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七十四話ナチュラルなディスり
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セーレの細く笑んだ顔を見たソウスケは、その何とも言えない怖さに体がブルッと震えてしまった。
(セーレさん、今の笑顔は超怖いですよ! 何というか、別に俺が悪い事をしたわけでは無いけど、そんな笑顔を向けられると蛇に睨まれた蛙みたいな気分になるな。いや、取りあえず手を出しても良いと許可は貰ったんだ。話し合いで解決しなかったら取りあえず一発かまそう)
ソウスケが取りあえずは話し合いをしようと思っていると、セーレとメイをナンパしていた冒険者達のリーダーらしき人物がソウスケに声をかけて来た。
「おい、お前。俺らが先にセーレさんとメイさんに一緒に夕食を食べないかと誘っていたんだ。後からしゃしゃり出てんじゃねぇよ!! 分かったらとっとと失せろガキ!!!!」
見た目田舎のガキ大将の冒険者はソウスケに胸倉を掴まんとする勢いで、ソウスケに怒鳴り散らしてきた。
そんなガキ大将冒険者に、取りあえずソウスケはガキという言葉に、お前も大して年齢変わらないだろとツッコミたかった。
(男だけのパーティーか。年齢は恐らく俺よりは上だと思うけど、二十は言ってないだろうな。何というか、こう・・・・・・全く大人って感じがしないからな。俺と同じ絶賛思春期中で女に飢えてる部分は分かるけど、相手に迷惑を掛けるのは駄目だろ。さて、話し合いが全く出来なさそうな冒険者だけど、取りあえず頑張ってみよう)
なるべく自分から手が出ないように感情を抑えながらソウスケは、ガキ大将冒険者に言葉を返した。
「そうですか、僕にセーレさんとメイさんが嫌そうな顔をしていたので、てっきりあなた達が強引にナンパしているように見えたんですけど・・・・・・実際のところどうでしたかセーレさん」
ソウスケは自分が二人の気持ちを代弁するより、被害者の言葉の方が状況有利に進められると思い、セーレにナンパされている時の気持ちを話してもらう事にした。
すると、ガキ大将冒険者のパーティーはナンパしたときの二人の表情が良くなかったのを自覚しており、慌ててと発言を止めようとするが、時既に遅しだった。
「確かに私達はそこの冒険者達に一緒に夕食を食べないかと誘われましたが、私とメイはこれから用事があると言い彼らの誘いを断りました。けれど彼らは諦めずに何度もしつこく食事の誘いを・・・・・・いえ、ソウスケさんの言う通りナンパしてきました。正直迷惑です」
きっぱりと迷惑と言われた冒険者達の顔は、すさまじいほどにがっかりしていた。
だがそれでも受付嬢達の中でもトップレベルの容姿を持つ二人が今まで見たことが無い、自分より年下のガキと仲良さげにしていたのが気に喰わず、ガキ大将冒険者はソウスケに喰いかかった。
「て、てめぇ!! 俺はギルドに入ってからお前みたいなガキは見た事がねぇんだよ。て事はお前はルーキーって事だよなぁ!?」
昭和のヤンキーの様な絡み方をするガキ大将冒険者だが、睨み付けてくる眼光はワイバーンとタイマンで戦ったソウスケからしたら、もの凄くしょうもなく見えた。
(何だろう・・・・・・別に傲慢になっている訳では無いけど、井の中の蛙大海を知らずって感じだな。絡み方も前世のヤンキーまんまだし)
自分にとって全く迫力を感じない睨みを無視して、いつも通りの言葉使いでソウスケは返した。
「そうですね。確かに俺はまだ冒険者としてはルーキーですけど、それがどうかしたんですか。もしかして俺の方が年上で先輩だからお前はとっとと消えろとか思ってるんですか? だとしたら随分貴族みたいな考えですね。どちらかといえば山賊崩れみたいな顔をしているのに」
ソウスケにはいつも通りに言葉を返したつもりだったが、セーレとメイとに不快な思いをさせていたと言う事もあって、ナチュラルにガキ大将冒険者達をディスっていた。
山賊崩れみたいな顔という言葉に、仕事終わりにエールを飲んでいた冒険者達がエールを吹き出しながら大笑いしていた。
ちなみにソウスケ後ろでセーレとメイも声を出すのを堪えながら笑っていた。
