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勘違い……しちゃうよな
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一度は体が軽くなったボルガとディックスだが、とある場所に入ってからまた不安の気持ちが徐々に大きくなり始めた。
「てぃ、ティール。いったい俺たちは何処に向かってるんだ」
「だから、楽しい場所だって」
「楽しい場所って……そ、そんなところあるのか?」
ティールが向かった場所は多くの欲が無限に湧き出る歓楽街。
(も、もしかして……そ、そういう店に行くのか!?)
ボルガの頭の中は徐々にピンク色に染まっていくが……それはカチコチの表情で歩いているディックスも同じだった。
「な、なぁティール。俺そういう店に行くの初めてなんだけど」
「うん、だろうな。こういう場所に来るのに全く慣れてないし、それぐらい分るよ」
「そ、そうか……てぃ、ティールはこういった場所や、目的の場所に行くのは結構慣れてるのか?」
「ん~~~~……別に慣れてるって程じゃないかな? でも、一度来れば二回目も三回目も変わらないって感覚だ」
歓楽街には怖い大人達も大勢いるが、ティールからすればブラッディ―タイガーやスカーレットリザードマンの方がよっぽど怖い存在だった。
「それに、ラストがいるから面倒な連中も絡んで来ないから安心できるだろ」
「ま、まぁそれはそうなんだけどよ」
現在、ティールの忠実な奴隷であるラストは周囲の者たちに対して、警戒心マックスの威圧感を放っている。
見た目だけなら、店の外で客引きしているお姉さんたちも是非とも声を掛けたいナイスガイなのだが、その威圧感にビビッて声を掛けられない。
ということもあり、一緒に行動しているボルガとディックスも目的地に到着するまでお姉さんたちに声を掛けられることはなく、スムーズに目的地へ進める。
「二人が、こういった場所に来ようと思ったりしないのか?」
「いや、そりゃ興味はあるけどさ……あれだ、ぶっちゃけちょっと怖いんだよ」
それはそれはとても素直な感想だった。
(あぁ……うん、それなら仕方ないな)
そのとても素直な感想には、ティールも直ぐに納得した。
ただ、周囲を警戒中のラストだけは少し鼻にくる匂いが充満している場所、というだけで特に怖いとは感じていなかった。
「僕もボルガと同じだね。一応貴族だから、誘拐とかのことを考えると……ちょっと来ずらい場所なんだよ」
「……なるほど。二人からの視点で考えると、そういう場所なのか」
二人は貴族出身の男なので、比較的容姿端麗な部類に入る。
誘拐されて身代金を要求される……なんて面倒なことはせず、そのまま奴隷として売られるパターンがある。
絶対にそうなるとは限らないが、狙われる可能性は十分にある。
「そりゃティールにとっては、そんなビビる場所じゃねぇと思うけどよ」
「そうだな……怖さなら、遺跡の中でキラータイガーと遭遇した時の方が上だな。あいつ隠動ってスキルを持っててさ、目の前にいるのに凄い存在感を薄くするんだよ」
「……遺跡の中でそれは怖いな」
比較対象になんねぇよ! と、一瞬思ったが冷静に考えれば非常に恐ろしい力だと理解した。
そんなティールと他愛もない会話を続けているお陰で、二人の緊張感は徐々に和らいでいった。
「うん、ここが話に聞いていた店だな」
「…………ティール、目的の店ってのはこういう店だったのか」
「おう、こんな感じの店だぞ」
四人はようやく目的の場所……カジノへとやって来た。
ティールが楽しい場所と言っていた正体がカジノだと解り、二人は体の力がドッと抜けた。
そんな二人の様子を見て、ティールはにやにやと笑いながら顔を近づける。
「なんだ、二人とも大人のお姉さんたちが相手をしてくれる店に行くと思ってたのか」
「なっ!? おま、バカ野郎! そ、そんなんじゃ……いや、まぁ…………チッ! そうだよ。そういう場所に行くのかと思ってたよ」
ティールのニヤニヤ表情を見て、ここで隠しても無駄だと思い、ボルガは素直に白状した。
「は、ははは……ぼ、僕も恥ずかしながら同じ事を考えてたよ」
「まっ、歓楽街に来ればそう思うのも仕方ないのかもな……でも、俺は出来れば初めては好きな人とやりたいタイプだから、歓楽街にはカジノ目的以外では来ないぞ」
自分の貫きたい思いを軽く語りながら、一先ず軍資金として三人に金貨二十枚を渡し、店の中へと入った。
「てぃ、ティール。いったい俺たちは何処に向かってるんだ」
「だから、楽しい場所だって」
「楽しい場所って……そ、そんなところあるのか?」
ティールが向かった場所は多くの欲が無限に湧き出る歓楽街。
(も、もしかして……そ、そういう店に行くのか!?)
