない。それどころか、ほとんどないといってもよい。どうぞ、なぞなぞを解くような気楽な気持ちで取り組んでください。
Q 秋山春男殺人事件における、「衆人環視の密室」のトリックとは何か? ただし、犯人を考慮に入れる必要は全くない。
・本編に出てくる上沢先輩、および僕は物語の探偵役であり、もちろん犯人ではなく、いかなる共犯関係も結んでいなく、事件とは一切無関係である。
僕は、大学の先輩であり人生の先輩でもある上沢先輩の家に来ている。先輩は先月彼女に振られたばかりであり、女に対する愚痴を唱え続けているのだが、そんな折に僕が気分転換として事件の話題を持って参上したのだ。僕は新聞の切り抜きを手にしつつ、
「ほら、先輩。お風呂での密室ですよ。しかも事件現場は花の湯、目と鼻の先ですよ」
そう。事件現場は僕らの通う大学の近くでもあり、先輩の行きつけの浴場であることは知っている。上沢先輩は目に光を宿してスクラップを読む。
「なになに。被害者は県内に住む秋山さん(45)……おいおい、この日時、私も現場にいたぞ!嘘じゃない、確かにそうだ。私はいつも風呂に入る前に時間を確認する。確かに、2月13日の午後8時には浴場内にいた。人が確かに倒れたよ。血も出てたし結構重症みたいだったけども……そうか。あの人亡くなったのか」何という事だ。世間は狭い。新聞に載っていた住所と照らし合わせたので考え違いと言うことは無いだろう。
「しかもですね、その現場、密室状態だったんですよ。被害者は一人で浴槽にいて、叫び声をあげて倒れた瞬間には誰も浴槽内にも、その周辺にもいなかった。現場には被害者も含めて十人いたらしいんですが、みんなそう証言しているんです。いわゆる、衆人環視の密室と言うやつです。先輩は、事情聴取されなかったんですか? 」
「いや、騒ぎが起こったのは分かってた。何といっても、私も目撃者の一人だからな。その……なんて言ったっけ、秋山さん? ああ、その人が倒れたときは、たまたま出るところだったんだ。そして、ドアを開ける前にふと風呂の中を見ると、秋山さんが正に倒れるところだった。うん。だれも周りにはいなかったよ。それは確かだ。そしてその後、誰かが救急車を呼んで、皆さんその場に残ってください、って言われたんだ。でも面倒事は嫌だから、こっそりとすきを見て裏口から逃げた。でもあれが殺人だったら、残ってればよかったな。本物の事情聴取を受けれたんだから」息巻いて上沢さんはしゃべる。
「でも、先輩の証言が正しいとしたら誰にも被害者を殺すことはできないですよ。頸動脈は深く、二回ほど切りつけられていたらしくて、例えば達人が剃刀を投げて首を遠くから掻き切った、という事もないみたいです。記事にありました。風呂場の中の窓はすべて内側から鍵がかかっていて、外部の者の犯行と言うわけではないようです」と僕は告げる。
「本当に、被害者が倒れた時には誰も周りにいなかった。だから私は最初は秋山さんが立ちくらみでも起こしたのかと思ったよ。でも湯船が赤くなっていたから、とっさに周りを見渡したんだ。でも、例えば糸とか、余計なもの、トリックに使えそうなものは一つもなかった。」上沢先輩は意外に粗忽ものだから勘違いをしている可能性はあるが、目撃者はみなまんべんなく死角がないような、様々な角度から見ていたのだから怪しい動きをしたものがいたら誰でもわかるだろう。
「なんにしろ、先輩の存在のおかげで、全員共犯の可能性は消えましたね。」僕は少し安堵する。全員共犯。それは、衆人環視の密室においてある意味ではもっともポピュラーなものである。そして奥の手的なトリックで、たいていの不可能状況もこれを出せば解決してしまう。しかし上沢先輩が犯人のわけはないので、この説は潰れるというわけだ。
「うーん。しかしなあ。この場合、全員共犯以外実現できるトリックがなさそうなのが辛いな。勿論私が犯人じゃないのは自分が解っているから、よりどん詰まりだな」
「例えば、ですが時間差トリックなんてどうでしょう。死体発見よりもまえにあらかじめ殺しておくんです。そして、浴槽に立っているように、糸か何かでつるす。そして頃合いを見計らって糸を切ると湯船に倒れ、みんなはまるでその時殺されたかのように見えたというわけです。先輩がみた姿は、実は死体だったんですね」
「それさ、服を着ていたならいざ知らず、さすがに裸なんだから死体に痕が残りそうだよね。つるしてた。それに、確かに私が見たとき被害者は生きていたよ少し歩いていたんだから」むむ、駄目か。
そのほかにも、被害者が立ちくらみを起こしてたまたま倒れたときに助けるふりをして首を切るといういわゆる早業殺人の案も出たが現場の血痕の飛び散り具合をみてもその線はないらしい。これもよく見ると記事に書いてあった。僕は、殺した後に素早く風呂の中に潜って隠れたというアイデアを考えたのだが、さすがにバレルと一蹴された。
その日は煮詰まったままお開きになったのだが、一週間後、秋山殺しが解決したとのニュースをネットで見つけて愕然とした。その真相は、我々の想像をはるかに超えていたのだ……。
以上で、問題編は終わりである。しかし、この作品はクイズとは銘打ってあるものの題材の性質上、手掛かりが十分にあるとはいえない。それどころか、ほとんどないといってもよい。どうぞ、なぞなぞを解くような気楽な気持ちで取り組んでください。
Q 秋山春男殺人事件における、「衆人環視の密室」のトリックとは何か? ただし、犯人を考慮に入れる必要は全くない。
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