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七百二十八話 障壁が必要
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「……」
「……」
ソウスケがガルムの前に現れ……既に両者とも強化系のスキルを発動している。
だが、対面してから数十秒……ソウスケもガルムも一歩も動かない。
(できれば、なるべく傷付けずに倒したいけど、多分無理だよな)
バチバチに戦ってみたい欲はある。
しかし……Aランクのモンスターということから、鍛冶師として素材がとてつもなく欲しい。
そちらの欲も溢れてきているので、中々悩ましいところ。
それでもソウスケから溢れ出る闘争心を警戒し、逃げるつもりはないが……それでも中々一歩踏み出せない。
(欲を言えば……首をスパッと斬って倒す。それをイメージしながら戦うか)
簡単な最後を決め、先に一歩踏み出したのはソウスケ。
「ふんっ!!!」
「ッ!!」
大胆に距離を詰め、水龍の蒼剣を全力で振るった。
その一撃は先日戦った溶岩竜であれば、体を一刀両断……とまではいかないかもしれないが、高速回復能力では直ぐに治せない威力はあった。
「……ミレアナ、一応壁を用意しておくか」
「えぇ、そうしましょう。そうしておくべきです」
二人はソウスケの斬撃を見て、直ぐに水と風の障壁を生み出した。
今までソウスケが放ってきた中で、一番の高威力である斬撃。
余波で地面がバサッと斬り裂かれており、ガルムの毛がほんの少しだけ切られていた。
「やっぱり躱すよな」
初っ端の斬撃が毛を切るだけで終わったが、ソウスケが気落ちすることなく連続で攻め続ける。
現在ソウスケは、自身の身体強化だけではなく、蛇腹剣の身体強化も使用している。
二重の身体強化は常人が目で追えない速度で動いている。
だが、そんな動きにガルムは付いていっており……更にはブレスや爪撃をカウンターでぶち込んでいた。
(いや、本当に速いな。もしかして、今まで遭遇してきたモンスターの中で、最速?)
今のところ攻撃魔法は使わず、水龍の蒼剣を使って直接斬りつける……もしくは斬撃を飛ばす。
その二択だけで攻撃を行っているが、まだクリーンヒットはなく、毛が切れるだけ。
(割と全力で動いてるんだけど……当たらないな。なんでだ…………へぇ~~、そんなスキルあるんだ)
改めてガルムを鑑定して調べると、経験予測というスキルを確認。
ソウスケが更に強化系スキルを使用すれば、ガルムのスピードを越えることが出来なくもないが……経験予測というスキルを持っていると知ると、あまり更に強化しても意味は無いのかと思い、一旦脚を止めた。
「ふぅ……結構面倒な相手っぽいな」
Aランクのモンスターなので、ソウスケやザハークたち並みに強くとも、面倒と感じるのは間違いない。
加えて、ただ速いだけではなくガルムは経験予測のスキルを使い、ソウスケの攻撃はかなりギリギリではあるが、上手く躱されている。
「ッ!!!」
「クソッ! 考えさせてくれないか!!」
どうやって攻めようかと考えていると、先にガルムが呼吸を整え……爪に炎を纏いながら、ソウスケを潰すように全力で振るう。
(そりゃ速いだけじゃないよな)
爪撃は躱すことは出来たが、その跡を見たソウスケはやはり食らいたくないと思い、そろそろ攻撃魔法も使おうかと思った瞬間に速さが瞬間的に増した。
「うっ! おっ!!??」
空中にいる瞬間に爪撃を食らい、水龍の蒼剣で炎爪撃をガードすることは出来たが、思いっきり吹き飛ばされてしまう。
「っと……瞬動? 筋肉の溜め? ちょっとびっくりしたな」
いきなりの加速に少々驚かされたが、ギリギリ反応は可能。
吹き飛ばされはしたが、自身の後ろの風を発生させ、何十メートルも吹き飛ばされずに済んだ。
(まだちょっと、ブレーキがあったかな)
綺麗な素材が欲しいという願望が自分の中にあるのは理解していた。
