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7 うれし恥ずかし初体験

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 俊也のボーイミーツガール2。「危険 魔法実験中」の札が外されたので、侍女のルマンダがルラの部屋にやってきた。

彼女は栗毛色の髪と目の持ち主で、超肉感的な体を持っている。
顔はふっくらしてルラより大きめ。唇が厚い。少し垂れ気味の目じりが色っぽさを際立たせる。

セックスシンボルと呼ばれる、ハリウッド女優を思い浮かべていただきたい。

「お嬢様、今宵の夕食は何時頃になさいますか?」

「夕食について、お願いがあるんだけど。
とにかく中に入って」
ルラはルマンダの手を取って、部屋の中に導く。

「あ~、この猫ですか。侍女たちが噂しておりました」
 ルマンダは、ルラのベッドで寝ている黒猫を視認した。死んだプリンと比べたら、少々品のない顔つきだが、悪くない。

「猫又ナイトというの。
ちょっと…相当わけありの猫なんだけど。
まず落ち着いて聞いて。これから私が話す内容は絶対秘密にして。
その約束、守れる?」

「悲しいことを、おっしゃらないでください! 
お嬢様のご命令なら、いかようなことでも従います!」
 ルマンダは、血相を変えて言った。

「ありがとう。そう言ってくれると思ったから、話そうと思ったの。
前にも話したよね? 
私が夏休みの自由研究として、取り組んでいたのは転移魔法」

「はい。さすがお嬢様だと思っていました。
まだ誰も成功したことがない伝説の大魔法です」
 ルマンダは、巨大なおっぱいを張って応える。ルラは彼女の、何よりの自慢だ。

ちなみに、「誰も成功したことがない魔法」が、伝説となっているのは、理論上可能だという説に基づく。

「その実験、一応は成功したの」

「な、なんと! 成功なさいましたか!」
 ルマンダは興奮してルラの手を握る。

「ちょっと痛いんだけど」

「失礼しました。詳しく教えて下さい」
 ルマンダは頬を染め、手を離す。

「一応、という言葉に注目して。
不確定要素が混じってしまって、大事故を引き起こしてしまった」

「大事故! お体は大丈夫なんですか!」
 ルマンダは前より興奮して、ルラをまじまじと見る。特にかわったところはなさそうだが……。

「だから落ち着いてよ。私はなんともない。
日本という国に、ぬいぐるみのプリンが多分飛んでいった。
これも想像だけど、そのプリンに、はじかれる形になったんだと思う。
そのわけあり猫が、私の用意した魔法陣から出てきたの」

「う~ん……。でも、その不確定要素? 
それがなかったら、完全な成功じゃないでしょうか?」

「私の魔法じゃ、多分使いものにならない。
それがはっきり表れているのが、そのナイトなの」
 ルラは残念顔で言う。

「どのように?」

「先に言っておく。
日本の…この世界と全く違う世界の青年と、とんでもない妖力を持った妖怪猫が、ミックスしてしまったの。
その青年の名前は青形俊也。
幸いその人とナイトには、高い親和性があったはず。
たとえば、人間と蚊やハエの組み合わせなんて、想像したくもない。
それが使いものにならないという理由」

「は~、なるほど。魔法陣が発動しているとき、突発的に異物が混ざる可能性は否定できない。
だから使いものにならない、とおっしゃったんですね?」
 ルラは残念顔でうなずく。

「さっきおっしゃった『わけあり猫』、とんでもないわけありなんですね?」
 察しのいいルマンダは、またベッドを見る。お嬢様があの猫を連れ帰ったのは、二時間以上前だ。
凶暴な生物なら、お嬢様のこの平静はありえない。とりあえず危険はないと考えていい。

「それで、どのような、わけが、あり、なんですか?」

「その猫の鼻にあなたの鼻をくっつけて。
素っ裸の若い男に変身するかもしれない。
私の場合はその現象が起こる。
いきなり素っ裸だから驚かないで。
わかった?」

 ルマンダは、ごくりとつばを飲み込んでうなずく。

男の裸なんて十年ぶりだ。しかも、性年…いや、青年という超甘い響き……。
天国のあなた、お許しください。

ルマンダは十年前夫を亡くし、この館へ帰ってきた。深窓の令嬢、ルラ付きの彼女は、ほとんど男性と断絶した生活を送ってきた。
裸青年なんて、……おいしすぎ!

「ルマンダ、なんだか目が怖いんだけど……」
 ルラはルマンダの異様に光る目にひるんだ。

「お嬢様、私が食べても害はないんでしょうか? 
はあ、はあ…じゅるり」
 裸の青年、裸の性年……。おティンティンが付いた。ルマンダの頭の中には、おティンティンでおっぱっぴーだった。
十年間の禁欲で、彼女の体は飢えに飢えていた。

「食べる? まさかセックスするの意味?」
 ルマンダはカクカクとうなずく。

ルラはドン引き。だが、その実験は、いつか取り組みたいと思っていた。

「多分害はないはず。よかったらどうぞ」
 ルラは乗り気になれないが、許可を与えた。未亡人状態も気の毒だったし、この様子なら、セックス大好きだったのだろう。
 
ルラの言葉に、ルマンダは高速でうなずく。


「では…いただきます!」
 ツン……。ルマンダは猫の鼻に鼻をくっつけた。

ぼふん…。謎煙りとともに、全裸の俊也が。

「あら、かわいい……」
 ルマンダは俊也のおティンティンに、手でズキュンした。もっと率直に言えば、生まれて初めて、俊也は手コキされた。

ルマンダさんの手、やわらか~い! 
動かし方、せんさ~い! 
男の感じるところ、しってる~!

