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逃げた方が良さそうだが……
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(逃げてくれたか)
ティールはグリフォンたちに襲われていた貴族やその護衛の騎士たちが逃げてくれたことを確認し、ホッと一安心。
ティールの力は、あまり他者に見せられない部分が多いので、残られても面倒。
邪魔な人物たちが消えたことで、ティールとラストは全力で武器を振るい始めた。
「キュゥゥアアアッ!!!」
グリフォンに付き従うモンスターの中で、一体のヒポグリフが二人の斬撃を潜り抜け、ティールに向かって襲い掛かってきた。
ティールは両手でオーバーサイズを扱っている為、一瞬とはいえ両手が塞がっている状態。
そんな状態でティールは……ヒポグリフの襲撃に対し、口を開けて集中型のブレスを放った。
「ッ!!??」
まさかのブレスという攻撃に対し、ヒポグリフは対処出来ずに頭部を破壊された。
(ぶっつけ本番だったが、使い分けは出来るみたいだな)
ブレスとは本来拡散型の攻撃。
しかし使用者の技量によっては拡散せずに一点に集中させる……もしくは、放ったブレスの軌道を変化させることも可能だった。
(ニードファルコンみたいなBランクのモンスターはいないみたいだな)
宙を飛び回り、上空から攻撃を放ってくる鳥系モンスターたちを確認し、グリフォン以外のBランクモンスターがいないことを確認し、ティールはこの戦いを制する確率が上がったと確信。
ニードファルコンとグリフォン、どちらの方が強いのか……ティールの直感では、グリフォンの方が上だった。
しかしこの状況でニードファルコンまでいれば、いくらティールとラストがルーキー離れした実力を持っていようとおも、対処しきれない可能性が非常に高い。
グリフォンに付き従い、敵である二人を殺そうとする鳥系モンスターたちは全て、ランクDやランクC。
強さとしては、オーバーサイズや牙竜による斬撃を食らえば、防御力は高くないので一撃で倒せる程度。
ただ、連続で強力な斬撃を放っていれば、当然魔力を消費していく。
「ラスト、回復するんだ」
「分かった」
しかし、ティールだけは奪取≪スナッチ≫で倒したモンスターの死体から魔力を奪うことが出来る。
なのでラストが魔力を回復させるまでの時間を懸命に稼ぐ。
当たり前だが、鳥系モンスターは空中で逃げ回るだけではなく、攻撃を行ってくる。
グリフォンも今のところ積極的に攻撃に参加はしていないが、フェザーラッシュや風の攻撃魔法を放つ。
その一撃一撃を対処する中、やはりグリフォンだけは他のモンスターと格が違うと感じる。
(こいつ……自分に従うモンスターのことをなんとも思ってない、のか?)
グリフォンの表情から何を考えているのか読めるわけではない。
読めはしないが、それでも冷徹な何かを感じたティール。
ポーションで魔力を回復しているラストも、グリフォンから不気味な何かを感じ取った。
「はぁ、はぁ……最後まで、高みの見物って訳か」
二人が自身の武器で斬撃を何度も何度も放ち、グリフォンと行動を共にしていたモンスターを全滅させることに成功。
しかし、肝心のグリフォンは今のところ無傷。
偶に何度か二人の攻撃がグリフォンに向かったが、風のブレスやウィンドランス。風の魔力を纏った爪撃により、全て対処されていた。
(逃がすつもりはないぞ)
二人の息遣いしか聞こえない状況……そんな中、ティールとラストの絶対に逃がさないという戦意は変わらずグリフォンに向けられていた。
グリフォンは二人の実力が先程まで襲っていた人間とは違うと解っており、頭の中では逃げた方が良いという考えが七割を占めていった。
残り三割は強者としてのプライドがあり、ここで仕留めたいという気持ちが残っていた。
野性で生きてきたグリフォンとしては、ここはプライドを捨ててでも逃げる場面だという考えが徐々に強くなっていたが……地上から自分を睨みつける二人から、過去に敵対した相手から感じ取った意志を覚え…………いきなり風のブレスを放った。
