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4話ー②
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「終わりー」という間延びした声で自分が本を読みながら寝落ちしかけていたのを知った。眠気を払うべく麗の隣に移動して、完成したばかりの動画を見せてもらう。
画面の半分以上を占めるグランドピアノ。その手前に会話の無い二人がかたや汚いパイプ椅子に座って連弾をしている。それだけの動画だった。しかも演奏ミスの撮り直しも無し。これを動画投稿サイトに載せるという。
先週の事だ。ピアノが好きであると同時に怖いと感じている事を告白すると、麗はある事を夜空に頼んだ。
「ピアノが弾きたいだけの男二人、みたいなタイトルで動画を撮れないかなぁっと思ってさ」
理由というほどの理由はなく、単にやってみたいだけ。夜空は弾けなくても構わないと言ってくれたので、彼の頼みを聞く事に決めたのだった。
麗がこれまで投稿した動画一覧を見せてもらうと、そこには料理の動画にVlog、自作曲と様々なジャンルの物が投稿されていた。自由だ。本当にやりたい事を手あたり次第やっているという感じだ。
「俺のアルバムみたいなものかなぁ」
投稿を始めたのは十二年前、麗が高校一年生の時。自作曲が最初の動画だ。写真を撮って保存するように、麗はその時の好きな物を動画にして残してきた。
夜空はスマホを持っていないので、麗に借りて彼が作業をする横で何気なく動画を見ていった。本人が映っている映像はどれも楽しそうにしている。サーフィン、バーベキュー、アメリカ放浪記、エトセトラ。いつだって麗は笑顔を絶やさない。
動画一覧を表示すると最新の動画に夜空との連弾が追加された。驚く事にすぐにコメントが付いた。
「『相変わらず自由な主だなぁ』」
読み上げた夜空の横で麗が笑う。
「麗?」
その笑みがいつもと違うと気付けたのは麗が麗だからだろうか。それとも自分があんまりにも麗の事を気にするからだろうか。
「一応ファンみたいなのが俺にも居てさぁ。俺、顔が良いから」
「麗、どうした?」
「今のは誤魔化されてあげる場面だよ、夜空」
朗々としている麗の声音が、チェロのような深く染み入るような声が、この時は冷たく罅割れていた。余計な事を言ったのだと一言で分かる声で、麗も笑顔でいる事を諦めた。初めて見る神妙な顔をした麗に、胸が軋む。
「……聞いてくれる?」
「ああ」
麗がよく言う「聞いて?」と「教えて?」をきっかけにして、何度か麗の話を聞いてきたし、夜空の事も話してきた。麗はいつも自分の事を語る時、清々しいくらいの笑顔だったが今日は違う。青空に墨を混ぜたようにどんよりと暗い。
「夜空は俺に怪我の事を話してくれたのに、俺は隠してた事がある」
「それって?」
「俺が別に全然自由じゃないって事」
麗は話す。
小学校一年生の頃、近所にマキちゃんという女の子が居た。麗とマキちゃんは家が近い事もありよく遊んでいたが、ある時小学校のクラスメイトから公園で遊ぼうと誘われた。麗はマキちゃんも一緒に公園へ行こうと誘ったが、マキちゃんは突然泣き出した。「麗くんばっか自由でずるい。私はお母さんに公園で遊んじゃダメって言われた」後から思えばその当時、不審者が出るという噂が保護者の間で流れていたそうだ。
「麗くんは自由だから仕方ないよーって言われて、俺は自由でないと許されないんだなぁみたい事を考えてた気がする」
また、麗は別のエピソードも話して聞かせた。
高校生の頃クラスにバンドでギターをやっている男子生徒が居て、当時作曲を始めたばかりだった麗はギターを教えてくれと男子生徒に頼んだ。持ち前の社交性ですぐに仲良くなって、当時既に麗は自分が男が好きである事を自覚していたので何気ない雑談の中でそれを話した。驚く事に相手も男性に興味があるという。それが初めての恋人になるのは自然な流れだった。
「盛り上がって教室でキスしちゃって、誰かに見られたみたいでさ。写メばら撒かれてそいつと一緒にすごいへこんで。でも何でか俺だけ周りは笑って許してた」
