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12月15日(土)
第53話
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「痕、もう薄くなっていますね」
上半身を脱がされて、ズボンを下ろされたところで、暁斗は脇腹をそっと撫でた。愛しそうに指で痣をなぞって、腹に顔を寄せてくる。思わず、腰が逃げた。
「そういうの、やめろよ」
「ダメですか?」
暁斗が上目遣いで、切なそうに尋ねてくる。
「見られたら、恥ずかしいだろ」
「こんなとこ、誰も見ないじゃないですか」
そう言われると、口を閉じざるを得なくなる。見られたんだ、なんて暴露しようものなら、深く追及されて、面倒なことになる気がした。
「とにかく、こんなガキっぽいことはやめてくれ」
暁斗は、物言いたげに口を開こうとしたが、小さく息を吐いて、目を伏せた。
促されるように両足を開かされて、尻を突き出すような体勢にさせられた。半勃ちのぺニスだとか、暁斗の見下ろす顔がとかが視界に入り、相当に恥ずかしい格好をさせられていることを突きつけられる。
暁斗は、消えかかった痕の一つ一つに舌を這わせてた。熱い濡れた舌が肌に触れられれば、ゾクゾクと背筋が栗立つ。
暁斗の口角が持ち上がる。まさか、と思うか思わないかのうちに、アナルに舌を這わせられた。カァと身体の熱が一度上がる。
「や、やめ…ッ」
「恥ずかしいですか?」
アナルを開くように舌の先端で、つつかれる。あまりの光景に、直視できなくて、腕で顔を覆う。
弾力のある濡れた生き物が這うようにアナルの周囲を行き来し、違和感と妙な疼きを感じて、ゾゾゾと背筋が痺れる。嫌悪感と羞恥心しかなかったはずなのに、だんだん手離しがたい鈍い快楽に変わっていき、息が上がっていく。
「ん……ぁ……ッ」
「よくなってきましたか?」
愉しそうに笑われて、唇を噛み締める。じわりと汗が滲んでいくのを感じた。ねっとりとした粘液が尻に垂らされる。舌でなぶられた熱い身体には、ローションは冷たくて、小さく身体が震えた。
「ひッ……」
「思ったより、すんなり入りますね」
暁斗の指が抵抗なく挿入されて、きゅっと奥の方が締まった。ローションを注ぎ込まれて、解かすようにゆっくりと動き回る。少しきついが、それでも呆気なく二本の指を飲み飲んでしまう自分の身体が信じられない。けれど、知っている違和感と快楽の芽に、身体が簡単に反応して、腹の奥に火が灯っていく。
「あッ……」
びくんと一際大きく腰が揺れた。暁斗は迷うことなく、弱いところを見つけ出す。すっと血の気が引き、熱く痺れる感覚が身体に広がっていく。そこばかり押しされ、決定打のない甘く、むず痒い疼きに、身悶えて、きゅっとシーツを握りしめた。更に息が上がって、全身が汗ばんでいく。
「佑介」
暁斗が唇を重ねてくる。舌を絡め合う。口内を舌でまさぐられ、喉の奥の方まで深く入り込んでくると、まるで、犯されているような錯覚に陥ってくる。唇が離れ、角度を変えて、また重なる。
「佑介」
キスの合間に名前を呼ばれる。その度に、暁斗の指を締め付けてしまって、暁斗が喉の奥で笑う。羞恥心に涙腺が緩む。
アナルを解かしていた暁斗の指が、ゆっくりと引き抜かれて、生理的に、締めてしまった。
もっと、弄って欲しい……
今にも口から飛び出してしまいそうで、手の甲で唇を押さえ込んだ。体勢を変えられて、横向きに寝かされた。
「じゃあ、ビーズを入れてみましょうか」
ぎょっとした。男の手には、赤い九個の玉が連なった性具が。暁斗が熱っぽくも優しげに微笑んだ。
上半身を脱がされて、ズボンを下ろされたところで、暁斗は脇腹をそっと撫でた。愛しそうに指で痣をなぞって、腹に顔を寄せてくる。思わず、腰が逃げた。
「そういうの、やめろよ」
「ダメですか?」
暁斗が上目遣いで、切なそうに尋ねてくる。
「見られたら、恥ずかしいだろ」
「こんなとこ、誰も見ないじゃないですか」
そう言われると、口を閉じざるを得なくなる。見られたんだ、なんて暴露しようものなら、深く追及されて、面倒なことになる気がした。
「とにかく、こんなガキっぽいことはやめてくれ」
暁斗は、物言いたげに口を開こうとしたが、小さく息を吐いて、目を伏せた。
促されるように両足を開かされて、尻を突き出すような体勢にさせられた。半勃ちのぺニスだとか、暁斗の見下ろす顔がとかが視界に入り、相当に恥ずかしい格好をさせられていることを突きつけられる。
暁斗は、消えかかった痕の一つ一つに舌を這わせてた。熱い濡れた舌が肌に触れられれば、ゾクゾクと背筋が栗立つ。
暁斗の口角が持ち上がる。まさか、と思うか思わないかのうちに、アナルに舌を這わせられた。カァと身体の熱が一度上がる。
「や、やめ…ッ」
「恥ずかしいですか?」
アナルを開くように舌の先端で、つつかれる。あまりの光景に、直視できなくて、腕で顔を覆う。
弾力のある濡れた生き物が這うようにアナルの周囲を行き来し、違和感と妙な疼きを感じて、ゾゾゾと背筋が痺れる。嫌悪感と羞恥心しかなかったはずなのに、だんだん手離しがたい鈍い快楽に変わっていき、息が上がっていく。
「ん……ぁ……ッ」
「よくなってきましたか?」
愉しそうに笑われて、唇を噛み締める。じわりと汗が滲んでいくのを感じた。ねっとりとした粘液が尻に垂らされる。舌でなぶられた熱い身体には、ローションは冷たくて、小さく身体が震えた。
「ひッ……」
「思ったより、すんなり入りますね」
暁斗の指が抵抗なく挿入されて、きゅっと奥の方が締まった。ローションを注ぎ込まれて、解かすようにゆっくりと動き回る。少しきついが、それでも呆気なく二本の指を飲み飲んでしまう自分の身体が信じられない。けれど、知っている違和感と快楽の芽に、身体が簡単に反応して、腹の奥に火が灯っていく。
「あッ……」
びくんと一際大きく腰が揺れた。暁斗は迷うことなく、弱いところを見つけ出す。すっと血の気が引き、熱く痺れる感覚が身体に広がっていく。そこばかり押しされ、決定打のない甘く、むず痒い疼きに、身悶えて、きゅっとシーツを握りしめた。更に息が上がって、全身が汗ばんでいく。
「佑介」
暁斗が唇を重ねてくる。舌を絡め合う。口内を舌でまさぐられ、喉の奥の方まで深く入り込んでくると、まるで、犯されているような錯覚に陥ってくる。唇が離れ、角度を変えて、また重なる。
「佑介」
キスの合間に名前を呼ばれる。その度に、暁斗の指を締め付けてしまって、暁斗が喉の奥で笑う。羞恥心に涙腺が緩む。
アナルを解かしていた暁斗の指が、ゆっくりと引き抜かれて、生理的に、締めてしまった。
もっと、弄って欲しい……
今にも口から飛び出してしまいそうで、手の甲で唇を押さえ込んだ。体勢を変えられて、横向きに寝かされた。
「じゃあ、ビーズを入れてみましょうか」
ぎょっとした。男の手には、赤い九個の玉が連なった性具が。暁斗が熱っぽくも優しげに微笑んだ。
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