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カルデナ家の家族会議
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マイル様が帰った後、私達は夕食を食べていた。
「エリーナ、今日来たマイルと言う青年、なかなか好青年じゃないか」
お父様、レイアス・ライオス侯爵が言いました。
「私も気に入ったわぁ、若いのにしっかりしているしなかなか出来た子だと思うわよぉ」
お母様、ミリナ・ライオスもお父様と同意見です。
「私も気が合いそうです。今後も仲良くしていこうか、と思っています」
「そうだな、やはり家柄よりも人柄が重要だ」
ウンウンと頷くお父様。
やっぱり前の婚約で懲りたみたい。
婚約破棄直後は『結婚の事は気にしなくて良い! 暫くはお前の好きに生きなさい』と泣きながら言われました。
まぁ、私もまだ恋愛はする気は無いのだがマイル様はちょっと気になりつつある。
(まぁ、私だけ思っていてもしょうがないんだけどね)
そう思って夕食のハンバーグをパクりと一口食べた。
「そういえば彼はどこの出身だね?」
「確か……、王都の東の方だと聞きましたが」
「王都の東の方と言うと……、ベンネーム地方か。 彼処は不毛地帯で有名なんだよなぁ」
「そうなんですか?」
「うむ、未開発の土地でなぁ。貴族の間でも『どうやって開発していくか』と相談してはいるんだがなかなか結論が出なくて困っている、と聞いた」
そんな所とは知らなかった。
今度マイル様と会う機会があったら聞いてみよう。
しかし、この話が私をマイル様と結婚するきっかけになるとはこの時は思っていなかった。
「エリーナ、今日来たマイルと言う青年、なかなか好青年じゃないか」
お父様、レイアス・ライオス侯爵が言いました。
「私も気に入ったわぁ、若いのにしっかりしているしなかなか出来た子だと思うわよぉ」
お母様、ミリナ・ライオスもお父様と同意見です。
「私も気が合いそうです。今後も仲良くしていこうか、と思っています」
「そうだな、やはり家柄よりも人柄が重要だ」
ウンウンと頷くお父様。
やっぱり前の婚約で懲りたみたい。
婚約破棄直後は『結婚の事は気にしなくて良い! 暫くはお前の好きに生きなさい』と泣きながら言われました。
まぁ、私もまだ恋愛はする気は無いのだがマイル様はちょっと気になりつつある。
(まぁ、私だけ思っていてもしょうがないんだけどね)
そう思って夕食のハンバーグをパクりと一口食べた。
「そういえば彼はどこの出身だね?」
「確か……、王都の東の方だと聞きましたが」
「王都の東の方と言うと……、ベンネーム地方か。 彼処は不毛地帯で有名なんだよなぁ」
「そうなんですか?」
「うむ、未開発の土地でなぁ。貴族の間でも『どうやって開発していくか』と相談してはいるんだがなかなか結論が出なくて困っている、と聞いた」
そんな所とは知らなかった。
今度マイル様と会う機会があったら聞いてみよう。
しかし、この話が私をマイル様と結婚するきっかけになるとはこの時は思っていなかった。
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