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九百十六話 予行練習?
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「あっはっは!!! 本当に、面白い、じゃない!!!!!」
何故か首が三つあるオルトロスと戦闘中のガルーレ。
本来オルトロスというモンスターの頭は二つだけであり、片方の頭は炎を、もう片方の頭は雷を吐くことが出来る。
ただ……鑑定を使ったとしても、現在ガルーレが戦闘中の個体は、オルトロスと表記されている。
とはいえ、見るからにただのオルトロスではない事は確かであるため、しっかりとオルトロス亜種と記されている。
(火と、雷に、闇っ!! 闇竜から、闇の力を、授かったと思えば、割と……妥当な進化? 変化? なのかし、らッ!!!!!)
体色が真っ黒に変化する。
それだけでも十分変化と取れる。
しかし、闇の力を得たのであれば、もう一つ頭が生まれるのではなく、両方とも炎と闇の、雷と闇の混合ブレスが放てるようになるのが普通……少なくとも、アラッドやスティームであればそう考える。
(首が三つも、あると、結構戦り辛い、ねっ!!!)
単純に手数が多く、視界が広いこともあって、中々隙を突いた攻撃が行えない。
混合ブレスか、それとも手数と視野が広がるか……ガルーレは、即座に後者の方が面倒だと答える。
(あれ? でも、これって…………あっはっは!!!! そうか、そうよ、ね!!! よっしゃ! 戦る気、上がってきた!!!!!!)
急にテンションが更に上がったガルーレ。
理由は……よくよく見れば、ケルベロスに見えるから。
ガルーレは特にケルベロスが好きなモンスターという訳ではなく、過去にケルベロスとの戦いに敗れ、敗走した経験があるという訳でもない。
ただ、アラッドたちと共に行動し続ければ、この先戦う機会は十分にある。
ケルベロスというモンスターが割とメジャーなモンスターということもあり、ガルーレの頭の中にも入っていた。
いずれ戦う機会がある。
であれば、今日の戦いが生かせる。
そんな単純過ぎる考えではあるが……結構単純な人間であるガルーレにとっては良き可燃材となった。
「ッシャ!!!!!!!!!!!」
「「「っ!?」」」」
ガルーレは右の爪撃、火のブレスを冷静に見極めて回避し、左足の親指に強烈な蹴りを叩き込んだ。
良い経験になる。
だが、これまで経験したことがない相手。
可能であれば急所である頭部に拳か蹴りを叩き込みたいところではあるが、さすがに猪突猛進気質のガルーレであっても、今の自分には半分自傷行為……自殺に等しいと解っている。
(悪いとは、言わせないよッ!!!!!)
ガルーレからすれば、頭が三つもあって三つの属性を使えるなど、非常に羨ましい限りである。
それに、脚を執拗に狙うにも連続ブレスを躱し、もう片方の前脚にも意識を残しながら戦うのは、非常に神経が削れる。
(前の冒険で、立体感知のスキルを、会得出来てて、本当に良かったわっ!!!!)
懐に潜り込んだ時、狙っている脚とは別の脚が狙ってきてないか。
ソルたち戦っている、まだ闇の力が完全に馴染んではいないモンスターが乱入してこないか。
立体感知を使うお陰で、そういったものをすべてケア出来る。
激闘が更に数十秒経過したタイミングで、オルトロス亜種は三つ頭同士で喧嘩することなく、ある選択を取った。
「「「「ッ……ッ!!!」」」
「ん? あぁ、それなら」
いきなり自分から大きく距離を取ったオルトロス亜種の動きに、何かあると直ぐに察したガルーレ。
一瞬だけ立体感知の範囲を広げ……ガルーレはガルーレで移動した。
「「「っ!!」」」
「あは! そういう心を持ってる様には見えないけど、っていうのは偏見が過ぎるのかしら。それとも、身内同士で傷付け合ったら、闇竜から怒られる感じ?」
ガルーレが移動した場所は……仮にオルトロス亜種が考えなしにブレスを放っていれば、同じく闇竜から力を授かったモンスターたちを殺してしまっていた。
「卑怯、なんて言わせないよ。私としても不本意っちゃ不本意だけど……あんた、強いからさ」
余裕のある笑みから、真剣な表情へと変わる。
お世辞ではなく、称賛でもなく……ガルーレが口にした言葉は、ガルーレが心から感じた感想である。
目の前のオルトロス亜種は、本当に強いと。
これまで自分が戦ってきたBランクモンスターの中で、ダントツに強い。
本来なら、バチバチに殴り合いたい。
爪撃には拳で、蹴りで応えたい。
ブレスに対しても……可能であれば、全身全霊の拳や蹴りで対抗したい。
それでも……ここで自分が死ねば、リーダーであるアラッドが変に責任を感じてしまう。
「それじゃあ、仕切り直しといこうか」
そう言いながら、ガルーレは珍しく……本当に珍しく、アイテムバッグの中からあるアイテムを……武器を取り出した。
(本当なら、使うつもりはなかったけど、足手纏いになっちゃあれだからね)
ガルーレにはペイル・サーベルスという、一定以上のダメージを食らうことで一時的に全身体能力を向上させ、痛覚を麻痺した状態で戦えるようになる。
普段のガルーレであれば、それを使用することは惜しまない。
だが、今回は普段と比べてかなり状況が違う。
ぶっ倒れるまで戦えば、その戦いに勝利したとしても、足手纏いに……最悪人質にされてしまう。
そんな事は……死んでもご免である。
「さて、頼りにしちゃうよ」
だからこそ、ガルーレはアイテムバッグの中から、剛柔という名の剣を取り出した。
何故か首が三つあるオルトロスと戦闘中のガルーレ。
本来オルトロスというモンスターの頭は二つだけであり、片方の頭は炎を、もう片方の頭は雷を吐くことが出来る。
ただ……鑑定を使ったとしても、現在ガルーレが戦闘中の個体は、オルトロスと表記されている。
とはいえ、見るからにただのオルトロスではない事は確かであるため、しっかりとオルトロス亜種と記されている。
(火と、雷に、闇っ!! 闇竜から、闇の力を、授かったと思えば、割と……妥当な進化? 変化? なのかし、らッ!!!!!)