 つまり、超うまい! 若そうに見えるけど、ベテランだ!

 あは~ん、うふ~ん! 
 ベテラン、サイコー!
 うわっ! これって、口?
 な、なんと……、マジで……、く~~~、わえられてるぅ~~~!
 
マジですか、マジですか…マジですね……。

夢ですか? 夢だよね? そうじゃない……。

やばい! 耐えろ、俺!

 唐突に夢のおふぇら実現。とは言え、ここで発射したらかっこ悪すぎ……。
ルラも見てるし……。

はっ、そうだよ! ルラも見てるんだよね……。

俊也は男の威信にかけて、懸命に耐えた。

「いいのよ、いっても……」
 ルマンダは口をカメ頭から外して、俊也を見上げた。経験上、この若さなら、そんなにもたないはず。そのことを彼女は知っていた。

なにせ、彼女の夫は、超早撃ちだった。特に新婚のころなんて、いわゆる三こすり半。口なんかでしたら……。

あ~ん、天国のあなた。私、がまんできません!
 
ルマンダの夫が若くして亡くなったのは、ルマンダの性欲と、深い因果関係があったのかもしれない。


「あの~、ルマンダさん。あなた、超素敵なおっぱい、お持ちですよね」
 俊也はルマンダのおっぱいの谷間を凝視。目が離せない。

「うふふ……。見たい、ですか?」

「見たいです! 超・超・超、生乳希望です!」
 俊也は、すかさず答えた。

「失礼します」
 ルマンダは、急いでワンピースメイド服を脱ぐ。この世界に、ブラなどという野暮な下着は存在しない。

ぶるん、ぶる~ん。ド迫力の生乳、見参! 

木綿カボチャパンツも、もちろん脱ぐ。裸の青年に、全裸で応えなければ女じゃない!

「いかがでしょう?」
 ルマンダは、いどむ目で俊也に聞く。

「超すごいです! マジでいただいて、いいのでしょうか?」

「どうぞ、召し上がれ」

「いただきます!」
 俊也は、パンパンと柏手を打って、一礼した。俊也の名誉にかけて、断っておくが、普段の彼はすぐれた理性も持っている。お調子者なりに。

ただね……、おいしすぎる裸に、おいしすぎる展開。

なにより、人間と獣性ベースの妖怪が、合体したばかり。理性を働かせろというのは、無理ありすぎ! 



「はぁ~~~ん! おー! いいわ、いいわ!」
 俊也はルマンダを「いただく」はずだった。ルマンダも当初そのつもりでいた。
ところが、俊也とキスを交わした瞬間、そのプランは狂ってしまった。

この青年のすべてをむさぼりたい。強烈な欲求に襲われ、結果、どう見てもルマンダが、俊也の太ももに乗っかって「いただいている」状態だ。

俊也はメスライオンに襲撃される小鹿のように、抵抗のしようがない。現在俊也の口は、巨大おっぱいの乳首を含まされ、ひたすら吸うしかなかった。

ちゅうちゅう、ちちかいな……。

「んぐ……」
 くちゃら、くちゃら……。ルマンダは俊也の頭を抱え、彼の唇を割った。舌を絡め、唾液をすする。

甘い! 甘いのだ。マジで……。最初の軽いキスで感じた甘露。露骨に味わったら、もう病みつき。

なんなの! この人! 亡くなった夫とのキスと全然違う! おふぇらのときの先走り汁。あれも甘かった。精まで味わいたい、という欲求を懸命に抑え、一応裸になるという、正規の手順を踏んでいたのだが……。  

もう無理! ルマンダはルラのベッドに俊也を押し倒した。確かめるまでもない。私もこの青年も、スタンバイOK! 俊也の腰をまたぎ、元気印を右手でにぎり、位置を確かめ、ずん! にゅ~~~!

「おう~~~! すごい! いいよ! いいよ!」
 
ルマンダは元気印を奥まで飲み込んだ。なに? 限界突破? さっきより、でかくなってない?

「すごい! すごいよ!」
 ぬちゃ、ぬちゃ、ぬちゃ……。ルマンダは騎乗位で、腰をたたきつけるように、上下させる。

まだ膨らんでる! 奥で、私のおくでぇ~~~! 早く、早くほしい! 精を……精をちょうだい!

一方、超いろっぽいおねえさんに、食べられている俊也は……、

(猫又)『お~! この体位、いいな!』
(俊也)『なに、しゃしゃり出てきてるんだよ! 俺の初めてなんだぞ!』
(猫又)『俺も初めてだ! この体位は。いつもバックしかできないから』
(俊也)『早く失せろ!』
(猫又)『無理! 人間の中、すげーな!』
(俊也)『俺の初めてを返せ! 快感を返せ!』
 
人間と妖怪は、快感主導権を争い、醜くもめていた。結果的に、ルマンダは思う存分青年のおピーピーを堪能した。
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