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千三百二話 切れない手札
(くそッ!! 中々……攻めに、回れない!!!!!)
劇薬を使用して超強化された男、ナスバーの身体能力はギーラス一人の手に負えるものではなく、複数人で攻めている。
当然、応援に駆け付けた女性魔術師も他の戦場だけではなく、ギーラスたちの戦場にも支援を行っているが、それでも威力が他の戦場と分散されていることもあり、ダメージは与えられるが、ギリギリ牽制になるか否かといった程度。
「ほらほら、どうした、よッ!!!!!」
大雑把ではあるが、ナスバーの一撃が当たれば、基本的にガード出来てもその場に踏みとどまるのが難しい。
「疾ッッ!!!」
「ハハッ!! そんなもんかよ!!!!!!」
騎士の一人が素早い斬撃を叩き込もうとするが、ナスバーはそれをあっさり避けてしまい、逆に斬撃を叩き込む。
「がっ!!!!????」
なんとかガードは間に合うも、万全の状態ではなく、衝撃が中に伝わってり、後方へ吹き飛ばす。
ナスバーはビガルと違い、人族。
そのため、防御力は彼ほどのものではなく、現在対応を行っている騎士たちの攻撃でもダメージは入る。
ただ、パワーに関してはその場にいる大半の騎士を上回っており、スピードも尋常ではないため、こちらの攻撃は殆ど躱されてしまう。
偶にダメージを与えられたとしても深くはなく、直ぐに回復してしまう。
なにより……ナスバーが装備している武器、防具の質が高く、当てられたとしてもダメージを与えるのが難しい。
「ぅおらッ!!!」
「っっっ!!! ッ、ジッ!!!!!!」
「ひょは!! やっぱり、お前はとびぬけて、強いみたいだなぁ、ギーラスぅうううううう!!!!!」
ギーラスはなんとかナスバーの斬撃を受け流し、その勢いのままカウンターを叩き込もうとした。
しかしナスバーはやや体勢が崩れていたにもかかわらず、見てから反応してカウンターを回避。
「敵に、褒められた、ところで、なッ!!!!!!」
「んなつれないこと、言うなよ~~~~~」
「ぐっっっ!!!!!!」
ギーラスとの会話を楽しみながら細剣による連続突きを躱し、女性剣士の腹に蹴りを叩き込む。
サイドからの攻撃であり、目では気付かないほど死角からの攻撃ではなかったが……それでも、普通ならギーラスという人間を目の前にして完全に躱すことは出来ず、攻撃まで返せない。
(戦える、人間に……暴力という力が、重なった、といった感覚、かっっっ!!!!!!)
当然ながら、ナスバーはギーラスのことを気に入ったが、それはそれとして上から捕えられないなら殺しておけと言われている人間。
ナスバーは使用した劇薬のデメリットを理解しながら嬉々として使用する人間だが、それはそれとして戦いは勝たなければつまらないと思っており、殺れる瞬間があると思えば、殺りにかかる。
だが、今回もギーラスの剣が間に挟まり、その首を刎ね飛ばすには至らない。
「うおらああああああ!!!!!」
「っと、思ったより多いな~~~~」
自慢の防具を身に着けてはいるが、それでも避けるに越したことはない。
確かにギーラス側はダメージを与えるのが難しくはあるが……ナスバーもまともに食らえば防具が損傷してしまう。
劇薬によってナスバーの防御力も上がっているが、さすがに彼の防具の性能までは上がっていない。
(他の連中もバシバシ殺してぇんだけど……やっぱ、アルバース王国はアルバース王国で解ってた感じか?)
フール、アラッドの身内であるギーラスたちが狙われる可能性が高い。
そんな事をアルバース王国側が理解してないわけがなく、当然初日より……二日目よりも警戒レベルを高め、ギーラスと同隊するメンバーを変え、戦力を高めていた。
そのため、ギーラスたちはナスバーを相手に劣勢を強いられているが、幸いにもナスバーに殺された者もまだいない。
(ギーラスをぶっ殺すことを、考えっと……やっぱ、あの女の魔術師を先に殺しておきてぇよなぁ……)
がっつり考え事をしながら、振り下ろされる戦斧や大剣を躱し、カウンターを叩き込んでいく。
ときおり風槍や剛矢が彼を貫こうと迫るも、ナスバーは拳を握りしめ、振り回すだけで粉砕していた。
パワーだけでもドンピシャで合わせられなければ、無傷で対応するのは難しい。
確かな下地を持つ強者に、文字通りドーピングが追加されたことで為せる対応。
そんな怪物が過ぎる強敵を相手にギーラスは数で対応し続けるも中……一番の標的であるギーラスは、中々黒炎を使わずにいた。
理由は……難しいものではない。
ただナスバーの反応速度に、ギーラスの剣速が追いつかない可能性が高い。
一度黒炎を使用すれば、二度と奇襲として使えない。
身体能力で劣っている以上、奇襲として使い、必ず成功させる必要がある。
「破ァアアアアッ!!!!!」
「なはっ!!! 器用じゃあ、ねぇか!!!!」
炎を纏いながらロングソードを振り下ろし、同時にフレイムランスも放つ。
炎槍は一本だけではなく複数本を同時に放ったこともあり、一本だけ直撃。
(っ、ダメージ、なしか。そうなると、あの防具は)
直撃した衝撃は受けたものの、防具や体が燃えることはなく、足を引きずるほどの衝撃も受けていない。
だが、直撃しても一切のダメージがないことから、ギーラスはナスバーの防具に何が使われているのかを予想。
その予想は的中していた。
ただ……ギーラスにとっては、超強化されたナスバーと戦うよりも、防具に使われている素材のモンスターと戦う方が、まだ戦れると断言できた。
