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12月19日(水)
第61話
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暁斗が部屋のドアを開けた。室内にまで外気が入り込んでいるようで、薄暗い部屋の中は、ひんやりとした空気に満ちている。暁斗が先に部屋に入り、慣れた手つきで照明とエアコンをつけた。促されるままに、コートを脱いで、ローソファに腰かけた。
「ビールでいいですか?」
暁斗が冷蔵庫から缶ビールを二本取り出して、俺の方に掲げて見せた。
「ツマミ、用意しますね」
「それより……」
目の前のテーブルに缶ビールを並べる暁斗の腕を掴んで、引き寄せる。意図を汲んだ男は、黙って隣に腰かけた。じっと暁斗の瞳を覗き込んで、頬に手を添える。今更、気づいたのだけれど、暁斗の瞳は少しブラウンかかった色をしている。
暁斗の顔を観察しながら、ゆっくりと唇と唇を重ね合わせる。ただ触れ合わせるだけでも、暁斗の体温と柔らかな唇の感触に、少し安堵する。互いの息遣いから、アルコールの臭いがして、暁斗の香水と混ざり合う。暁斗の手が腰に伸び、探るように撫で回された。合わせるように男の太股に手を滑らせると、びくりと反応するものだから、少し優越を感じて、ファスナーの縫い目に指を這わせる。
期待に固くなり始めた暁斗の存在を確かめながら、ゆるく擦れば、暁斗が少し眉を寄せて、潤んだ瞳で見つめてくる。触れ合わせていた唇を薄く開くと、暁斗が舌を差し込んできた。舌を触れ合わせて、擦り合わせるように絡ませる。手探りでファスナーを引き下ろして、隙間から指を潜り込ませ、下着の上からゆっくりと裏筋を撫で上げた。
暁斗が熱い吐息を溢したのを合図に、追ってくる舌先から逃げるように唇を離した。暁斗の耳もとに唇を寄せて、少しからかうように舌を這わせて、囁いた。
「口でしようか?」
暁斗が驚いたように俺の顔を目を覗き込んできた。けれど、触れているペニスが僅かに脈打って、暁斗が期待していることは感じ取れた。
こちらが切羽詰まって朦朧としたままに咥えてばかりだったから、たまには正気のうちにしてみたくなった。男の性器を口に含むなんて、暁斗とセックスするまで、想像したこともなかったが、何度かしているうちに抵抗感が徐々に薄れていく。いや、それどころか、自らしてみたい、なんて思ってしまった。暁斗の感じているところを見たい、と言う方が正しいのだけれど。
暁斗のズボンのベルトを外して、前を開いた。目前の男は、抵抗することもなく、されるがままに身を任せてくれていた。エアコンが利いてきたのか、互いの熱気がそうさせるのか、少し暑く感じて、自らのジャケットを脱いだ。ネクタイを緩めようとしたところで、暁斗の手に掴まれる。
「そのまま、してもらえませんか?」
「………いいよ」
最低限の着衣の乱れで、行為を進める。上司にしゃぶらせる優越感にでも浸りたいのだろうか。そう思うと、自身も倒錯した官能を感じずにはいられない。後輩の男のぺニスを咥える。それは、イメージプレイでもあり、現実でもあった。
邪魔なネクタイの先を胸ポケットに入れて、暁斗の股の間に顔を近づける。少し籠った熱を感じながら、黒い下着の上から裏筋の辺りを唇で撫でた。
「ん、」
ぴくりとペニスが脈打って、下着の上で首をもたげ始める。思わず、にやけてしまう。布越しにぺニスをゆるく扱きながら、亀頭に舌を這わせた。暁斗の浅くなる息遣いに、ゾクゾクと背筋が甘く痺れる。
