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12月15日(土)
第52話
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暁斗の温かい手が、服の中に潜り込んで脇腹から胸に向かってゆるゆると撫で回してくる。
少し身を捩りながら、暁斗の髪を撫でた。口を開きかけては躊躇ってしまうが、ようやく言葉を吐き出した。
「……アナルセックスのことだけど」
「もう無理強いしませんから」
暁斗がびくりと肩を揺らして、見上げてくる。
「してもいいよ」
「……しようと思って準備してきたから」
「本当ですか」
不安がないといえば嘘になる。けれど、今は自分の中ですべてを呑み込むことにした。
俺には、この関係をどんな風に続けていけばいいのかわからない。だからこそ、今は暁斗の望みを叶えていくことを一つのゴールにしてもいいかもしれないと思ったのだ。あんな夢を見るぐらいだから、きっと俺自身も、どこかで望んでいるのだろう。
「まあ、お前のソレを受け入れられるようになるには、時間かかるだろうから、気長にな」
自分なりに調べた結果、未開発のアナルを男のぺニスを受け入れるようにするには、最短でも数週間はかかるらしかった。
「夢みたいです。祐介が気持ちよくなれるようにがんばりますね」
うっとりとした表情で、尻を撫でてくる男に、ぞわぞわと悪寒のようなものが走った。もしかすると決断を早まってしまっただろうか。
「無理なことはしませんから」
不安感が顔に表れていたのか、暁斗がふっと苦笑いを浮かべる。
ベッドに腰かけると、暁斗の動きを目で追った。クローゼットを開けて何かを物色している姿に、ソワソワと落ち着かない気持ちになる。また、指を挿れられてしまうのかと思うと、ずくんと腹の底が重くなる。が、そんな甘い考えはすぐに吹き飛んだ。
暁斗はベッドに、いかがわしいオモチャを広げてみせた。サイズ違いの二個のアナルプラグ、アナルビーズ、エネマグラまで。
サッと血の気が引いていく。やはり暁斗は本気で俺のことを抱こうとしていたんだな、と思うと怖くなった。クローゼットの奥の引き出しには、他には何が隠されているのだろう。
「とりあえず、拡張してくヤツだけでいいよな」
「ちゃんと楽しまないと、勿体ないじゃないですか」
にっこりと微笑まれて、顔がひきつった。心臓がバクバクと脈打って、今にも逃げ出してしまいたくなる。頭で考えている論理的な道筋は、視覚的に突き付けられると、こうも動揺してしまうものなのだろうか。決断とか、覚悟とか、そういうものが呆気なく崩れていく。
「緊張してますか」
「当たり前だろ」
俺の前に立ちはだかる男は、困ったように笑った。それから腰を屈めて、唇を重ねてくる。啄むような軽いキスを重ねながら、俺の足の間に膝を割り込ませて、ベッドに上がってきた。
ズボンの上から太股を撫でられ、焦れったいほど、ゆっくりと股間にまで手が伸びる。びくりと腰が揺れた。暁斗が喉の奥で笑って、欲情した瞳で俺の顔を覗き込んでくる。
「勃ってますね」
「……うるさい」
ゆっくりと弧を描くように、股間を撫でられる。かぁと顔に熱が上がり、目を逸らした。不安の方が大きいはずなのに、それでも、身体は快楽への期待に震えているようだった。
少し身を捩りながら、暁斗の髪を撫でた。口を開きかけては躊躇ってしまうが、ようやく言葉を吐き出した。
「……アナルセックスのことだけど」
「もう無理強いしませんから」
暁斗がびくりと肩を揺らして、見上げてくる。
「してもいいよ」
「……しようと思って準備してきたから」
「本当ですか」
不安がないといえば嘘になる。けれど、今は自分の中ですべてを呑み込むことにした。
俺には、この関係をどんな風に続けていけばいいのかわからない。だからこそ、今は暁斗の望みを叶えていくことを一つのゴールにしてもいいかもしれないと思ったのだ。あんな夢を見るぐらいだから、きっと俺自身も、どこかで望んでいるのだろう。
「まあ、お前のソレを受け入れられるようになるには、時間かかるだろうから、気長にな」
自分なりに調べた結果、未開発のアナルを男のぺニスを受け入れるようにするには、最短でも数週間はかかるらしかった。
「夢みたいです。祐介が気持ちよくなれるようにがんばりますね」
うっとりとした表情で、尻を撫でてくる男に、ぞわぞわと悪寒のようなものが走った。もしかすると決断を早まってしまっただろうか。
「無理なことはしませんから」
不安感が顔に表れていたのか、暁斗がふっと苦笑いを浮かべる。
ベッドに腰かけると、暁斗の動きを目で追った。クローゼットを開けて何かを物色している姿に、ソワソワと落ち着かない気持ちになる。また、指を挿れられてしまうのかと思うと、ずくんと腹の底が重くなる。が、そんな甘い考えはすぐに吹き飛んだ。
暁斗はベッドに、いかがわしいオモチャを広げてみせた。サイズ違いの二個のアナルプラグ、アナルビーズ、エネマグラまで。
サッと血の気が引いていく。やはり暁斗は本気で俺のことを抱こうとしていたんだな、と思うと怖くなった。クローゼットの奥の引き出しには、他には何が隠されているのだろう。
「とりあえず、拡張してくヤツだけでいいよな」
「ちゃんと楽しまないと、勿体ないじゃないですか」
にっこりと微笑まれて、顔がひきつった。心臓がバクバクと脈打って、今にも逃げ出してしまいたくなる。頭で考えている論理的な道筋は、視覚的に突き付けられると、こうも動揺してしまうものなのだろうか。決断とか、覚悟とか、そういうものが呆気なく崩れていく。
「緊張してますか」
「当たり前だろ」
俺の前に立ちはだかる男は、困ったように笑った。それから腰を屈めて、唇を重ねてくる。啄むような軽いキスを重ねながら、俺の足の間に膝を割り込ませて、ベッドに上がってきた。
ズボンの上から太股を撫でられ、焦れったいほど、ゆっくりと股間にまで手が伸びる。びくりと腰が揺れた。暁斗が喉の奥で笑って、欲情した瞳で俺の顔を覗き込んでくる。
「勃ってますね」
「……うるさい」
ゆっくりと弧を描くように、股間を撫でられる。かぁと顔に熱が上がり、目を逸らした。不安の方が大きいはずなのに、それでも、身体は快楽への期待に震えているようだった。
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