ティールはグリフォンたちに襲われていた貴族やその護衛の騎士たちが逃げてくれたことを確認し、ホッと一安心。
ティールの力は、あまり他者に見せられない部分が多いので、残られても面倒。
邪魔な人物たちが消えたことで、ティールとラストは全力で武器を振るい始めた。
「キュゥゥアアアッ!!!」
グリフォンに付き従うモンスターの中で、一体のヒポグリフが二人の斬撃を潜り抜け、ティールに向かって襲い掛かってきた。
ティールは両手でオーバーサイズを扱っている為、一瞬とはいえ両手が塞がっている状態。
そんな状態でティールは……ヒポグリフの襲撃に対し、口を開けて集中型のブレスを放った。
「ッ!!??」
まさかのブレスという攻撃に対し、ヒポグリフは対処出来ずに頭部を破壊された。
(ぶっつけ本番だったが、使い分けは出来るみたいだな)
ブレスとは本来拡散型の攻撃。
しかし使用者の技量によっては拡散せずに一点に集中させる……もしくは、放ったブレスの軌道を変化させることも可能だった。
(ニードファルコンみたいなBランクのモンスターはいないみたいだな)
宙を飛び回り、上空から攻撃を放ってくる鳥系モンスターたちを確認し、グリフォン以外のBランクモンスターがいないことを確認し、ティールはこの戦いを制する確率が上がったと確信。
ニードファルコンとグリフォン、どちらの方が強いのか……ティールの直感では、グリフォンの方が上だった。
しかしこの状況でニードファルコンまでいれば、いくらティールとラストがルーキー離れした実力を持っていようとおも、対処しきれない可能性が非常に高い。
グリフォンに付き従い、敵である二人を殺そうとする鳥系モンスターたちは全て、ランクDやランクC。
強さとしては、オーバーサイズや牙竜による斬撃を食らえば、防御力は高くないので一撃で倒せる程度。
ただ、連続で強力な斬撃を放っていれば、当然魔力を消費していく。
「ラスト、回復するんだ」
「分かった」
しかし、ティールだけは奪取≪スナッチ≫で倒したモンスターの死体から魔力を奪うことが出来る。
なのでラストが魔力を回復させるまでの時間を懸命に稼ぐ。
当たり前だが、鳥系モンスターは空中で逃げ回るだけではなく、攻撃を行ってくる。
グリフォンも今のところ積極的に攻撃に参加はしていないが、フェザーラッシュや風の攻撃魔法を放つ。
その一撃一撃を対処する中、やはりグリフォンだけは他のモンスターと格が違うと感じる。
(こいつ……自分に従うモンスターのことをなんとも思ってない、のか?)
グリフォンの表情から何を考えているのか読めるわけではない。
読めはしないが、それでも冷徹な何かを感じたティール。
ポーションで魔力を回復しているラストも、グリフォンから不気味な何かを感じ取った。
「はぁ、はぁ……最後まで、高みの見物って訳か」
二人が自身の武器で斬撃を何度も何度も放ち、グリフォンと行動を共にしていたモンスターを全滅させることに成功。
しかし、肝心のグリフォンは今のところ無傷。
偶に何度か二人の攻撃がグリフォンに向かったが、風のブレスやウィンドランス。風の魔力を纏った爪撃により、全て対処されていた。
(逃がすつもりはないぞ)
二人の息遣いしか聞こえない状況……そんな中、ティールとラストの絶対に逃がさないという戦意は変わらずグリフォンに向けられていた。
グリフォンは二人の実力が先程まで襲っていた人間とは違うと解っており、頭の中では逃げた方が良いという考えが七割を占めていった。
残り三割は強者としてのプライドがあり、ここで仕留めたいという気持ちが残っていた。
野性で生きてきたグリフォンとしては、ここはプライドを捨ててでも逃げる場面だという考えが徐々に強くなっていたが……地上から自分を睨みつける二人から、過去に敵対した相手から感じ取った意志を覚え…………いきなり風のブレスを放った。
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