男の手が頭を優しく撫でて、髪をとかされる。上目遣いで見上げると、悩ましげに眉を寄せる暁斗の瞳と、視線がぶつかった。情欲に潤んだ瞳に、薄く微笑みかける。
暁斗の下着をずり下ろして、ぺニスを引き出した。舌先で尿道口を舐め、そのまま亀頭を口内に招き入れる。男が甘い吐息を溢した。熱く滾ったぺニスは、硬度を増し、雄の臭いを発する。どうするのが正しいのか、わからないけれど、口に含んだまま、手で扱きながら、カリの溝に舌を押し当てて、軽く吸い上げる。
暁斗の息遣いを頼りに、自分がされて気持ち良かったところを思い出しながら、いいところを探ぐっていくと、身体が熱を帯始める。夢中で、裏筋に舌を這わせたり、口に含んだりを繰り返した。
「ぅ……ッ……」
口を離そうとした瞬間に、暁斗の手が後頭部を押さえ付けて、思わず嘔吐いた。喉の奥まで亀頭が押し入り、擦り付けてきて、息苦しさに涙腺が緩む。見上げれば、恍惚とした顔の暁斗が目を瞑って快楽に浸っている。きゅっと腹の奥が甘く締め付けられて、身体の芯が熱く疼いた。
暁斗に頭を押さえつけられていると、自分の意思でしているのか、暁斗にさせられているのか、だんだん曖昧になってくる。暁斗のぺニスを喉と口内で扱きながら、喉の奥で熱くねっとりとした粘液を感じて、噎せそうになる。ぺニスは唾液でベトベトで、根元をしごく手を濡らした。
「ん、……ぁ、い、いきそ、」
口内のペニスがぴくぴくと脈打つ。
あ、来る……そう思った瞬間に暁斗の手が俺の頭を引き離した。間髪いれずに放たれた熱い粘液は、俺の頬を濡らし、首筋を流れて滴り落ちる。
また、暁斗に汚された、そう思うと、ゾクゾクと精液を受け止めた首筋が甘く痺れた。
「すみません」
暁斗が俺を見つめながら、申し訳なさそうに謝った。けれど、その瞳は恍惚の色を含んでいる。
暁斗は、顔射が好きなんだな、なんて、どこか冷静に受け入れている自分に可笑しくなった。
「ビールでいいですか?」
暁斗が冷蔵庫から缶ビールを二本取り出して、俺の方に掲げて見せた。
「ツマミ、用意しますね」
「それより……」
目の前のテーブルに缶ビールを並べる暁斗の腕を掴んで、引き寄せる。意図を汲んだ男は、黙って隣に腰かけた。じっと暁斗の瞳を覗き込んで、頬に手を添える。今更、気づいたのだけれど、暁斗の瞳は少しブラウンかかった色をしている。
暁斗の顔を観察しながら、ゆっくりと唇と唇を重ね合わせる。ただ触れ合わせるだけでも、暁斗の体温と柔らかな唇の感触に、少し安堵する。互いの息遣いから、アルコールの臭いがして、暁斗の香水と混ざり合う。暁斗の手が腰に伸び、探るように撫で回された。合わせるように男の太股に手を滑らせると、びくりと反応するものだから、少し優越を感じて、ファスナーの縫い目に指を這わせる。
期待に固くなり始めた暁斗の存在を確かめながら、ゆるく擦れば、暁斗が少し眉を寄せて、潤んだ瞳で見つめてくる。触れ合わせていた唇を薄く開くと、暁斗が舌を差し込んできた。舌を触れ合わせて、擦り合わせるように絡ませる。手探りでファスナーを引き下ろして、隙間から指を潜り込ませ、下着の上からゆっくりと裏筋を撫で上げた。
暁斗が熱い吐息を溢したのを合図に、追ってくる舌先から逃げるように唇を離した。暁斗の耳もとに唇を寄せて、少しからかうように舌を這わせて、囁いた。
「口でしようか?」
暁斗が驚いたように俺の顔を目を覗き込んできた。けれど、触れているペニスが僅かに脈打って、暁斗が期待していることは感じ取れた。