体色が真っ黒に変化する。
それだけでも十分変化と取れる。
しかし、闇の力を得たのであれば、もう一つ頭が生まれるのではなく、両方とも炎と闇の、雷と闇の混合ブレスが放てるようになるのが普通……少なくとも、アラッドやスティームであればそう考える。
(首が三つも、あると、結構戦り辛い、ねっ!!!)
単純に手数が多く、視界が広いこともあって、中々隙を突いた攻撃が行えない。
混合ブレスか、それとも手数と視野が広がるか……ガルーレは、即座に後者の方が面倒だと答える。
(あれ? でも、これって…………あっはっは!!!! そうか、そうよ、ね!!! よっしゃ! 戦る気、上がってきた!!!!!!)
急にテンションが更に上がったガルーレ。
理由は……よくよく見れば、ケルベロスに見えるから。
ガルーレは特にケルベロスが好きなモンスターという訳ではなく、過去にケルベロスとの戦いに敗れ、敗走した経験があるという訳でもない。
ただ、アラッドたちと共に行動し続ければ、この先戦う機会は十分にある。
ケルベロスというモンスターが割とメジャーなモンスターということもあり、ガルーレの頭の中にも入っていた。
いずれ戦う機会がある。
であれば、今日の戦いが生かせる。
そんな単純過ぎる考えではあるが……結構単純な人間であるガルーレにとっては良き可燃材となった。
「ッシャ!!!!!!!!!!!」
「「「っ!?」」」」
ガルーレは右の爪撃、火のブレスを冷静に見極めて回避し、左足の親指に強烈な蹴りを叩き込んだ。
良い経験になる。
だが、これまで経験したことがない相手。
可能であれば急所である頭部に拳か蹴りを叩き込みたいところではあるが、さすがに猪突猛進気質のガルーレであっても、今の自分には半分自傷行為……自殺に等しいと解っている。
(悪いとは、言わせないよッ!!!!!)
ガルーレからすれば、頭が三つもあって三つの属性を使えるなど、非常に羨ましい限りである。
それに、脚を執拗に狙うにも連続ブレスを躱し、もう片方の前脚にも意識を残しながら戦うのは、非常に神経が削れる。
(前の冒険で、立体感知のスキルを、会得出来てて、本当に良かったわっ!!!!)
懐に潜り込んだ時、狙っている脚とは別の脚が狙ってきてないか。
ソルたち戦っている、まだ闇の力が完全に馴染んではいないモンスターが乱入してこないか。
立体感知を使うお陰で、そういったものをすべてケア出来る。
激闘が更に数十秒経過したタイミングで、オルトロス亜種は三つ頭同士で喧嘩することなく、ある選択を取った。
「「「「ッ……ッ!!!」」」
「ん? あぁ、それなら」
いきなり自分から大きく距離を取ったオルトロス亜種の動きに、何かあると直ぐに察したガルーレ。
一瞬だけ立体感知の範囲を広げ……ガルーレはガルーレで移動した。
「「「っ!!」」」
「あは! そういう心を持ってる様には見えないけど、っていうのは偏見が過ぎるのかしら。それとも、身内同士で傷付け合ったら、闇竜から怒られる感じ?」
ガルーレが移動した場所は……仮にオルトロス亜種が考えなしにブレスを放っていれば、同じく闇竜から力を授かったモンスターたちを殺してしまっていた。
「卑怯、なんて言わせないよ。私としても不本意っちゃ不本意だけど……あんた、強いからさ」
余裕のある笑みから、真剣な表情へと変わる。
お世辞ではなく、称賛でもなく……ガルーレが口にした言葉は、ガルーレが心から感じた感想である。
目の前のオルトロス亜種は、本当に強いと。
これまで自分が戦ってきたBランクモンスターの中で、ダントツに強い。
本来なら、バチバチに殴り合いたい。
爪撃には拳で、蹴りで応えたい。
ブレスに対しても……可能であれば、全身全霊の拳や蹴りで対抗したい。
それでも……ここで自分が死ねば、リーダーであるアラッドが変に責任を感じてしまう。
「それじゃあ、仕切り直しといこうか」
そう言いながら、ガルーレは珍しく……本当に珍しく、アイテムバッグの中からあるアイテムを……武器を取り出した。
(本当なら、使うつもりはなかったけど、足手纏いになっちゃあれだからね)
ガルーレにはペイル・サーベルスという、一定以上のダメージを食らうことで一時的に全身体能力を向上させ、痛覚を麻痺した状態で戦えるようになる。
普段のガルーレであれば、それを使用することは惜しまない。
だが、今回は普段と比べてかなり状況が違う。
ぶっ倒れるまで戦えば、その戦いに勝利したとしても、足手纏いに……最悪人質にされてしまう。
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