48 / 493
第48話 ニヤニヤ、ではない
しおりを挟む
「アイスフロア!!!!!!」
フルーラが勢い良く地面に杖先を叩きつけると、氷の床が展開された。
本来のアイスフロアは使用者を始まりの起点として徐々に凍らせていくが、周囲に水がばらまかれていた場合……魔法を発動したタイミングからほんの数瞬で水があった場所は凍り付き、相手の機動力を奪う。
その水も起点になるため、戦場の地面を氷漬けにするタイミングが格段に早い。
(これが、目的でしたか!!!!!!)
だが、ミシェラのここ最近随分と養われた戦闘勘が上手く働いたのか……氷弾の弾幕を掻い潜って距離を縮めるという正常な選択肢を取らず、咄嗟に屈めた脚を上に開放。
氷の弾幕だけではなく、無事アイスフロアによる拘束も回避することに成功。
着地に不安が残るものの、危機を脱することに成功した……とは断言出来なかった。
(不味い、ですわ!!!!!!)
遠距離攻撃が得意な相手と戦う時に一番取ってはいけない行動とは何か。
これまでに対魔法使いとの経験がよくあるミシェラは解っていた。
それは……宙に跳んではいけないこと。
必要最低限の高さであればまだしも、今回のミシェラは氷の弾幕と絨毯を躱すことに意識が向き過ぎてしまい、一番やってはいけない事を忘れてしまっていた。
不覚を取った。
自身も自覚している、一番取ってはいけない行動を取ってしまったミシェラの脳裏に敗北の二文字が過る。
だが、それと同時に……ニヤニヤと笑みを浮かべ、小バカにしてくるイシュドの顔が浮かんだ。
(ふざけるな、ですわ!!!!!!!)
このままでは三つのアイスランスが飛来し、防げたとしても一気に勝負を持っていかれてしまう。
ミシェラは一か八から……自分の足裏に風の魔力を展開……そして固定。
「ッ!!!!!!!!」
エアステップ……と呼ばれる風魔法ではなく、風の魔力操作によって空中でも移動できる高等技術。
「なっ!!??」
これまで一度も狙った通りの方向に飛んだことがなく、強度が足りずに無様な落下をしたこともあった。
しかし……今回実行したエアステップにより、ミシェラは宙に向けてアイスランスを放ったフルーラの視界から消えた。
次の瞬間、何故か視界の下から強烈な激突音が聞こえた。
(い、いったいですわ~~~~~~~~っ!!!???)
咄嗟に行った高等技術、エアステップ。
その選択自体は……間違いなく最良の判断と言えた。
だが、ぶっつけ本番で行った空中散歩は完全に成功したとは言い難く、凍った地面に体の側面から激突。
不完全な移動方法を行えば、それはそうなってしまうのは必然であった。
因みに、意識すれば両選手の表情まで見える眼を持つイシュドは……丁度ミシェラの顔が見え……大爆笑していた。
(~~~~~~~~~~ッ!!!!! 逃が、すなッ!!!!!!!!!)
骨が折れたのではと錯覚するほどの痛み。
まだその余韻が消えていないが……ここで痛みが引くのを待つほど、日和った性格の持ち主ではなかった。
「こ、これで……私の、勝ちですわね」
「っ……………………えぇ、そうですね。私の、負けです」
「そこまで!! 勝者、ミシェラ・マクセラン!!!!!」
無理矢理起き上がろうとしたミシェラは勢いそのまま、フルーラの首元に双剣の剣先を突き立てた。
「随分と、無茶をしましたね」
グッと悔しさを押し込み、変わらずニコニコとした表情を保つ。
実際のところ、フルーラはミシェラを非常に高く評価していた。
イシュドという例外的な異分子にとっては取るに足らない小娘であったとしても、同世代の学生たちからすれば憧れすら抱く存在であり、上級生たちからすれば後ろから驚異的な速度で迫り、追い抜いていく悪魔。
なので、フルーラはもしかしたら何かしらの方法で三つのアイスランスを躱し、反撃して来るのではと予想していた。
即座に魔法を発動、もしくは杖技で防御する準備は出来ていた。
しかし……宙に跳んだミシェラに氷槍を当てることに思った以上に集中していたこともあって、視界から消えたミシェラに対して即座に反応することが出来なかった。
「勝って……あの全く紳士ではない男を、叩き斬るため、ですわ」
「……ふふふ。やはり気になる殿方がいるのですね」
