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久しぶりに、奪う
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「まさか、一回目でまた戦れるなんてな」
ジェットガルーダを討伐してから数日後、ティールたちは再び三十一階層に転移し、四十階層のボス部屋を目指した。
今回は、ジェットガルーダが相手でも最初からヴァルと共に戦う。
そのつもりでボス部屋に入った結果……なんと、本当に二連続でジェットガルーダと戦うことに成功。
「………………キィィィイイエエエエエエエエエエエッッッッ!!!!!!」
「ふぅーーー……行くぞ」
一度倒したとはいえ、二度目も無事に討伐出来るとは限らない。
発せられる圧も、相変わらず一歩下がりそうになるほど濃厚で重厚。
だが、ティールたちは一切気後れせず、全員でジェットガルーダを殺しに掛かる。
「はぁ~~~~~、終わった終わった~~~~~」
今回も討伐するまでに五分以上の時間がかかった。
「……済まない、ティール」
「もう気にしないでください。あれは切断されることを承知の上で取った行動ですから」
ティールたちが今回対峙したジェットガルーダは、前回と同じく初めて人間たちと戦う個体。
だが、当然の様に無傷とはいかず、今回はアキラを渾身の蹴撃から守る為、ティールは自身の右腕を犠牲にした。
「マスターだから出来る行動だったな」
右腕をぐちゃっと粉砕され、その際……これまでで一番の激痛がティールを襲った。
直後、ティールは風の魔力を応用し、風圧でまだ残っている右腕を圧迫し、出血を抑えた。
激痛に顔を歪ませながら逃走するティールに対し、ジェットガルーダはこのまま厄介なチビ人間を殺せると思い、全速力で追いかけようとした。
だが、その直後……怒りで感情が埋め尽くされたアキラが肉体のリミットを破壊し、限界を越えた動きでジェットガルーダの背後に迫り、そのまま烈閃・破をジェットガルーダの首に叩きこみ、戦いは終わった。
その後、ティールはあえて実行していなかったスキル、再生を発動して右腕を復活させた。
「アキラさんこそ、限界を越えた動きをしたみたいですけど、その反動? 的なのは大丈夫ですか」
「あぁ、それはポーションを飲んだら直ぐに治った」
アキラはそういったスキルを持っていた訳ではなく、純粋に自力で肉体の限界を越えた動きを行ってしまった。
当然、その後は全身に激痛が走ったものの、なんとかポーションを口に流し込み、痛みは引いたが……疲労感までは消えなかった。
「ただ……スキルを使ったとはいえ、私が地面をしっかり確認出来ていれば」
「ミスは、誰にでもありますよ。それで、それをカバーするのがパーティーメンバーの役割ですよ」
「………………そうだな。ティール、改めて感謝を。本当に助かった、ありがとう」
再度、礼の言葉を伝え……それ以上はもう何も言わなかった。
礼の言葉を伝えただけではアキラの気持ちは収まらないが、恩を返すのであれば、戦闘で返すしかない。
気持ちを切り替え、次の戦いに臨む。
そして数日後……ティールたちは再びダンジョンに潜っていた。
(今回もいけたら……)
これまでジェットガルーダとの戦闘を願っていたにもかかわらず、何度もマウンテンベアと天猿とのタッグと戦っていた。
にもかかわらず、ここに来て二連続でジェットガルーダと戦えたことに、運の流れを感じたティール。
結果……その感覚は正しく、三度目のジェットガルーダ戦に挑むことになった。
二回目の戦闘と同じく、最初からヴァルもいる。
三回目であり、多少なりとも慣れては……こない。
どういった攻撃は通じない、どういった攻撃を行ってくる……生の情報が解っているだけでも利はあるものの、それだけで戦況が有利になるほど……甘い相手ではない。
「ふぅーーーーーー……スナッチ」
そして、ティールは久しく使っていなかった自身のギフト、奪取単語を使用した。
ジェットガルーダを討伐してから数日後、ティールたちは再び三十一階層に転移し、四十階層のボス部屋を目指した。
今回は、ジェットガルーダが相手でも最初からヴァルと共に戦う。
そのつもりでボス部屋に入った結果……なんと、本当に二連続でジェットガルーダと戦うことに成功。
「………………キィィィイイエエエエエエエエエエエッッッッ!!!!!!」
「ふぅーーー……行くぞ」
一度倒したとはいえ、二度目も無事に討伐出来るとは限らない。
発せられる圧も、相変わらず一歩下がりそうになるほど濃厚で重厚。
だが、ティールたちは一切気後れせず、全員でジェットガルーダを殺しに掛かる。
「はぁ~~~~~、終わった終わった~~~~~」
今回も討伐するまでに五分以上の時間がかかった。
「……済まない、ティール」
「もう気にしないでください。あれは切断されることを承知の上で取った行動ですから」
ティールたちが今回対峙したジェットガルーダは、前回と同じく初めて人間たちと戦う個体。
だが、当然の様に無傷とはいかず、今回はアキラを渾身の蹴撃から守る為、ティールは自身の右腕を犠牲にした。
「マスターだから出来る行動だったな」
右腕をぐちゃっと粉砕され、その際……これまでで一番の激痛がティールを襲った。
直後、ティールは風の魔力を応用し、風圧でまだ残っている右腕を圧迫し、出血を抑えた。
激痛に顔を歪ませながら逃走するティールに対し、ジェットガルーダはこのまま厄介なチビ人間を殺せると思い、全速力で追いかけようとした。
だが、その直後……怒りで感情が埋め尽くされたアキラが肉体のリミットを破壊し、限界を越えた動きでジェットガルーダの背後に迫り、そのまま烈閃・破をジェットガルーダの首に叩きこみ、戦いは終わった。
その後、ティールはあえて実行していなかったスキル、再生を発動して右腕を復活させた。
「アキラさんこそ、限界を越えた動きをしたみたいですけど、その反動? 的なのは大丈夫ですか」
「あぁ、それはポーションを飲んだら直ぐに治った」
アキラはそういったスキルを持っていた訳ではなく、純粋に自力で肉体の限界を越えた動きを行ってしまった。
当然、その後は全身に激痛が走ったものの、なんとかポーションを口に流し込み、痛みは引いたが……疲労感までは消えなかった。
「ただ……スキルを使ったとはいえ、私が地面をしっかり確認出来ていれば」
「ミスは、誰にでもありますよ。それで、それをカバーするのがパーティーメンバーの役割ですよ」
「………………そうだな。ティール、改めて感謝を。本当に助かった、ありがとう」
再度、礼の言葉を伝え……それ以上はもう何も言わなかった。
礼の言葉を伝えただけではアキラの気持ちは収まらないが、恩を返すのであれば、戦闘で返すしかない。
気持ちを切り替え、次の戦いに臨む。
そして数日後……ティールたちは再びダンジョンに潜っていた。
(今回もいけたら……)
これまでジェットガルーダとの戦闘を願っていたにもかかわらず、何度もマウンテンベアと天猿とのタッグと戦っていた。
にもかかわらず、ここに来て二連続でジェットガルーダと戦えたことに、運の流れを感じたティール。
結果……その感覚は正しく、三度目のジェットガルーダ戦に挑むことになった。
二回目の戦闘と同じく、最初からヴァルもいる。
三回目であり、多少なりとも慣れては……こない。
どういった攻撃は通じない、どういった攻撃を行ってくる……生の情報が解っているだけでも利はあるものの、それだけで戦況が有利になるほど……甘い相手ではない。
「ふぅーーーーーー……スナッチ」
そして、ティールは久しく使っていなかった自身のギフト、奪取単語を使用した。
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