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たどりついた道程-逃避の章-
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(…契約?)
「…何だよ、契約って。いつ、したんだ…そんな契約。」
俺は初めて聞く話に、優紀の側まで詰め寄った。
「…し、眞司には関係ない事…」
「関係ないわけないだろ…もしかして、お前…」
(…あの時…まさか…あれは…夢じゃ…なかったのか…?)
『あ"あ"~っ、あ"っ、あ"っ』
優紀の嬌声。
『どうだ、気に入ったか?』
兄貴の笑い声。
『あ"っ…い…良い…っ』
動く木馬。
『だろ~?嬉しいよ。この良さをわかってくれて』
揺れる優紀。
『あ"っ、あ"っ…あ"~っ!!』
伸びる紐。
『そうか、そうか。そんなに気持ちいいのか』
塞き止められて、イケずに勃起したまま揺れている優紀のペニス。
『あ"っ、あ"あ"~っ!!』
優紀の悲鳴が、耳に甦る。
―頭がズキズキと痛い。
(あれは…夢かと思っていた…)
俺が目覚めた時には、部屋に朝日が差し込んでいて。
心配そうに俺を覗き込む優紀が居たから。
その後も、優紀の態度は変わらなかったから。
深く考えないようにしていた。
目覚める前、兄貴の部屋に居た俺が、どうして目覚めた後、優紀と一緒に住んでいた部屋に居るのか。
それまで、定期的に俺に干渉してきた兄貴が、どうして何も言わなくなったのか…。
「…何だよ、契約って。いつ、したんだ…そんな契約。」
俺は初めて聞く話に、優紀の側まで詰め寄った。
「…し、眞司には関係ない事…」
「関係ないわけないだろ…もしかして、お前…」
(…あの時…まさか…あれは…夢じゃ…なかったのか…?)
『あ"あ"~っ、あ"っ、あ"っ』
優紀の嬌声。
『どうだ、気に入ったか?』
兄貴の笑い声。
『あ"っ…い…良い…っ』
動く木馬。
『だろ~?嬉しいよ。この良さをわかってくれて』
揺れる優紀。
『あ"っ、あ"っ…あ"~っ!!』
伸びる紐。
『そうか、そうか。そんなに気持ちいいのか』
塞き止められて、イケずに勃起したまま揺れている優紀のペニス。
『あ"っ、あ"あ"~っ!!』
優紀の悲鳴が、耳に甦る。
―頭がズキズキと痛い。
(あれは…夢かと思っていた…)
俺が目覚めた時には、部屋に朝日が差し込んでいて。
心配そうに俺を覗き込む優紀が居たから。
その後も、優紀の態度は変わらなかったから。
深く考えないようにしていた。
目覚める前、兄貴の部屋に居た俺が、どうして目覚めた後、優紀と一緒に住んでいた部屋に居るのか。
それまで、定期的に俺に干渉してきた兄貴が、どうして何も言わなくなったのか…。
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