ボルガの頭の中は徐々にピンク色に染まっていくが……それはカチコチの表情で歩いているディックスも同じだった。
「な、なぁティール。俺そういう店に行くの初めてなんだけど」
「うん、だろうな。こういう場所に来るのに全く慣れてないし、それぐらい分るよ」
「そ、そうか……てぃ、ティールはこういった場所や、目的の場所に行くのは結構慣れてるのか?」
「ん~~~~……別に慣れてるって程じゃないかな? でも、一度来れば二回目も三回目も変わらないって感覚だ」
歓楽街には怖い大人達も大勢いるが、ティールからすればブラッディ―タイガーやスカーレットリザードマンの方がよっぽど怖い存在だった。
「それに、ラストがいるから面倒な連中も絡んで来ないから安心できるだろ」
「ま、まぁそれはそうなんだけどよ」
現在、ティールの忠実な奴隷であるラストは周囲の者たちに対して、警戒心マックスの威圧感を放っている。
見た目だけなら、店の外で客引きしているお姉さんたちも是非とも声を掛けたいナイスガイなのだが、その威圧感にビビッて声を掛けられない。
ということもあり、一緒に行動しているボルガとディックスも目的地に到着するまでお姉さんたちに声を掛けられることはなく、スムーズに目的地へ進める。
「二人が、こういった場所に来ようと思ったりしないのか?」
「いや、そりゃ興味はあるけどさ……あれだ、ぶっちゃけちょっと怖いんだよ」
それはそれはとても素直な感想だった。
(あぁ……うん、それなら仕方ないな)
そのとても素直な感想には、ティールも直ぐに納得した。
ただ、周囲を警戒中のラストだけは少し鼻にくる匂いが充満している場所、というだけで特に怖いとは感じていなかった。
「僕もボルガと同じだね。一応貴族だから、誘拐とかのことを考えると……ちょっと来ずらい場所なんだよ」
「……なるほど。二人からの視点で考えると、そういう場所なのか」
二人は貴族出身の男なので、比較的容姿端麗な部類に入る。
誘拐されて身代金を要求される……なんて面倒なことはせず、そのまま奴隷として売られるパターンがある。
絶対にそうなるとは限らないが、狙われる可能性は十分にある。
「そりゃティールにとっては、そんなビビる場所じゃねぇと思うけどよ」
「そうだな……怖さなら、遺跡の中でキラータイガーと遭遇した時の方が上だな。あいつ隠動ってスキルを持っててさ、目の前にいるのに凄い存在感を薄くするんだよ」
「……遺跡の中でそれは怖いな」
比較対象になんねぇよ! と、一瞬思ったが冷静に考えれば非常に恐ろしい力だと理解した。
そんなティールと他愛もない会話を続けているお陰で、二人の緊張感は徐々に和らいでいった。
「うん、ここが話に聞いていた店だな」
「…………ティール、目的の店ってのはこういう店だったのか」
「おう、こんな感じの店だぞ」
四人はようやく目的の場所……カジノへとやって来た。
ティールが楽しい場所と言っていた正体がカジノだと解り、二人は体の力がドッと抜けた。
そんな二人の様子を見て、ティールはにやにやと笑いながら顔を近づける。
「なんだ、二人とも大人のお姉さんたちが相手をしてくれる店に行くと思ってたのか」
「なっ!? おま、バカ野郎! そ、そんなんじゃ……いや、まぁ…………チッ! そうだよ。そういう場所に行くのかと思ってたよ」
ティールのニヤニヤ表情を見て、ここで隠しても無駄だと思い、ボルガは素直に白状した。
「は、ははは……ぼ、僕も恥ずかしながら同じ事を考えてたよ」
「まっ、歓楽街に来ればそう思うのも仕方ないのかもな……でも、俺は出来れば初めては好きな人とやりたいタイプだから、歓楽街にはカジノ目的以外では来ないぞ」
自分の貫きたい思いを軽く語りながら、一先ず軍資金として三人に金貨二十枚を渡し、店の中へと入った。
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