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百五十三話 狂う?
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アラッドがミスリル鉱石とローズオレッドを手に入れて油断しているところで、鉱石宝石系の出品物の中の目玉商品が現れた。
「こちらの商品に関してですが……断言出来ます。必ず皆さまが……特に一部の方々にとっては、驚き狂うほどの品です!!!!」
司会者の紹介により、参加者たちの気分が更に高揚し始め……気を抜いていたアラッドが目を覚ます。
(一部の方にとっては驚き狂うって……いったい何が出てくるんだ?)
アラッドが予想する間も無く、隠されたベールが脱がされ……商品の姿が現れた。
その商品を目にした瞬間、司会者の言葉通り……何名かの者たちは驚きのあまり固まった。
固まった者の中には、フールとグラストもいた。
二人の表情を見て、アラッドは直ぐにベールを脱いだ商品が鉱石や宝石類の中でもトップクラスの物だと分かった。
ただ……いったい何という名前の商品なのか、全く予想出来ない。
「既にお分かりになっている方もいるようですね……そう、この鉱石はヒヒイロカネです!!!」
司会者が鉱石の正体を説明した瞬間、会場が湧いた。
正確にはヒヒイロカネという素材の価値を十分知っている者たちが司会者の言葉通り、驚き狂った。
「…………マジ、か」
驚きを声に出すことはなかったアラッドだが、心は完全に沸騰していた。
(あれは……絶対に欲しい!!!!)
鉱石の中でもオリハルコンに次いで有名な鉱石であり、その希少性は圧倒的。
アラッドは文字通り、目先にある鉱石を喉から手が出るほど欲しいと思った。
「こちらのヒヒイロカネ……最低落札額、五百枚から始めさせていただきます!!!!」
「六百!!!」
「七百!!!」
「八百!!!!」
司会者が最低落札額を発表した瞬間、速攻で金貨百枚分上がった。
最低落札額、金貨五百枚との時点で現在トップの落札額だが、それが次々に更新されていく。
それまでは五枚や十枚刻みで競り上がっていたのが、五十枚や百枚刻みでどんどん落札額が吊り上がっていく。
あまりにも値段が上がっていくスピードが速く、少し圧倒されたアラッドだが……直ぐにミスリル鉱石とローズオレッドが舞台に上がった時と同じ表情に変わった。
(おっと、この表情は……やっぱり狙うつもりなんだね)
武器を使う者として、是非ともヒヒイロカネという鉱石は欲しい。
それはフールとグラストも同じ気持ちだが、どう考えてもアラッドが競り落とす光景が目に見えているので手を出そうとはしなかった。
(獲物を狩る時の目付き……今は参加する段階じゃないってことか)
値段はあっさりと五千枚台を突破し、それでも更に吊り上がっていく。
「七千五百!!!」
「七千八百!!!!」
「……八千二百!!!!」
ヒヒイロカネの落札額は止まることなく、白金貨八十二枚を突破。
参加者の中にはヒヒイロカネという鉱石が珍しく、希少性が高いということは分かっているが、それでもまだまだ値段を上げていく者たちに対して、少し引いていた。
だが、その価値を知っている者からすればここは絶対に引けない勝負。
自身が自由に使える金に限界がくるまで争い続ける。
(……な、なんか徐々に狂い始めてる?)
自分が参加する時まで冷静に待機している中、徐々に値段を上げていく者たちの声に狂気が宿っている様に感じた。
ただそれでも、アラッドはこの戦いから逃げようとは一ミリも考えていない。
まだまだ値段が上がっていく中、ついに落札額は黒曜金貨一枚……つまり、金貨一万枚に達した。
(今だな)
「一万百枚!!!」
「「「「「「ッ!!!???」」」」」」
再びミスリル鉱石とローズオレッドを落札した少年が参加した。
この状況に驚く者がいれば、歯ぎしりをする者もいた。
「一万五百枚!!!!!」
ガキが参加する幕じゃない!!!! と言いたげな声で更に四百枚上乗せ。
しかしアラッドもここで引きはしない。
「一万一千枚!!!!!」
更に五百枚を上乗せし、参加者たちが感嘆の声を漏らす。
「ぐっ!!! い、一万一千百枚!!!!」
「一万一千五百枚!!!!!」
「なっ!!!! ……クソッ!!!!」
今度はアラッドからもう戦うだけ無駄だと言わんばかりの値上げをされ、遂に長い競り合いが終了した。
「こちらの商品に関してですが……断言出来ます。必ず皆さまが……特に一部の方々にとっては、驚き狂うほどの品です!!!!」
司会者の紹介により、参加者たちの気分が更に高揚し始め……気を抜いていたアラッドが目を覚ます。
(一部の方にとっては驚き狂うって……いったい何が出てくるんだ?)
