ピアニストは恋を奏でる

沖弉 えぬ

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1話ー③

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 思い出すのは半年前の事。音大時代の恩師に「生徒を取ってみないか?」と持ち掛けられた事があった。夜空は断るつもりでいたが、母が勝手に話を受ける方向で決めてしまった。
 仕方なくピアノ科一年の男子学生のレッスンを週に一時間だけ受け持ったが全く持って上手くいかなかった。三回だ。三回で、生徒の方から「辞めます」と一言言われて、恩師は苦く笑いながら「小舟は音は聞いても他人の声は聞かないからなぁ。斟酌する事を覚えると、もう少しお前の音も豊かになるよ」と言われた。正直、どういう事かあまりよく分からなかった。他人の機微に気付けと、多分そういう事を言われたのだろうが、言葉にもしていない感情を勝手に知った気になってあれこれ気遣ってやるのはお節介だろうと思うのだ。今がまさにそうだ。
 夜空はピアノが弾けない。弾けなくなった。だから麗の気遣いは余計なものだ。
 ちらと店の奥に佇むグランドピアノを見遣る。ぴっちりと閉じたピアノの蓋。あれの重たさを知っている。いや、重たいと感じていたのは子供の頃だけだった。蓋を持ち上げるのに慣れてからは蓋の重量が気になった事など全く無かったのに、一年前のある日から、夜空にとってピアノの蓋はこの世で最も重たい物体になった。
 麗がカウンターを回って再びグランドピアノの傍に立つ。芝居がかった仕草で腕を回しベンチ型の椅子を示した。夜空がしてやったように、高さを調整するつもりのようだ。
 こういう時、夜空はどうするのが正しいのかを知らなかった。夜空にとってスケジュールに無い行動を取った時点で既に非日常が始まっていた。そこから見知らぬ店で見知らぬ人に声を掛けその人の手で作った料理を口にするという、全てにおいて初めて経験する事尽くしで、夜空は自分で自分が分からなくなっていたのだ。
 きっと断るべきなのだろうとうっすら思いながらも、夜空は麗の笑顔に誘われるままにピアノの方に進んでいく。どうせ弾けなくてがっかりさせると分かっていたのに、椅子に座って高さを調節してもらうと、もう無理矢理にでも弾かなくてはいけないという気がしていた。
 鍵盤蓋と棚板の隙間に親指を掛ける。持ち上げる。重い。両手をCポジションにしてから何を弾くか考えて、すぐに考えた事が馬鹿らしくなるくらい手に震えが来て、呼吸が上擦っていく。
(弾かなきゃ)
 鍵盤に乗せた指に力を込めるだけだ。それだけで音が鳴る。フルートのように音を出す事そのものが難しい楽器や、バイオリンのように正確な音程を鳴らすのが難しい楽器に比べ、曲の形になるよう演奏するだけなら難しい技術は不要なピアノ。
 鳴らすだけ、鳴らすだけ。押せ、指を下に下ろせ――。
「私のせいで」という幻聴が聞こえた瞬間から夜空の目はピアノを捉えられなくなっていた。夜空に見えるのは、黒光りする譜面台に映り込んだ落胆した母の姿だけ。
「夜空?」
「ハァ、ハァ……?」
 短い呼吸を繰り返す夜空の肩に麗の大きな手が乗っていた。まるで頬をひっぱたかれたかのように勢いよく麗を見上げて俄に混乱する。
 麗の顔から笑みが消えていた。見るからに狼狽していて、気遣わしげな色が目に浮かんでいる。「大丈夫?」と聞いてもいない声が聞こえた気がした。
(彼くらい母が分かりやすい人だったなら、僕にも母の気持ちが理解出来たのだろうか?)
