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七百八十一話 勝率を上げるための準備
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「それじゃ、ちょっと行ってくる」
「いってらっしゃいませ」
野菜や飲み物の買い溜めを終えたソウスケは……先日のミレアナやザハークたちと同じく、ダンジョンへ向かっていた。
一応、ギルドの方から指示された場所に出発するまで、少しだけ時間はある。
その時間を利用し、ソウスケは少しでも自分たちが戦争で有利な状況をつくり出すため、一人でダンジョンに潜り始めた。
まずは中級者向けダンジョンの二十一階層に転移し、三十階層まで遭遇するモンスターを全て倒し、蛇腹剣に喰わせる。
身体強化を使用しながら常に動いているので、一日と掛からず蛇腹剣の食事をしながら三十階層のボス部屋前に到着。
一人でボス部屋の前に現れたソウスケに、まだ戦争の件に関して知らない冒険者たちは視線を集めた。
こんなところに一人で来るなんて、いくらなんでも死にたがり過ぎないかと。
しかし、何人かの冒険者たちがソウスケの見た目を覚えており、直ぐにその話を仲間に伝えた。
そのお陰もあり、この場で下手にソウスケに絡もうとする輩は現れなかった。
(ささっと殺して、次に移ろう)
最下層のボスは、エルダートレント。
ささっと殺そうと思って殺せる相手ではないのだが、戦争まで自由に動ける時間がもう限られている為、蛇腹剣のスキルをも使用して瞬殺。
ボス討伐の報酬として現れた宝箱を回収し、エルダートレントを蛇腹剣で喰らい尽くす。
その後、地上に戻ったソウスケは……上級者向けダンジョンの四十一階層に転移。
アホか!! 休め!!!! と思いっきりツッコまれる行動を行うソウスケだが、本人的にはまだまだ余裕がある。
四十一階層に転移後、階層に眠る宝箱はほとんど無視。
偶々視界に入った物だけ回収し、後は見つけたモンスターの殲滅と蛇腹剣の食事に時間を使った。
中級者向けダンジョンと比べ、当然攻略の難易度が上がる。
そのためソウスケも強化系のスキルを身体強化以外にも使いながら進み、魔力の消費量は先程までと比べて多くなるが……そこは問題無い。
蛇腹剣に食事をさせることで、自身の魔力を回復することも出来るため、最下層のボス部屋前に到着しても、ソウスケの魔力量は殆ど減っていなかった。
「好都合だな」
運良くボス部屋の前には誰もおらず、ソウスケは部屋の前で一息つくことなく、エルダーリッチ二体とクリムゾンリビングナイトが待つ部屋へ足を踏み入れる。
「っしゃ!!!!!」
一応相手が相手なため、気合を一つ入れ、全力で殺しに掛かる。
エルダーリッチ二体も最初から全力でソウスケに攻撃魔法をぶっ放すが、どれ一つとして当たることはなく、その体は斬り裂かれた。
あっという間に二体のエルダーリッチは地面に突っ伏し、クリムゾンリビングナイトとのタイマン状態に持ち込む。
この状況に、特に感情がない紅騎士は慌てることなく、挑戦者を殺すことだけに集中。
全身全霊の一刀を叩きこもうとするが、自身の前方以外からの攻撃を食らい、体勢が崩れたところで蛇腹剣による抉る斬撃を浴びる。
「ッ……ッ!!!!!」
抉る斬撃を浴び、ところどころ欠損してしまったが、まだ動きを止めず、ソウスケに剣を振るう。
リビングナイトだからこそ出来る攻撃、行動と言えるかもしれないが……今のソウスケには、そういった行動を感心する余裕はなかった。
「とりあえず、地上に戻るか」
圧倒的な速度でニ十層分の攻略という名の狩りを終え、一旦宿に戻った。
時間にして、まだ二日は猶予があった。
(飯食って、もう一度ダンジョンに潜るか)
時刻は九時過ぎ。
ミレアナとザハークの二人は、途中で戦争に参加する高ランク冒険者たちに捕まり、調整という名の模擬戦を行っていた。
その為、三人が再開したのは更にもう一日過ぎた後だった。
「いってらっしゃいませ」
野菜や飲み物の買い溜めを終えたソウスケは……先日のミレアナやザハークたちと同じく、ダンジョンへ向かっていた。
一応、ギルドの方から指示された場所に出発するまで、少しだけ時間はある。
その時間を利用し、ソウスケは少しでも自分たちが戦争で有利な状況をつくり出すため、一人でダンジョンに潜り始めた。
まずは中級者向けダンジョンの二十一階層に転移し、三十階層まで遭遇するモンスターを全て倒し、蛇腹剣に喰わせる。
身体強化を使用しながら常に動いているので、一日と掛からず蛇腹剣の食事をしながら三十階層のボス部屋前に到着。
一人でボス部屋の前に現れたソウスケに、まだ戦争の件に関して知らない冒険者たちは視線を集めた。
こんなところに一人で来るなんて、いくらなんでも死にたがり過ぎないかと。
しかし、何人かの冒険者たちがソウスケの見た目を覚えており、直ぐにその話を仲間に伝えた。
そのお陰もあり、この場で下手にソウスケに絡もうとする輩は現れなかった。
(ささっと殺して、次に移ろう)
最下層のボスは、エルダートレント。
ささっと殺そうと思って殺せる相手ではないのだが、戦争まで自由に動ける時間がもう限られている為、蛇腹剣のスキルをも使用して瞬殺。
ボス討伐の報酬として現れた宝箱を回収し、エルダートレントを蛇腹剣で喰らい尽くす。
その後、地上に戻ったソウスケは……上級者向けダンジョンの四十一階層に転移。
アホか!! 休め!!!! と思いっきりツッコまれる行動を行うソウスケだが、本人的にはまだまだ余裕がある。
四十一階層に転移後、階層に眠る宝箱はほとんど無視。
偶々視界に入った物だけ回収し、後は見つけたモンスターの殲滅と蛇腹剣の食事に時間を使った。
中級者向けダンジョンと比べ、当然攻略の難易度が上がる。
そのためソウスケも強化系のスキルを身体強化以外にも使いながら進み、魔力の消費量は先程までと比べて多くなるが……そこは問題無い。
蛇腹剣に食事をさせることで、自身の魔力を回復することも出来るため、最下層のボス部屋前に到着しても、ソウスケの魔力量は殆ど減っていなかった。
「好都合だな」
運良くボス部屋の前には誰もおらず、ソウスケは部屋の前で一息つくことなく、エルダーリッチ二体とクリムゾンリビングナイトが待つ部屋へ足を踏み入れる。
「っしゃ!!!!!」
一応相手が相手なため、気合を一つ入れ、全力で殺しに掛かる。
エルダーリッチ二体も最初から全力でソウスケに攻撃魔法をぶっ放すが、どれ一つとして当たることはなく、その体は斬り裂かれた。
あっという間に二体のエルダーリッチは地面に突っ伏し、クリムゾンリビングナイトとのタイマン状態に持ち込む。
この状況に、特に感情がない紅騎士は慌てることなく、挑戦者を殺すことだけに集中。
全身全霊の一刀を叩きこもうとするが、自身の前方以外からの攻撃を食らい、体勢が崩れたところで蛇腹剣による抉る斬撃を浴びる。
「ッ……ッ!!!!!」
抉る斬撃を浴び、ところどころ欠損してしまったが、まだ動きを止めず、ソウスケに剣を振るう。
リビングナイトだからこそ出来る攻撃、行動と言えるかもしれないが……今のソウスケには、そういった行動を感心する余裕はなかった。
「とりあえず、地上に戻るか」
圧倒的な速度でニ十層分の攻略という名の狩りを終え、一旦宿に戻った。
時間にして、まだ二日は猶予があった。
(飯食って、もう一度ダンジョンに潜るか)
時刻は九時過ぎ。
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その為、三人が再開したのは更にもう一日過ぎた後だった。
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