僕が玩具になった理由

Me-ya

文字の大きさ
168 / 195
心の行き場-最終章-

9

しおりを挟む
「…眞…司…?…ど…して…?」

兄貴の身体にしがみつき、必死で止めている俺に初めて気付いたのか、優紀が俺の名前を呟く。

「…止めるな、眞司」

兄貴の冷たい声を聞いて、俺の身体は兄貴から飛び退く。

「玩具の分際で、僕の許可なく粗相をするなんて…」

「…優紀は…兄貴の玩具じゃない…」

………恐い………。

足が震える…。 

俺は必死の思いで喉から声を振り絞る。 

だが、俺の声は震えて細い。

兄貴を前にすると、昔の事を思い出し…どうしても足が竦む。

「優紀は俺の玩具だよ。それを今、お前に証明してやる。おい、下ろせ」 

兄貴の指示に、天井からロープで吊るされていた優紀はベッドの上に下ろされた。

両手首に残った紫色のロープ跡が痛々しい。 

「…優紀、手で膝を持ち上げて足を開け」

兄貴の冷たい声に、優紀はベッドの上、ノロノロと両手で膝裏を持ち上げ、足を開く。

先刻までバイブを二本、入れられていた優紀のアヌスはパックリと口を開き、中の赤い襞まで見えて…。

そんな優紀のアヌスに兄貴は躊躇う事なく、足の親指を入れる。

その途端。

待ち構えていたように優紀のアヌスは親指を受け入れ、膝裏を抱え足を拡げた不自然な…苦しそうな格好で腰を揺する。

兄貴は足を動かさない。

優紀だけが、腰を動かしている。

「…ん…っ…あ…っ…んん…っ」

優紀はそれだけで感じているのか…頭を軽く仰け反らせ、目を閉じて口を半開きにして…信じられない事に…ぺニスまで勃起している。

それは―凄く、エロい光景で…。

自然と、俺は唾を飲み込んだ。

だが、優紀が勃起している事に気付いた兄貴は、すぐに足を優紀のアヌスから引き抜く。

兄貴の足の指を失った優紀のアヌスは、ヒクヒクと空しくヒクついて…。

それもまた、エロく…俺の目は優紀から放れない。

だが。

優紀の姿に目を釘付けにしていたのは俺だけじゃないらしく…。

「…優希、罰としてコイツらに可愛がってもらえ」

兄貴がそう言い終わらない内に、全裸になった男性二人は舌舐めずりをしながら優紀に近付く。

「…止め……っ!!」

「おっと。眞司はそこで優紀が罰を受けている姿を黙って見ていろ。それがお前の罰だ…この僕がそれだけで許してやるんだからな。優紀に感謝しろ」 

………え………? 
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

処理中です...