万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
989 / 1,103

それなら外れてた

しおりを挟む
「………………」

夕食後、部屋でボーっとしながら夕食時にアリクから言われたことを考えてるけど……どういう意味か、あんまり解らんな~~~。

「何を悩んでるのですか、ラガス坊ちゃま」

「…………夕食の時に、アリクの奴が言ってた事を、ちょっと考えてた」

「アリク様の……お前は、もう少しお前自身を信じても良い、という言葉でしょうか」

「そう、それだ」

もう三十分……一時間? ぐらい悩み続けてるけど、それらしい答えが出てこない。

「……ラガス坊ちゃま、時折頭が固くなってしまいますね」

「? そういう事を言うってことは、メリルはアリクが言ったことを明確に理解してるんだな」

「えぇ。アリク様が仰った通り、本当に言葉通りの意味なのですから」

「言葉通りって……それじゃあ、俺は俺を信じてないってことか」

「その通りです。普段からそうだとは言いませんが、今回の……地下遺跡に待ち構える四体のゴーレムの事を考えている際は、ご自身への自信を無くしているかと思われますよ」

いや、つっても……シルバーランクやゴールドランクのハンターが亡くなってるのを考えるとな。

「今、シルバーランクやゴールドランクのハンターが亡くなっているのだから、自信が亡くなってしまうのも致し方ないと考えてますね」

「……なんで俺の考えてることがそんなに丸っと解るんだよ」

「顔に出ていましたので」

「…………そうかよ」

メリルがそう言うってことは、本当に顔に出てたんだろうな。
とはいえ、普通はそういう話を聞けば、多少なりとも自信が揺らぐものじゃないのか?

「ラガス坊ちゃま。私たちは昔から……ラガス坊ちゃまが学生の頃から、強敵と呼べる者たちと戦ってきました」

「まぁ、そうだな」

「ここ最近ではBランクモンスターだけではなく、Aランクのモンスターとも戦いました」

「だな」

イレックスコボルト以外のAランクモンスターとの戦いも、並ではない緊張感があった。

「地下遺跡での戦いだけではなく、他の場所でもAランクモンスターと戦いましたね」

「他の場所でも………………あぁ、そういえばそうだったな」

メリルの言う通り、オルト―の街にある墓場っていうダンジョンの最下層で、ハイ・ヴァンパイアと戦ったことがあったな。

「墓場の最下層には、ハイ・ヴァンパイアともう一体、通常の個体よりも戦闘力が高いケルベロスがいました」

「いたな。ちゃんと強かったのを覚えてる」

「えぇ、そうですね……それで、そのボスたちに挑んでいったハンターたちの中に、シルバーランクやゴールドランクの死亡者が一人もいないと思いですか」

「っ!!!!!!」

…………無理、だろうな。
少なくとも、初めて最下層に辿り着いたハンターたちや、明確な対処法……パーティーによっての討伐作戦が確立されるまで、多くの犠牲者が出たはず。

「ですので、強敵と相手に誰が何人死んだというのは、あまり考える意味はないかと……プラチナランクやダイヤモンドランクのハンターが亡くなっているとなればまた話は別ですが、得た情報から推察するに、そこまで計り知れない戦闘力は有していないかと」

「……ふふ」

「? どうかしましたか」

「普段はあまり強敵に挑むのに反対なメリルが、俺にそういう事を言うのは珍しいなと思ってな」

「あぁ、なるほど……それはそうかもしれませんね。そこに関しては、シュラが身体能力の高い人型モンスターを相手にバカな戦い方をするように、諦めなければならない点だと思っています」

ん~~~~……うん。それに関しては、少々申し訳ないな。

「悪いな」

「謝る必要はありません。もし、そういった生活が嫌であれば、遠の昔にラガス坊ちゃまの専属メイドから外れています」

「メリル……」

「他の同僚たちでは、ラガス坊ちゃまの我儘に付いて行けなかったと思われるので」

……そうかもしれないけど、そう考えるとちょっと嬉しさが半減した気分になった。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

なぜ、私に関係あるのかしら?

シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」 彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。 そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。 「…レオンハルト・トレヴァントだ」 非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。 そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。 「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」 この判断によって、どうなるかなども考えずに… ※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。 ※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、 ※ 画像はAIにて作成しております

余命半年の僕は、君を英雄にするために「裏切り者」の汚名を着る

深渡 ケイ
ファンタジー
魔力を持たない少年アルトは、ある日、残酷な未来を知ってしまう。 最愛の幼馴染であり「勇者」であるレナが、半年後に味方の裏切りによって惨殺される未来を。 未来を変える代償として、半年で全身が石化して死ぬ呪いを受けたアルトは、残された命をかけた孤独な決断を下す。 「僕が最悪の裏切り者となって、彼女を救う礎になろう」 卓越した頭脳で、冷徹な「悪の参謀」を演じるアルト。彼の真意を知らないレナは、彼を軽蔑し、やがて憎悪の刃を向ける。 石化していく体に走る激痛と、愛する人に憎まれる絶望。それでも彼は、仮面の下で血の涙を流しながら、彼女を英雄にするための完璧なシナリオを紡ぎ続ける。 これは、誰よりも彼女の幸せを願った少年が、世界一の嫌われ者として死んでいく、至高の献身の物語。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

不死王はスローライフを希望します

小狐丸
ファンタジー
 気がついたら、暗い森の中に居た男。  深夜会社から家に帰ったところまでは覚えているが、何故か自分の名前などのパーソナルな部分を覚えていない。  そこで俺は気がつく。 「俺って透けてないか?」  そう、男はゴーストになっていた。  最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。  その最終目標は、世界征服でも英雄でもなく、ノンビリと畑を耕し自給自足するスローライフだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。  設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。

処理中です...