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二百十七話 そりゃどんまいかな
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貴族界の中でお偉いさんの人物から言葉を貰い、ようやく子供たちだけのパーティーが始まった。
(……誰も、寄ってこないんだな)
まだまだ本当にパーティーが始まったばかり。
全く面識名がない者……もしくは、親の地位が自分のところよりも高い人物に話しかけるには早い段階かもしれない。
(まぁ、それは好都合だな)
アラッドの容姿については実際に見たことがない令息、令嬢は多いが……それでも大きな噂を持つ人物なので、ベルやリオ、ルールと一緒に話している人物があのアラッドなのだと解る者は多い。
「……うん、美味いな」
「確かに美味いな。というか、本当に美味そうに食べるな」
「そうか?」
「あぁ、そうだな。まだアラッド知り合って時間は経ってないけど、今まで一番幸せそうな表情だった気がする」
四人は既に手に持つ皿に高級料理を乗せ、中々食べることが出来ない料理を堪能していた。
「……モンスターと戦っている時は心臓が高鳴る。錬金術で何かを造っている時は、ミスをしないように神経を研ぎ澄ませ……造り終えた時の満足感は大きい」
強敵との戦いは、まず第一に殺されずに勝つという気持ちが強い。
だが、子供ながらに高い戦闘力を持つアラッドは、Cランクのモンスターなどと戦う時は、その緊張感を無意識に楽しんでいる時が多い。
錬金術は、ソウスケの趣味の一つであり……こんなマジックアイテムを造ってみたいという想いがあり、腕の上達を感じれば……更にやる気が出るというもの。
ただ……美味い料理を食べている時は、当たり前だが苦労など無く……ただただ美味い飯を食べることが出来ているという幸せのみがある。
それ故に、アラッドは美味い料理を食べている時は非常に頬が緩みやすい。
「それでも、中々上手くいかない時は……当たり前だが、イラっとする時はある。だが、美味い料理を食べている時に、イラっとすることなどあるか?」
「ん~~……ないな」
「僕もないね」
「僕もない、かな」
「だろ。なんというか……ただただ美味い料理を食べられる時が、最近は一番幸せだと感じるんだよ」
現在も周囲から物珍しさからか、向けられる視線の数は多い。
それでも今のところダル絡みはないためイラっとすることなく、ただただ幸せに高級料理を食べられている。
「それはそうと……アラッド、お前意外と服装に気を使うんだな」
「ん? 別にそんなことないぞ」
「そうなのか? でも、その服作った人……多分、かなり有名どころの職人だろ」
服をみれば誰が造ったか直ぐに分かる……といったレベルの肥えた眼は持っていないが、リオだけでなく他二人も有名どころの職人が造った服であれば、ある程度は解る。
「多分有名どころの職人さんなんだろうけど、俺はこれを買う……オーダーメイドするのに関わってないからな。俺は俺でこれと似た色合いの物を買おうとしたというか……実際に買ったんだけど、家に帰ったらもう既にオーダーメイドで頼んであるって言われたんだよ」
アラッドとしては、なるべく高くはないが、それでも侯爵家の息子が着てもおかしくない値段の正装を買ったつもりだった。
実際にアラッドがその服を着たとしても、この場で服装について馬鹿にされるようなことはない。
だが……オーダーメイドで作られた服を着てみたところ、自分で買った正装よりもオーダーメイドで作られた正装の方が似合っていた。
(別にショックとかは一切ない。そりゃ自分のセンスが本当に大丈夫なのかと疑う時はあるけど……やっぱり、あれはオーダーメイドで作ってくれた職人さんの腕を褒めるしかないよな)
アラッドはオーダーメイドで正装を作ってくれた職人とは会ったことがない。
それにもかかわらず、その職人はアラッドに似合う正装を完璧に作った。
「それは……ど、どんまいと言うべきなのかな」
「これからまだまだ体が大きくなることを考えれば、ドンマイって感じかもしれないな」
弟であるアッシュが大きくなった時に着れば良いのでは? なんてことを一瞬考えたこともあったが、アラッドとアッシュでは似合う服装の色が違う。