勝ち上がればぶつかる相手。
その中には当然、勝ち上がっていけばフィリップだけではなく……ガルフとも当たる。
そう捉えられてもおかしくない。
おかしくないのだが……ミシェラとしては、完全に怒りのスイッチである。
「そんな方とはまだ出会ってないと、試合前に伝えたと思いますが? まったく…………紳士ではない男を叩き斬るため。それと、あなたがギャンブルを仕掛けなければ倒せない程強かった。それだけですわ」
「っ……そう、でしたか。ふふ、そう言ってもらえると嬉しいですね」
負けて悔しい。
その気持ちはそう簡単に消えるものではない。
だが、憧れを抱いている相手から、あなたはギャンブルを仕掛けなければ倒せなかった………そんな最高の褒め言葉を貰って、嬉しくない訳がなかった。
(ポーカーフェイスがこれで良かったですわ)
気を抜けばだらしない笑みを浮かべてしまいそうだが、なんとかいつもの笑みで耐えながら舞台から降りて行ったフルーラ。
(骨に異常はないと思いますが、一応治療室に行きませんと)
舞台から降りる途中、視界に映った男の様子を見て…………ミシェラは無意識に笑みを浮かべていた。
(いやぁ~~~~、中々やるじゃねか、あの金髪デカパイ)
ミシェラとフルーラの試合が終わった後、ほんの数秒前まで爆笑していたイシュドは笑みを浮かべながら両者に賞賛の拍手を送っていた。
上から目線の笑みではなく、良い試合を観させてもらったという純粋な笑み。
(ニコニコデカパイの方も上手く金髪デカパイの動きを読んで攻めてたし、最後の一手も良かった。アイスランスを放った後も対応出来るように構えてた……でも、最後は金髪デカパイの機転と根性が勝った形だな)
エアステップを行い……アイスランスを躱すのに夢中になり過ぎた余り、アイスフロアに激突したことに関しては、これからいつ思い出しても爆笑する自信しかないイシュド。
それでも、そこから強烈な痛みに耐えて双剣の剣先をフルーラの首に突き立てた根性は、称賛を送らない理由がなかった。
フルーラが勢い良く地面に杖先を叩きつけると、氷の床が展開された。
本来のアイスフロアは使用者を始まりの起点として徐々に凍らせていくが、周囲に水がばらまかれていた場合……魔法を発動したタイミングからほんの数瞬で水があった場所は凍り付き、相手の機動力を奪う。
その水も起点になるため、戦場の地面を氷漬けにするタイミングが格段に早い。
(これが、目的でしたか!!!!!!)
だが、ミシェラのここ最近随分と養われた戦闘勘が上手く働いたのか……氷弾の弾幕を掻い潜って距離を縮めるという正常な選択肢を取らず、咄嗟に屈めた脚を上に開放。
氷の弾幕だけではなく、無事アイスフロアによる拘束も回避することに成功。
着地に不安が残るものの、危機を脱することに成功した……とは断言出来なかった。
(不味い、ですわ!!!!!!)
遠距離攻撃が得意な相手と戦う時に一番取ってはいけない行動とは何か。
これまでに対魔法使いとの経験がよくあるミシェラは解っていた。
それは……宙に跳んではいけないこと。
必要最低限の高さであればまだしも、今回のミシェラは氷の弾幕と絨毯を躱すことに意識が向き過ぎてしまい、一番やってはいけない事を忘れてしまっていた。
不覚を取った。
自身も自覚している、一番取ってはいけない行動を取ってしまったミシェラの脳裏に敗北の二文字が過る。
だが、それと同時に……ニヤニヤと笑みを浮かべ、小バカにしてくるイシュドの顔が浮かんだ。
(ふざけるな、ですわ!!!!!!!)
このままでは三つのアイスランスが飛来し、防げたとしても一気に勝負を持っていかれてしまう。
ミシェラは一か八から……自分の足裏に風の魔力を展開……そして固定。
「ッ!!!!!!!!」
エアステップ……と呼ばれる風魔法ではなく、風の魔力操作によって空中でも移動できる高等技術。
「なっ!!??」
これまで一度も狙った通りの方向に飛んだことがなく、強度が足りずに無様な落下をしたこともあった。
しかし……今回実行したエアステップにより、ミシェラは宙に向けてアイスランスを放ったフルーラの視界から消えた。
次の瞬間、何故か視界の下から強烈な激突音が聞こえた。
(い、いったいですわ~~~~~~~~っ!!!???)