まず許すって何なんだよって話、とぼやく。
「麗お前男もいけるとか自由過ぎ、って笑われた。何でか気持ち悪がられたのは相手だけで、そいつ、不登校になって三年になって退学してった。俺のいっちばん深いところにある傷」
それは無意識なのかも知れない。麗はテーブルの上に投げ出していた夜空の小指の、傷があった場所を擦る。今までは夜空を慰めるために傷を撫でてくれた。今のこれは、彼自身を慰めているのだろうか。
「自由って? って思った俺は大学生の時に『自由の国』に行く訳。そういう発想と行動力が『自由』なんだよって言ってたのが元俺の飼い主の先輩ね。その先輩にも『お前の自由ぶりに付き合わされるの疲れる』とか言われた。ひっどい先輩だなって思ったけどヒモだったからお利口に笑ってたよ、俺。偉いでしょ?」
撫でてという代わりに濡れたような黒髪が夜空の肩に凭れ掛かってくる。腕を回し、太くてしっかりした彼の髪をくしけずる。
「夜空ぁ。酷い奴って俺の事詰ってくれていいよ」
「そんな事しない」
お世辞や慰めで言っている訳ではない。ちっとも酷いところなんて無いと思うからだ。
しかし麗は納得しなかった。
「いいや、これからそうしたくなる事を俺は言う」
麗の頭が離れていく。重みが消え、肩が軽くなる。絡んでいた手も離れ、麗と触れていた場所に空調の風が吹きつけ熱を奪った。
「年が明けたら、アメリカに来いって誘われてる。俺が憧れてる音楽プロデューサーが居て、その人のところで修行出来るチャンスなんだ」
束の間、息の仕方を忘れた。
それを夜空に話すという事はつまり。
「行こうと思うんだ」
ああ、と嘆くような、或いは納得するような、はたまた諦めるような、色々なものが混じり合った感嘆の声が心の中で上がる。麗は熊でも雀でも鳶でもなく、渡り鳥なのだと。
何かを言わないと、と思って暫く黙って頭を働かせた。六歳だったあの頃、母のピアノ教室で唯一残った生徒に酷い言葉を投げかけてしまった後悔が蘇る。
伝えなくてはいけない。夜空の胸の中にある思いをきちんと伝わる言葉で。
麗、と名前を呼んで、顔を見る。麗もこちらを見ていた。能面のような全ての感情を消し去った顔。それはきっと彼が誰かから望まぬ言葉を掛けられる度に、自分を守るためにしてきた顔なのだろう。
「俺も、お前を自由だと思う」
麗が傷付いたような顔をする。
「それは身勝手という意味じゃない。麗が自由なのは、麗が麗をよく分かっているからだ」
「俺が、俺を……? どういう事?」
「好きなこと、嫌いなこと、やりたいこと、やりたくないこと。お酒の限度、性指向、音楽の趣味。そういう自分への理解があって、その中に相手への理解もある。好きな事を好きだと自覚しないと、何をしていいか分からないだろ? 麗は自然とそれが出来るんだ。だから麗はとても自由に見える。みんなそれが羨ましい。自分に出来ない事をしている人に嫉妬してしまうんだ」
母がそうだった。彼女は誰かと自分を比較して、その誰かを羨み続けた人。他人と比較し優位に立つ事でしか自分の価値を見出せなかった。そうして外に対して価値を求め続け、やがて羨望と嫉妬は時間をかけて歪んでいき、夜空に襲い掛かった。
夜空は自由とは程遠い生活をしてきたが、振り返ってみると他者を羨ましいと感じた事は思いつく限りではそうなかったような気がする。満足していたというのとは違うかも知れないが、夜空にはピアノがあった。ピアノがあればそれで良かった。
でも今は――ピアノだけでは満足出来なくなっている自分に、もう気付いていた。
元気をなくしてしまった麗の手を握る。麗がしてくれたように、麗の指を撫でた。彼の手には水仕事で荒れた小さなささくれがあって、触るとガサガサしている。クリームを塗っても中々綺麗にならないと言っていたのを聞いた事があった。それは麗が見えない所で頑張っている証だ。
いつか麗は夜空を白鳥に喩えたけれど、白鳥は麗の方だ。水上の優雅な姿の裏には、水面下の必死の水掻きがある。