アラッドが予想する間も無く、隠されたベールが脱がされ……商品の姿が現れた。
その商品を目にした瞬間、司会者の言葉通り……何名かの者たちは驚きのあまり固まった。
固まった者の中には、フールとグラストもいた。
二人の表情を見て、アラッドは直ぐにベールを脱いだ商品が鉱石や宝石類の中でもトップクラスの物だと分かった。
ただ……いったい何という名前の商品なのか、全く予想出来ない。
「既にお分かりになっている方もいるようですね……そう、この鉱石はヒヒイロカネです!!!」
司会者が鉱石の正体を説明した瞬間、会場が湧いた。
正確にはヒヒイロカネという素材の価値を十分知っている者たちが司会者の言葉通り、驚き狂った。
「…………マジ、か」
驚きを声に出すことはなかったアラッドだが、心は完全に沸騰していた。
(あれは……絶対に欲しい!!!!)
鉱石の中でもオリハルコンに次いで有名な鉱石であり、その希少性は圧倒的。
アラッドは文字通り、目先にある鉱石を喉から手が出るほど欲しいと思った。
「こちらのヒヒイロカネ……最低落札額、五百枚から始めさせていただきます!!!!」
「六百!!!」
「七百!!!」
「八百!!!!」
司会者が最低落札額を発表した瞬間、速攻で金貨百枚分上がった。
最低落札額、金貨五百枚との時点で現在トップの落札額だが、それが次々に更新されていく。
それまでは五枚や十枚刻みで競り上がっていたのが、五十枚や百枚刻みでどんどん落札額が吊り上がっていく。
あまりにも値段が上がっていくスピードが速く、少し圧倒されたアラッドだが……直ぐにミスリル鉱石とローズオレッドが舞台に上がった時と同じ表情に変わった。
(おっと、この表情は……やっぱり狙うつもりなんだね)
武器を使う者として、是非ともヒヒイロカネという鉱石は欲しい。
それはフールとグラストも同じ気持ちだが、どう考えてもアラッドが競り落とす光景が目に見えているので手を出そうとはしなかった。
(獲物を狩る時の目付き……今は参加する段階じゃないってことか)
値段はあっさりと五千枚台を突破し、それでも更に吊り上がっていく。
「七千五百!!!」
「七千八百!!!!」
「……八千二百!!!!」
ヒヒイロカネの落札額は止まることなく、白金貨八十二枚を突破。
参加者の中にはヒヒイロカネという鉱石が珍しく、希少性が高いということは分かっているが、それでもまだまだ値段を上げていく者たちに対して、少し引いていた。
だが、その価値を知っている者からすればここは絶対に引けない勝負。
自身が自由に使える金に限界がくるまで争い続ける。
(……な、なんか徐々に狂い始めてる?)
自分が参加する時まで冷静に待機している中、徐々に値段を上げていく者たちの声に狂気が宿っている様に感じた。
ただそれでも、アラッドはこの戦いから逃げようとは一ミリも考えていない。
まだまだ値段が上がっていく中、ついに落札額は黒曜金貨一枚……つまり、金貨一万枚に達した。
(今だな)
「一万百枚!!!」
「「「「「「ッ!!!???」」」」」」
再びミスリル鉱石とローズオレッドを落札した少年が参加した。
この状況に驚く者がいれば、歯ぎしりをする者もいた。
「一万五百枚!!!!!」
ガキが参加する幕じゃない!!!! と言いたげな声で更に四百枚上乗せ。
しかしアラッドもここで引きはしない。
「一万一千枚!!!!!」
更に五百枚を上乗せし、参加者たちが感嘆の声を漏らす。
「ぐっ!!! い、一万一千百枚!!!!」
「一万一千五百枚!!!!!」
「なっ!!!! ……クソッ!!!!」
今度はアラッドからもう戦うだけ無駄だと言わんばかりの値上げをされ、遂に長い競り合いが終了した。
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