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12月8日(土)
第33話
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アナルを弄るための準備というのは、なかなかに屈辱的な行為である。トイレのウォシュレットで排泄器官を洗いって、風呂場で股間と尻をシャワーで温めながら、緊張をほぐしていく。
インターネットの情報をかき集めた結果、一番手軽な方法のようだったので、自宅で試行錯誤してみたのだが、その時に感じた羞恥心とは比べ物にならない。壁の向こう側で暁斗が待っているのだと思うと、どうにも堪らなくて、腹の底が熱くなる。
「終わりましたか?」
「ああ……もう少しだから待っててくれ」
バスルームの扉越しに、暁斗に急かされて、ようやく覚悟を決める。備え付けのバスローブに袖を通して、寝室に戻れば、これ見よがしに大きなベッドに暁斗が腰かけている。先にシャワーを浴びていた暁斗は、俺と同じバスローブを着こんでいた。
暁斗の前に立つと、腕が腰に回されて誘導される。彼の膝に跨がって、向かい合うように座ると、自然と男の首を抱きしめる格好になった。暁斗の首筋に顔を埋めると、同じシャンプーの香りがする。
暁斗がバスローブの襟から手を差し入れて、肩から滑り落とした。自分だけ脱がされるのも癪だから、俺も暁斗のバスローブを脱がしてやった。
「おしりをいじる準備してたら、興奮しちゃいましたか?」
「うるさいな……」
指摘されて気づいたが、薄手のバスローブでは形がわかるほど押し上げていた。羞恥心が煽られるとますます熱がこもっていく。けれど、俺のことを涼しい顔で笑っている暁斗も、下半身は期待したように軽く勃起をしているものだから、それだけで身体の芯が熱くなる。
腰を押されて肌同士が密着する。暁斗の吸い付くような滑かな肌だとか、男らしいゴツゴツ筋肉だとか、温かい体温だとかを全身で感じられるような気がした。女の体とはやはり、全然違うと改めて思う。けれど、人肌に触れあっているのは離れがたい心地好さがあった。
暁斗も、同じように思っているだろうか。
頬に唇を寄せる。男の大きな肩がびくりと反応した。暁斗が身動ぎして、至近距離で目と目が合う。覆うように暁斗の唇に自分のそれを重ねる。俺の方から舌を差し込んで、暁斗の口内で舌を絡める。暁斗の少しくぐもった息に、口角が思わず上がった。
男の左手が尻から腰、腹を通り、胸に伸ばされる。
「……ここ好きですよね」
耳元で囁かれ、ふっと息を吹きかけられるとゾワゾワと首筋が粟立った。優しく胸をもまれて、手の平で乳首を転がされる。
「なぁ、挿れるだけじゃないのか?」
「そんなに早く挿れられたいんですか?」
「ッ……そうじゃなくて、」
「わかってますよ。でも、まあ、折角なので」
何が折角なのだろう。暁斗は楽しそうに笑いながら、左の胸に唇を寄せ、優しく乳首を包み込む。
「……ぁ、ッ」
乳首を責められて、吐息が漏れる。相変わらず、胸に対する責め方がしつこい。舌先で乳首を転がすように愛撫される。焦れった快楽の芽が、体の芯の部分で燻る。左の胸から口を離すと、今度は右の胸を弄られる。
あまりにもしつこくて、おかしくなりそうで。軽く吸われると、腰がびくつく。
「いつか、胸だけでイけるようになるかもしれませんね」
「ん、……そんな、あるわけない、だろ、」
暁斗が喉の奥でクスッと笑った気がした。背中を支えられて、ベッドに寝かされる。後頭部に枕が当たる。足を開かされて、上にのし掛かられた。
暁斗の唇が、腹に落ちてくる。
「……ん……」
一際きつく吸われたような気がした。同じように横腹をきつく吸い付いてくる。
暁斗は、俺の腹をじっと見つめながら、何かを確認するように撫でてくる。紅い痣が見えて、情事の証を残されたのだと理解した。膝に啄むようにキスをされ、内股に舌を這わせられれば、小刻みに内股が震え出す。
「……ッ……」
僅かな痛みが走る。内股を吸われて、紅い痣がつけられる。暁斗が満足そうに、痣に舌を這わせた。淫靡な光景に、息を呑む。熱っぽい眼差しと瞳と目が合って、きゅっと腹の奥が締まる。
「あ、あきと、もう……」
勃起したぺニス同士が重なると、ドクドクとした熱い血液の流れを感じられる。
興奮している。俺も暁斗も。
唾液でベトベトになった唇で、キスされる。熱くなっている吐息を奪い合いながら、口内をまさぐり合う。キスしたまま、暁斗の手が、再び胸に伸びた。優しく転がされて、摘ままれる。腰が甘く痺れて、胸の動悸が激しくなる。