「麗、お前は好きな事に手を抜かない奴なんだ。だからお前は自由でいられる。麗のそういうところが俺は好きだ」
傷を負っても空を飛ぼうとする麗が好きだ。
画面の半分以上を占めるグランドピアノ。その手前に会話の無い二人がかたや汚いパイプ椅子に座って連弾をしている。それだけの動画だった。しかも演奏ミスの撮り直しも無し。これを動画投稿サイトに載せるという。
先週の事だ。ピアノが好きであると同時に怖いと感じている事を告白すると、麗はある事を夜空に頼んだ。
「ピアノが弾きたいだけの男二人、みたいなタイトルで動画を撮れないかなぁっと思ってさ」
理由というほどの理由はなく、単にやってみたいだけ。夜空は弾けなくても構わないと言ってくれたので、彼の頼みを聞く事に決めたのだった。
麗がこれまで投稿した動画一覧を見せてもらうと、そこには料理の動画にVlog、自作曲と様々なジャンルの物が投稿されていた。自由だ。本当にやりたい事を手あたり次第やっているという感じだ。
「俺のアルバムみたいなものかなぁ」
投稿を始めたのは十二年前、麗が高校一年生の時。自作曲が最初の動画だ。写真を撮って保存するように、麗はその時の好きな物を動画にして残してきた。
夜空はスマホを持っていないので、麗に借りて彼が作業をする横で何気なく動画を見ていった。本人が映っている映像はどれも楽しそうにしている。サーフィン、バーベキュー、アメリカ放浪記、エトセトラ。いつだって麗は笑顔を絶やさない。
動画一覧を表示すると最新の動画に夜空との連弾が追加された。驚く事にすぐにコメントが付いた。
「『相変わらず自由な主だなぁ』」
読み上げた夜空の横で麗が笑う。
「麗?」
その笑みがいつもと違うと気付けたのは麗が麗だからだろうか。それとも自分があんまりにも麗の事を気にするからだろうか。
「一応ファンみたいなのが俺にも居てさぁ。俺、顔が良いから」
「麗、どうした?」
「今のは誤魔化されてあげる場面だよ、夜空」
朗々としている麗の声音が、チェロのような深く染み入るような声が、この時は冷たく罅割れていた。余計な事を言ったのだと一言で分かる声で、麗も笑顔でいる事を諦めた。初めて見る神妙な顔をした麗に、胸が軋む。
「……聞いてくれる?」
「ああ」
麗がよく言う「聞いて?」と「教えて?」をきっかけにして、何度か麗の話を聞いてきたし、夜空の事も話してきた。麗はいつも自分の事を語る時、清々しいくらいの笑顔だったが今日は違う。青空に墨を混ぜたようにどんよりと暗い。
「夜空は俺に怪我の事を話してくれたのに、俺は隠してた事がある」
「それって?」
「俺が別に全然自由じゃないって事」
麗は話す。
小学校一年生の頃、近所にマキちゃんという女の子が居た。麗とマキちゃんは家が近い事もありよく遊んでいたが、ある時小学校のクラスメイトから公園で遊ぼうと誘われた。麗はマキちゃんも一緒に公園へ行こうと誘ったが、マキちゃんは突然泣き出した。「麗くんばっか自由でずるい。私はお母さんに公園で遊んじゃダメって言われた」後から思えばその当時、不審者が出るという噂が保護者の間で流れていたそうだ。
「麗くんは自由だから仕方ないよーって言われて、俺は自由でないと許されないんだなぁみたい事を考えてた気がする」
また、麗は別のエピソードも話して聞かせた。
高校生の頃クラスにバンドでギターをやっている男子生徒が居て、当時作曲を始めたばかりだった麗はギターを教えてくれと男子生徒に頼んだ。持ち前の社交性ですぐに仲良くなって、当時既に麗は自分が男が好きである事を自覚していたので何気ない雑談の中でそれを話した。驚く事に相手も男性に興味があるという。それが初めての恋人になるのは自然な流れだった。
「盛り上がって教室でキスしちゃって、誰かに見られたみたいでさ。写メばら撒かれてそいつと一緒にすごいへこんで。でも何でか俺だけ周りは笑って許してた」
まず許すって何なんだよって話、とぼやく。
「麗お前男もいけるとか自由過ぎ、って笑われた。何でか気持ち悪がられたのは相手だけで、そいつ、不登校になって三年になって退学してった。俺のいっちばん深いところにある傷」