そもそも実母であるエリアはその時になればオーダーメイドで服を頼もうと思っているので、お下がりを着るような流れはまずなかった。
(……誰も、寄ってこないんだな)
まだまだ本当にパーティーが始まったばかり。
全く面識名がない者……もしくは、親の地位が自分のところよりも高い人物に話しかけるには早い段階かもしれない。
(まぁ、それは好都合だな)
アラッドの容姿については実際に見たことがない令息、令嬢は多いが……それでも大きな噂を持つ人物なので、ベルやリオ、ルールと一緒に話している人物があのアラッドなのだと解る者は多い。
「……うん、美味いな」
「確かに美味いな。というか、本当に美味そうに食べるな」
「そうか?」
「あぁ、そうだな。まだアラッド知り合って時間は経ってないけど、今まで一番幸せそうな表情だった気がする」
四人は既に手に持つ皿に高級料理を乗せ、中々食べることが出来ない料理を堪能していた。
「……モンスターと戦っている時は心臓が高鳴る。錬金術で何かを造っている時は、ミスをしないように神経を研ぎ澄ませ……造り終えた時の満足感は大きい」
強敵との戦いは、まず第一に殺されずに勝つという気持ちが強い。
だが、子供ながらに高い戦闘力を持つアラッドは、Cランクのモンスターなどと戦う時は、その緊張感を無意識に楽しんでいる時が多い。
錬金術は、ソウスケの趣味の一つであり……こんなマジックアイテムを造ってみたいという想いがあり、腕の上達を感じれば……更にやる気が出るというもの。
ただ……美味い料理を食べている時は、当たり前だが苦労など無く……ただただ美味い飯を食べることが出来ているという幸せのみがある。
それ故に、アラッドは美味い料理を食べている時は非常に頬が緩みやすい。
「それでも、中々上手くいかない時は……当たり前だが、イラっとする時はある。だが、美味い料理を食べている時に、イラっとすることなどあるか?」
「ん~~……ないな」
「僕もないね」
「僕もない、かな」
「だろ。なんというか……ただただ美味い料理を食べられる時が、最近は一番幸せだと感じるんだよ」
現在も周囲から物珍しさからか、向けられる視線の数は多い。
それでも今のところダル絡みはないためイラっとすることなく、ただただ幸せに高級料理を食べられている。
「それはそうと……アラッド、お前意外と服装に気を使うんだな」
「ん? 別にそんなことないぞ」
「そうなのか? でも、その服作った人……多分、かなり有名どころの職人だろ」
服をみれば誰が造ったか直ぐに分かる……といったレベルの肥えた眼は持っていないが、リオだけでなく他二人も有名どころの職人が造った服であれば、ある程度は解る。
「多分有名どころの職人さんなんだろうけど、俺はこれを買う……オーダーメイドするのに関わってないからな。俺は俺でこれと似た色合いの物を買おうとしたというか……実際に買ったんだけど、家に帰ったらもう既にオーダーメイドで頼んであるって言われたんだよ」
アラッドとしては、なるべく高くはないが、それでも侯爵家の息子が着てもおかしくない値段の正装を買ったつもりだった。
実際にアラッドがその服を着たとしても、この場で服装について馬鹿にされるようなことはない。
だが……オーダーメイドで作られた服を着てみたところ、自分で買った正装よりもオーダーメイドで作られた正装の方が似合っていた。
(別にショックとかは一切ない。そりゃ自分のセンスが本当に大丈夫なのかと疑う時はあるけど……やっぱり、あれはオーダーメイドで作ってくれた職人さんの腕を褒めるしかないよな)
アラッドはオーダーメイドで正装を作ってくれた職人とは会ったことがない。
それにもかかわらず、その職人はアラッドに似合う正装を完璧に作った。
「それは……ど、どんまいと言うべきなのかな」
「これからまだまだ体が大きくなることを考えれば、ドンマイって感じかもしれないな」
弟であるアッシュが大きくなった時に着れば良いのでは? なんてことを一瞬考えたこともあったが、アラッドとアッシュでは似合う服装の色が違う。
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