暁斗の頭を抱きながら、このまま、ずっとこうしているだけでも、いいんじゃないか、とぼんやりと思ってしまった。
インターネットの情報をかき集めた結果、一番手軽な方法のようだったので、自宅で試行錯誤してみたのだが、その時に感じた羞恥心とは比べ物にならない。壁の向こう側で暁斗が待っているのだと思うと、どうにも堪らなくて、腹の底が熱くなる。
「終わりましたか?」
「ああ……もう少しだから待っててくれ」
バスルームの扉越しに、暁斗に急かされて、ようやく覚悟を決める。備え付けのバスローブに袖を通して、寝室に戻れば、これ見よがしに大きなベッドに暁斗が腰かけている。先にシャワーを浴びていた暁斗は、俺と同じバスローブを着こんでいた。
暁斗の前に立つと、腕が腰に回されて誘導される。彼の膝に跨がって、向かい合うように座ると、自然と男の首を抱きしめる格好になった。暁斗の首筋に顔を埋めると、同じシャンプーの香りがする。
暁斗がバスローブの襟から手を差し入れて、肩から滑り落とした。自分だけ脱がされるのも癪だから、俺も暁斗のバスローブを脱がしてやった。
「おしりをいじる準備してたら、興奮しちゃいましたか?」
「うるさいな……」
指摘されて気づいたが、薄手のバスローブでは形がわかるほど押し上げていた。羞恥心が煽られるとますます熱がこもっていく。けれど、俺のことを涼しい顔で笑っている暁斗も、下半身は期待したように軽く勃起をしているものだから、それだけで身体の芯が熱くなる。
腰を押されて肌同士が密着する。暁斗の吸い付くような滑かな肌だとか、男らしいゴツゴツ筋肉だとか、温かい体温だとかを全身で感じられるような気がした。女の体とはやはり、全然違うと改めて思う。けれど、人肌に触れあっているのは離れがたい心地好さがあった。
暁斗も、同じように思っているだろうか。
頬に唇を寄せる。男の大きな肩がびくりと反応した。暁斗が身動ぎして、至近距離で目と目が合う。覆うように暁斗の唇に自分のそれを重ねる。俺の方から舌を差し込んで、暁斗の口内で舌を絡める。暁斗の少しくぐもった息に、口角が思わず上がった。
男の左手が尻から腰、腹を通り、胸に伸ばされる。
「……ここ好きですよね」
耳元で囁かれ、ふっと息を吹きかけられるとゾワゾワと首筋が粟立った。優しく胸をもまれて、手の平で乳首を転がされる。
「なぁ、挿れるだけじゃないのか?」
「そんなに早く挿れられたいんですか?」
「ッ……そうじゃなくて、」
「わかってますよ。でも、まあ、折角なので」
何が折角なのだろう。暁斗は楽しそうに笑いながら、左の胸に唇を寄せ、優しく乳首を包み込む。
「……ぁ、ッ」
乳首を責められて、吐息が漏れる。相変わらず、胸に対する責め方がしつこい。舌先で乳首を転がすように愛撫される。焦れった快楽の芽が、体の芯の部分で燻る。左の胸から口を離すと、今度は右の胸を弄られる。
あまりにもしつこくて、おかしくなりそうで。軽く吸われると、腰がびくつく。
「いつか、胸だけでイけるようになるかもしれませんね」
「ん、……そんな、あるわけない、だろ、」
暁斗が喉の奥でクスッと笑った気がした。背中を支えられて、ベッドに寝かされる。後頭部に枕が当たる。足を開かされて、上にのし掛かられた。
暁斗の唇が、腹に落ちてくる。
「……ん……」
一際きつく吸われたような気がした。同じように横腹をきつく吸い付いてくる。
暁斗は、俺の腹をじっと見つめながら、何かを確認するように撫でてくる。紅い痣が見えて、情事の証を残されたのだと理解した。膝に啄むようにキスをされ、内股に舌を這わせられれば、小刻みに内股が震え出す。
「……ッ……」
僅かな痛みが走る。内股を吸われて、紅い痣がつけられる。暁斗が満足そうに、痣に舌を這わせた。淫靡な光景に、息を呑む。熱っぽい眼差しと瞳と目が合って、きゅっと腹の奥が締まる。
「あ、あきと、もう……」
勃起したぺニス同士が重なると、ドクドクとした熱い血液の流れを感じられる。
興奮している。俺も暁斗も。
唾液でベトベトになった唇で、キスされる。熱くなっている吐息を奪い合いながら、口内をまさぐり合う。キスしたまま、暁斗の手が、再び胸に伸びた。優しく転がされて、摘ままれる。腰が甘く痺れて、胸の動悸が激しくなる。
暁斗の頭を抱きながら、このまま、ずっとこうしているだけでも、いいんじゃないか、とぼんやりと思ってしまった。
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