12 / 19
第12話 そのDランクパーティが見たもの(衝撃)
しおりを挟む
一方、その頃。
灰枝領から早馬で3日ほどの距離にある街——城塞都市アルセリア。
かつて、魔物が洪水のように都市へ押し寄せる大厄災【狂乱暴走】を防いだといわれている堅牢な都市だ。
そこの冒険者ギルドは、今夜も賑わっていた。
「だから本当なんだって!ドラゴンがいたんだ!」
受付カウンターで、一人の男が声を張り上げていた。
マルクス。Dランク冒険者だ。
パーティ仲間と共に辺境の魔物狩りを請け負っていた男だ。
「マルクスさん、落ち着いてください。ドラゴンって……本気で言ってます?」
受付嬢が困惑した表情で応対する。
「本気だ!この目で見たんだ!でっけえ赤黒いのがドラゴンが空を飛んでて——」
「おいマルクスー!また酒の飲みすぎじゃないのかー?」
「そうだそうだ!受付のねーちゃんに絡むんじゃねー!」
後ろから野次が飛ぶ。
ギルド内の冒険者たちが、ニヤニヤしながらこちらを見ている。
今夜の見せ物でも観覧している、という表情だ。
「違う!飲んでねえ!……いや、飲んだけど、見たのはその前だ!」
「説得力ねえな~!」
「ドラゴンって、Sランク案件だぞ?そんなのがこの辺にいてみろよ。街中大騒ぎだ!」
「きっと大きい鳥を見間違えたんだな!相変わらずお茶目なやつだぜ!」
笑い声が広がる。
マルクスは歯噛みした。
「……見たんだ。本当に」
「なにか…証拠とかはお持ちでしょうか?」
受付嬢のその言葉に、はっと思い出したマルクスは懐から何かを取り出した。
赤黒い欠片。
両の掌ほどの大きさで、鈍く光っている。
「ドラゴンの鱗だ」
ギルド内が一瞬、静まり返った。
——が、すぐに誰かが吹き出した。
「なんだ、そんなの偽物だろ?一瞬ヒヤリとしたぜ~」
「ドラゴンの鱗なんて、王都でも滅多にお目にかかれねえぞ」
「どっかで買ったんじゃねえの?でかよくお前が買えたなァ!」
「ぎゃははははは!」
下品な笑い声が飛び交う。
「買ってねえよ!落ちてたんだ!灰枝領の村の近くに!」
「村?あの辺に村なんてあったか?」
「……あった。いや、”できてた”が正しいんだと思う。崩れた砦の跡があって、そこに同じ顔の人間がたくさん住んでて——」
「ますます意味わかんねえな」
誰も信じてはいないみたいだ。
マルクスは拳を握りしめた。悔しい。が、証拠はこれしかない。
あの時、もっと近くで見ていれば。
でも、あんな化け物を前に近づけるわけがない。
——その時。
「マルクス。ちょっと来い」
低い声が響いた。
振り返ると、ギルドの奥から初老の男が出てきていた。
筋骨隆々の体に白髪交じりの髪。鋭い目つき。
アルセリアの冒険者ギルドのマスター——ガルドだ。
「ギルマス……」
「話がある。ついて来い」
有無を言わさぬ口調。
マルクスは頷いて、ギルドマスターの後について行った。
——————————————————————
応接室。
重厚な机を挟んで、サブマスターのノエルとマルクスのパーティメンバー3人が向かい合っていた。
同じ件で呼ばれていたのだろう。
どかっと長椅子に腰掛けると、ガルドは口を開いた。
「……で、本当に見たのか?ドラゴンを」
「はい。間違いありません」
マルクスは真剣な顔で頷いた。
ガルドは黙って、マルクスが持ってきた鱗を手に取った。
しばらく眺めて、鼻を鳴らす。
「……本物、だな」
「え?」
マルクスとメンバー3人が顔を見合わせる。
「この鱗、本物のドラゴンのものだ。間違いない」
マルクスの目が見開かれる。
「わ、わかるんですか?」
「ああ。実は——」
ガルドは椅子に深く腰掛けなおした。
「先月、王都に出張した時のことだ。貴族向けの競売会があってな、たまたま覗いたんだが……」
「競売…」
「そこに、ドラゴンの鱗が出品されていた。10枚はあったな。……この鱗と、まったく同じものだ」
マルクスは息を呑んだ。
「じゃあ、やっぱり……」
「ああ。どこかにドラゴンがいるのは確かだろうな。それも、11枚上は鱗を剥がされてる」
ガルドは目を細める。