「どうしたらいい? 水飲む? あ、それとも外の空気吸ったりした方がいいやつ?」
 いらない、というつもりで首を振った。いつもは一人でこの発作をやり過ごすので今日の昼のように気付けば何時間も過ぎている事もあったが、麗に声を掛けてもらったおかげで普段よりもずっと早く我に返る事が出来ていた。
「……ピアノは、弾けない」
「うん。分かった。無理しないで」
「……? 責めないのか?」
「え? 俺が夜空を? 寧ろ俺が夜空に怒られるところじゃないかなぁ」
「そうなのか? お前は怒られたいのか?」
「いや、いやいや。怒られるのも叱られるのもこの世でいっちばん嫌い! それよりも笑ってもらえる方がいいかなぁ」
 麗の口元が引き上がる。柔らかい、笑顔。
「おっ! ふふ、うんうん、いい感じ」
 肩に乗せられていた麗の手に力が込められて、マッサージをするようにぎゅうぎゅうと掴まれる。本当に力が強い。
「あ、ごめん。夜空の肩が細すぎるんだよ」
「僕は何も言ってない」
「言わなくても分かるって。痛いって顔して睨んでたよ?」
「元からこういう顔だ」
「そうかなぁ」
 麗の手が顔に向かって伸びてくる。反射的に目を閉じると麗の手が頬に触れ、親指で唇の端を撫でられた。
「この不機嫌そうな口元が、笑うと可愛くなるって俺知ってるよ」
 ポンッ、と胸が跳ねた。全身に血液を送ろうと、心臓がトットッと体の中でリズムを刻む。
「夜空、綺麗な顔してるよね」
 麗の声色が変わっている事に気が付いた。オイルを垂らしたように艶を感じ、何故かその事にまた夜空の胸が逸るのだ。
「自分では、分からない」
 一言答えるのに、何故かとても苦労する。
「じゃあ言われた事はあるんだ?」
 にゅう、と麗の涙袋が持ち上がる。厚ぼったい唇はリップを塗ったように赤く、舌なめずりをすると照明に照らされつやりと妖しく光る。妖艶、という言葉が頭に浮かんでいた。
 彼の仕草に見惚れていた。何かおかしな雰囲気になっていると頭の隅で思うのに目が離せない。
 夜空が固まってしまったのをいい事に、麗の厚くて太い親指が夜空の顔に向かって伸びてきた。普段なら素早く避けていただろうその指の行く先を、夜空はただ見つめていた。
 ふに、と唇を潰された。キューピッドボウと呼ばれる上唇の稜線から下唇に掛けて麗の親指が触れている。そのまま顎に人差し指を引っかけ持ち上げられて、麗の端正な顔が視界に広がった。
 ちゅ、と自分の口元から音がした。麗が夜空の唇を押さえていた彼自身の親指に口付けたのだ。
 ピアノのせいで乱れた呼吸は落ち着いていたが、その代わりといわんばかりに鼓動が高いところで鳴り続けている。わんわんと耳の奥で反響し、今すぐ走り出したくなるような感覚に目を白黒させるしかない。
「……思ったよりも、素直な反応だね?」
 そう言いながら麗が小首を傾げると、目にかかるくらいの長さの前髪が落ちてくる。セットが崩れて細い毛束が真っ黒な目玉を縦に割った。前髪の奥で揺れる瞳がギラギラと星のように光っている。夜空よりもよっぽど、麗の方が猛禽類のようだ。
 何か言わなくてはと思うのに、すっかり麗のペースに持っていかれて夜空の思考は真っ白だった。不思議な魔力を持った麗の瞳に、体の自由さえも奪われて動けない。ふわりと柑橘系とグリーンの匂いが混じった香水の香りが強くなった時、夜空はもう次に起きる事を期待していた。
 夜空の唇を潰していた親指が離れていく。二人の間を遮るものがなくなった。ドンドンと胸郭の内側で打楽器が鳴っている。それが自分の心音だと気付いた時には再び麗の顔がぼやけるほど近くに迫っていた。
 チリン、と控えめな鈴の音が鳴ったのは、麗の吐息が直接夜空の唇にかかった時だった。
「ただいまー。おーい麗、店の鍵は閉めとけって言ったろ」
 店の入り口から大きな鞄を持った男性が入ってきて、麗がさっと体を引いてしまう。空いた隙間に空調の風が吹き込んできて、盛り上がっていた熱が冷めていった。
(盛り上がる? 何に?)
