僕が玩具になった理由

Me-ya

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心の行き場-最終章-

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兄貴の言葉に何も言えずにいた俺の耳に、優紀の声が聞こえた。

パシッ!

「…優紀!!」 

俺の名前を呼ぶ優紀の声が聞こえると同時に、兄貴の手が優紀の髪を掴み、俺の腕の中から優紀を引き離し、ベッドに放り投げると優紀の頬を平手で叩く。

兄貴に叩かれ、力なくベッドに倒れた優紀を見て驚いた俺は思わず兄貴を睨んだ。

「何をするんだ!!いきなり叩くなんて…優紀、大丈夫か?」 

「…ボクの許可なく、口を開くからだよ」 

「だからって…話しただけで叩くなんて…」

「ボクの玩具である以上、何をするのにもボクの許可がいるのは当たり前じゃないか」 

「そ……!!」

「眞司」

静かな声で名前を呼ばれて身体が固まる。

「いつからボクのする事に、口出しするようになったんだ?」 

「……あ………」

兄貴の瞳に見詰められて、声が出ない。

そんな俺を横目で見た兄貴は鼻で笑うと、ベッドに倒れたままの優紀に近付き、再び前髪を掴んで引っ張る。 

前髪を引っ張られるままにヨロヨロと力なく立ち上がる優紀。

立っていてもフラフラとしていて、兄貴に腕を掴まれていなければ今にも崩れて倒れそうにしている。

「これも」

兄貴の右の指が、そんな優紀の右乳首に付けているピアスを引っ張る。

「…ひ…っ…」

だが、すぐその手を放して今度は左乳首に付けているピアスを引っ張った。

「コレも」

「…ひ…っ…」

ピアスを引っ張られる度に痛いのか、優紀は短い悲鳴を上げている。

「コレだって」

最後に、優紀のぺニスに付けられているピアスも同じように引っ張った。

「優紀がボクの玩具だという証なんだけど」

「…ひ…ぃ…っ」

「…コレを付けられた時は嬉しくて泣いたんだよな…確か」
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