「いや、もっと…おそらく50は剥がれていたような…」
「なにィ?!」
声を荒げたガルドに気圧されるDランクパーティー一同。
一瞬静まり返る中、マルクスはあの日のことを思い出していた。
遥か上空を旋回していたドラゴン。
それが爆炎に包まれて墜落していく姿。
そして、駆けつけた時に見たあの異様な光景——
ボロボロの砦に巨大パチンコ。
集まったカルト団体と盗賊もどき。
鱗を剥がされ、縛られたドラゴン。
そして——大勢の「同じ顔をした人間」たち。
「……信じてもらえるかわかりませんが」
マルクスは口を開いた。
「ドラゴンを落としたのは、あの村の連中でした。どういう仕組みか、同じ男が大量に出てきて…空中で爆発をしました……」
「…まるで意味がわからんな」
「…そうですよね。俺、今になっても頭が追いついてないですし…」
マルクスは下を向いた。
「私も同じものを見ました!マルクスの言った通り、同じ顔の人間が、何十人も。いや、百人近くいたかもしれません!」
魔法使い系のメンバー、ユリアだ。
「爆発の件は断定できませんが、私もほぼ同じ光景を見ています。でしょう?ゴードン」
「ああ」
神官系のマリーとタンク系のゴードンもマルクスに続く。
ガルドは眉をひそめた。
「幻覚の線は薄そうか……となると禁忌スキル」
「禁忌?」
聞いたことがある。世界の理を外れた、異常な能力。教会が『禁忌』として封じているものだ。
マルクスの背筋に悪寒が走る。
「……どうしますか、ギルマス」
ガルドは腕を組んで、しばらく考え込んだ。
「……正直、判断に迷う」
「と言いますと?」
「もし本当にドラゴンを倒せる戦力があるなら、それは脅威だ。だが、同時に……『英雄』でもある」
ガルドの目が光った。
「王国軍に報告すれば、間違いなく調査隊が派遣される。だが、それには時間がかかる。そして、教会が絡めば……」
「面倒なことになるのは必然ですね」
サブマスのノエルも口を挟む
禁忌スキル持ちは、教会にとって排除対象。
最悪、その村ごと焼き払われる可能性もある。
冒険者ギルドとしてもこれ以上、協会の暴挙を看過できない。
「だから、まずは事実確認だな」
ガルドはマルクスたち4人を見据えた。
「もう一度、あの場所に行ってくれ。今度は近くで、しっかり情報を集めてこい」
「……わかりました」
「もちろん報酬は弾む。金貨30枚でどうだ」
Dランクの依頼としては破格だ。
「そ、そんなに?!」
「危険度を考慮してだ。ドラゴンがいる可能性のある場所に出向くんだ。さらに、もっと脅威になる”何か”がいるかもしれない。…だろ?」
ガルドは立ち上がった。
「期限は3ヶ月。それまでに、その村とやらの情報を集めてこい。住人の数、戦力、指導者、そして——その『同じ顔の男』については念入りにだ」
「「「「了解しました」」」」
マルクスたちパーティ4人も立ち上がり、頭を下げた。
「お前ら」
「はい?」
「くれぐれも、無茶はするなよ。身の危険を感じたら構わず逃げてくれ」
「……肝に銘じます」
応接室を出る。
廊下を歩きながら、マルクスは考えていた。
灰枝領。ドラゴン。そして、あの光景。
一体、何が起きているのか。
行けばわかるだろうか。
マルクスは仲間と宿へと足を向けた。
今夜はもう休もう。
明日から、また長い旅が始まる。
灰枝領から早馬で3日ほどの距離にある街——城塞都市アルセリア。
かつて、魔物が洪水のように都市へ押し寄せる大厄災【狂乱暴走】を防いだといわれている堅牢な都市だ。
そこの冒険者ギルドは、今夜も賑わっていた。
「だから本当なんだって!ドラゴンがいたんだ!」
受付カウンターで、一人の男が声を張り上げていた。
マルクス。Dランク冒険者だ。
パーティ仲間と共に辺境の魔物狩りを請け負っていた男だ。
「マルクスさん、落ち着いてください。ドラゴンって……本気で言ってます?」
受付嬢が困惑した表情で応対する。
「本気だ!この目で見たんだ!でっけえ赤黒いのがドラゴンが空を飛んでて——」
「おいマルクスー!また酒の飲みすぎじゃないのかー?」
「そうだそうだ!受付のねーちゃんに絡むんじゃねー!」