こちらが切羽詰まって朦朧としたままに咥えてばかりだったから、たまには正気のうちにしてみたくなった。男の性器を口に含むなんて、暁斗とセックスするまで、想像したこともなかったが、何度かしているうちに抵抗感が徐々に薄れていく。いや、それどころか、自らしてみたい、なんて思ってしまった。暁斗の感じているところを見たい、と言う方が正しいのだけれど。
暁斗のズボンのベルトを外して、前を開いた。目前の男は、抵抗することもなく、されるがままに身を任せてくれていた。エアコンが利いてきたのか、互いの熱気がそうさせるのか、少し暑く感じて、自らのジャケットを脱いだ。ネクタイを緩めようとしたところで、暁斗の手に掴まれる。
「そのまま、してもらえませんか?」
「………いいよ」
最低限の着衣の乱れで、行為を進める。上司にしゃぶらせる優越感にでも浸りたいのだろうか。そう思うと、自身も倒錯した官能を感じずにはいられない。後輩の男のぺニスを咥える。それは、イメージプレイでもあり、現実でもあった。
邪魔なネクタイの先を胸ポケットに入れて、暁斗の股の間に顔を近づける。少し籠った熱を感じながら、黒い下着の上から裏筋の辺りを唇で撫でた。
「ん、」
ぴくりとペニスが脈打って、下着の上で首をもたげ始める。思わず、にやけてしまう。布越しにぺニスをゆるく扱きながら、亀頭に舌を這わせた。暁斗の浅くなる息遣いに、ゾクゾクと背筋が甘く痺れる。
男の手が頭を優しく撫でて、髪をとかされる。上目遣いで見上げると、悩ましげに眉を寄せる暁斗の瞳と、視線がぶつかった。情欲に潤んだ瞳に、薄く微笑みかける。
暁斗の下着をずり下ろして、ぺニスを引き出した。舌先で尿道口を舐め、そのまま亀頭を口内に招き入れる。男が甘い吐息を溢した。熱く滾ったぺニスは、硬度を増し、雄の臭いを発する。どうするのが正しいのか、わからないけれど、口に含んだまま、手で扱きながら、カリの溝に舌を押し当てて、軽く吸い上げる。
暁斗の息遣いを頼りに、自分がされて気持ち良かったところを思い出しながら、いいところを探ぐっていくと、身体が熱を帯始める。夢中で、裏筋に舌を這わせたり、口に含んだりを繰り返した。
「ぅ……ッ……」
口を離そうとした瞬間に、暁斗の手が後頭部を押さえ付けて、思わず嘔吐いた。喉の奥まで亀頭が押し入り、擦り付けてきて、息苦しさに涙腺が緩む。見上げれば、恍惚とした顔の暁斗が目を瞑って快楽に浸っている。きゅっと腹の奥が甘く締め付けられて、身体の芯が熱く疼いた。
暁斗に頭を押さえつけられていると、自分の意思でしているのか、暁斗にさせられているのか、だんだん曖昧になってくる。暁斗のぺニスを喉と口内で扱きながら、喉の奥で熱くねっとりとした粘液を感じて、噎せそうになる。ぺニスは唾液でベトベトで、根元をしごく手を濡らした。
「ん、……ぁ、い、いきそ、」
口内のペニスがぴくぴくと脈打つ。
あ、来る……そう思った瞬間に暁斗の手が俺の頭を引き離した。間髪いれずに放たれた熱い粘液は、俺の頬を濡らし、首筋を流れて滴り落ちる。
また、暁斗に汚された、そう思うと、ゾクゾクと精液を受け止めた首筋が甘く痺れた。
「すみません」
暁斗が俺を見つめながら、申し訳なさそうに謝った。けれど、その瞳は恍惚の色を含んでいる。
暁斗は、顔射が好きなんだな、なんて、どこか冷静に受け入れている自分に可笑しくなった。
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