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5 俺を一生飼ってください!
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ルラはレジに聞かれるまま、この世界の情勢を語った。
レジが想像していたとおり、山や森林には魔物が徘徊している。
ただし、世界征服をたくらむ魔王の伝説は、おとぎ話的にしか存在しない。レジは若干気落ちしているようだ。
そして、このイスタルト王国は、百年以上戦乱に巻き込まれることはなかった。
どの国より強力な魔導戦士や、魔法戦士部隊が存在したからだ。
イスタルト王国は、この世界で最も裕福な国だ。よって、戦闘専門の戦士を余裕で雇える。
他国にもプロの戦士は存在するが、それは少数であり、いざというときには、農夫や職人を臨時で徴兵する。
当然戦闘力は格段に劣り、その者たちが大きな傷を負ったり戦死したら、生産力は目に見えて減退する。
だから、大きな戦争は滅多に起こらない。
「あのさ、ファンタジーには付き物の、冒険者ギルドってある?」
「冒険者ギルド? なんですか、それ?
商人や職人の互助会ならありますが」
ルラの言葉遣いは、丁寧な言い方に帰った。人間に近い形態のときは、距離を置くべきだと考えたから。
「あ~、ないのか……」
ファンタジーの王道は、ギルドで名を上げ、思い切り稼ぐことだ。
そして魔法学校に入り、魔力と美少女収集力を高める。
はい、その線消えた~。やっぱりペットしかないのかな?
「ハンティング協会というのはあります。
モンスターはある程度数を減らさないと。
食物連鎖の頂点に立つほど、強力なモンスターもいますから。
ただし、あくまでほとんどは貴族の趣味です。
特例として、王城外の村などで、モンスターの被害を受けた場合、戦士が討伐にあたります。
平民は怪我でもしたら即生活に困窮します。
死んでしまったら、家族を路頭に迷わせます」
だよね~……。レジは納得する。戦闘の教育も受けてない者が、モンスターとまともに戦えるわけがない。
「モンスターの強さって、どの程度?
魔法なんか使える?」
「強さは色々です。
強いモンスターが、魔法を使ったら大変です。
たちどころに、ヒューマンとモンスターの勢力は逆転するでしょう。
だから、猫又やレジ形態のあなたは、絶対他人に力を見せてはいけません」
「他人に?」
「そこに食いつきますか?
そうです。
私とあなたは、もはや他人ではありません。
私とあなたは、いわば運命共同体です。
あなたを召喚したのは私ですから」
「運命共同体…ね」
レジの耳と尻尾が、わかりやすく垂れる。
「ご不満なようですね。これだけは誓います。
私は終世あなたのおそばにいます。
それだけの責任はあります」
「責任…ね」
「あ~ん、もう! セックスする可能性、無きにしもあらず!
これでいいですか!」
「無きにしもあらず…か」
「もう! あります!
私も女です。あなたは男。
一生おそばにいると誓った以上、私はあなた以外と結ばれるわけにいきません!
私のプライドにかけて誓います!」
「誓ってくれますか!」
レジの尻尾と耳は、わかりやすくぴんと立った。
ルラはうつむいてクスリと笑った。
なんて扱いやすい男だろう。
だが、彼女の言葉に嘘はなかった。ただ、結ばれるのはいつになることやら。
今のところ、その気はなかった。
レジが想像していたとおり、山や森林には魔物が徘徊している。
ただし、世界征服をたくらむ魔王の伝説は、おとぎ話的にしか存在しない。レジは若干気落ちしているようだ。
そして、このイスタルト王国は、百年以上戦乱に巻き込まれることはなかった。
どの国より強力な魔導戦士や、魔法戦士部隊が存在したからだ。
イスタルト王国は、この世界で最も裕福な国だ。よって、戦闘専門の戦士を余裕で雇える。
他国にもプロの戦士は存在するが、それは少数であり、いざというときには、農夫や職人を臨時で徴兵する。
当然戦闘力は格段に劣り、その者たちが大きな傷を負ったり戦死したら、生産力は目に見えて減退する。
だから、大きな戦争は滅多に起こらない。
「あのさ、ファンタジーには付き物の、冒険者ギルドってある?」
「冒険者ギルド? なんですか、それ?
商人や職人の互助会ならありますが」
ルラの言葉遣いは、丁寧な言い方に帰った。人間に近い形態のときは、距離を置くべきだと考えたから。
「あ~、ないのか……」
ファンタジーの王道は、ギルドで名を上げ、思い切り稼ぐことだ。
そして魔法学校に入り、魔力と美少女収集力を高める。
はい、その線消えた~。やっぱりペットしかないのかな?
「ハンティング協会というのはあります。
モンスターはある程度数を減らさないと。
食物連鎖の頂点に立つほど、強力なモンスターもいますから。
ただし、あくまでほとんどは貴族の趣味です。
特例として、王城外の村などで、モンスターの被害を受けた場合、戦士が討伐にあたります。
平民は怪我でもしたら即生活に困窮します。
死んでしまったら、家族を路頭に迷わせます」
だよね~……。レジは納得する。戦闘の教育も受けてない者が、モンスターとまともに戦えるわけがない。
「モンスターの強さって、どの程度?
魔法なんか使える?」
「強さは色々です。
強いモンスターが、魔法を使ったら大変です。
たちどころに、ヒューマンとモンスターの勢力は逆転するでしょう。
だから、猫又やレジ形態のあなたは、絶対他人に力を見せてはいけません」
「他人に?」
「そこに食いつきますか?
そうです。
私とあなたは、もはや他人ではありません。
私とあなたは、いわば運命共同体です。
あなたを召喚したのは私ですから」
「運命共同体…ね」
レジの耳と尻尾が、わかりやすく垂れる。
「ご不満なようですね。これだけは誓います。
私は終世あなたのおそばにいます。
それだけの責任はあります」
「責任…ね」
「あ~ん、もう! セックスする可能性、無きにしもあらず!
これでいいですか!」
「無きにしもあらず…か」
「もう! あります!
私も女です。あなたは男。
一生おそばにいると誓った以上、私はあなた以外と結ばれるわけにいきません!
私のプライドにかけて誓います!」
「誓ってくれますか!」
レジの尻尾と耳は、わかりやすくぴんと立った。
ルラはうつむいてクスリと笑った。
なんて扱いやすい男だろう。
だが、彼女の言葉に嘘はなかった。ただ、結ばれるのはいつになることやら。
今のところ、その気はなかった。
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