ガキ大将冒険者は山賊崩れと言う程悪党顔な訳ではないが、イケメンや男前な顔という訳でも無く、精々やんちゃ坊主みたいな顔をしており、自分が女にモテる顔をしていないという事は自覚していたので、ソウスケの言葉に一気に顔が赤くなり額に血管が浮かび上がりブチ切れてしまった。
(セーレさん、今の笑顔は超怖いですよ! 何というか、別に俺が悪い事をしたわけでは無いけど、そんな笑顔を向けられると蛇に睨まれた蛙みたいな気分になるな。いや、取りあえず手を出しても良いと許可は貰ったんだ。話し合いで解決しなかったら取りあえず一発かまそう)
ソウスケが取りあえずは話し合いをしようと思っていると、セーレとメイをナンパしていた冒険者達のリーダーらしき人物がソウスケに声をかけて来た。
「おい、お前。俺らが先にセーレさんとメイさんに一緒に夕食を食べないかと誘っていたんだ。後からしゃしゃり出てんじゃねぇよ!! 分かったらとっとと失せろガキ!!!!」
見た目田舎のガキ大将の冒険者はソウスケに胸倉を掴まんとする勢いで、ソウスケに怒鳴り散らしてきた。
そんなガキ大将冒険者に、取りあえずソウスケはガキという言葉に、お前も大して年齢変わらないだろとツッコミたかった。
(男だけのパーティーか。年齢は恐らく俺よりは上だと思うけど、二十は言ってないだろうな。何というか、こう・・・・・・全く大人って感じがしないからな。俺と同じ絶賛思春期中で女に飢えてる部分は分かるけど、相手に迷惑を掛けるのは駄目だろ。さて、話し合いが全く出来なさそうな冒険者だけど、取りあえず頑張ってみよう)
なるべく自分から手が出ないように感情を抑えながらソウスケは、ガキ大将冒険者に言葉を返した。
「そうですか、僕にセーレさんとメイさんが嫌そうな顔をしていたので、てっきりあなた達が強引にナンパしているように見えたんですけど・・・・・・実際のところどうでしたかセーレさん」
ソウスケは自分が二人の気持ちを代弁するより、被害者の言葉の方が状況有利に進められると思い、セーレにナンパされている時の気持ちを話してもらう事にした。
すると、ガキ大将冒険者のパーティーはナンパしたときの二人の表情が良くなかったのを自覚しており、慌ててと発言を止めようとするが、時既に遅しだった。
「確かに私達はそこの冒険者達に一緒に夕食を食べないかと誘われましたが、私とメイはこれから用事があると言い彼らの誘いを断りました。けれど彼らは諦めずに何度もしつこく食事の誘いを・・・・・・いえ、ソウスケさんの言う通りナンパしてきました。正直迷惑です」
きっぱりと迷惑と言われた冒険者達の顔は、すさまじいほどにがっかりしていた。
だがそれでも受付嬢達の中でもトップレベルの容姿を持つ二人が今まで見たことが無い、自分より年下のガキと仲良さげにしていたのが気に喰わず、ガキ大将冒険者はソウスケに喰いかかった。
「て、てめぇ!! 俺はギルドに入ってからお前みたいなガキは見た事がねぇんだよ。て事はお前はルーキーって事だよなぁ!?」
昭和のヤンキーの様な絡み方をするガキ大将冒険者だが、睨み付けてくる眼光はワイバーンとタイマンで戦ったソウスケからしたら、もの凄くしょうもなく見えた。
(何だろう・・・・・・別に傲慢になっている訳では無いけど、井の中の蛙大海を知らずって感じだな。絡み方も前世のヤンキーまんまだし)
自分にとって全く迫力を感じない睨みを無視して、いつも通りの言葉使いでソウスケは返した。
「そうですね。確かに俺はまだ冒険者としてはルーキーですけど、それがどうかしたんですか。もしかして俺の方が年上で先輩だからお前はとっとと消えろとか思ってるんですか? だとしたら随分貴族みたいな考えですね。どちらかといえば山賊崩れみたいな顔をしているのに」
ソウスケにはいつも通りに言葉を返したつもりだったが、セーレとメイとに不快な思いをさせていたと言う事もあって、ナチュラルにガキ大将冒険者達をディスっていた。
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ちなみにソウスケ後ろでセーレとメイも声を出すのを堪えながら笑っていた。
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