 レストランもカフェもバーもろくに知らない夜空だが、さっきの麗が自分に何をしようとしていたかくらいは分かる。音楽の教養をつけさせる一環として母がよく映画や舞台の観劇に連れていってくれた。そのおかげで先ほどの行為がキスと呼ばれる事を知っていた。
 でも、だからこそどうして、と思うのだ。どうして麗は夜空にキスをしようとしたのだろう。キスとは好き合う者同士がするものだ。麗とは出会ったばかりで、彼の名前とここで働いているのだろうという事しか知らない。それは麗だって同じだ。麗にとって夜空は店休日にふらりと入ってきた得体の知れない人間でしかないはずだった。ただ一つ確かなのは、盛り上がった熱が冷めた事を惜しいと感じている事。
 戸惑う夜空に麗はちらとあの意味深な視線を寄越してから、鞄を抱えた男の方に行ってしまう。
「お帰り叔父さん」
「おうよ」
 軽妙に答えた中年男性と麗越しに目が合った。麗に何となく似ている。背はさほど高くないが、顔の作りが全体的に濃いところや、肩の形がそっくりだ。叔父と言っていたし血縁なのだろう。
「知り合いか?」
「そう。今日知り合った」
 照明は暗めだがこぢんまりとした店なので、端と端に居てもその人の表情はよく見えていた。麗の叔父は太い眉毛の片方だけをぐっと上に持ち上げている。少なくとも快く思われていない事だけは分かる顔付きだ。だがそれ以上の事は分からない。
 やっぱり、これが普通なのだ。麗が分かりやすいだけで、普通の人は顔や仕草を見ただけでは何を考え感じているのかなんてわかりっこない。自分の母の事だって分からなかったのに。
 顔で喋る麗だが、とは言えさっきの彼の行動原理は不明のままだ。キスをしようとしていた麗の熱っぽい顔や頬と、顎を捉えていた大きな手を思い出すと皮膚の下がそわそわしてくる。
「麗、お前……」
 夜空を見ていた麗の叔父が嘆息し、眉を下げた。何かを言い掛けて飲み込んだような気配だけは、言葉の音の不自然な切れ方で分かる。一方麗は叔父の言いたい事を汲み取り、肩を竦めて微妙な笑い方をした。
「叔父さんまた何か勘違いしてる」
「その身軽なところだけは俺に似なかったなぁ。お前の親父も手堅い奴なのに」
「あ、でも勘違いじゃないかも」
「何だって?」
「彼は小舟夜空さん。ね、夜空?」
 色めき立つ叔父を封じるように麗は夜空を紹介し、立てた人差し指を自身の唇に押し当てた。秘密? 何を? と考えすぐに「キス」だと気付くと、ぶわっと全身の毛が逆立つような感覚に陥る。正確には未遂だ。夜空はまだ彼の唇の感触を知らない。
(まだ?)
 自分の中の淡い期待に気付くとますます体が熱くなった。
(僕は一体どうしてしまったんだ)
 体の内側の方から外に向かって打ち付けるようにしてポンポン飛び上がっている何か。脈打つ鼓動に乗せて盛り上がる何か。それが形になろうとしかけた時、麗の叔父が怪訝な面持ちで「小舟」と夜空の姓を呟き、思考がそちらに引きずられた。
「小舟、小舟……どっかで……ああ! 『粉雪のピアニスト』か!」
 麗の叔父が縁から目玉が転がっていきそうなくらい目を見開いて夜空を指さした。麗は聞いた事ないなという顔をしている。その異名を夜空は数年ぶりに聞く。確かにそれは夜空の事だ。
夜空が「粉雪のピアニスト」なんて呼ばれ出したのは、ある時チャリティーイベントに参加したのがきっかけだった。
 その日は冬にしては暖かい日で、とある交響楽団と共に屋外で一時間程度のコンサートを無償で行った。会場は全てボランティアのスタッフによって管理・進行され、募金の呼び掛けなども行われていた。晴れて良かったねと、会場設営に参加していたらしい男性スタッフが話していたのを覚えている。空は雲一つない晴天。気温は確かに低かったが空気は乾燥していた。当然誰も傘の用意なんてしていなかった。運動公園を貸し切り作った即席のコンサート会場は、観覧用のパイプ椅子が足りなくなり、椅子の後ろの方にも立ち見がちらほら見受けられるほど人が集まっていた。
 それだけでもう半分は成功したようなもの。募金には一応の目標額などが設定されていたようだが、チャリティーの発起人である大学生としては自分たちの立てた企画が概ね世間に注目された事で随分満足している様子だった。
