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千二百六十六話 格付け
「「「「「「っっっ!!!!!」」」」」」
竜騎士団の騎竜となるワイバーンたちは、基本的に卵から育てられる。
卵から育て、孵化させて生まれたばかりの頃から人間と共に行動することによって、自分とは違う人間を敵対視させないようにする。
ゴリディア帝国としても竜騎士という存在がどれだけ貴重であるかは認識しており、ワイバーンの育て方には細心の注意を払っており、力で押さえつけるような無理矢理が過ぎる教育は行っていない。
それ自体はとても良いことであり、ワイバーンと竜騎士は人竜一体となり、戦場で猛威を振るうことができる。
ただ、デメリットも存在する。
それは……生まれた時点で、他のワイバーンたちと比べて野生の厳しさを体験せずに育ってしまうこと。
野生で育ったワイバーンにも生まれ持った強さで悠々自適で傲慢的な生活を送っている個体もいるが、それでもどこかで自分より上の強者に遭遇してしまう。
その際、逃げるという手段は取るかもしれないが、それでも野生を知らない個体と違い、生への執念が異なる。
「っっっ!!!」
「っ!? 落ち着け!!! 冷静さを失ってはっ!!!!!?????」
当然、生まれた隙を見逃すことなく急接近し、渾身の爪撃を叩きつけた。
彼らは知らなかった。
勿論、自分単体だけでは勝てなくとも、相棒である竜騎士たちと共に戦って格上に勝利を掴んできた。
それでも……ここにきて、生物ピラミッドの……ドラゴンとしての格の違いを叩き込まれた。
ワイバーンは、確かにドラゴンではあるが、正式な分類は亜竜。
ランクはCであり、基本的に操れる属性も火のみ。
人によっては、ドラゴンですらないと語る者もいる。
対して、ブローズは虎竜。
分類としては、それこそドラゴンという主から外れるのではないかと考える、者もいるかもしれないが……彼の血には、確かに竜の血が流れている。
そしてその血は……亜竜ではなく、正真正銘ドラゴンの血。
加えて、虎である血もワイバーンを餌として認識できるほどの強個体。
種として上位にあたる血と、ワイバーンたちからみて捕食者である強者の血を持つハイブリット。
そんな個体から……ブローズは更に別の血が流れている。
「ガァァアアアアアアッッッ!!!!」
「ぐっっっ!!!!! 恐れるな!!! 逃げては、勝てるものも勝てないぞッ!!!!!!」
宙では屈強な竜騎士たちも、本来であれば耐えられるかもしれないが……足場が安定してない以上、その一撃だけで勝負が喫する可能性も十分あり得る。
竜騎士たちは必至で相棒を鼓舞するが、種として明確に差を解らせられたワイバーンたちは、その一声で冷静さを取り戻すことはなかった。
一対一の実力を比べてというのもあるが、それでもワイバーンたちにとって虎竜は間違いなく自分たちよりも上位の存在である……なにより、自分たちが被食者で向こうが捕食者であると、本能が解らせられてしまった。
(撤退するしか、ないのかッ!!!)
本来であれば、竜騎士という存在は一対一? の戦いでは間違いなく強いが、集団戦となると狙い撃ちされる可能性がある。
ワイバーンの機動力があれば避けるのは容易と思われるかもしれないが、この戦場には……両陣営に、ワイバーンを一撃で仕留められる後衛が存在する。
だからこそ、ゴリディア帝国側も竜騎士団をサポートする後衛たちがいるのだが……その者たちは、現在超遠距離攻撃合戦を強いられていた。
ブローズから自分が竜騎士たちを仕留めると伝えられた指揮官は、万が一の可能性を考え、信頼できる魔術師に一撃でワイバーン以上の存在をも仕留められる攻撃を準備させていた。
加えて、竜騎士団には彼らの援護する後衛たちがいることも理解していたため、その魔術師や弓使いたちがブローズの行動を邪魔できないようにと、冒険者たちにも呼び掛けて彼らとの遠距離攻撃合戦に持ち込んだ。
(このまま、ではッ!!!!)
