僕が玩具になった理由

Me-ya

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ずれてゆくこわれてゆく-優紀の章-

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「…アア…ッ!…嫌だ…そこ……っ…や……め……嫌…っ!!……も……許し……兄貴…許してて止め……っ!!」

「嘘ばっかり……ここをこうすると……凄くいいだろ?…分かるよ、眞司の中がキュッと締まるからね……ふふ…もっと良くしてあげるからね」

保は笑いながら左足を持ち上げ、横向きになっている眞司の中を犯している。

保は僕に見えるように、ワザと眞司を横抱きに抱いている。

胸で紅く色付きぷっくりと膨れツンと尖った乳首、勃起して蜜を時々、振りまきながらも萎える事がなく揺れているペニス。

多分、ペニスの根元を縛ってなければ何回イッタか分からない位……もしかしたら射精せずにイっているかもしれない。

眞司の足の指がギュッと縮んだと思うと、ピンッと伸びて足の指の間が広がっている。

最初は頑なに僕の方を向く事を拒んでいた眞司も、今は開いた口から涎を流し蕩けた顔をしていた。

あの時、言っていた生徒会長の言葉を思い出す。

『キミ、意外と抱かれる方が似合ってそうだし…』

「…ヒイィ……ッ!!…嫌……そこ…そこ……っ!!…止め…止めて……嫌……っ!!」

「はいはい、分かってるって……ここだろ?大丈夫だよ…いっぱい可愛がってあげるから」

「……いひぃ……っ……ひやぅ……っ!!…いひゃあ……ひひゃあ……っ!!」

眞司の目は見開かれ、腰を激しく動かし、口から出る嬌声は最早、言葉になってない。

「…眞司……っ!!」

「…ひゃう……っ!!…ひぅん…っ…ひゃぅん……っ!!」

僕の叫びは眞司には聞こえないらしく、眞司は口から涎を流し、保の動きに合わせて腰を動かしている。

「………………あれ………?」

その声にハッとする。

保が動きを止めて、僕を見ていた。

「そこで大人しく座っているように言ったはずだけど…?」

「……………あ……………」

縛られているロープを何とか解こうとした僕は、ジタバタと暴れすぎて椅子の位置が最初にあった場所よりずれていた。

「駄目だなぁ…ペットの躾ができてないよ、眞司」

保は眞司の髪の毛を掴み、顔を自分の方に近付けると耳許に口を近付け囁く。

「…あ……っ……ひぅ……っ…あぅ……っ……」

焦点のあわない瞳は何も映していない……僕も……保も……。

動かない保に焦れたのか、自分から腰を動かし始める。

「…あっ…あ……っ…あぁ……っ……アア…ッ」

眞司の開いた唇から紅い舌がチロチロと見える。

その姿は、まるで保にキスをねだるようで…艶めかしく見えた。

僕はそんな眞司を見たくなくて目を逸らす。

「見てろって言っただろ、目を逸らしてんじゃないよ。眞司がどうなってもいいの?」

その言葉に脅されて僕は渋々、視線を戻す。

「…あっ、あっ、あっ……ヒィ……ッ!!」

こんな眞司は、眞司じゃない。

身体を仰け反らせ、自分から腰を振り、後ろの刺激だけでペニスを勃起させ、蜜を零しながらシーツを汚している。

……違う………。

(こんなのは眞司じゃない………)

僕の知っている眞司は………。

「……あ……っ……ああ…っ……ひ……ひぃぃ……っ」

「ほら、可愛いだろう?こんなに腰を振って……おねだり上手だと思わないか?…もっとよく眞司に見てもらおうな」

保は眞司の身体を起こし両方の膝裏を持ち上げ、幼い子供におしっこをさせるような格好で再び眞司と繋がる。

「……アアゥ………ッ!!」

「よしよし、もっと気持ち良くなろうな?」

無意識に舌を出してキスをねだる眞司の額や頬に軽くキスを落とした保は、舌を噛み深い口吻をしながら、今にもはち切れそうに勃起して蜜を零している眞司のペニスに、バールの付いたバイブを挿れ始める。

「……ひ……ひぎぃ…っ!……ぎぃ……っ!!」

その瞬間。

惚けた顔をして保にキスをねだっていた眞司は悲鳴を上げ、身体を強張らし腰を突き出して小刻みに腰を動かし始めた。

「こらこら、そんなに動くと怪我するよ」

「…ヒィ……ヒィイィィイィィィイイィ……ッ!!」

眞司は保の声も聞こえないみたいに首を伸ばし、背中を反らせ腰を激しく振り続けている。

「……ヒィィイイィイイィィィ……ッ!!」

眞司の悲鳴にも、保の手は止まらない。

丸いパールが次々と眞司のペニスの中に消えていく。

激しく腰を振り続けていた眞司はいきなり身体を強張らせ、背中を仰け反らせると急にカクンと全身から力が抜け………保の胸に倒れたまま、ピクリとも動かなくなった。

「眞司………っ!?」

「大丈夫、少し気絶しているだけだから…それより、どう?眞司のこんな姿を見て幻滅しなかった?」

(………幻滅……?)

確かに……こんな眞司は僕の知っている眞司じゃない……眞司のこんな姿、見たくなかったし、知りたくなかった………。

今も………白眼を剥いて気絶している眞司のペニスはバイブを入れられた状態でも萎えずに勃起したまま。

今までの眞司からは想像もできない、その姿。

(………でも……)

僕は保を正面から睨んだ。

「…そんなに睨む事ないだ ろ……ただ、不思議だったからさ、殴られ、蹴られ、眞司以外のヤツと寝ろと指示されても黙って従って………最近は“御褒美”もなかったんだろ?それなのにどうして離れなかったのかと思ってね」

(眞司がよく引っ越しをしていた理由が分かった)

お兄さんである保から離れたかったんだ。

「………お兄さんこそ、何故、こんな事を?…ずっと眞司を追いかけていたんですか?眞司はお兄さんから逃げていたんですよね?約束って何ですか?」

「…質問したのはボクの方なんだけど…いいよ、答えてあげる。眞司はね、ボクの玩具なの、産まれた時からずっとね……ボクの玩具をどうしようとボクの勝手だろう?」

「眞司は玩具なんかじゃ………!!」

「玩具なんだよ、両親がボクにくれたボクだけの玩具」

保に言葉を遮られ、僕は反論の言葉を呑み込む。

「跡継ぎは男児が産まれた時点でその子1人と両親は最初から決めていたらしくてね。ボクが産まれた事でもう子供はいらないと話していたらしい」

保の胸にぐったりともたれかかったまま、失神して………それでもまだ勃起したままの眞司のペニスに挿入しているバイブを弄りながら保は話を続ける。

「でも、ボクは兄弟が欲しかった。弟か妹がね。ボクの言う事をきく、ボクのしもべ、ボクのペット、ボクの玩具…呼び方はなんでもいいんだけどね、誰も持っていないだろう?言う事をきく玩具なんて。だから両親に頼んだんだ。そしたらある日、産まれたばかりの赤ちゃんを連れてきた、あなたが世話をしなさいって…それが眞司」

(……まさか………)

何かを言おうとして………言葉が出てこない。

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