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心の行き場-最終章-
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兄貴に腕を掴まれフラフラと立っている優紀を顎で示し、兄貴が口を開く。
「…優紀に聞いてみろよ。お前と一緒に行くかどうかを」
「…そんなの…俺と一緒に行くなんて言うわけないだろ…兄貴が居るのに…」
「ボクは関係ないだろ。今なら優紀が眞司と一緒に行くと言えば止めないよ…ただし、今回だけだけどね。二度はないよ…後でやっぱり一緒に行くと言われても、行かせない。もう、優紀は外に出さない。鎖に繋いて閉じ込めておく」
…その兄貴の言葉を信じるなら。
―たぶん、これが最後のチャンス。
想いを込めて、俺は優紀を見詰め優紀の名前を呼ぶ。
「…優紀」
俺に名前を呼ばれ、フラフラした身体を兄貴に支えられつつも、俺の方に顔を向ける優紀。
「…優紀」
俺はそんな優紀の瞳を見詰めながらもう一度、優紀の名前を口にする。
「俺と一緒に行こう?」
―頼むから頷いてくれ…。
思いの丈を込めて優紀を見詰め、言葉を続ける。
優紀が頷いてくれる事を願って―。
「…優紀に聞いてみろよ。お前と一緒に行くかどうかを」
「…そんなの…俺と一緒に行くなんて言うわけないだろ…兄貴が居るのに…」
「ボクは関係ないだろ。今なら優紀が眞司と一緒に行くと言えば止めないよ…ただし、今回だけだけどね。二度はないよ…後でやっぱり一緒に行くと言われても、行かせない。もう、優紀は外に出さない。鎖に繋いて閉じ込めておく」
…その兄貴の言葉を信じるなら。
―たぶん、これが最後のチャンス。
想いを込めて、俺は優紀を見詰め優紀の名前を呼ぶ。
「…優紀」
俺に名前を呼ばれ、フラフラした身体を兄貴に支えられつつも、俺の方に顔を向ける優紀。
「…優紀」
俺はそんな優紀の瞳を見詰めながらもう一度、優紀の名前を口にする。
「俺と一緒に行こう?」
―頼むから頷いてくれ…。
思いの丈を込めて優紀を見詰め、言葉を続ける。
優紀が頷いてくれる事を願って―。
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