 演奏が始まったのは午後一時丁度。付近にはマンションや一軒家などもあり、開始時刻になると小さな子供を連れて公園に来ていた母親などが足を止めて何事かと楽団を眺めていた。
 プログラムは全部で五つ。うち一つが夜空のピアノソロ。パルムグレン作曲の「粉雪」
 夜空は演奏を始める時、最初に必ず「真ん中のド」に右手の親指を置く。理由は母にそうやって緊張を解すのよ、と幼少期から言われて来たからだ。中学に上がる頃には緊張とは無縁になったが、その頃にはルーティンになっており大人になっても自然と続けていた。
 この曲はオクターブ上のミから始まる。女声ならソプラノが担当する事の多い音。そこからパラパラと高音域で同じフレーズがリフレインされ、左手がメロディを奏でる。右手で弾く高い音の伴奏が、空気の抵抗を受けながらゆっくり空から落ちてくる粉雪を連想させ、繊細でどこか哀愁を漂わせる美しいピアノの独奏曲だ。
 冷たい冬の空気を胸に吸い込み、吐く息と共に「真ん中のド」から右にずれた右手が白鍵を押した。その瞬間、天は夜空の演奏を幻想的に演出しようと粋な計らいをした。そう、粉雪が舞い始めたのだ。
演奏中はお静かに、などという当たり前のマナーを知らない子供の「雪だ!」という無邪気な声がして、何人かが空を見上げる。はらり、はらり、と雲の無い空から無風の空中を滑空してきた雪が、奏者に、観覧者に、たまたま通りがかった通行人に落ちてくる。
その雪は積もらなかった。夜空が演奏を終えるとぴたりと降りやんだからだ。
 主催がコンサートの撮影許可を出していたので、スタッフに居た女子大学生が夜空のピアノソロをスマホで撮ってSNSに公開した。曲名と掛けて「粉雪の王子様」という一文と共に動画はそれなりに拡散されて、演奏者が小舟夜空であると誰かが気付くとそこから王子様という言葉が脱落し、より夜空に相応しい肩書きのピアニストが足されて「粉雪のピアニスト」という異名がついたのだった。
 麗の叔父は口をパクパクさせてから夜空を指していた指を下ろし、片手に持っていた鞄からいそいそと何かを取り出した。出て来たのはサックスだ。
「小舟さん! ジャズ、なぁあんたジャスは弾けるか!!」
 ジャズと言われて店のショーウィンドウに飾られていた楽器を思い出していた。三つ並んだ楽器の中央に鎮座していたのは彼の持つまさにサックスだった。
 ピアノの横にある古めかしいジュークボックスや棚に大量に押し込まれたレコードなど、ここはもしかするとジャズを聴く事が出来る店なのかも知れない事に思い至る。ジャズは専門外だが楽譜さえあれば弾けない事はない――ほんの一年前までなら。
 そうか、この人は夜空が今はもうピアノを弾いていない事を知らないのか。
 夜空が会う人と言えばみな音楽業界の人ばかりで、夜空の事情を知っていたので心配はされてもピアノについては触れてこなかった。音楽業界なんて変わり者だらけと言われるが、そんな業界にいてまさしく腫物に触るような扱いをされるのは初めての経験だった。
 困り果て、答えられないでいる夜空に代わり、麗が間に割って入る。
「叔父さん、時間考えて。もう十時過ぎてる」
「あんだよー、麗ばっかずるいぞ? な、聴いたんだろ? どうだった?」
 夜空の指先が細かく跳ねる。その質問に麗がどう答えるのか気になった。
「俺、『ピアノの弾けない作曲家』だから、ピアノの腕前なんて評価出来ませんー」
「ちぇ。けちんぼめ。体ばっかでっかくなって肝が小せぇぞ、肝がよぉ」
「またそれ? 叔父さんそのうちモラハラとかパワハラで誰かから訴えられるからやめなって」
「いんだよ、うちの従業員は甥っ子だけだからな!」
 小競り合いをしながら麗は叔父の肩を押して、二人共カウンターの奥に消えていった。姿が見えなくなる直前こちらを振り返り、麗は片手を顔の前で立てた。「ごめん」口の形がその三文字を紡ぎ、黒々とした眉毛がハの字に垂れ下がっていた。申し訳なさの中に彼の叔父に対する親愛が見え隠れしていて何だかほっとする表情だった。
 夜空は今日起きた事をあまり考えないようにして帰途に就いた。そうしないと自分でも知らない自分がどこからともなく飛び出してきて、夜空という人間のコントロールを奪ってしまいそうだった。
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