後ろから野次が飛ぶ。
ギルド内の冒険者たちが、ニヤニヤしながらこちらを見ている。
今夜の見せ物でも観覧している、という表情だ。
「違う!飲んでねえ!……いや、飲んだけど、見たのはその前だ!」
「説得力ねえな~!」
「ドラゴンって、Sランク案件だぞ?そんなのがこの辺にいてみろよ。街中大騒ぎだ!」
「きっと大きい鳥を見間違えたんだな!相変わらずお茶目なやつだぜ!」
笑い声が広がる。
マルクスは歯噛みした。
「……見たんだ。本当に」
「なにか…証拠とかはお持ちでしょうか?」
受付嬢のその言葉に、はっと思い出したマルクスは懐から何かを取り出した。
赤黒い欠片。
両の掌ほどの大きさで、鈍く光っている。
「ドラゴンの鱗だ」
ギルド内が一瞬、静まり返った。
——が、すぐに誰かが吹き出した。
「なんだ、そんなの偽物だろ?一瞬ヒヤリとしたぜ~」
「ドラゴンの鱗なんて、王都でも滅多にお目にかかれねえぞ」
「どっかで買ったんじゃねえの?でかよくお前が買えたなァ!」
「ぎゃははははは!」
下品な笑い声が飛び交う。
「買ってねえよ!落ちてたんだ!灰枝領の村の近くに!」
「村?あの辺に村なんてあったか?」
「……あった。いや、”できてた”が正しいんだと思う。崩れた砦の跡があって、そこに同じ顔の人間がたくさん住んでて——」
「ますます意味わかんねえな」
誰も信じてはいないみたいだ。
マルクスは拳を握りしめた。悔しい。が、証拠はこれしかない。
あの時、もっと近くで見ていれば。
でも、あんな化け物を前に近づけるわけがない。
——その時。
「マルクス。ちょっと来い」
低い声が響いた。
振り返ると、ギルドの奥から初老の男が出てきていた。
筋骨隆々の体に白髪交じりの髪。鋭い目つき。
アルセリアの冒険者ギルドのマスター——ガルドだ。
「ギルマス……」
「話がある。ついて来い」
有無を言わさぬ口調。
マルクスは頷いて、ギルドマスターの後について行った。
——————————————————————
応接室。
重厚な机を挟んで、サブマスターのノエルとマルクスのパーティメンバー3人が向かい合っていた。
同じ件で呼ばれていたのだろう。
どかっと長椅子に腰掛けると、ガルドは口を開いた。
「……で、本当に見たのか?ドラゴンを」
「はい。間違いありません」
マルクスは真剣な顔で頷いた。
ガルドは黙って、マルクスが持ってきた鱗を手に取った。
しばらく眺めて、鼻を鳴らす。
「……本物、だな」
「え?」
マルクスとメンバー3人が顔を見合わせる。
「この鱗、本物のドラゴンのものだ。間違いない」
マルクスの目が見開かれる。
「わ、わかるんですか?」
「ああ。実は——」
ガルドは椅子に深く腰掛けなおした。
「先月、王都に出張した時のことだ。貴族向けの競売会があってな、たまたま覗いたんだが……」
「競売…」
「そこに、ドラゴンの鱗が出品されていた。10枚はあったな。……この鱗と、まったく同じものだ」
マルクスは息を呑んだ。
「じゃあ、やっぱり……」
「ああ。どこかにドラゴンがいるのは確かだろうな。それも、11枚上は鱗を剥がされてる」
ガルドは目を細める。
「いや、もっと…おそらく50は剥がれていたような…」
「なにィ?!」
声を荒げたガルドに気圧されるDランクパーティー一同。
一瞬静まり返る中、マルクスはあの日のことを思い出していた。
遥か上空を旋回していたドラゴン。
それが爆炎に包まれて墜落していく姿。
そして、駆けつけた時に見たあの異様な光景——
ボロボロの砦に巨大パチンコ。
集まったカルト団体と盗賊もどき。
鱗を剥がされ、縛られたドラゴン。
そして——大勢の「同じ顔をした人間」たち。
「……信じてもらえるかわかりませんが」
マルクスは口を開いた。
「ドラゴンを落としたのは、あの村の連中でした。どういう仕組みか、同じ男が大量に出てきて…空中で爆発をしました……」
「…まるで意味がわからんな」
「…そうですよね。俺、今になっても頭が追いついてないですし…」
マルクスは下を向いた。