それは無意識なのかも知れない。麗はテーブルの上に投げ出していた夜空の小指の、傷があった場所を擦る。今までは夜空を慰めるために傷を撫でてくれた。今のこれは、彼自身を慰めているのだろうか。
「自由って? って思った俺は大学生の時に『自由の国』に行く訳。そういう発想と行動力が『自由』なんだよって言ってたのが元俺の飼い主の先輩ね。その先輩にも『お前の自由ぶりに付き合わされるの疲れる』とか言われた。ひっどい先輩だなって思ったけどヒモだったからお利口に笑ってたよ、俺。偉いでしょ?」
撫でてという代わりに濡れたような黒髪が夜空の肩に凭れ掛かってくる。腕を回し、太くてしっかりした彼の髪をくしけずる。
「夜空ぁ。酷い奴って俺の事詰ってくれていいよ」
「そんな事しない」
お世辞や慰めで言っている訳ではない。ちっとも酷いところなんて無いと思うからだ。
しかし麗は納得しなかった。
「いいや、これからそうしたくなる事を俺は言う」
麗の頭が離れていく。重みが消え、肩が軽くなる。絡んでいた手も離れ、麗と触れていた場所に空調の風が吹きつけ熱を奪った。
「年が明けたら、アメリカに来いって誘われてる。俺が憧れてる音楽プロデューサーが居て、その人のところで修行出来るチャンスなんだ」
束の間、息の仕方を忘れた。
それを夜空に話すという事はつまり。
「行こうと思うんだ」
ああ、と嘆くような、或いは納得するような、はたまた諦めるような、色々なものが混じり合った感嘆の声が心の中で上がる。麗は熊でも雀でも鳶でもなく、渡り鳥なのだと。
何かを言わないと、と思って暫く黙って頭を働かせた。六歳だったあの頃、母のピアノ教室で唯一残った生徒に酷い言葉を投げかけてしまった後悔が蘇る。
伝えなくてはいけない。夜空の胸の中にある思いをきちんと伝わる言葉で。
麗、と名前を呼んで、顔を見る。麗もこちらを見ていた。能面のような全ての感情を消し去った顔。それはきっと彼が誰かから望まぬ言葉を掛けられる度に、自分を守るためにしてきた顔なのだろう。
「俺も、お前を自由だと思う」
麗が傷付いたような顔をする。
「それは身勝手という意味じゃない。麗が自由なのは、麗が麗をよく分かっているからだ」
「俺が、俺を……? どういう事?」
「好きなこと、嫌いなこと、やりたいこと、やりたくないこと。お酒の限度、性指向、音楽の趣味。そういう自分への理解があって、その中に相手への理解もある。好きな事を好きだと自覚しないと、何をしていいか分からないだろ? 麗は自然とそれが出来るんだ。だから麗はとても自由に見える。みんなそれが羨ましい。自分に出来ない事をしている人に嫉妬してしまうんだ」
母がそうだった。彼女は誰かと自分を比較して、その誰かを羨み続けた人。他人と比較し優位に立つ事でしか自分の価値を見出せなかった。そうして外に対して価値を求め続け、やがて羨望と嫉妬は時間をかけて歪んでいき、夜空に襲い掛かった。
夜空は自由とは程遠い生活をしてきたが、振り返ってみると他者を羨ましいと感じた事は思いつく限りではそうなかったような気がする。満足していたというのとは違うかも知れないが、夜空にはピアノがあった。ピアノがあればそれで良かった。
でも今は――ピアノだけでは満足出来なくなっている自分に、もう気付いていた。
元気をなくしてしまった麗の手を握る。麗がしてくれたように、麗の指を撫でた。彼の手には水仕事で荒れた小さなささくれがあって、触るとガサガサしている。クリームを塗っても中々綺麗にならないと言っていたのを聞いた事があった。それは麗が見えない所で頑張っている証だ。
いつか麗は夜空を白鳥に喩えたけれど、白鳥は麗の方だ。水上の優雅な姿の裏には、水面下の必死の水掻きがある。
「麗、お前は好きな事に手を抜かない奴なんだ。だからお前は自由でいられる。麗のそういうところが俺は好きだ」
傷を負っても空を飛ぼうとする麗が好きだ。
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