全員が撤退した方が良いという考えを持ったが、撤退するには相棒が冷静になってくれなければ、逃げきれるものも逃げ切れない。
仮に相棒を見捨てるにしても、宙に飛ぶ必要がある。
空中での行動はブローズに分があるため、地面に脚が付く前に散ってしまってもおかしくない。
「下がれ」
「ッッッ!!!!!」
そんな中、別の戦場でアルバース王国の戦闘者を苦しめていた年配の竜騎士が現れた。
「隊長っ!!」
「全部隊、後方に下がって相棒たちを落ち着かせるんだ」
「っ、しかし、隊長をお一人にするわけには!!」
「戦争は今日終わるとは限らん。今後、お前たちの力が必要になる」
「……ガァ」
年配竜騎士の言葉と、彼の騎竜……火竜の言葉により、ワイバーンたちはある程度落ち着きを取り戻した。
「さぁ、戻るんだ」
「っっっっ、ご武運を!!!!」
「申し訳ありませんッ!!!!」
なんとか生き残っていた竜騎士たちは隊長を残し、後方へと一時撤退。
「時間を取らせて済まなかったな。ここからは、私たちが相手をしよう」
「ルルルァ」
「…………」
歴戦の竜騎士と、幾重もの困難を乗り越えてきた本物のドラゴン。
彼らの姿は、まさに人竜一体を思わせるほどの威厳を有していた。
竜騎士団の騎竜となるワイバーンたちは、基本的に卵から育てられる。
卵から育て、孵化させて生まれたばかりの頃から人間と共に行動することによって、自分とは違う人間を敵対視させないようにする。
ゴリディア帝国としても竜騎士という存在がどれだけ貴重であるかは認識しており、ワイバーンの育て方には細心の注意を払っており、力で押さえつけるような無理矢理が過ぎる教育は行っていない。
それ自体はとても良いことであり、ワイバーンと竜騎士は人竜一体となり、戦場で猛威を振るうことができる。
ただ、デメリットも存在する。
それは……生まれた時点で、他のワイバーンたちと比べて野生の厳しさを体験せずに育ってしまうこと。
野生で育ったワイバーンにも生まれ持った強さで悠々自適で傲慢的な生活を送っている個体もいるが、それでもどこかで自分より上の強者に遭遇してしまう。
その際、逃げるという手段は取るかもしれないが、それでも野生を知らない個体と違い、生への執念が異なる。
「っっっ!!!」
「っ!? 落ち着け!!! 冷静さを失ってはっ!!!!!?????」
当然、生まれた隙を見逃すことなく急接近し、渾身の爪撃を叩きつけた。
彼らは知らなかった。
勿論、自分単体だけでは勝てなくとも、相棒である竜騎士たちと共に戦って格上に勝利を掴んできた。
それでも……ここにきて、生物ピラミッドの……ドラゴンとしての格の違いを叩き込まれた。
ワイバーンは、確かにドラゴンではあるが、正式な分類は亜竜。
ランクはCであり、基本的に操れる属性も火のみ。
人によっては、ドラゴンですらないと語る者もいる。
対して、ブローズは虎竜。
分類としては、それこそドラゴンという主から外れるのではないかと考える、者もいるかもしれないが……彼の血には、確かに竜の血が流れている。
そしてその血は……亜竜ではなく、正真正銘ドラゴンの血。
加えて、虎である血もワイバーンを餌として認識できるほどの強個体。
種として上位にあたる血と、ワイバーンたちからみて捕食者である強者の血を持つハイブリット。
そんな個体から……ブローズは更に別の血が流れている。
「ガァァアアアアアアッッッ!!!!」
「ぐっっっ!!!!! 恐れるな!!! 逃げては、勝てるものも勝てないぞッ!!!!!!」
宙では屈強な竜騎士たちも、本来であれば耐えられるかもしれないが……足場が安定してない以上、その一撃だけで勝負が喫する可能性も十分あり得る。
竜騎士たちは必至で相棒を鼓舞するが、種として明確に差を解らせられたワイバーンたちは、その一声で冷静さを取り戻すことはなかった。
一対一の実力を比べてというのもあるが、それでもワイバーンたちにとって虎竜は間違いなく自分たちよりも上位の存在である……なにより、自分たちが被食者で向こうが捕食者であると、本能が解らせられてしまった。
(撤退するしか、ないのかッ!!!)
本来であれば、竜騎士という存在は一対一? の戦いでは間違いなく強いが、集団戦となると狙い撃ちされる可能性がある。
ワイバーンの機動力があれば避けるのは容易と思われるかもしれないが、この戦場には……両陣営に、ワイバーンを一撃で仕留められる後衛が存在する。
だからこそ、ゴリディア帝国側も竜騎士団をサポートする後衛たちがいるのだが……その者たちは、現在超遠距離攻撃合戦を強いられていた。
ブローズから自分が竜騎士たちを仕留めると伝えられた指揮官は、万が一の可能性を考え、信頼できる魔術師に一撃でワイバーン以上の存在をも仕留められる攻撃を準備させていた。
加えて、竜騎士団には彼らの援護する後衛たちがいることも理解していたため、その魔術師や弓使いたちがブローズの行動を邪魔できないようにと、冒険者たちにも呼び掛けて彼らとの遠距離攻撃合戦に持ち込んだ。
(このまま、ではッ!!!!)
全員が撤退した方が良いという考えを持ったが、撤退するには相棒が冷静になってくれなければ、逃げきれるものも逃げ切れない。
仮に相棒を見捨てるにしても、宙に飛ぶ必要がある。
空中での行動はブローズに分があるため、地面に脚が付く前に散ってしまってもおかしくない。
「下がれ」
「ッッッ!!!!!」
そんな中、別の戦場でアルバース王国の戦闘者を苦しめていた年配の竜騎士が現れた。
「隊長っ!!」
「全部隊、後方に下がって相棒たちを落ち着かせるんだ」
「っ、しかし、隊長をお一人にするわけには!!」
「戦争は今日終わるとは限らん。今後、お前たちの力が必要になる」
「……ガァ」
年配竜騎士の言葉と、彼の騎竜……火竜の言葉により、ワイバーンたちはある程度落ち着きを取り戻した。
「さぁ、戻るんだ」
「っっっっ、ご武運を!!!!」
「申し訳ありませんッ!!!!」
なんとか生き残っていた竜騎士たちは隊長を残し、後方へと一時撤退。
「時間を取らせて済まなかったな。ここからは、私たちが相手をしよう」
「ルルルァ」
「…………」
歴戦の竜騎士と、幾重もの困難を乗り越えてきた本物のドラゴン。
彼らの姿は、まさに人竜一体を思わせるほどの威厳を有していた。
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