「私も同じものを見ました!マルクスの言った通り、同じ顔の人間が、何十人も。いや、百人近くいたかもしれません!」
魔法使い系のメンバー、ユリアだ。
「爆発の件は断定できませんが、私もほぼ同じ光景を見ています。でしょう?ゴードン」
「ああ」
神官系のマリーとタンク系のゴードンもマルクスに続く。
ガルドは眉をひそめた。
「幻覚の線は薄そうか……となると禁忌スキル」
「禁忌?」
聞いたことがある。世界の理を外れた、異常な能力。教会が『禁忌』として封じているものだ。
マルクスの背筋に悪寒が走る。
「……どうしますか、ギルマス」
ガルドは腕を組んで、しばらく考え込んだ。
「……正直、判断に迷う」
「と言いますと?」
「もし本当にドラゴンを倒せる戦力があるなら、それは脅威だ。だが、同時に……『英雄』でもある」
ガルドの目が光った。
「王国軍に報告すれば、間違いなく調査隊が派遣される。だが、それには時間がかかる。そして、教会が絡めば……」
「面倒なことになるのは必然ですね」
サブマスのノエルも口を挟む
禁忌スキル持ちは、教会にとって排除対象。
最悪、その村ごと焼き払われる可能性もある。
冒険者ギルドとしてもこれ以上、協会の暴挙を看過できない。
「だから、まずは事実確認だな」
ガルドはマルクスたち4人を見据えた。
「もう一度、あの場所に行ってくれ。今度は近くで、しっかり情報を集めてこい」
「……わかりました」
「もちろん報酬は弾む。金貨30枚でどうだ」
Dランクの依頼としては破格だ。
「そ、そんなに?!」
「危険度を考慮してだ。ドラゴンがいる可能性のある場所に出向くんだ。さらに、もっと脅威になる”何か”がいるかもしれない。…だろ?」
ガルドは立ち上がった。
「期限は3ヶ月。それまでに、その村とやらの情報を集めてこい。住人の数、戦力、指導者、そして——その『同じ顔の男』については念入りにだ」
「「「「了解しました」」」」
マルクスたちパーティ4人も立ち上がり、頭を下げた。
「お前ら」
「はい?」
「くれぐれも、無茶はするなよ。身の危険を感じたら構わず逃げてくれ」
「……肝に銘じます」
応接室を出る。
廊下を歩きながら、マルクスは考えていた。
灰枝領。ドラゴン。そして、あの光景。
一体、何が起きているのか。
行けばわかるだろうか。
マルクスは仲間と宿へと足を向けた。
今夜はもう休もう。
明日から、また長い旅が始まる。
27
あなたにおすすめの小説
【読切短編】転生したら辺境伯家の三男でした ~のんびり暮らしたいのに、なぜか領地が発展していく~
Lihito
ファンタジー
過労死したシステムエンジニアは、異世界の辺境伯家に転生した。
三男。継承権は遠い。期待もされない。
——最高じゃないか。
「今度こそ、のんびり生きよう」
兄たちの継承争いに巻き込まれないよう、誰も欲しがらない荒れ地を引き受けた。
静かに暮らすつもりだった。
だが、彼には「構造把握」という能力があった。
物事の問題点が、図解のように見える力。
井戸が枯れた。見て見ぬふりができなかった。
作物が育たない。見て見ぬふりができなかった。
気づけば——領地が勝手に発展していた。
「俺ののんびりライフ、どこ行った……」
これは、静かに暮らしたかった男が、なぜか成り上がっていく物語。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜
Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。
だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。
赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。
前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、
今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。
記憶を失ったふりをしながら、