だが、ガルムとの戦闘を開始し……少々その思いが強いなと感じ……強制的に意識を切り替えた。
「……」
ソウスケがガルムの前に現れ……既に両者とも強化系のスキルを発動している。
だが、対面してから数十秒……ソウスケもガルムも一歩も動かない。
(できれば、なるべく傷付けずに倒したいけど、多分無理だよな)
バチバチに戦ってみたい欲はある。
しかし……Aランクのモンスターということから、鍛冶師として素材がとてつもなく欲しい。
そちらの欲も溢れてきているので、中々悩ましいところ。
それでもソウスケから溢れ出る闘争心を警戒し、逃げるつもりはないが……それでも中々一歩踏み出せない。
(欲を言えば……首をスパッと斬って倒す。それをイメージしながら戦うか)
簡単な最後を決め、先に一歩踏み出したのはソウスケ。
「ふんっ!!!」
「ッ!!」
大胆に距離を詰め、水龍の蒼剣を全力で振るった。
その一撃は先日戦った溶岩竜であれば、体を一刀両断……とまではいかないかもしれないが、高速回復能力では直ぐに治せない威力はあった。
「……ミレアナ、一応壁を用意しておくか」
「えぇ、そうしましょう。そうしておくべきです」
二人はソウスケの斬撃を見て、直ぐに水と風の障壁を生み出した。
今までソウスケが放ってきた中で、一番の高威力である斬撃。
余波で地面がバサッと斬り裂かれており、ガルムの毛がほんの少しだけ切られていた。
「やっぱり躱すよな」
初っ端の斬撃が毛を切るだけで終わったが、ソウスケが気落ちすることなく連続で攻め続ける。
現在ソウスケは、自身の身体強化だけではなく、蛇腹剣の身体強化も使用している。
二重の身体強化は常人が目で追えない速度で動いている。
だが、そんな動きにガルムは付いていっており……更にはブレスや爪撃をカウンターでぶち込んでいた。
(いや、本当に速いな。もしかして、今まで遭遇してきたモンスターの中で、最速?)
今のところ攻撃魔法は使わず、水龍の蒼剣を使って直接斬りつける……もしくは斬撃を飛ばす。
その二択だけで攻撃を行っているが、まだクリーンヒットはなく、毛が切れるだけ。
(割と全力で動いてるんだけど……当たらないな。なんでだ…………へぇ~~、そんなスキルあるんだ)
改めてガルムを鑑定して調べると、経験予測というスキルを確認。
ソウスケが更に強化系スキルを使用すれば、ガルムのスピードを越えることが出来なくもないが……経験予測というスキルを持っていると知ると、あまり更に強化しても意味は無いのかと思い、一旦脚を止めた。
「ふぅ……結構面倒な相手っぽいな」
Aランクのモンスターなので、ソウスケやザハークたち並みに強くとも、面倒と感じるのは間違いない。
加えて、ただ速いだけではなくガルムは経験予測のスキルを使い、ソウスケの攻撃はかなりギリギリではあるが、上手く躱されている。
「ッ!!!」
「クソッ! 考えさせてくれないか!!」
どうやって攻めようかと考えていると、先にガルムが呼吸を整え……爪に炎を纏いながら、ソウスケを潰すように全力で振るう。
(そりゃ速いだけじゃないよな)
爪撃は躱すことは出来たが、その跡を見たソウスケはやはり食らいたくないと思い、そろそろ攻撃魔法も使おうかと思った瞬間に速さが瞬間的に増した。
「うっ! おっ!!??」
空中にいる瞬間に爪撃を食らい、水龍の蒼剣で炎爪撃をガードすることは出来たが、思いっきり吹き飛ばされてしまう。
「っと……瞬動? 筋肉の溜め? ちょっとびっくりしたな」
いきなりの加速に少々驚かされたが、ギリギリ反応は可能。
吹き飛ばされはしたが、自身の後ろの風を発生させ、何十メートルも吹き飛ばされずに済んだ。
(まだちょっと、ブレーキがあったかな)
綺麗な素材が欲しいという願望が自分の中にあるのは理解していた。
だが、ガルムとの戦闘を開始し……少々その思いが強いなと感じ……強制的に意識を切り替えた。
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