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たどりついた道程-逃避の章-
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-怒りや悲しみが混ざりあったような顔。
だが、その直後。
「…僕はモノじゃない!!」
(……は!?)
「…か、彼と駄目になったから、僕のところに来たんでしょう?でも、僕はモノじゃない…眞司が迎えにきたら、僕が喜んで付いていくとでも思った?おあいにくさま。僕はもう、眞司のモノじゃないから」
…カッとした。
「今は兄貴のモノだって言いたいのか?…そうだな、お前は誰だっていいんだもんな。お前は昔から、尻軽でインラン…」
パンッ!!
―俺の頬が高い音を立てて鳴った。
…目の前に、和巳が立っている。
叩かれた左頬が、ジンジンと痛い。
だが、その直後。
「…僕はモノじゃない!!」
(……は!?)
「…か、彼と駄目になったから、僕のところに来たんでしょう?でも、僕はモノじゃない…眞司が迎えにきたら、僕が喜んで付いていくとでも思った?おあいにくさま。僕はもう、眞司のモノじゃないから」
…カッとした。
「今は兄貴のモノだって言いたいのか?…そうだな、お前は誰だっていいんだもんな。お前は昔から、尻軽でインラン…」
パンッ!!
―俺の頬が高い音を立てて鳴った。
…目の前に、和巳が立っている。
叩かれた左頬が、ジンジンと痛い。
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