静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。
しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。
――これは復讐でも、救済でもない。
自由を求めただけの少年が、
やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。
最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。
重複投稿作品です
小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
『農業スキルはいらない』と追放されたが、魔境の開拓ライフが勝手に世界配信されていた件。聖女や竜が集まり、元仲間は完全に詰みました
たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ。魔王討伐に『農業』スキルなんて役に立たないからな」
幼馴染の勇者からそう告げられ、俺、アレンはパーティを追放された。
あてがわれたのは、人が住めないと言われるS級危険地帯『死の荒野』。
しかし、彼らは知らなかった。俺の農業スキルが、レベルアップによって神の領域(ギフト)に達していたことを。
俺が耕せば荒野は豊潤な大地に変わり、植えた野菜はステータスを爆上げする神話級の食材になり、手にしたクワは聖剣すら凌駕する最強武器になる!
「ここなら誰にも邪魔されず、最高の野菜が作れそうだ」
俺は荒野で拾ったフェンリル(美少女化)や、野菜の匂いにつられた聖女様、逃げてきたエルフの姫君たちと、にぎやかで楽しいスローライフを送ることにした。
その一方で、俺の生活が、荒野に落ちていた古代のアーティファクトによって、勝手に世界中に『生配信』されていることには全く気づいていなかった。
「え、この野菜食べただけで瀕死の重傷が治った!?」
「主様、強すぎます! ドラゴンを大根で叩き落とすなんて!」
『コメント:なんだこの配信……神か?』
『コメント:勇者パーティが苦戦してるダンジョン、この人の家の庭じゃね?』
これは、無自覚に最強の農園を作り上げた男が、世界中から崇拝され、一方で彼を追放した勇者パーティが没落していく様子を、リスナーと共にほのぼのと見守る物語。
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢、前世の記憶を駆使してダイエットする~自立しようと思っているのに気がついたら溺愛されてました~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢エヴァンジェリンは、その直後に前世の記憶を思い出す。
かつてダイエットオタクだった記憶を頼りに伯爵領でダイエット。
ついでに魔法を極めて自立しちゃいます!
師匠の変人魔導師とケンカしたりイチャイチャしたりしながらのスローライフの筈がいろんなゴタゴタに巻き込まれたり。
痩せたからってよりを戻そうとする元婚約者から逃げるために偽装婚約してみたり。
波乱万丈な転生ライフです。
エブリスタにも掲載しています。
異世界の底辺村で静かに暮らしたいだけなのに、気づけば世界最強の勇者だった件
fuwamofu
ファンタジー
「村の畑を守りたいだけなんだが…?」──勇者召喚に巻き込まれて異世界に来た青年レオン。しかし才能を測る水晶が“無能”を示したため、勇者パーティから追放される。失意のまま辺境の小村でのんびりスローライフを目指すが、土を耕せば豊穣の奇跡、狩りに出れば魔王級を一撃、助けた少女たちは次々と彼に恋をする。
本人はただ平穏に暮らしたいだけなのに、気づけば国を救い、人々に「救世の英雄」と讃えられていた──。
ざまぁ、逆転、ハーレム、爽快、全部乗せ! 無自覚最強スローライフ・ファンタジー開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる