転移したらダンジョンの下層だった

Gai

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千百七話 多数輩出

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「ソウスケさん、ギルド職員の方が来ています」

「ギルド職員が? 解りました」

大手クラン、蒼天に所属するノストルに豪華な夕食をご馳走してもらってから十日後……今日も今日とて武器を作ろうと思っていたソウスケ。

しかし朝からソウスケたちが泊っている宿に、ギルド職員が来訪。

「部屋にお招きして頂きありがとうございます」

「いえいえ、別にそんな頭を下げられる様な事では……それで、いったい俺たちに何の御用で?」

ご用がなければ、自分たちの元に訪れる理由がない。
ソウスケは宿にやって来た受付嬢と世間話をすることなく、早速本題に入った。

「是非とも、ソウスケさんたちに受けて頂きたい依頼があります」

「そうですか」

討伐系の依頼かと思いながら一枚の洋紙を受け取り、確認。

「……………」

記された内容を見たソウスケの表情は、直ぐに歪んだ。
内容を読んだミレアナは、何故ソウスケの眉がへの字に歪んだのが直ぐに把握。

そんなソウスケの表情を見て、やはり不快に思われていると把握しながらも、なんとか受けてもらおうと動かなければならない。

「指導依頼、ですか」

「はい、その通りです。レイヤーズ学園からの指導依頼になります」

「レイヤーズ学園……………どういう学園なんですか?」

グレンゼブル帝国の民たちであれば、一度は聞いたことがある学園名。

しかし、煽りとかではなくソウスケは他国の人間ということもあり……ドラゴニックバレーにしか興味がないということもあり、本当にレイヤーズ学園というのがどの様な学園なのか知らない。

受付嬢にとって驚きではあるものの、エイリスト王国から来たソウスケであれば知らない可能性もあるだろうと予想はしていたため、そこでどうこう問題になることはなかった。

「レイヤーズ学園は、未来のドラゴンスレイヤーを育てる学園です」

「ドラゴンスレイヤーを育てる学園…………なんと言いますか、グレンゼブル帝国ならではなの学園、ですね」

グレンゼブル帝国以外の国で活動している冒険者たちが聞けば、何を馬鹿な事をやってるんだと笑い飛ばす。
それは決しておかしい事ではなく、冒険者たちからすればそれだけドラゴンスレイヤーになることが、竜殺しの称号を得ることが難しいと解っているからこその反応。

しかし、レイヤーズ学園はこれまで多くのドラゴンスレイヤーを輩出してきた実績を持つ。

「そういった認識になるでしょう。レイヤーズ学園にはその他の学園と比べて非常に限られた者しか入学することが出来ません。ただ、入学者は貴族であろうと平民であろうと歓迎しています」

「素質がある者であれば、誰であっても拒まないと」

「その通りです。レイヤーズ学園はソウスケさんたちに特に見込みのある生徒たちに指導をお願いしたいそうです」

「……………」

自分たちの実力や功績を評価してくれているのは嬉しいが、教えることは特に趣味でもなんでもない。

ソウスケたちがこの短期間で狩ってきたドラゴンの数を考えれば、レイヤーズ学園が大手クランなどではなく、彼らに依頼を出しても特におかしい点はない。

ソウスケたちに関しては他国の人間であり、いつまでもグレンゼブル帝国にいる保証がないという点に関しても、レイヤーズ学園が彼らを選んだ理由でもあった。

「因みに、生徒たちはレイウルに来ます」

「あっ……そうなんですね」

ソウスケはまだまだドラゴニックバレーを、ドラゴニックバレーで手に入る素材で楽しんでいる最中。
そのため、質の高い報酬を用意されたとしても、レイウルを離れることは好ましくない。

加えて、レイヤーズ学園はソウスケたちに相応しい依頼報酬を用意していた。

「そして、こちらが依頼を受けて頂いた際の報酬となります」

「っ!!!!! …………マジっすか」

報酬内容が記された洋紙には、見事にソウスケたちの興味がそそる物が記載されていた。
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