劇薬を使用して超強化された男、ナスバーの身体能力はギーラス一人の手に負えるものではなく、複数人で攻めている。
当然、応援に駆け付けた女性魔術師も他の戦場だけではなく、ギーラスたちの戦場にも支援を行っているが、それでも威力が他の戦場と分散されていることもあり、ダメージは与えられるが、ギリギリ牽制になるか否かといった程度。
「ほらほら、どうした、よッ!!!!!」
大雑把ではあるが、ナスバーの一撃が当たれば、基本的にガード出来てもその場に踏みとどまるのが難しい。
「疾ッッ!!!」
「ハハッ!! そんなもんかよ!!!!!!」
騎士の一人が素早い斬撃を叩き込もうとするが、ナスバーはそれをあっさり避けてしまい、逆に斬撃を叩き込む。
「がっ!!!!????」
なんとかガードは間に合うも、万全の状態ではなく、衝撃が中に伝わってり、後方へ吹き飛ばす。
ナスバーはビガルと違い、人族。
そのため、防御力は彼ほどのものではなく、現在対応を行っている騎士たちの攻撃でもダメージは入る。
ただ、パワーに関してはその場にいる大半の騎士を上回っており、スピードも尋常ではないため、こちらの攻撃は殆ど躱されてしまう。
偶にダメージを与えられたとしても深くはなく、直ぐに回復してしまう。
なにより……ナスバーが装備している武器、防具の質が高く、当てられたとしてもダメージを与えるのが難しい。
「ぅおらッ!!!」
「っっっ!!! ッ、ジッ!!!!!!」
「ひょは!! やっぱり、お前はとびぬけて、強いみたいだなぁ、ギーラスぅうううううう!!!!!」
ギーラスはなんとかナスバーの斬撃を受け流し、その勢いのままカウンターを叩き込もうとした。
しかしナスバーはやや体勢が崩れていたにもかかわらず、見てから反応してカウンターを回避。
「敵に、褒められた、ところで、なッ!!!!!!」
「んなつれないこと、言うなよ~~~~~」
「ぐっっっ!!!!!!」
ギーラスとの会話を楽しみながら細剣による連続突きを躱し、女性剣士の腹に蹴りを叩き込む。
サイドからの攻撃であり、目では気付かないほど死角からの攻撃ではなかったが……それでも、普通ならギーラスという人間を目の前にして完全に躱すことは出来ず、攻撃まで返せない。
(戦える、人間に……暴力という力が、重なった、といった感覚、かっっっ!!!!!!)
当然ながら、ナスバーはギーラスのことを気に入ったが、それはそれとして上から捕えられないなら殺しておけと言われている人間。
ナスバーは使用した劇薬のデメリットを理解しながら嬉々として使用する人間だが、それはそれとして戦いは勝たなければつまらないと思っており、殺れる瞬間があると思えば、殺りにかかる。
だが、今回もギーラスの剣が間に挟まり、その首を刎ね飛ばすには至らない。
「うおらああああああ!!!!!」
「っと、思ったより多いな~~~~」
自慢の防具を身に着けてはいるが、それでも避けるに越したことはない。
確かにギーラス側はダメージを与えるのが難しくはあるが……ナスバーもまともに食らえば防具が損傷してしまう。
劇薬によってナスバーの防御力も上がっているが、さすがに彼の防具の性能までは上がっていない。
(他の連中もバシバシ殺してぇんだけど……やっぱ、アルバース王国はアルバース王国で解ってた感じか?)
フール、アラッドの身内であるギーラスたちが狙われる可能性が高い。
そんな事をアルバース王国側が理解してないわけがなく、当然初日より……二日目よりも警戒レベルを高め、ギーラスと同隊するメンバーを変え、戦力を高めていた。
そのため、ギーラスたちはナスバーを相手に劣勢を強いられているが、幸いにもナスバーに殺された者もまだいない。
(ギーラスをぶっ殺すことを、考えっと……やっぱ、あの女の魔術師を先に殺しておきてぇよなぁ……)
がっつり考え事をしながら、振り下ろされる戦斧や大剣を躱し、カウンターを叩き込んでいく。
ときおり風槍や剛矢が彼を貫こうと迫るも、ナスバーは拳を握りしめ、振り回すだけで粉砕していた。
パワーだけでもドンピシャで合わせられなければ、無傷で対応するのは難しい。
確かな下地を持つ強者に、文字通りドーピングが追加されたことで為せる対応。
そんな怪物が過ぎる強敵を相手にギーラスは数で対応し続けるも中……一番の標的であるギーラスは、中々黒炎を使わずにいた。
理由は……難しいものではない。
ただナスバーの反応速度に、ギーラスの剣速が追いつかない可能性が高い。
一度黒炎を使用すれば、二度と奇襲として使えない。
身体能力で劣っている以上、奇襲として使い、必ず成功させる必要がある。
「破ァアアアアッ!!!!!」
「なはっ!!! 器用じゃあ、ねぇか!!!!」
炎を纏いながらロングソードを振り下ろし、同時にフレイムランスも放つ。
炎槍は一本だけではなく複数本を同時に放ったこともあり、一本だけ直撃。
(っ、ダメージ、なしか。そうなると、あの防具は)
直撃した衝撃は受けたものの、防具や体が燃えることはなく、足を引きずるほどの衝撃も受けていない。
だが、直撃しても一切のダメージがないことから、ギーラスはナスバーの防具に何が使われているのかを予想。
その予想は的中していた。
ただ……ギーラスにとっては、超強化されたナスバーと戦うよりも、防具に使われている素材のモンスターと戦う方が、まだ戦れると断言できた。
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