咄嗟に行った高等技術、エアステップ。
その選択自体は……間違いなく最良の判断と言えた。
だが、ぶっつけ本番で行った空中散歩は完全に成功したとは言い難く、凍った地面に体の側面から激突。
不完全な移動方法を行えば、それはそうなってしまうのは必然であった。
因みに、意識すれば両選手の表情まで見える眼を持つイシュドは……丁度ミシェラの顔が見え……大爆笑していた。
(~~~~~~~~~~ッ!!!!! 逃が、すなッ!!!!!!!!!)
骨が折れたのではと錯覚するほどの痛み。
まだその余韻が消えていないが……ここで痛みが引くのを待つほど、日和った性格の持ち主ではなかった。
「こ、これで……私の、勝ちですわね」
「っ……………………えぇ、そうですね。私の、負けです」
「そこまで!! 勝者、ミシェラ・マクセラン!!!!!」
無理矢理起き上がろうとしたミシェラは勢いそのまま、フルーラの首元に双剣の剣先を突き立てた。
「随分と、無茶をしましたね」
グッと悔しさを押し込み、変わらずニコニコとした表情を保つ。
実際のところ、フルーラはミシェラを非常に高く評価していた。
イシュドという例外的な異分子にとっては取るに足らない小娘であったとしても、同世代の学生たちからすれば憧れすら抱く存在であり、上級生たちからすれば後ろから驚異的な速度で迫り、追い抜いていく悪魔。
なので、フルーラはもしかしたら何かしらの方法で三つのアイスランスを躱し、反撃して来るのではと予想していた。
即座に魔法を発動、もしくは杖技で防御する準備は出来ていた。
しかし……宙に跳んだミシェラに氷槍を当てることに思った以上に集中していたこともあって、視界から消えたミシェラに対して即座に反応することが出来なかった。
「勝って……あの全く紳士ではない男を、叩き斬るため、ですわ」
「……ふふふ。やはり気になる殿方がいるのですね」
勝ち上がればぶつかる相手。
その中には当然、勝ち上がっていけばフィリップだけではなく……ガルフとも当たる。
そう捉えられてもおかしくない。
おかしくないのだが……ミシェラとしては、完全に怒りのスイッチである。
「そんな方とはまだ出会ってないと、試合前に伝えたと思いますが? まったく…………紳士ではない男を叩き斬るため。それと、あなたがギャンブルを仕掛けなければ倒せない程強かった。それだけですわ」
「っ……そう、でしたか。ふふ、そう言ってもらえると嬉しいですね」
負けて悔しい。
その気持ちはそう簡単に消えるものではない。
だが、憧れを抱いている相手から、あなたはギャンブルを仕掛けなければ倒せなかった………そんな最高の褒め言葉を貰って、嬉しくない訳がなかった。
(ポーカーフェイスがこれで良かったですわ)
気を抜けばだらしない笑みを浮かべてしまいそうだが、なんとかいつもの笑みで耐えながら舞台から降りて行ったフルーラ。
(骨に異常はないと思いますが、一応治療室に行きませんと)
舞台から降りる途中、視界に映った男の様子を見て…………ミシェラは無意識に笑みを浮かべていた。
(いやぁ~~~~、中々やるじゃねか、あの金髪デカパイ)
ミシェラとフルーラの試合が終わった後、ほんの数秒前まで爆笑していたイシュドは笑みを浮かべながら両者に賞賛の拍手を送っていた。
上から目線の笑みではなく、良い試合を観させてもらったという純粋な笑み。
(ニコニコデカパイの方も上手く金髪デカパイの動きを読んで攻めてたし、最後の一手も良かった。アイスランスを放った後も対応出来るように構えてた……でも、最後は金髪デカパイの機転と根性が勝った形だな)
エアステップを行い……アイスランスを躱すのに夢中になり過ぎた余り、アイスフロアに激突したことに関しては、これからいつ思い出しても爆笑する自信しかないイシュド。
それでも、そこから強烈な痛みに耐えて双剣の剣先をフルーラの首に突き立てた根性は、称賛を送らない理由がなかった。
737
あなたにおすすめの小説
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる